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検索対象: 「文明論之概略」を読む 下

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「文明論之概略」を読む 下


弁 証 法 と は 松 村 一 人 哲 学 ・ 思 想 レ J 、 つ い 、 つ 、 も の カ 宗 教 松 浪 信 三 郎 中 村 雄 二 郎 実 存 主 義 哲 学 の 現 在 木 田 元 ョ 1 ロ ツ 。 ハ 歳 時 記 植 田 重 雄 加 藤 周 一 現 象 学 沢 田 允 茂 日 本 入 の 死 生 観 上 ・ 下 現 代 論 理 学 入 門 リ フ ト ン 矢 島 翠 訳 ソ ク ラ テ ス 田 中 美 知 太 郎 仏 教 〔 第 二 版 〕 渡 辺 照 宏 人 間 ー 過 去 ・ 現 在 ・ 未 来 マ ン フ ォ ー ド 斎 藤 忍 随 上 ・ 下 久 野 収 訳 プ ラ ト ン 渡 辺 照 宏 日 本 の 仏 教 イ ス ラ 1 ム 哲 学 の 原 像 井 筒 俊 彦 デ カ ル ト 渡 辺 照 宏 野 田 又 夫 死 後 の 世 界 ギ リ シ ア 哲 学 と 現 代 藤 沢 令 夫 ル ソ 渡 辺 照 宏 桑 原 武 夫 編 お 経 の 話 よ 野 間 宏 戦 後 思 想 を 考 え る 日 高 六 郎 ~ ネ 思 想 家 た ち 野 田 又 夫 親 鸞 書 生 き る 場 の 哲 学 花 崎 皋 平 村 上 重 良 0 朱 子 学 と 陽 明 学 島 田 虔 次 国 家 神 道 中 村 雄 二 郎 波 知 の 旅 へ の 誘 い 村 上 重 良 ・ ( ッ ペ ン ( イ ム 慰 霊 と 招 魂 山 口 昌 男 近 代 人 の 疎 外 粟 田 賢 三 訳 イ エ ス と そ の 時 代 荒 井 献 個 人 主 義 の 運 命 作 田 啓 一 滝 浦 静 雄 時 間 聖 書 入 門 働 く こ と の 意 味 清 水 正 徳 な だ い な だ 権 威 と 権 力 浅 野 順 一 ョ ブ 記 文 化 人 類 学 へ の 招 待 山 口 昌 男 丸 山 真 男 日 本 の 思 想 シ ー グ フ リ 松 浪 信 三 郎 死 の 思 索 現 代 日 本 の 思 想 久 野 収 = ダ ヤ の 民 と 宗 教 鈴 木 一 郎 訳 中 村 雄 二 郎 術 語 集 イ ス ラ ー ム ( 回 教 ) 蒲 生 礼 一 世 直 し の 倫 理 と 論 理 田 実 「 文 明 論 之 概 略 」 を 読 む 丸 山 真 男 上 ・ 下 ( 1986.1 )

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人 間 性 の 心 理 学 宮 城 音 弥 翻 訳 語 成 立 事 情 柳 父 章 心 理 天 才 宮 城 音 弥 漢 字 の 過 去 と 未 来 藤 堂 明 保 波 多 野 誼 余 夫 知 力 の 発 達 宮 城 音 弥 外 国 人 と の 稲 垣 佳 世 子 性 格 ネ ウ ス ト プ ニ ー コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 子 ど も の 心 と 発 達 園 原 太 郎 性 格 は い か に つ く ら れ る か 詫 摩 武 俊 記 号 論 ~ の 招 待 池 上 嘉 彦 野 村 庄 吾 乳 幼 児 の 世 界 コ ン プ レ ッ ク ス 田 中 克 彦 河 合 隼 雄 現 代 ヨ ー ロ ツ 。 ( の 言 語 宮 城 音 弥 、 い AJ は - 何 か 宮 城 音 弥 宮 城 音 弥 愛 と 憎 し み 新 ・ 心 理 学 入 門 日 本 語 の な か の 外 国 語 石 綿 敏 雄 岡 本 夏 木 心 で 見 る 世 界 千 野 栄 一 ナ ど も と こ と ば 島 崎 敏 樹 外 国 語 上 達 法 島 崎 敏 樹 宮 城 音 弥 生 き る と は 何 か 人 間 年 輪 学 入 ド 0 霜 山 徳 爾 藤 永 保 人 間 の 限 界 よ 発 達 の 心 理 学 フ ロ イ ト の 方 法 牧 康 夫 日 本 語 を さ か の ば る 大 野 晋 南 博 新 日 本 的 自 我 波 金 田 一 春 彦 子 ど も の 思 考 カ 滝 沢 武 久 人 間 の 心 を 探 究 す る 宮 城 音 弥 日 本 語 岩 小 松 茂 美 こ と ば と 発 達 岡 本 夏 木 言 語 鈴 木 孝 夫 こ と ば と 文 化 宮 城 音 弥 超 能 力 の 世 界 ト ラ ッ ド ギ ル 日 本 語 の 文 法 を 考 え る 大 野 晋 言 語 と 社 会 土 田 滋 訳 風 間 喜 代 三 言 語 学 の 誕 生 柴 田 武 日 本 の 方 言 南 社 会 心 理 学 入 門 博 ア メ リ カ ニ ズ ム 坂 下 昇 外 国 語 の 学 び 方 渡 辺 照 宏 南 日 本 人 の 心 理 寿 岳 章 子 博 日 本 語 と 女 こ と ば と こ こ ろ 月 本 茂 雄 感 情 の 世 界 島 崎 敏 樹 英 語 の 構 造 上 ・ 下 中 島 文 雄 精 神 分 析 入 門 宮 城 音 弥 日 本 語 は ど う 変 わ る か 樺 島 忠 夫 田 中 克 彦 宮 城 音 弥 こ と ば と 国 家 夢 〔 第 一 一 版 〕 ( 1986.1 )

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飯 島 宗 一 安 全 性 の 考 え 方 武 谷 三 男 編 豊 田 利 幸 編 著 核 廃 絶 は 可 能 か 牧 二 郎 庄 司 光 恐 る べ き 公 害 宮 本 憲 一 蠍 鮴 経 済 の 歩 み 上 ・ 下 』 小 林 ・ 山 訳 ご み と 都 市 生 活 吉 村 功 庄 司 光 宮 本 憲 一 死 の 商 人 〔 改 訂 版 〕 岡 倉 古 志 郎 水 俣 病 は 終 。 て い な い 原 田 正 純 日 本 の 公 害 原 田 正 純 0 水 俣 病 現 代 経 済 を 考 え る 伊 東 光 晴 高 島 善 哉 国 土 の 変 貌 と 水 害 高 橋 裕 都 市 政 策 を 考 え る 松 下 圭 一 社 会 科 学 入 門 地 域 開 発 は 宮 本 憲 一 社 会 科 学 の 方 法 大 塚 久 雄 四 日 市 ・ 死 の 海 と 闘 う 田 尻 宗 昭 こ れ で よ い か 野 間 宏 社 会 認 識 の 歩 み 内 田 義 彦 狭 山 裁 判 上 ・ 下 自 動 車 の 社 会 的 費 用 宇 沢 弘 文 中 野 好 夫 マ ル ク ス ・ エ ン ゲ ル ス 沖 縄 戦 後 史 新 崎 盛 暉 大 内 兵 衛 書 社 会 資 本 論 の 経 済 学 字 野 弘 蔵 新 向 坂 逸 郎 波 社 会 科 学 に お け る 人 間 大 塚 久 雄 資 本 論 入 門 内 田 義 彦 環 境 政 策 を 考 え る 華 山 謙 資 本 論 の 世 界 高 島 善 哉 早 川 和 男 ア タ ム ・ ス ミ ス 住 宅 貧 乏 物 語 マ ッ ク ス ・ ウ ェ ー ー 青 山 秀 夫 七 つ の 国 の 労 働 運 動 マ ル チ ネ 熊 田 亨 訳 上 ・ 下 ケ イ ン ズ 伊 東 光 晴 公 害 摘 発 最 前 線 田 尻 宗 昭 サ ル ユ ダ ヤ 人 安 堂 信 也 訳 岡 並 木 都 市 と 交 通 女 性 解 放 思 想 の 歩 み 水 田 珠 枝 田 尻 宗 昭 海 と 乱 開 発 阿 波 根 昌 鴻 米 軍 と 農 民 科 学 文 明 に 武 谷 三 男 編 未 来 は あ る か 野 坂 昭 如 編 著 原 子 力 発 電 ( 1986 ・ 1 )

