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検索対象: 「文明論之概略」を読む 中

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「文明論之概略」を読む 中


弁 証 法 と は 松 村 一 人 哲 学 ・ 思 想 」 、 つ い 、 つ ・ も の カ 宗 教 松 浪 信 三 郎 中 村 雄 二 郎 実 存 主 義 哲 学 の 現 在 ョ 1 ロ ツ 。 ハ 歳 時 記 植 田 重 雄 木 田 元 加 藤 周 一 現 象 学 沢 田 允 茂 現 代 論 理 学 入 門 日 本 人 の 死 生 観 上 ・ 下 リ フ ト ン 矢 島 翠 訳 田 中 美 知 太 郎 き ソ ク ラ 一 ア ス 仏 教 〔 第 二 版 〕 渡 辺 照 宏 人 間 ー 過 去 ・ 現 在 ・ 未 来 マ ン フ ォ ー ド 斎 藤 忍 随 上 ・ 下 久 野 収 訳 プ ラ ト ン 渡 辺 照 宏 日 本 の 仏 教 イ ス ラ 1 ム 哲 学 の 原 像 井 筒 俊 彦 デ カ ル ト 渡 辺 照 宏 野 田 又 夫 死 後 の 世 界 ギ リ シ ア 哲 学 と 現 代 藤 沢 令 夫 ル ソ 渡 辺 照 宏 桑 原 武 夫 編 お 経 の 話 野 間 宏 よ 戦 後 思 想 を 考 え る 日 高 六 郎 ~ ネ : 思 想 家 た ち 野 田 又 夫 親 鸞 書 生 き る 場 の 哲 学 花 崎 皋 平 村 上 重 良 0 朱 子 学 と 陽 明 学 島 田 虔 次 国 家 神 道 中 村 雄 二 郎 村 上 重 良 波 知 の 旅 へ の 誘 い 。 ( ッ ペ ン ( イ ム 慰 霊 と 招 魂 山 口 昌 男 近 代 人 の 疎 外 粟 田 賢 三 訳 イ エ ス と そ の 時 代 荒 井 献 個 人 主 義 の 運 命 作 田 啓 一 滝 浦 静 雄 時 間 塩 カ 聖 書 入 門 働 く こ と の 意 味 清 水 正 徳 な だ い な だ 権 威 と 権 力 浅 野 順 一 ョ ブ 記 文 化 人 類 学 へ の 招 待 山 口 昌 男 丸 山 真 男 日 本 の 思 想 ン ー グ フ リ ー ド 松 浪 信 三 郎 死 の 思 索 久 野 収 ユ ダ ヤ の 民 と 宗 教 木 一 郎 訳 現 代 日 本 の 思 想 鶴 見 俊 輔 中 村 雄 二 郎 イ ス ラ ー ム ( 回 教 ) 蒲 生 礼 一 術 語 集 世 直 し の 倫 理 と 論 理 田 実 「 文 明 論 之 概 略 」 を 読 む 丸 山 真 男 上 ・ 下 0 ( 1986.1 )

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人 間 性 の 心 理 学 宮 城 音 弥 翻 訳 語 成 立 事 情 柳 父 章 心 理 天 才 宮 城 音 弥 漢 字 の 過 去 と 未 来 藤 堂 明 保 波 多 野 誼 余 夫 知 力 の 発 達 宮 城 音 弥 外 国 人 と の 稲 垣 佳 世 子 性 格 ネ ウ ス ト プ ニ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 子 ど も の 心 と 発 達 園 原 太 郎 性 格 は い か に つ く ら れ る か 詫 摩 武 俊 記 号 論 ~ の 招 待 池 上 嘉 彦 野 村 庄 吾 乳 幼 児 の 世 界 田 中 克 彦 コ ン プ レ ッ ク ス 河 合 隼 雄 現 代 ョ 1 ロ ツ 。 ( の 言 語 宮 城 音 弥 、 む し 」 は 何 カ 宮 城 音 弥 宮 城 音 弥 愛 と 憎 し み 日 本 語 の な か の 外 国 語 石 綿 敏 雄 新 ・ 心 理 学 入 門 島 崎 敏 樹 千 野 栄 一 岡 本 夏 木 心 で 見 る 世 界 外 国 語 上 達 法 子 ど も と こ と ば 島 崎 敏 樹 宮 城 音 弥 生 き る と は 何 か 人 間 年 輪 学 入 門 霜 山 徳 爾 藤 永 保 人 間 の 限 界 よ 発 達 の 心 理 学 フ ロ イ ト の 方 法 牧 康 夫 日 本 語 を さ か の ば る 大 野 晋 南 博 新 日 本 的 自 我 金 田 一 春 彦 波 子 ど も の 思 考 カ 滝 沢 武 久 人 間 の 心 を 探 究 す る 宮 城 音 弥 日 本 語 小 松 茂 美 こ と ば と 発 達 岡 本 夏 木 言 語 鈴 木 孝 夫 こ と ば と 文 化 宮 城 音 弥 超 能 力 の 世 界 ト ラ ッ ド ギ ル 日 本 語 の 文 法 を 考 え る 大 野 晋 言 語 と 社 会 土 田 滋 訳 風 間 喜 代 三 言 語 学 の 誕 生 柴 田 武 日 本 の 方 言 南 博 ア メ リ カ ニ ズ ム 坂 下 昇 社 会 心 理 学 入 門 外 国 語 の 学 び 方 渡 辺 照 宏 南 寿 岳 章 子 日 本 人 の 心 理 博 日 本 語 と 女 月 本 茂 雄 こ と ば と こ こ ろ 感 情 の 世 界 島 崎 敏 樹 英 語 の 構 造 上 ・ 下 中 島 文 雄 宮 城 音 弥 日 本 語 は ど う 変 わ る か 樺 島 忠 夫 精 神 分 析 入 門 田 中 克 彦 宮 城 音 弥 こ と ば と 国 家 夢 〔 第 二 版 〕 ( 1986.1 )

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飯 島 琮 一 安 全 性 の 考 え 方 武 谷 三 男 編 核 廃 絶 は 可 能 か 牧 二 郎 庄 司 光 蠍 鮴 経 済 の 歩 み 上 ・ 下 』 恐 る べ き 公 害 宮 本 憲 一 小 林 ・ 攣 山 訳 ご み と 都 市 生 活 吉 村 功 庄 司 光 死 の 商 人 〔 改 訂 版 〕 岡 倉 古 志 郎 水 俣 病 は 終 。 て い な い 原 田 正 純 日 本 の 公 害 宮 本 憲 一 現 代 経 済 を 考 え る 伊 東 光 晴 0 水 俣 病 原 田 正 純 都 市 政 策 を 考 え る 松 下 圭 一 社 会 科 学 入 門 高 島 善 哉 国 土 の 変 貌 と 水 害 高 橋 裕 地 域 開 発 は 宮 本 憲 一 社 会 科 学 の 方 法 大 塚 久 雄 四 日 市 ・ 死 の 海 と 闘 う 田 尻 宗 昭 こ れ で よ い か 野 間 宏 社 会 認 識 の 歩 み 内 田 義 彦 狭 山 裁 判 上 ・ 下 自 動 車 の 社 会 的 費 用 宇 沢 弘 文 中 野 好 夫 マ ル ク ス ・ エ ン ゲ ル ス 大 内 兵 衛 沖 縄 戦 後 史 新 崎 盛 陣 書 社 会 新 資 本 論 の 経 済 学 宇 野 弘 蔵 波 社 会 科 学 に お け る 人 間 大 塚 久 雄 資 本 論 入 門 向 坂 逸 郎 環 境 政 策 を 考 え る 華 山 謙 資 本 論 の 世 界 内 田 義 彦 住 宅 貧 乏 物 語 早 川 和 男 ア ダ ム ・ ス ミ ス 高 島 善 哉 マ ッ ク ス ・ ウ ェ ー バ 七 つ の 国 の 労 働 運 動 マ ル チ ネ ー 青 山 秀 夫 上 ・ 下 熊 田 亨 訳 ケ イ ン ズ 伊 東 光 晴 公 害 摘 発 最 前 線 田 尻 宗 昭 ユ ダ ヤ 人 安 堂 信 也 訳 都 市 と 交 通 岡 並 木 女 性 解 放 思 想 の 歩 み 水 田 珠 枝 海 と 乱 開 発 田 尻 宗 昭 米 軍 と 農 民 阿 波 根 昌 鴻 科 学 文 明 に 未 来 は あ る か 野 坂 昭 如 編 著 原 子 力 発 電 武 谷 三 男 編 0 ( 1986.1 )

