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検索対象: 現代日本の文学 Ⅱ― 10 五木 寛之 野坂 昭如 集

現代日本の文学 Ⅱ― 10 五木 寛之 野坂 昭如 集から 488件ヒットしました。

現代日本の文学 Ⅱ― 10 五木 寛之 野坂 昭如 集


昭 和 四 十 二 年 生 年 月 日 が 同 し の 石 原 慎 太 郎 ( 左 ) と 昭 和 四 十 二 年 十 月 文 藝 春 秋 講 演 会 で 大 江 健 三 郎 ( 左 ) と 昭 和 四 十 三 年 文 士 劇 に 出 演 を い 気 ま な み 蟲 ル 右 昭 和 四 十 三 年 夏 ソ フ ィ ア の 古 い 教 会 の 前 で 左 昭 和 四 十 四 年 昭 和 四 十 四 年 「 石 の 会 」 メ ン バ ー と 金 沢 城 石 川 門 門 前 に て 。 左 よ り 桂 英 澄 、 高 橋 昌 男 、 山 田 力 、 佃 実 夫 、 色 川 武 大 、 有 馬 頼 義 、 寛 之 、 高 井 有 早 乙 女 貢 、 福 井 馨 、 黒 須 重 彦

現代日本の文学 Ⅱ― 10 五木 寛之 野坂 昭如 集


社 よ り 刊 行 。 九 月 、 連 作 小 説 集 「 = ロ ス の 妖 精 た ち 」 を 中 央 公 論 社 五 月 、 第 十 回 参 議 院 議 員 選 挙 東 京 地 方 区 か ら 無 所 属 で 立 候 補 を 表 明 。 よ り 刊 行 。 十 一 月 、 エ ッ セ イ 、 対 談 、 小 品 集 「 欣 求 穢 土 」 を 徳 間 書 公 害 、 食 糧 危 機 、 刑 法 改 正 、 小 選 挙 区 制 、 靖 国 法 案 、 戦 争 責 任 等 に 店 よ り 刊 行 。 「 野 坂 昭 如 リ サ イ タ ル 」 を 日 比 谷 公 会 堂 に て 開 催 。 「 日 つ い て ″ 辻 説 法 〃 の 形 で 訴 え る 。 五 木 寛 之 、 井 上 ひ さ し 、 永 六 輔 、 う じ し ゅ う 、 小 沢 昭 一 ら が ″ 野 坂 支 持 〃 を 表 明 。 結 果 は 五 一 一 万 七 一 一 一 四 票 で 惜 し 本 の 古 典 9 」 ( 河 出 書 房 新 社 ) 「 宇 治 拾 通 物 語 」 の 現 代 語 訳 を 担 当 。 し ゅ う ね ん め お と の そ よ し す な え し ば り ご に ち の か い だ ん 十 一 一 月 、 「 砂 絵 呪 縛 後 日 怪 談 , で 第 四 回 小 説 現 代 ゴ ー ル デ ン 読 者 賞 く も 次 点 。 こ の 間 、 六 月 、 短 篇 集 「 執 念 夫 婦 添 い 節 」 を 講 談 社 よ り 受 賞 。 杉 並 区 下 高 井 戸 に 移 転 。 こ の 年 「 エ ロ 事 師 た ち 」 が z ・ ウ ェ 刊 行 。 七 月 、 短 篇 集 「 あ あ 軟 派 全 落 連 」 を 番 町 書 房 、 八 月 、 エ ッ セ イ 集 「 子 噛 み 孫 喰 い 」 を 筑 摩 書 房 よ り そ れ ぞ れ 刊 行 。 「 面 白 半 分 」 臨 ル フ に よ っ て 独 訳 、 ド レ メ ー ル ク ノ ー ル 社 よ り 刊 行 。 昭 和 四 十 七 年 ( 一 九 七 一 l) 四 十 一 一 歳 時 増 刊 号 「 「 四 畳 半 襖 の 下 張 」 裁 判 証 言 全 記 録 ・ そ の 一 」 を 刊 行 。 も ん 四 月 、 短 篇 集 「 マ リ リ ン ・ モ ン ロ ー ・ ノ ー ・ リ タ ー ン 」 を 文 藝 春 秋 ま た 虎 ノ 門 日 消 ホ ー ル に て 第 一 回 「 事 後 運 動 の 会 」 を 開 く 。 ″ 四 畳 よ り 、 限 定 版 「 野 坂 昭 如 自 選 作 品 」 を 角 川 書 店 よ り 刊 行 。 五 月 、 コ 半 裁 判 〃 は 三 月 十 五 日 の 第 六 回 公 判 に は 五 木 寛 之 、 井 上 ひ さ し が 証 じ ゅ ん の す け ま ん じ ラ ム 、 エ ッ セ イ 集 「 野 坂 昭 如 雑 文 の 眼 」 を 久 保 書 店 、 長 篇 「 卍 と も 言 、 四 月 十 六 日 の 第 七 回 公 判 に は 吉 行 淳 之 介 、 開 高 健 が 証 言 。 