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末 政 治 非 武 装 国 民 抵 抗 の 思 想 宮 田 光 雄 法 律 マ 宮 沢 俊 義 ウ 憲 法 講 話 近 代 民 主 主 義 と ク ラ ウ ス ニ ッ ク ナ チ ス の 時 代 福 田 歓 一 そ の 展 望 内 山 敏 訳 日 本 の 憲 法 〔 第 一 一 版 〕 長 谷 川 正 安 憲 法 間 題 国 際 政 治 を 見 る 眼 武 者 小 路 公 秀 法 律 憲 法 読 本 上 ・ 下 研 究 会 編 ド リ ッ ジ ォ ル 核 先 制 攻 撃 症 候 群 月 島 武 宜 服 部 学 訳 寃 罪 後 藤 昌 次 郎 日 本 人 の 法 意 識 上 田 誠 吉 近 代 政 治 思 想 の 誕 生 佐 々 木 毅 日 本 の 刑 事 裁 判 青 木 英 五 郎 誤 ま っ た 裁 判 後 藤 昌 次 郎 高 榎 堯 現 代 の 核 兵 器 比 較 の 日 本 国 憲 法 樋 口 陽 一 経 済 坂 本 義 和 な か の 軍 縮 の 政 治 学 新 ・ 核 戦 略 批 判 豊 田 利 幸 法 と は 何 か 渡 辺 洋 三 近 代 経 済 学 の 再 検 討 宇 沢 弘 文 書 中 東 情 勢 を 見 る 眼 瀬 木 耿 太 郎 家 庭 の 法 律 〔 第 一 一 版 〕 川 島 武 宜 イ ギ リ ス と 日 本 森 嶋 通 夫 一 新 デ 1 タ 戦 後 政 治 史 石 川 真 澄 現 代 日 本 法 入 門 渡 辺 ・ 清 水 編 続 イ ギ リ ス と 日 本 森 嶋 通 夫 一 野 弘 久 ・ ・ ミ ル と 現 代 杉 原 四 郎 岩 苦 悶 す る ア フ リ カ 篠 田 豊 納 税 者 の 権 利 香 港 岡 田 晃 現 代 日 本 社 会 と 食 糧 と 農 業 を 考 え る 大 島 清 渡 辺 洋 三 民 主 主 義 ロ ワ ン “ ロ ビ ン ソ ン 石 川 博 友 穀 物 メ ジ ャ ー 核 の 冬 高 榎 堯 訳 憲 法 第 九 条 小 林 直 樹 経 済 学 と は 何 だ ろ う か 佐 和 隆 光 国 際 連 合 明 石 康 嫌 煙 権 を 考 え る 伊 佐 山 芳 郎 日 本 の 巨 大 企 業 中 村 孝 俊 条 約 と 日 本 中 山 和 久 転 機 に 立 っ 渡 辺 徳 二 佐 伯 康 治 兼 子 仁 石 油 化 学 工 業 地 方 自 治 法 情 報 ネ ッ ト ワ 1 ク 社 会 今 井 賢 一 岡 義 達 家 族 と い う 関 係 金 城 清 子 近 代 の 政 治 思 想 福 田 歓 一 挑 戦 す る 中 小 企 業 中 村 秀 一 郎 0 日 本 の 地 方 自 治 辻 清 明 経 済 デ ー タ の 読 み 方 鈴 木 正 俊