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脇 圭 平 教 科 書 教 育 芦 津 丈 夫 兼 子 仁 国 民 の 教 育 権 抽 象 絵 画 へ の 招 待 大 岡 信 中 学 生 そ の 日 々 望 月 一 宏 あ る 小 学 校 長 の 回 想 金 沢 嘉 市 若 桑 み ど り 女 性 画 家 列 伝 教 育 と は 何 か を 問 い つ づ け て 大 田 堯 子 ど も の 図 書 館 石 井 桃 子 中 村 歌 右 衛 門 歌 右 衛 門 の 六 十 年 山 川 静 夫 松 田 道 雄 学 力 と は 何 か 中 内 敏 夫 私 は 赤 ち ゃ ん 松 田 道 雄 加 代 の 子 を 持 っ 親 の 本 木 = ・ 上 ~ 田 私 は 二 歳 自 由 を 子 ど も に 松 田 道 雄 ラ ン ガ ス 。 ッ ト ト さ な 学 校 野 村 庄 吾 芸 術 と は 何 か 池 上 ・ 矢 野 訳 お や じ 対 こ ど も 松 田 道 雄 マ ン フ ォ 1 ド 太 田 昭 臣 中 学 教 師 生 田 ・ 山 下 訳 母 親 の た め の 人 生 論 松 田 道 雄 芸 術 と 技 術 〔 改 版 〕 戦 後 教 育 を 考 え る 稲 垣 忠 彦 自 由 と 規 律 池 田 潔 音 楽 の 基 礎 芥 川 也 寸 志 一 波 多 野 誼 余 夫 新 知 力 と 学 力 稲 垣 佳 世 子 胎 児 の 環 境 と し て の 高 階 秀 爾 一 荒 井 良 名 画 を 見 る 眼 母 体 続 名 画 を 見 る 眼 高 階 秀 爾 岩 わ が 体 験 的 教 育 論 中 野 孝 次 上 田 篤 日 本 人 と す ま い 芸 術 名 取 洋 之 助 ス ス 写 真 の 読 み か た 教 育 入 門 周 郷 。 博 訳 ハ 野 忠 重 倉 朗 版 画 日 本 の 耳 子 ど も の も の の 考 え 方 鹹 h. 辻 荘 一 子 ど も の 認 識 と 感 情 波 多 野 完 治 モ ー ツ ア ル ト を 聴 く 海 老 沢 敏 高 校 生 岩 城 宏 之 田 代 三 良 楽 譜 の 風 景 勝 田 守 一 日 本 の 学 校 上 田 篤 中 内 敏 夫 橋 と 日 本 人 国 分 一 太 郎 グ ス タ フ ・ マ ー ラ ー 柴 田 南 雄 教 師 ( 1986 ・ 1 )

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丸 山 真 男 1914 年 大 阪 に 生 ま れ る 1937 年 東 京 大 学 法 学 部 卒 業 専 攻 ー 政 治 学 , 日 本 政 治 思 想 史 著 書 ー 「 日 本 政 治 思 想 史 研 究 」 ( 東 京 大 学 出 版 会 ) 「 現 代 政 治 の 思 想 と 行 動 」 ( 未 来 社 ) 「 日 本 の 思 想 」 ( 岩 波 新 書 ) 「 戦 中 と 戦 後 の 間 」 ( み す ず 書 房 ) 「 後 衛 の 位 置 か ら 」 ( 未 来 社 ) 「 文 明 論 之 概 略 」 を 読 む 中 ( 全 3 冊 ) 1986 年 3 月 27 日 第 1 刷 発 行 ◎ 岩 波 新 書 ( 黄 版 ) 326 定 価 530 円 著 者 発 行 者 丸 緑 山 川 や ま 真 ま さ お 男 〒 101 東 京 都 千 代 田 区 ー ツ 橋 2 ー 5 ー 5 Printed in Japan 印 刷 ・ 精 興 社 製 本 ・ 田 中 製 本 振 替 東 京 6 ー 26240 電 話 03 ー 265 ー 4111 会 社 岩 波 書 店 落 丁 本 ・ 乱 丁 本 は お 取 替 い た し ま す 発 行 所

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博 末 政 治 非 武 装 国 民 抵 抗 の 思 想 宮 田 光 雄 法 律 ウ マ 宮 沢 俊 義 憲 法 講 話 近 代 民 主 主 義 と ク ラ ウ ス ニ ッ ク 福 田 歓 一 ナ チ ス の 時 代 そ の 展 望 内 山 敏 訳 日 本 の 憲 法 〔 第 一 一 版 〕 長 谷 川 正 安 国 際 政 治 を 見 る 眼 武 者 小 路 公 秀 憲 法 問 題 編 憲 法 読 本 上 ・ 下 法 律 研 究 会 ォ ル ド リ ッ ジ 核 先 制 攻 