九 月 、 え 」 を 講 談 社 よ り 刊 行 、 六 月 、 短 篇 集 「 俺 は だ 」 を 文 ェ ッ セ イ 集 「 か さ ぶ た 喰 い の 思 想 」 、 十 月 、 対 談 集 「 お た が い の 思 藝 春 秋 よ り 刊 行 。 雑 誌 「 面 白 半 分 」 の 編 集 長 を 七 月 号 か ら 十 一 一 月 号 想 」 を そ れ そ れ 中 央 公 論 社 よ り 刊 行 。 ペ ン ク ラ ・ フ 理 事 に な る 。 東 京 わ い せ つ ま で 担 当 。 七 月 号 に 掲 載 の 「 四 畳 半 襖 の 下 張 」 が 猥 褻 文 書 配 布 容 疑 貶 チ ャ ン ネ ル 「 男 の ス タ ジ オ 」 の 司 会 を 担 当 。 池 袋 百 貨 店 に て 「 野 も う そ う で 摘 発 さ れ る 。 七 月 、 短 篇 集 「 砂 絵 呪 縛 後 日 怪 談 」 を 講 談 社 よ り 刊 坂 昭 如 1974 〈 妄 想 の 軌 跡 〉 」 を 開 催 。 渋 谷 公 会 堂 に て リ サ イ タ ル 行 。 猥 褻 文 書 配 布 容 疑 供 述 の た め 、 警 視 庁 保 安 一 課 へ 任 意 出 頭 。 十 開 催 。 ベ ス ト ド レ ッ サ ー に 推 挙 さ れ る 。 十 一 一 月 、 日 本 武 道 館 に て 野 坂 昭 如 、 永 六 輔 、 小 沢 昭 一 と に よ り 「 花 の 御 三 家 大 激 突 ー 開 催 。 ゴ 月 、 次 女 亜 未 生 れ る 。 ー ル デ ン ア ロ ー 話 題 賞 を 御 三 家 の 一 人 と し て 受 賞 。 四 十 三 歳 昭 和 四 十 八 年 ( 一 九 七 三 ) 四 十 五 歳 一 一 月 、 短 篇 集 「 浮 世 一 代 女 」 を 新 潮 社 よ り 刊 行 。 宮 本 常 一 、 野 坂 昭 昭 和 五 十 年 ( 一 九 七 五 ) を 「 週 刊 朝 日 」 に 連 載 開 始 。 石 如 監 修 に よ る 「 日 本 の 民 話 」 ( 全 巻 ) を 角 川 書 店 よ り 刊 行 開 始 。 三 一 月 、 「 野 坂 昭 如 の オ フ サ イ ド %. 月 、 エ ッ セ イ 集 「 漂 泊 の 思 想 」 を 中 央 公 論 社 よ り 刊 行 。 四 月 、 エ ッ 原 慎 太 郎 と の 対 談 「 闘 論 」 を 文 藝 春 秋 よ り 刊 行 。 一 一 月 、 四 畳 半 裁 判 じ ゅ ん し ゆ ら わ ら べ じ ゅ す い 譜 セ イ 集 「 修 羅 の 思 想 」 、 短 篇 集 「 童 女 入 水 」 を 中 央 公 論 社 よ り 刊 行 。 再 開 第 十 回 公 判 に 石 川 淳 が 証 言 。 五 月 、 長 篇 「 生 誕 の 時 を 求 め て 」 ほ ん ら よ う い ん が く こ と は じ め 六 月 、 短 篇 集 「 死 の 器 」 を 読 売 新 聞 社 よ り 、 短 篇 集 『 本 朝 淫 学 事 始 」 を 中 央 公 論 社 よ り 刊 行 。 五 月 、 神 田 共 立 講 堂 に て 野 坂 昭 如 、 五 木 寛 お お と ね 年 を 講 談 社 よ り 刊 行 。 八 月 、 ラ グ ビ ー を 始 め 、 チ ー ム ″ ア ド リ プ 倶 楽 之 、 井 上 ひ さ し に よ る 春 の 音 楽 祭 を 開 催 。 埼 玉 県 大 利 根 町 に て ア ド 、 ゆ う そ れ ん か ん リ プ 農 業 を 始 め る 。 ェ ッ セ イ 集 「 窮 鼠 の 散 歩 」 を 朝 日 新 聞 社 よ り 刊 行 。 部 “ を 結 成 。 十 一 一 月 、 長 篇 「 錬 姦 作 法 」 を 文 藝 春 秋 よ り 刊 行 。 レ コ う た 六 月 、 「 自 弔 の 鐘 」 を 「 毎 日 新 聞 ー に 連 載 開 始 。 「 野 坂 昭 如 抒 情 作 品 「 野 坂 昭 如 不 浄 理 の 唄 ー を エ レ ッ ク ・ レ コ ー ド よ り 発 行 。 昭 和 四 十 九 年 ( 一 九 七 四 ) 四 十 四 歳 集 」 を 朝 日 出 版 よ り 刊 行 。 七 月 、 「 戦 争 童 話 集 」 を 中 央 公 論 社 よ り ム じ よ う り う 一 ・ わ ふ す ま お れ