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2. 直 木 孝 次 郎 竹 前 栄 治 奈 良 日 本 史 林 屋 辰 三 郎 富 岡 儀 八 京 都 塩 の 道 を 探 る 世 界 史 明 治 維 新 芝 原 拓 自 鈴 木 良 一 近 代 日 本 の 民 間 学 鹿 野 政 直 織 田 信 長 日 本 国 家 の 形 成 山 尾 幸 久 島 正 元 西 垣 晴 次 江 戸 時 代 お 伊 勢 ま い り 山 茂 夫 壬 申 の 内 乱 奈 良 本 辰 也 原 田 勝 正 吉 田 松 陰 日 本 の 国 鉄 村 井 康 彦 茶 の 文 化 史 ハ 泉 信 三 大 江 志 乃 夫 福 沢 論 吉 靖 国 神 社 宮 田 登 神 の 民 俗 誌 田 中 正 造 山 井 正 臣 明 治 の 舞 台 裏 〔 第 二 版 〕 石 井 孝 盛 田 嘉 徳 鈴 木 範 久 あ る 被 差 別 部 落 の 歴 史 岡 本 良 一 内 村 鑑 三 明 治 維 新 と 現 代 遠 山 茂 樹 森 杉 夫 藤 井 忠 俊 藤 村 道 生 日 清 戦 争 黒 田 俊 雄 国 防 婦 人 会 寺 社 勢 力 よ 古 屋 哲 夫 日 中 戦 争 山 辺 健 太 郎 一 日 韓 併 合 小 史 書 日 本 中 世 の 民 衆 像 網 野 善 彦 遠 山 茂 樹 ・ 今 井 一 大 江 志 乃 夫 高 杉 晋 作 と 奇 兵 隊 田 中 彰 昭 和 史 〔 新 版 〕 波 徴 兵 制 清 一 ・ 藤 原 彰 色 川 大 吉 文 ・ ! 「 、 井 雅 道 岩 自 由 民 権 中 島 健 蔵 昭 和 時 代 和 久 田 康 雄 日 本 の 私 鉄 長 幸 男 昭 和 恐 慌 巨 大 古 墳 の 世 紀 森 浩 一 岡 義 武 近 衛 文 麿 牧 英 正 本 の 歴 史 上 ・ 中 ・ 下 井 上 轆 道 頓 堀 裁 判 太 平 洋 戦 争 陸 戦 概 史 林 三 郎 上 田 正 昭 原 田 勝 正 日 本 神 話 満 鉄 太 平 洋 海 戦 史 高 木 惣 吉 小 林 行 雄 〔 改 訂 版 〕 日 本 文 化 史 〔 第 一 一 版 〕 家 永 三 郎 古 墳 の 話 勝 俣 鎮 夫 日 本 国 家 の 起 源 井 上 光 貞 揆 山 茂 夫 日 本 旧 石 器 時 代 芹 沢 長 介 萬 葉 の 時 代 北 山 茂 夫 木 簡 が 語 る 日 本 の 古 代 東 野 治 之 大 化 の 改 新 ( 1986 ・ 1 )

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丸 山 真 男 1914 年 大 阪 に 生 ま れ る 1937 年 東 京 大 学 法 学 部 卒 業 専 攻 ー 政 治 学 , 日 本 政 治 思 想 史 著 書 ー 「 日 本 政 治 思 想 史 研 究 」 ( 東 京 大 学 出 版 会 ) 「 現 代 政 治 の 思 想 と 行 動 」 ( 未 来 社 ) 「 日 本 の 思 想 」 ( 岩 波 新 書 ) 「 戦 中 と 戦 後 の 間 」 ( み す ず 書 房 ) 「 後 衛 の 位 置 か ら 」 ( 未 来 社 ) 「 文 明 論 之 概 略 」 を 読 む 下 ( 全 3 冊 ) 1986 年 11 月 20 日 第 1 刷 発 行 ◎ 岩 波 新 書 ( 黄 版 ) 327 定 価 530 円 著 者 発 行 者 丸 緑 ま る 山 川 や ま 真 ま さ 男 お 〒 101 東 京 都 千 代 田 区 ー ツ 橋 2 ー 5 ー 5 会 社 岩 波 書 店 発 行 所 電 話 03 ー 265 ー 4111 振 替 東 京 6 ー 26240 印 刷 ・ 精 興 社 製 本 ・ 田 中 製 本 落 丁 本 ・ 乱 丁 本 は お 取 替 い た し ま す Printed in Japan 0 卩 0 ー