撃 症 候 群 服 部 学 訳 月 島 武 宜 後 藤 昌 次 郎 日 本 人 の 法 意 識 冤 罪 上 田 誠 吉 近 代 政 治 思 想 の 誕 生 佐 々 木 毅 日 本 の 刑 事 裁 判 青 木 英 五 郎 誤 ま っ た 裁 判 後 藤 昌 次 郎 高 榎 堯 現 代 の 核 兵 器 比 較 の 日 本 国 憲 法 樋 口 陽 一 経 済 坂 本 義 和 な か の 軍 縮 の 政 治 学 新 ・ 核 戦 略 批 判 豊 田 利 幸 法 と は 何 か 渡 辺 洋 三 近 代 経 済 学 の 再 検 討 宇 沢 弘 文 書 中 東 情 勢 を 見 る 眼 瀬 木 耿 太 郎 家 庭 の 法 律 〔 第 一 一 版 〕 川 島 武 宜 イ ギ リ ス と 日 本 森 嶋 通 夫 一 新 デ 1 タ 戦 後 政 治 史 石 川 真 澄 現 代 日 本 法 入 門 渡 辺 ・ 清 水 編 続 イ ギ リ ス と 日 本 森 嶋 通 夫 一 野 弘 久 ・ ・ ミ ル と 現 代 杉 原 四 郎 岩 苦 悶 す る ア フ リ カ 篠 田 豊 納 税 者 の 権 利 香 港 食 糧 と 農 業 を 考 え る 大 島 清 岡 田 晃 現 代 日 本 社 会 と 渡 辺 洋 三 ロ ワ ン こ ビ ン 彡 民 主 主 義 石 川 博 友 穀 物 メ ジ ャ ー 核 の 冬 高 榎 堯 訳 小 林 直 樹 憲 法 第 九 条 経 済 学 と は 何 だ ろ う か 佐 和 隆 光 明 石 康 国 際 連 合 嫌 煙 権 を 考 え る 伊 佐 山 芳 郎 日 本 の 巨 大 企 業 中 村 孝 俊 条 約 と 日 本 中 山 和 久 転 機 に 立 っ 渡 辺 徳 二 佐 伯 康 治 兼 子 仁 石 油 化 学 工 業 地 方 自 治 法 情 報 ネ ッ ト ワ ー ク 社 会 今 井 賢 一 家 族 と い う 関 係 金 城 清 子 挑 戦 す る 中 小 企 業 中 村 秀 一 郎 0 経 済 デ ー タ の 読 み 方 鈴 木 正 俊 日 近 政 本 代 の の 地 政 方 治 治 0 自 思 辻 福 岡 田 清 歓 義 明 一 達

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に 集 中 し て い る 観 が あ る 。 そ れ に し て は 政 府 の や る こ と が ま ず い じ ゃ な い か と い う わ け で す 。 い わ ゆ る 「 所 謂 衆 智 者 結 合 の 変 性 」 と い う 一 言 葉 で 表 現 し て い ま す ね 。 こ の 言 葉 は 、 彼 自 身 が 作 り 出 し た も の な の か 、 「 所 謂 」 と い っ て お り 、 ま た 表 現 か ら い っ て も 翻 訳 語 臭 い の で す が 、 今 の 私 に は 何 か ら と っ た の か 分 り ま せ ん 。 と も か く 、 多 く の 者 が 集 ま る と 性 質 が ち が っ て く る と い う 、 の 化 学 的 変 化 の 法 則 を こ こ で 福 沢 は 考 え て い る の で す 。 も ち ま え 概 し て 云 へ ば 、 日 本 の 人 は 仲 間 を 結 び て 事 を 行 ふ に 当 り 、 其 の 人 々 持 前 の 智 力 に 比 し て 不 似 合 な る 拙 を 尽 す 者 な り 。 ( 文 一 〇 〇 頁 、 全 七 八 頁 ) 神 精 の こ れ は 、 少 し あ と の 西 洋 人 と 東 洋 人 と の 比 較 に つ な が っ て い き ま す 。 議 衆 造 西 洋 の 人 は 、 智 恵 に 不 似 合 な る 銘 説 を 唱 へ て 、 不 似 合 な る 巧 を 行 ふ 者 な り 。 東 洋 の 人 は 、 智 恵 に の 不 似 合 な る 愚 説 を 吐 き て 、 不 似 合 な る 拙 を 尽 す 者 な り 。 衆 ( 文 一 〇 一 頁 、 全 七 九 頁 ) 講 西 洋 人 は 、 一 人 一 人 を み る と た い し た 智 力 を も っ た 人 物 で は な い 。 と こ ろ が 、 組 織 を 作 る の 第 が う ま い 。 人 の 組 み 合 せ 方 が 巧 み で あ る 。 そ こ で 、 集 ま れ ば 、 一 人 一 人 の 智 恵 に 比 し て 不 似 合 せ つ 、 」 う 121