現代日本の文学 Ⅱ― 10 五木 寛之 野坂 昭如 集


現 代 日 本 の 文 学 I イ 0 五 木 寛 之 野 坂 昭 如 集 〈 監 修 委 員 〉 伊 藤 整 井 上 靖 川 端 康 成 ネ 三 島 由 紀 夫 究 〈 編 集 委 員 〉 習 足 立 巻 一 学 奥 野 健 男 尾 崎 秀 樹 北 杜 夫 ( 五 十 音 順 )

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大 阪 ・ 守 口 市 付 近 の 古 い 家 並 み 。 野 坂 氏 が 中 学 時 代 を 送 っ た 当 時 の ま ま の た た す ま い 情 景 が ひ と つ ひ と つ よ み が え っ て く る 。 野 坂 文 学 は 人 と り 人 の 心 の 中 に し ま わ れ て い る 焼 跡 、 闇 市 の 世 界 の 扉 を あ け る 鍵 と 言 っ て よ い ば く は 野 坂 の 小 説 を 読 む と 、 焼 死 体 や 水 死 体 が ご ろ ご ろ し て い た 三 月 十 日 の 大 空 襲 や 、 ゴ オ ー ツ と い う 音 第 ・ い だ ん は ち お う じ と と も に 落 下 す る 焼 夷 弾 、 八 王 子 の 動 員 先 で グ ラ マ ン に 機 銃 掃 射 さ れ た と き の 布 し さ を あ り あ り と い 出 し 、 新 橋 や 新 宿 の 闇 市 の 雑 踏 、 進 駐 軍 と パ ン パ ン と の 第 を 、 衣 類 を も っ て 半 と 代 え る 農 家 へ の 買 出 し 、 ト ウ モ ロ コ シ 粉 、 脱 脂 大 豆 、 イ モ の つ る 、 カ ボ チ ャ の 葉 な ど し か な か っ た 食 物 の 恨 み 、 サ ソ カ リ ン 密 造 の 闇 商 売 に う き 身 を や っ し た こ と な ど 、 な ま な ま し く 浮 ん で く る ふ ん し か し 同 し 焼 跡 、 闇 市 で も 、 東 京 と 関 西 で は 、 雰 囲 気 は 微 妙 に 違 っ て い る の で は な い か 。 東 京 の 闇 市 は 、 石 川 、 坂 口 安 吾 、 田 村 泰 次 郎 、 安 岡 章 太 郎 ら の 作 品 を め く る だ け で 、 ば く の 中 に そ の 臭 い や 色 な ど デ ィ テ ー ル ま で 再 現 さ れ る 。 い や 家 の 附 近 の は も ち 臀 」 ′ ろ ん 、 銀 座 、 新 宿 で さ え 、 今 日 い く ら 栄 え て い て も 、 た ち ま ち 三 十 年 前 の 焼 跡 に も ど す ぐ ら い の 記 憶 力 と 想 像 力 は 持 っ て い る 。 し か し 関 西 と な る と 、 織 田 作 之 助 、 開 高 健 、 黒 岩 重 吾 、 小 松 左 京 な ど の 戦 後 乱 世 の 物 語 を 読 ん で も 、 類 推 す る だ け で 再 現 ま で に い た ら な い 。 れ 〈 落 着 い て 考 え る と 、 俺 は 、 犯 罪 者 が 犯 行 の 現 場 に も 1

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GIBER 昭 和 48 年 2 月 三 木 卓 芥 川 賞 受 賞 パ ー テ ィ で 早 大 露 文 科 横 田 端 穂 教 授 を 囲 む 同 門 の 作 家 た ち 。 左 よ り 宮 原 昭 り か い せ い 夫 , 三 木 卓 , 横 田 教 授 , 寛 之 , 李 恢 成 さ ん ろ く 昭 和 48 年 浅 間 山 麓 に て ( 撮 影 ・ 高 梨 豊 ) 昭 和 47 年 8 月 サ ン ・ ミ シ ェ ル 広 場 に て 昭 和 48 年 1 月 稲 垣 足 穂 ( 左 ) と 対 談 た る ほ