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岩 波 新 書 新 版 の 発 足 に 際 し て 岩 波 新 書 の 創 刊 は 、 一 九 三 八 年 十 一 月 で あ っ た 。 そ の 前 年 、 す で に 日 中 戦 争 が 開 始 さ れ 、 日 本 軍 部 は 中 国 大 陸 に 侵 攻 し 、 国 内 も ま た 国 粋 主 義 に よ る 言 論 統 制 が 日 ま し に 厳 し さ を 加 え て い た 。 新 書 創 刊 の 志 は 、 も と よ り 、 こ の 時 流 に 抗 し 、 偽 り な き 現 実 認 識 、 冷 静 な 科 学 精 神 を 普 及 し 、 世 界 的 視 野 に 立 つ 自 主 的 判 断 の 資 を 国 民 に 提 供 す る こ と に あ っ た 。 発 刊 の 辞 は 、 「 今 茲 に 現 代 人 の 現 代 的 教 養 を 目 的 と し て 岩 波 新 書 を 刊 行 す る 」 と そ の 意 を 述 べ て い る 。 一 九 四 四 年 、 苛 烈 な 戦 時 下 に あ っ て 、 岩 波 新 書 は 刊 行 点 数 九 八 点 を も っ て 中 絶 の や む な き に い た り 、 越 え て 四 六 年 、 三 点 を 発 行 し た の を 最 後 に 赤 版 新 書 は 終 結 し た 。 一 九 四 五 年 八 月 、 戦 争 は 終 っ た 。 日 本 の 民 衆 が 、 敗 戦 に よ る 厳 し い 現 実 を 見 据 え 、 新 た な 民 主 主 義 社 会 を 築 き 上 げ て ゆ く た め に は 、 自 主 的 精 神 の 確 立 こ そ 一 層 欠 く べ か ら ざ る 要 件 で あ っ た 。 出 版 と い う 営 み を 通 じ て 学 術 と 社 会 に 尽 す こ と を 念 願 と し た 創 業 者 の 遺 志 を 継 承 し 、 戦 時 下 の 岩 波 新 書 創 刊 の 趣 意 を 改 め て 戦 後 社 会 に 発 展 さ せ る こ と を 意 図 し て 、 一 九 四 九 年 四 月 、 岩 波 新 書 は 、 装 を 新 た に し て 再 発 足 し た 。 「 現 代 人 の 現 代 的 教 養 」 と い う 辞 は 、 こ の 青 版 新 書 に お い て 、 以 前 に も ま し て 積 極 的 な 意 味 を 賦 与 さ れ た 。 幸 い に 博 く 読 者 に 迎 え ら れ 、 本 年 四 月 、 つ い に 青 版 新 書 は 刊 行 総 点 数 一 千 点 を 数 え る に 至 っ た 。 創 刊 以 来 四 十 年 の 歳 月 を 通 じ て 、 多 数 の 執 筆 者 が 協 力 を 吝 し ま れ ず 、 広 汎 な 層 に 及 ぶ 読 者 の 支 持 を 得 た 結 果 で あ る 。 戦 後 は す で に 終 焉 を 見 た 。 一 九 七 〇 年 代 も 半 ば を 経 過 し 、 わ れ わ れ を 囲 繞 す る 現 実 社 会 は 混 迷 を 深 め 、 内 外 に か っ て 見 な い 激 し い 変 動 が 相 つ い で い る 。 科 学 ・ 技 術 の 発 展 は 、 文 明 の 意 味 を 根 本 的 に 問 い 直 す こ と を 要 請 し 、 近 代 を 形 成 し て き た 諸 の 概 念 は 新 た な 検 討 を 迫 ら れ 、 世 界 的 規 模 を 以 て 、 時 代 転 換 の 胎 動 は 各 方 面 に 顕 在 化 し て い る 。 