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岩 波 新 書 新 版 の 発 足 に 際 し て 岩 波 新 書 の 創 刊 は 、 一 九 三 八 年 十 一 月 で あ っ た 。 そ の 前 年 、 す で に 日 中 戦 争 が 開 始 さ れ 、 日 本 軍 部 は 中 国 大 陸 に 侵 攻 し 、 国 内 も ま た 国 粋 主 義 に よ る 言 論 統 制 が 日 ま し に 厳 し さ を 加 え て い た 。 新 書 創 刊 の 志 は 、 も と よ り 、 こ の 時 流 に 抗 し 、 偽 り な き 現 実 認 識 、 冷 静 な 科 学 精 神 を 普 及 し 、 世 界 的 視 野 に 立 つ 自 主 的 判 断 の 資 を 国 民 に 提 供 す る こ と に あ っ た 。 発 刊 の 辞 は 、 「 今 茲 に 現 代 人 の 現 代 的 教 養 を 目 的 と し て 岩 波 新 書 を 刊 行 す る 」 と そ の 意 を 述 ・ ヘ て い る 。 一 九 四 四 年 、 苛 烈 な 戦 時 下 に あ っ て 、 岩 波 新 書 は 刊 行 点 数 九 八 点 を も っ て 中 絶 の や む な き に い た り 、 越 え て 四 六 年 、 三 点 を 発 行 し た の を 最 後 に 赤 版 新 書 は 終 結 し た 。 一 九 四 五 年 八 月 、 戦 争 は 終 っ た 。 日 本 の 民 衆 が 、 敗 戦 に よ る 厳 し い 現 実 を 見 据 え 、 新 た な 民 主 主 義 社 会 を 築 き 上 げ て ゆ く た め に は 、 自 主 的 精 神 の 確 立 こ そ 一 層 欠 く べ か ら ざ る 要 件 で あ っ た 。 出 版 と い う 営 み を 通 じ て 学 術 と 社 会 に 尽 す こ と を 念 願 と し た 創 業 者 の 遺 志 を 継 承 し 、 戦 時 下 の 岩 波 新 書 創 刊 の 趣 意 を 改 め て 戦 後 社 会 に 発 展 さ せ る こ と を 意 図 し て 、 一 九 四 九 年 四 月 、 岩 波 新 書 は 、 装 を 新 た に し て 再 発 足 し た 。 「 現 代 人 の 現 代 的 教 養 」 と い う 辞 は 、 こ の 青 版 新 書 に お い て 、 以 前 に も ま し て 積 極 的 な 意 味 を 賦 与 さ れ た 。 幸 い に 博 く 読 者 に 迎 え ら れ 、 本 年 四 月 、 つ い に 青 版 新 書 は 刊 行 総 点 数 一 千 点 を 数 え る に 至 っ た 。 創 刊 以 来 四 十 年 の 歳 月 を 通 じ て 、 多 数 の 執 筆 者 が 協 力 を 吝 し ま れ ず 、 広 汎 な 層 に 及 ぶ 読 者 の 支 持 を 得 た 結 果 で あ る 。 戦 後 は す で に 終 焉 を 見 た 。 一 九 七 〇 年 代 も 半 ば を 経 過 し 、 わ れ わ れ を 囲 繞 す る 現 実 社 会 は 混 迷 を 深 め 、 内 外 に か っ て 見 な い 激 し い 変 動 が 相 つ い で い る 。 科 学 ・ 技 術 の 発 展 は 、 文 明 の 意 味 を 根 本 的 に 問 い 直 す こ と を 要 請 し 、 近 代 を 形 成 し て き た 諸 の 概 念 は 新 た な 検 討 を 迫 ら れ 、 世 界 的 規 模 を 以 て 、 時 代 転 換 の 胎 動 は 各 方 面 に 顕 在 化 し て い る 。 