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し た 。 妹 恵 子 と の 悲 惨 な 生 活 が 始 ま る 。 八 月 、 疎 開 先 の 福 井 県 春 江 の 知 人 を 頼 り 、 そ こ で 終 戦 。 恵 子 栄 養 失 調 の た め 死 亡 。 昭 和 ニ 十 一 年 ( 一 九 四 六 ) 十 六 歳 も り ぐ ち 一 月 、 養 父 の 兄 を 頼 り 、 大 阪 府 守 口 市 に 行 き 、 大 阪 市 立 中 学 校 へ 転 お だ さ く の す , 校 。 正 岡 子 規 、 泉 鏡 花 、 久 保 田 万 太 郎 、 織 田 作 之 明 等 を 読 み あ さ る 。 昭 和 ニ 十 ニ 年 ( 一 九 四 七 ) 十 七 歳 昭 和 五 年 ( 一 九 三 〇 ) 三 月 、 三 高 を 受 験 し て 失 敗 、 大 阪 市 立 中 学 校 を 四 年 修 了 後 退 学 。 十 月 十 日 、 神 奈 川 県 鎌 倉 郡 鎌 倉 町 小 町 三 〇 五 番 地 に 、 父 相 如 、 母 ヌ ク ダ ン 焼 酌 の 運 び 屋 、 イ ン チ キ 新 聞 の 広 告 取 り な ど を し な が ら 自 し ん せ 、 イ の 次 男 と し て 生 れ る 。 父 相 如 は の ち の 新 潟 県 副 知 事 、 随 筆 家 。 母 活 。 十 月 、 祖 母 が 死 亡 し た た め 、 東 京 ・ 目 黒 区 の 養 母 の 親 戚 を 頼 っ ひ だ せ っ と う ヌ イ は 昭 如 を 産 ん で 三 か 月 後 、 産 後 の 肥 立 ち が 悪 く 死 亡 。 昭 如 は 神 て 上 京 。 十 一 月 、 窃 盗 の た め 多 摩 少 年 院 東 京 出 張 所 へ 入 所 。 十 一 一 月 、 は り ま や 戸 市 の 実 業 家 、 張 満 谷 善 三 家 の 養 子 と な る 。 新 潟 の 実 父 相 如 に 引 取 ら れ 、 野 坂 姓 に も ど る 。 昭 和 十 一 年 ( 一 九 三 六 ) 昭 和 ニ 十 三 年 ( 一 九 四 八 ) 十 八 歳 な だ な か ご う ま ち 十 一 月 、 学 校 区 を 考 え 、 永 手 町 か ら 、 神 戸 市 灘 区 中 郷 町 三 丁 目 八 番 四 月 、 新 潟 高 等 学 校 文 科 乙 類 に 入 学 。 地 へ 引 越 す 。 昭 和 ニ 十 四 年 ( 一 九 四 九 ) 十 九 歳 昭 和 十 ニ 年 ( 一 九 三 七 ) 七 歳 四 月 、 学 制 変 更 に よ り 、 新 潟 大 学 人 文 学 部 新 発 田 分 校 に 入 学 。 三 日 せ い と く 四 月 、 神 戸 市 立 成 徳 小 学 校 へ 入 学 。 級 長 や 副 級 長 を つ と め る 。 後 に 退 学 届 を 出 す 。 十 一 歳 昭 和 十 六 年 ( 一 九 四 一 ) 昭 和 ニ 十 五 年 ( 一 九 五 〇 ) 二 十 歳 四 月 、 張 満 谷 家 に 養 女 紀 久 子 来 る 。 十 一 月 、 紀 久 子 急 性 腸 炎 で 死 亡 。 四 月 、 早 稲 田 大 学 第 一 文 学 部 仏 文 科 に 入 学 。 学 業 に 身 が 入 ら す 、 大 こ の 年 、 戸 籍 抄 本 に よ り 、 は じ め て 養 子 で あ る こ と を 知 る 。 洗 い 、 薪 割 り 、 土 方 、 売 血 、 偽 製 造 販 売 、 中 古 服 行 商 、 知 能 昭 和 十 八 年 ( 一 九 四 三 ) 十 三 歳 検 査 指 導 、 パ チ ン コ 必 中 器 製 作 販 売 、 不 動 産 営 業 部 員 、 ゴ ミ 箱 販 売 、 三 月 、 成 徳 小 学 校 を 卒 業 。 四 月 、 神 戸 第 一 中 学 校 へ 入 学 。 秋 、 出 征 引 っ 越 し 請 負 業 等 を や り な が ら 自 活 。 兵 士 留 守 宅 の 農 家 に 動 員 。 昭 和 ニ 十 八 年 ( 一 九 五 三 ) 一 一 十 三 歳 昭 和 十 九 年 ( 一 九 四 四 ) 十 四 歳 春 、 一 一 年 半 維 持 し た 池 袋 の 事 務 所 を 夜 逃 け す る 。 秋 、 タ ク シ ー の 乗 三 月 、 一 一 人 目 の 養 女 恵 子 来 る 。 こ の こ ろ ま で に 春 陽 堂 「 明 治 大 正 文 り 逃 け を し て 自 首 、 新 潟 へ 戻 る 。 そ う せ き 学 全 集 」 や 岩 波 「 漱 石 全 集 」 を 読 む 文 学 少 年 で あ っ た 。 昭 和 ニ 十 九 年 ( 一 九 五 四 ) 一 一 十 四 歳 昭 和 ニ 十 年 ( 一 九 四 五 ) 十 五 歳 夏 、 ア ル コ ー ル 中 毒 治 療 の た め 、 新 潟 大 学 附 属 病 院 精 神 科 に 入 院 。 六 月 五 日 、 神 戸 大 空 襲 に よ っ て 、 養 父 母 は 死 亡 、 中 郷 町 の 家 は 焼 失 退 院 後 、 新 潟 市 近 郊 の 大 栄 寺 に 入 門 。 野 坂 昭 如 略 年 譜 す け ゅ 、 し よ う ち ゅ う 、 、 ト ・ フ か