し か も 、 今 日 に み る 価 値 観 は 、 余 り に 多 層 的 で あ り 、 多 元 的 で あ る が 故 に 、 人 類 が 長 い 歴 史 を 通 じ て 追 究 し て き た 共 通 の 目 標 を す ら 見 失 わ せ よ う と し て い る 。 こ の 機 に お い て 、 岩 波 新 書 は 、 創 刊 以 来 の 基 本 的 方 針 を 堅 持 し つ つ 、 こ こ に 、 再 び 装 い を 改 め て 、 新 た な 出 発 を は か る 。 二 十 世 紀 の 残 さ れ た 年 月 に 生 き 、 さ ら に 次 の 世 紀 へ の 展 望 を き り ひ ら く 努 力 を 惜 し ま ぬ 真 摯 な 入 々 に 伍 し て 、 現 代 に 生 き る 文 字 通 り の 新 書 と し て 1 そ の 機 能 を 自 ら に 課 す る こ と を 念 願 し つ つ 、 こ の 新 た な 歩 み は 始 ま る 。 赤 版 ・ 青 版 の 時 代 を 通 じ て 、 こ の 叢 書 を 貫 い て き た も の は 、 批 判 的 精 神 の 持 続 で あ り 、 人 間 性 に 第 一 義 を お く 視 座 の 設 定 で あ っ た 。 い ま 、 新 版 の 発 足 に 当 り 、 今 日 の 状 況 下 に あ っ て わ れ わ れ は そ の 自 覚 を 深 め 、 人 間 の 基 本 的 権 利 の 伸 張 、 社 会 的 平 等 と 正 義 の 実 現 、 平 和 的 社 会 の 建 設 、 国 際 的 視 野 に 立 っ 豊 か な 文 化 創 造 等 、 現 代 の 人 間 が 直 面 す る 諸 課 題 に 関 わ り 、 広 く 時 代 の 要 請 に 応 え る こ と を 期 す る 。 読 者 諸 賢 の 御 支 持 を 願 っ て や ま な い 。 ( 一 九 七 七 年 五 月 )

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( 文 一 九 九 頁 、 全 一 六 〇 頁 ) —l ロ ツ 。 ( で は 、 ち ょ う ど 宗 教 世 界 が 俗 権 か ら 独 立 し て い た よ う に 、 「 学 者 の 世 界 」 っ ま り 学 問 共 同 体 が 形 成 さ れ て 、 そ れ が 独 立 し て い た 。 学 者 に お い て は 、 学 問 以 外 の 社 会 的 所 属 性 が 問 題 に な ら な か 「 た 。 「 官 私 の 別 な く 」 と い う の は そ れ で す 。 た と え ば 、 学 問 そ の も の に と 「 て 1 は 、 何 々 藩 に 仕 え て い る と か 、 浪 人 し て い る と か は 第 二 義 的 な 区 別 で す 。 学 問 共 同 体 と い う も そ の が あ れ ば 、 そ れ は ま ず 第 一 義 的 に 学 者 に よ 「 て 構 成 さ れ 、 そ の な か の あ る 者 は 幕 府 に 仕 え 、 現 発 あ る 者 は 藩 に 、 あ る 者 は 野 に い る と い う ふ う に 考 え ら れ る 筈 で す 。 重 と こ ろ が 日 本 に お い て は 、 第 一 義 的 に 学 問 以 外 の 団 体 所 属 性 が 問 題 に な る 。 こ う し て 意 識 の の う え で も 事 実 と し て も 学 問 共 同 体 の 形 成 が な く 、 学 問 世 界 と い う の は 治 者 の 世 界 の 一 部 分 に す ぎ な い 。 