し か も 、 今 日 に み る 価 値 観 は 、 余 り に 多 層 的 で あ り 、 多 元 的 で あ る が 故 に 、 人 類 が 長 い 歴 史 を 通 じ て 追 究 し て き た 共 通 の 目 標 を す ら 見 失 わ せ よ う と し て い る 。 こ の 機 に お い て 、 岩 波 新 書 は 、 創 刊 以 来 の 基 本 的 方 針 を 堅 持 し つ つ 、 こ こ に 、 再 び 装 い を 改 め て 、 新 た な 出 発 を は か る 。 ニ 十 世 紀 の 残 さ れ た 年 月 に 生 き 、 さ ら に 次 の 世 紀 へ の 展 望 を き り ひ ら く 努 力 を 惜 し ま ぬ 真 摯 な 人 々 に 伍 し て 、 現 代 に 生 き る 文 字 通 り の 新 書 と し て 、 そ の 機 能 を 自 ら に 課 す る こ と を 念 願 し つ つ 、 こ の 新 た な 歩 み は 始 ま る 。 赤 版 ・ 青 版 の 時 代 を 通 じ て 、 こ の 叢 書 を 貫 い て き た も の は 、 批 判 的 精 神 の 持 続 で あ り 、 人 間 性 に 第 一 義 を お く 視 座 の 設 定 で あ っ た 。 い ま 、 新 版 の 発 足 に 当 り 、 今 日 の 状 況 下 に あ っ て わ れ わ れ は そ の 自 覚 を 深 め 、 人 間 の 基 本 的 権 利 の 伸 張 、 社 会 的 平 等 と 正 義 の 実 現 、 平 和 的 社 会 の 建 設 、 国 際 的 視 野 に 立 っ 豊 か な 文 化 創 造 等 、 現 代 の 人 間 が 直 面 す る 諸 課 題 に 関 わ り 、 広 く 時 代 の 要 請 に 応 え る こ と を 期 す る 。 読 者 諸 賢 の 御 支 持 を 願 っ て や ま な い 。 ( 一 九 七 七 年 五 月 )

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の が 大 事 な 点 で す 。 人 が 集 っ て 議 論 す る 習 慣 、 ち が っ た 意 見 を 組 み 合 せ て 組 織 を つ く る 習 慣 み ん な そ う い う 習 慣 を つ く る と い う 問 題 に 集 約 さ れ る 。 旧 習 を 打 破 し て 、 こ う い う 新 し い 習 慣 を 根 付 か せ る に は 、 そ の 社 会 的 基 盤 を つ く ら な け れ ば な ら な い 。 こ れ が 、 彼 が 地 方 自 治 に 力 を 入 れ 、 ま た そ の 地 方 自 治 の 基 盤 に 立 っ た 民 撰 議 院 を 建 て よ う と い う 説 に 連 ら な っ て い く わ け で す 。 彼 の 処 方 箋 は い つ も ロ ン グ レ ン ジ で す 。 前 に 読 み ま し た よ う に 「 天 下 の 大 勢 」 を 云 々 す る と き に も 、 現 在 の 世 論 に 媚 び て は い け な 、 、 マ ジ ョ リ テ ィ の 大 衆 に 追 随 し て い て は 結 局 人 民 の 精 神 を 変 革 す る こ と は で き な い 、 と 必 ず い う 。 だ か ら ど う し て も ロ ン グ レ ン ジ な 課 題 に な り ま す 。 福 沢 が 「 学 問 」 「 学 問 」 と い っ て い る の も 、 た だ 情 報 や 個 別 的 知 識 の レ ヴ ェ ル で 理 解 し た ら ま っ た く 分 ら な く な り ま す 。 政 治 は 刻 々 の 決 断 で あ り 、 学 問 は ロ ン グ レ ン ジ の 課 題 だ と い う 形 で 二 つ の 人 間 活 動 を く ど い ほ ど 区 別 す る の も 、 こ こ に 関 係 し て い る の で す 。 