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る 。 川 崎 彰 彦 、 三 木 卓 、 高 杉 晋 吾 氏 ら と 知 り 合 う 。 ド ス ト エ フ ス キ ー や ゴ ー リ キ ー な ど の 作 品 を 読 み あ さ る 。 露 文 科 の ク ラ ス 雑 誌 「 凍 河 ー に 「 み く だ り 半 的 恋 文 」 を 、 「 月 報 ・ 現 代 芸 術 」 に 「 サ ド を め ぐ っ て 」 「 ト ル ス ト イ と は ど う い う も の か 」 な ど 評 論 を 掲 載 す る 。 一 一 十 五 歳 昭 和 三 十 ニ 年 ( 一 九 五 七 ) へ ん れ 、 ま っ せ 授 業 料 未 納 の た め 大 学 を 抹 籍 さ れ 、 以 後 九 年 間 種 々 の 職 業 を 遍 歴 す る 。 業 界 紙 「 交 通 ジ ャ ー ナ ル 」 編 集 長 、 広 告 代 理 店 の ラ ジ オ 番 組 制 昭 和 七 年 ( 一 九 三 一 l) 九 月 三 十 日 、 福 岡 県 八 女 市 に 生 れ る 。 生 後 間 も な く 教 職 に あ っ た 両 作 プ ロ デ = ー サ ー 、 誌 の 編 集 を 経 て 、 友 人 と デ ザ イ ン 会 社 を 設 立 、 ま た 「 テ レ ビ エ 房 」 に 入 っ て 0 ソ ン グ の 作 詞 ( 「 日 石 灯 油 の 親 と 共 に 朝 鮮 に 渡 り 、 各 地 を 転 々 。 八 歳 歌 」 「 花 王 石 け ん の 歌 」 な ど 約 一 一 百 曲 、 朝 日 放 送 賞 受 賞 ) や 放 昭 和 十 五 年 ( 一 九 四 〇 ) 送 台 本 、 番 組 構 成 に 従 事 す る 。 京 城 府 御 坂 小 学 校 に 入 学 。 三 十 歳 昭 和 三 十 七 年 ( 一 九 六 一 l) 十 三 歳 昭 和 ニ 十 年 ( 一 九 四 五 ) へ い じ よ う 三 月 、 平 壌 山 手 小 学 校 を 卒 業 。 四 月 、 平 壌 第 一 中 学 校 に 入 学 。 一 年 「 家 の 光 ー 「 地 上 」 に ル ポ ル タ ー ジ 、 を 連 載 。 ( 「 東 京 の 空 の 下 で 」 の 在 学 中 敗 戦 と な る 。 九 月 、 ソ 連 軍 平 壌 へ 進 駐 、 同 時 に 母 死 亡 。 数 度 ち 「 京 浜 少 年 労 働 者 の 夢 と 現 実 」 に 改 題 な ど ) 三 十 一 一 歳 昭 和 三 十 九 年 ( 一 九 六 四 ) 脱 出 を 企 て た が 失 敗 。 抑 留 生 活 が 始 ま る 。 十 五 歳 ク ラ ウ ン ・ レ コ ー ド 専 属 作 詞 家 と し て 童 謡 ( 「 サ ン タ ク ロ ー ス が や 昭 和 ニ 十 ニ 年 ( 一 九 四 七 ) 平 壌 か ら ソ 連 軍 の ト ラ , ク を 買 収 し て 集 団 脱 出 。 徒 歩 で 三 十 八 度 線 0 て く る 」 「 鉄 腕 ア ト ム シ リ ー ズ 」 な ど ) 、 歌 謡 曲 ( 「 オ リ ー プ 色 の を 越 え 、 開 城 の ア メ リ カ 軍 テ ン ト 村 に 収 容 さ れ る 。 春 、 仁 川 か ら 博 故 郷 」 「 星 の マ ド リ ガ ル 」 な ど ) を 書 く と 共 に 、 大 阪 労 音 の プ レ イ ン 多 へ 引 揚 げ る 。 旧 制 八 女 中 学 校 に 転 入 、 の ち 光 友 中 学 校 へ 転 校 。 同 と し て 創 作 ミ ー ジ カ ル ( 「 星 と 娘 」 「 セ メ ン ト 樽 の 中 の 手 紙 」 な ど ) 人 雑 誌 「 グ ル ー プ 」 に ユ ー モ ア 小 説 を 書 く 。 福 岡 県 立 福 島 高 校 で は の 台 本 を 書 く 。 三 十 三 歳 高 校 新 聞 を 創 刊 、 評 論 や 小 説 を 書 く 。 活 字 に な っ た 最 初 の 小 説 「 学 昭 和 四 十 年 ( 一 九 六 五 ) 六 月 、 す べ て の 仕 事 を 整 理 し て 横 浜 港 よ り ・ ハ イ カ ル 号 で ン 連 を 訪 れ 生 ー を 連 載 。 一 一 十 歳 る 。 北 欧 を 経 て 帰 国 、 金 沢 に 転 居 。 モ ス ク ワ で の 体 験 を も と に 「 さ 昭 和 ニ 十 七 年 ( 一 九 五 一 l) 四 月 、 早 稲 田 大 文 学 部 露 文 科 に 入 学 。 こ の 頃 " 血 の メ ー デ ー 事 件 。 ら ば モ ス ク ワ 愚 連 隊 」 を 書 ぎ 、 十 一 一 月 、 小 説 現 代 新 人 賞 に 応 募 。 三 十 四 歳 ″ 早 大 事 件 〃 ″ 内 の 基 地 反 対 闘 争 〃 な ど が 起 る 。 入 学 後 は 業 界 紙 配 昭 和 四 十 一 年 ( 一 九 六 六 ) 達 、 製 紙 工 場 裁 断 工 、 羽 田 空 港 の 深 夜 ア ル ・ ( イ ト 、 時 に は 売 血 な ど 四 月 、 第 六 回 小 説 現 代 新 人 賞 を 受 賞 。 六 月 、 「 さ ら ば モ ス ク ワ 愚 連 み ず は で 自 活 し な が ら 通 学 。 ロ シ ア 文 学 者 、 横 田 瑞 穂 氏 か ら 教 え を 受 け 隊 」 を 「 小 説 現 代 」 に 発 表 。 八 月 、 同 作 品 が 直 木 賞 候 補 と な る 。 同 五 木 寛 之 略 年 譜 だ る