江 戸 時 代 で 学 校 と い え ば 幕 府 の 昌 平 黌 か 、 諸 藩 の 藩 校 を 指 す 。 浪 人 学 者 も い る し 、 官 ナ 版 で な く 私 の 蔵 版 も あ る け れ ど も 、 浪 人 は 仕 官 し た く て も で き な か 「 た だ け の こ と だ し 、 私 の 蔵 版 も 官 版 を 希 望 し て で き な か っ た も の だ 。 域 領 諸 試 み に 見 よ 、 徳 川 の 治 世 二 百 五 十 年 の 間 、 国 内 に 学 校 と 称 す る も の は 、 本 、 政 府 の 設 立 に 非 ざ れ 講 ば 、 諸 藩 の も の な り 。 或 は 有 名 の 学 者 な き に 非 ず 、 或 は 大 部 の 著 述 な き に 非 ざ れ ど も 、 其 の 学 者 第 は つ だ は 必 ず 人 の 家 来 な り 、 其 の 著 書 は 必 ず 官 の 発 兌 な り 。 或 は 浪 人 に 学 者 も あ ら ん 、 私 の 蔵 版 も あ ら も と 137

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ま た 内 容 的 に も 間 ち が い な く 理 解 で き る は ず で す 。 精 神 の 発 達 と い 。 て も 一 人 の 精 神 で な く 、 「 天 下 衆 人 の 精 神 発 達 」 だ と い い ま た 「 或 は 之 れ を 衆 心 発 達 論 と 云 ふ も 可 な り 」 と い う よ う な 口 吻 か ら し て 、 す で に 第 四 章 以 下 を 読 ん で い る 私 た ち は 、 あ あ 、 こ こ は バ ッ ク ル か ら 示 唆 を 受 け て い る な 、 と い う 見 当 が つ く で し よ う 。 む ろ ん こ れ と そ 「 く り の 文 句 が バ ッ ク ル に あ る わ ヒ ュ ー マ ン ・ マ イ ン ド け で は あ り ま せ ん 。 バ ッ ク ル が 「 人 間 精 神 の 運 動 法 則 の 発 見 」 が 文 明 史 の 狙 い だ 、 と 、 マ イ ン ド た 「 形 而 上 学 者 は 一 つ の 精 神 を 研 究 し 、 歴 史 家 は 多 く の 精 神 を 研 究 す る 」 と い う よ う な 場 合 の 「 多 く の 精 神 」 が 福 沢 の い う 「 衆 心 」 に 当 る わ け で す 。 段 末 に 「 此 の 紛 擾 雑 駁 の 際 に 就 て 条 理 の 紊 れ ざ る も の を 求 め ん と す る 」 云 々 と あ る の も 、 ヾ ッ ク ル が "discovering regularity in the midst of confus 一 on ご ( 手 沢 本 五 頁 ) と い う の に 表 現 が 酷 似 し て お り ま す 。 た だ 、 「 天 下 衆 人 の 精 神 発 達 」 と か 「 衆 心 発 達 」 と か い 。 て も 、 そ れ は た と え ば 後 の 時 代 に 「 民 族 精 神 」 な ど が 語 ら れ る 場 合 と ち が 「 て 、 「 衆 心 」 と い う も の が そ れ 自 身 、 実 体 と し て 存 在 す る と 考 え ら れ て い る の で は あ り ま せ ん 。 