学 問 に 人 民 の 習 慣 を 変 え る と い う 巨 大 な 課 題 を 託 し て い る の で す 。 反 面 か ら い え ば 、 彼 が 浅 薄 な 合 理 主 義 者 で な く 、 人 間 の 中 に あ る 非 合 理 的 な も の へ の 感 覚 を 豊 か に も っ て い た か ら こ そ 、 こ う い う 考 え 方 が 出 て く る の だ と 思 い ま す 。 学 校 の つ め こ み 教 育 の こ と を 批 判 す る 際 に 、 近 代 日 本 で は 「 知 育 偏 重 」 な ど と い う の が 常 で し た が 、 「 主 知 主 義 者 」 福 沢 が き い た ら 捧 腹 絶 倒 す る で し よ う 。 こ の 問 題 は つ ぎ の 第 六 章 に も 関 係 し て き ま す が 、 一 応 こ の 章 は こ れ で 終 り で す 。 136

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も 科 学 的 レ ヴ ェ ル の 高 か っ た 国 で す 。 ナ チ の 全 体 主 義 は 、 ア リ ア ン 人 種 の 征 覇 と い っ た き わ め て 非 合 理 的 な 目 的 の た め に 、 お そ ろ し く 目 的 合 理 的 に 科 学 技 術 を 駆 使 し 、 人 間 を 組 織 化 し ま し た 。 科 学 技 術 的 な 合 理 性 が 「 二 十 世 紀 の 神 話 」 (< ・ ロ ー ゼ ン ベ ル ク ) と 両 立 で き る こ と を あ か ら さ ま に 示 し た の で す 。 十 八 ・ 十 九 世 紀 の 進 歩 思 想 の よ う に は 知 の 発 達 を 楽 観 で き な い と い う 状 況 が 現 実 に 出 て き ま し た 。 こ れ は 福 沢 の 予 測 を は る か に こ え た 出 来 事 で し た 。 も ち ろ ん 、 そ れ で 福 沢 の 歴 史 的 限 界 を 語 る の は や さ し い こ と で 、 西 欧 の 第 一 線 の 学 者 ・ 思 想 家 も 予 測 で き な て か っ た 事 態 な の で す 。 っ 一 九 三 〇 年 代 の 日 本 に つ い て も 、 歴 史 的 事 情 は ド イ ツ と い ろ い ろ ち が っ て い ま す が 、 似 た よ 熱 う な こ と が 指 摘 で き ま す 。 世 界 第 一 の 戦 艦 を 造 れ る ほ ど 進 ん だ 科 学 技 術 と 生 産 力 に 到 達 し た 日 的 本 帝 国 に お い て 、 そ う し た 発 達 し た 科 学 的 水 準 が ア マ テ ラ ス の 信 仰 と い う 「 二 十 世 紀 以 前 の 神 と 話 」 の 鼓 吹 と 両 立 し え た の で す 。 日 本 フ ァ シ ズ ム は け っ し て ー ー フ ァ シ ズ ム と 呼 ぶ か ど う か を 過 別 に し て も ー ー 一 部 の 論 者 が 説 く よ う に 今 日 の 第 三 世 界 の 先 駆 と は い え ま せ ん 。 教 育 の 普 及 度 、 育 科 学 技 術 の 水 準 、 資 本 主 義 の 高 度 化 、 ど れ を と っ て も 第 三 世 界 と は 比 較 に な り ま せ ん 。 む し ろ 現 実 の 同 盟 関 係 が 示 す よ う に 、 一 九 三 〇 年 代 の 日 本 の 歴 史 的 地 位 は 第 三 世 界 よ り は ド イ ツ ・ イ 講 Ⅱ タ リ ア に 近 い の で す 。 戦 時 中 に 福 沢 を 読 ん だ 私 の 感 想 は そ れ だ け に 複 雑 で し た 。 一 方 で は 、 前 3 第 に 申 し ま し た よ う に 、 近 代 日 本 の 進 歩 と は 一 体 何 だ っ た か 、 と 考 え さ せ ら れ る ほ ど 、 文 明 の 「 精