現代日本の文学 Ⅱ― 10 五木 寛之 野坂 昭如 集


野 坂 昭 如 集 目 次 野 坂 昭 如 文 学 紀 行 焼 跡 闇 市 へ の 旅 火 垂 る の 墓 : と む ら い 師 た ち : あ あ 水 銀 大 軟 膏 : ・ マ ッ チ 売 り の 少 女 : 娼 婦 焼 身 : ラ ・ ク ン パ ル シ ー タ : 死 児 を 育 て る : 注 解 略 年 譜 野 坂 昭 如 文 学 ア ル バ ム 評 伝 的 解 説 奥 野 健 男 三 三 : き 四 ・ 三 六 〈 : 三 九 三 ・ 四 三 四 紅 野 敏 郎 四 五 三 四 六 0 秋 山 駿 哭 0 編 集 責 任 桜 田 満 製 作 担 当 倉 持 貞 雄 校 正 責 任 須 山 康 邦 作 品 校 正 小 林 希 伊 子 小 森 洋 司 装 幀 大 川 泰 央 レ イ ア ウ ト 写 真 撮 影 谷 津 富 夫

現代日本の文学 Ⅱ― 10 五木 寛之 野坂 昭如 集


野 坂 昭 如 集 目 次 野 坂 昭 如 文 学 紀 行 焼 跡 闇 市 へ の 旅 火 垂 る の 墓 : と む ら い 師 た ち : あ あ 水 銀 大 軟 膏 : ・ マ ッ チ 売 り の 少 女 : 娼 婦 焼 身 : ラ ・ ク ン パ ル シ ー タ : 死 児 を 育 て る : 注 解 略 年 譜 野 坂 昭 如 文 学 ア ル バ ム 評 伝 的 解 説 奥 野 健 男 三 三 : き 四 ・ 三 六 〈 : 三 九 三 ・ 四 三 四 紅 野 敏 郎 四 五 三 四 六 0 秋 山 駿 哭 0 編 集 責 任 桜 田 満 製 作 担 当 倉 持 貞 雄 校 正 責 任 須 山 康 邦 作 品 校 正 小 林 希 伊 子 小 森 洋 司 装 幀 大 川 泰 央 レ イ ア ウ ト 写 真 撮 影 谷 津 富 夫