「 天 下 衆 人 の 精 神 発 達 を 一 体 に 集 め て 、 其 の 一 体 の 発 達 を 論 ず る も の 」 と 述 べ て い る よ う に 、 「 一 体 に 集 め 」 る 作 業 は あ く ま で 文 明 史 家 自 ら の 責 任 に お ノ ミ ナ リ ス テ ィ ッ ク い て 行 う 操 作 と さ れ て お り 、 そ こ に 福 沢 の 名 目 論 的 な 立 場 が は 「 き り と 打 ち 出 さ れ て お り ま す 。 こ れ も 既 に 読 ん だ 個 所 で 、 一 国 の 智 徳 と は 国 中 に 大 小 さ ま ざ ま に 分 賦 し て い る 智 徳 の 全 量 を 指 す も の 、 と 定 義 し て い る ( 本 書 中 巻 一 三 頁 参 照 ) の と 同 じ こ と を 裏 側 か ら 述 べ て い る わ け で み だ 304

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ち 、 上 皇 の 宣 旨 を 読 む こ と が で き た の は 武 蔵 国 の 藤 田 三 郎 一 人 だ け で あ っ た と い う 例 が 出 て き ま す が 、 こ れ は 『 吾 妻 鏡 』 に 出 て い る 話 で す 。 数 十 百 年 の 騒 乱 の 間 、 学 問 は も つ ば ら 僧 侶 に よ っ て 維 持 さ れ て き た 、 そ の 点 で は 儒 教 は 仏 教 に は る か に 及 ば な い 。 た だ し 、 こ れ は 日 本 だ け の 現 象 と は い え な い 。 福 沢 は お そ ら く ギ ゾ 1 に よ っ て 、 ヨ ー ロ ツ 。 ハ に お い て も 、 世 間 に 学 問 が 開 け て い く の は 千 六 百 年 代 以 降 の こ と だ と い っ て お り ま す 。 一 六 〇 〇 年 代 と い え ば 、 日 本 で は 江 戸 時 代 以 降 に な り ま す 。 江 戸 時 代 に な っ て 、 幕 府 は い わ ゆ る 文 治 政 策 を と り ま す か ら 、 学 問 が さ か ん に な っ て く る 。 そ の 点 で は ヨ ー ロ ツ 。 ハ に 比 し て も 日 本 も そ ん な に 遅 れ て は い な い 。 の み な ら ず 、 仏 教 や 神 道 の 教 義 や あ る い は 民 間 信 仰 に あ る 迷 信 ( 虚 誕 妄 説 ) を 排 し た 点 に 、 福 沢 は 儒 学 の 「 合 理 主 義 」 の 役 割 を む し ろ 評 価 し ま す 。 に も か か わ ら ず 、 西 洋 と は 学 問 の あ り 方 が 出 発 点 か ら ち が っ た 。 そ の 両 者 の 相 違 と は 何 か 。 こ こ に 問 題 が あ る と い う の で す 。 乱 世 の 後 、 学 問 の 起 る に 当 り て 、 此 の 学 問 な る も の 、 西 洋 諸 国 に 於 て は 人 民 一 般 の 間 に 起 り 、 我 が 日 本 に て は 政 府 の 内 に 起 り た る の 一 事 な り 。 西 洋 諸 国 の 学 問 は 学 者 の 事 業 に て 、 其 の 行 は る 、 あ た か い わ ゆ る や 官 私 の 別 な く 、 唯 学 者 の 世 界 に 在 り 。 我 が 国 の 学 問 は 所 謂 治 者 の 世 界 の 学 問 に し て 、 恰 も 政 府 の 一 部 分 た る に 過 ぎ ず 。 た だ 136