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月 の 朝 に 」 を 「 小 説 現 代 」 に 発 表 。 「 ヒ ッ ト ラ ー の 遺 産 」 を 光 文 社 よ 部 」 に 連 載 ( 翌 年 三 月 完 結 ) 。 六 月 、 「 奇 妙 な 果 実 」 を 「 オ ー ル 読 ら つ ば り 刊 行 。 ェ ッ セ イ 「 現 代 青 春 の な か の 頽 廃 ー を 「 展 望 ー に 発 表 。 キ ン 物 」 に 、 七 月 、 「 帝 国 陸 軍 喇 叭 集 」 を 「 問 題 小 説 」 に 発 表 。 「 に つ 。 ほ グ レ コ ー ド よ り 作 詞 「 鳩 の い な い 村 」 を 発 表 、 同 年 の 日 本 作 詞 大 賞 ん 漂 流 」 を 文 藝 春 秋 よ り 刊 行 。 九 月 、 「 ヘ ア ビ ン ・ サ ー カ ス 」 を 「 小 ( 第 一 一 一 回 ) 「 作 品 賞 」 を 受 賞 。 八 月 、 「 望 郷 七 月 歌 」 を 「 小 説 セ プ ン 」 説 現 代 ー に 、 「 プ ル ー デ ィ ・ プ ル ー ス . を 「 小 説 セ プ ン 」 に 発 表 。 え ん に 、 「 わ れ ら は う た へ ど 」 を 「 オ ー ル 読 物 」 に 発 表 。 九 月 、 「 デ ラ シ 「 五 木 寛 之 の 本 」 を ベ ス ト セ ラ ー ズ よ り 刊 行 。 十 月 、 「 実 録 ・ 怨 ネ の 夜 の 終 り に 」 ( の ち に 「 根 の 国 紀 行 」 ↓ 「 津 軽 漂 流 記 」 と 改 題 ) 歌 の 誕 生 . ( の ち に 「 怨 歌 の 誕 生 」 と 改 題 ) を 「 オ ー ル 読 物 」 に 、 十 を 学 研 「 現 代 日 本 の 文 学 ⑩ 」 に 発 表 。 長 篇 「 テ ラ シ ネ の 旗 』 を 文 藝 一 月 、 「 ポ ン ジ ョ ー ル / 野 郎 , を 「 小 説 現 代 」 に 発 表 。 作 品 集 「 こ が 春 秋 よ り 刊 行 。 十 月 、 金 沢 か ら 横 浜 へ 転 居 。 「 暗 い は し け 」 を 「 小 ね 虫 た ち の 夜 」 を 河 出 書 房 新 社 、 「 青 春 の 門 ・ 筑 豊 篇 ・ 上 下 」 を 講 談 社 う ち な だ び や く や 説 現 代 」 に 発 表 。 長 篇 「 内 灘 夫 人 」 を 新 潮 社 、 現 代 長 篇 文 学 全 集 よ り 刊 行 。 十 一 一 月 、 北 欧 小 説 集 「 白 夜 物 語 」 を 角 川 書 店 、 長 篇 「 樹 「 五 木 寛 之 集 」 を 講 談 社 よ り 刊 行 。 十 一 月 、 「 自 由 を わ れ ら に 」 を 氷 」 を 文 藝 春 秋 よ り 刊 行 。 「 小 説 エ ー ス 」 に 発 表 。 ェ ッ セ イ 「 テ ラ シ ネ 草 紙 」 を 「 z 0 」 に 昭 和 四 十 六 年 ( 一 九 七 一 ) 三 十 九 歳 連 載 ( 翌 年 十 一 一 月 完 結 ) 。 十 一 一 月 、 「 文 学 者 と 物 書 き 」 を 「 文 学 界 」 一 月 、 「 夜 の 世 界 」 を 「 オ ー ル 読 物 」 に 発 表 。 「 白 夜 草 紙 , を 「 文 藝 は と に 発 表 。 長 篇 「 朱 鷺 の 墓 ・ 空 笛 の 章 」 を 新 潮 社 よ り 刊 行 。 春 秋 」 に 連 載 ( 十 一 一 月 完 結 ) 。 一 一 月 、 「 鳩 を 撃 っ [ を 「 小 説 現 代 」 に 、 昭 和 四 十 五 年 ( 一 九 七 〇 ) 三 十 八 歳 「 イ エ ス タ デ ィ 」 を 「 小 説 新 潮 」 に 発 表 。 三 月 、 「 五 木 寛 之 の 真 夜 中 一 月 、 「 聖 者 が 街 へ や っ て き た 」 を 「 別 冊 文 藝 春 秋 」 に 、 「 モ ル ダ ウ 対 談 」 を 「 週 刊 読 売 ー に 連 載 ( 九 月 完 結 ) 。 ェ ッ セ イ 「 魔 女 伝 説 」 の 重 き 流 れ に 」 を 「 週 刊 朝 日 カ ラ ー 別 冊 」 に 、 「 ダ ・ フ ル ・ ク ラ ッ チ 」 を 季 刊 誌 「 zo> 」 に 連 載 ( 翌 年 一 一 一 月 完 結 ) 。 四 月 、 「 朱 鷺 の 墓 ・ 風 花 を 「 オ ー ル 読 物 ー に 発 表 。 野 坂 昭 如 と の 「 対 論 . を 「 話 の 特 集 ー に の 章 」 を 新 潮 社 、 対 談 集 「 白 夜 の 季 節 の 思 想 と 行 動 」 を 冬 樹 社 よ り 刊 ひ と み 連 載 ( 十 一 一 月 完 結 ) 。 一 一 月 、 「 夜 明 け の ラ グ タ イ ム 」 を 「 小 説 現 代 」 行 。 五 月 、 「 狼 の 瞳 の 奥 に 」 を 「 小 説 現 代 。 に 発 表 。 六 月 、 「 浅 の 川 に 発 表 。 日 記 「 作 家 の ノ ー ト 」 ( の ち 「 作 家 の 日 記 」 と 改 題 ) を 「 週 暮 色 」 を 「 小 説 新 潮 」 に 、 「 冥 府 へ の 使 者 」 を 「 オ ー ル 読 物 ー に 発 刊 読 書 人 ー に 連 載 ( 翌 年 三 月 完 結 ) 。 三 月 、 「 プ ラ ハ の 春 と お く . 表 。 七 月 、 長 篇 「 に つ ぼ ん 三 銃 士 上 ・ 下 」 を 新 潮 社 、 「 対 論 野 坂 昭 を 「 小 説 セ プ イ に 発 表 。 「 に つ ・ ほ ん 退 屈 党 」 を 「 週 刊 文 春 」 に 連 如 x 五 木 寛 之 」 を 講 談 社 、 「 四 月 の 海 賊 た ち 」 を 文 藝 春 秋 よ り 刊 行 。 載 ( 十 月 完 結 ) 。 作 品 集 「 涙 の 河 を ふ り 返 れ 」 を 文 藝 春 秋 よ り 刊 行 。 八 月 、 「 ユ = コ ー ン の 旅 」 を 「 オ ー ル 読 物 」 に 発 表 、 エ ッ セ イ 集 「 ゴ 四 月 、 「 夜 の ド ン キ ホ ・ ー テ 」 を 「 小 説 新 潮 ー に 発 表 、 エ ッ セ イ 「 ゴ キ ・ フ リ の 歌 」 を 毎 日 新 聞 社 よ り 刊 行 。 十 月 、 「 東 京 よ り 愛 を こ め て 」 お お か み キ プ リ の 歌 」 を 「 毎 日 新 聞 日 曜 版 」 に 連 載 ( 翌 年 三 月 完 結 ) 。 「 狼 の を 「 小 説 現 代 , に 発 表 。 「 ヒ ッ ト ラ ー の 遺 産 」 を 講 談 社 よ り 刊 行 。 か い ぞ く ・ フ ル ー ス 」 を 講 談 社 よ り 刊 行 。 五 月 、 「 四 月 の 海 賊 た ち 」 を 「 小 説 十 一 月 、 長 篇 『 青 春 の 門 ・ 自 立 篇 ・ 上 」 ( 立 志 篇 の 改 題 ) を 講 談 社 よ か た す み ひ つ ぎ 現 代 」 に 発 表 、 エ ッ セ イ 「 あ る 日 日 本 の 片 隅 で 」 を 「 小 説 セ プ り 刊 行 。 「 風 の 柩 」 を 「 小 説 新 潮 」 に 発 表 。 十 一 一 月 、 「 五 木 寛 之 真 ン 」 に 連 載 ( 九 月 完 結 ) 。 ェ ッ セ イ 「 地 図 の な い 旅 」 を 「 婦 人 倶 楽 夜 中 対 談 」 、 小 説 集 『 ュ ニ コ ー ン の 旅 」 を 文 藝 春 秋 よ り 刊 行 。