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検索対象: 現代日本の文学 23 林 芙美子 平林たい子 集

現代日本の文学 23 林 芙美子 平林たい子 集から 473件ヒットしました。

現代日本の文学 23 林 芙美子 平林たい子 集


林 芙 美 子 集 目 次 林 芙 美 子 文 学 紀 行 尾 道 ・ 因 島 放 浪 記 風 琴 と 魚 の 町 ・ 注 解 林 芙 美 子 文 学 ア ル ・ ( ム 評 伝 的 解 説 00 紅 野 敏 郎 / 柳 正 吉 四 三 三 瀬 戸 内 晴 美 一 七 足 立 巻 一 四 咒 噐 九

現代日本の文学 23 林 芙美子 平林たい子 集


尾 道 ・ 因 島 林 芙 美 子 文 学 紀 行 瀬 戸 内 晴 美 取 材 中 の 瀬 戸 内 晴 美 氏 ( 因 島 ・ 土 生 港 に て ) い 何 べ 林 た 美 親 だ 新 行 芙 一 な そ を つ ⅱ ノ し だ る 芙 か 姉 子 の 潮 本 美 者 年 私 れ し 覚 る ど 力 、 か と 美 も た 、 色 社 は 子 も ら も よ こ 一 ヒ の み は フ 子 す う 向 こ ア 、 姉 て 全 調 か 、 禾 人 の 小 ほ の な い 集 よ な ら と 新 つ 安 市 学 石 も い と ク ) の ン た い の あ ば 小 ぶ 波 ち 本 さ 出 ん 刊 く な が 生 る だ て つ が 説 矢 日 。 か た ど 一 本 . い オ 木 の な ま の ま わ ん で ′ つ て 全 嘉 は 乱 文 や 、 揃 支 が っ ち 林 芙 五 ま つ か て 読 庫 へ え 並 、 美 た 姉 芙 で 力 、 た ノ 、 や そ し 本 文 。 に 美 い し 買 て ん だ 子 六 な か 感 か さ れ て ま 子 っ よ の 年 で 学 ン い で し ら し 、 ら じ け け て の ユ る い は な イ 乍 烈 頃 が ら く こ た 訳 女 で の と の た い て く は し れ が 小 な だ し 、 の 1 集 、 単 芙 レ 友 五 つ 17

現代日本の文学 23 林 芙美子 平林たい子 集


現 代 日 本 の 文 学 23 林 芙 美 子 平 林 た い 子 集 三 川 井 伊 北 尾 奥 足 崎 野 立 集 島 端 上 藤 修 五 + 杜 秀 健 巻 委 紀 康 夫 樹 男 夫 成 靖 整 学 習 研 究 社

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現 代 日 本 の 文 学 23 全 60 巻 林 芙 美 子 平 林 た い 子 昭 和 46 年 3 月 1 日 初 版 発 行 昭 和 57 年 10 月 1 日 26 版 発 行 林 芙 美 子 著 者 平 林 た い 子 発 行 者 古 岡 滉 発 行 所 鑾 学 習 研 究 社 集 東 京 都 大 田 区 上 池 台 4 ー 40 ー 5 〒 145 振 替 東 京 8 ー 142930 電 話 東 京 ( 720 ) 1111 ( 大 代 表 ) 印 刷 大 日 本 印 刷 株 式 会 社 暁 印 刷 株 式 会 社 製 本 株 式 会 社 若 林 製 本 工 場 本 文 用 紙 三 菱 製 紙 株 式 会 社 表 紙 ク ロ ス 東 洋 ク ロ ス 株 式 会 社 製 函 永 月 : 紙 器 印 刷 株 式 会 社 * こ の 本 に 関 す る お 問 合 せ や ミ ス な ど が あ り ま し た ら , 文 書 は , 東 京 都 大 田 区 上 池 台 4 丁 目 40 番 5 号 ( 〒 145 ) 学 研 お 客 さ ま 相 談 セ ン タ ー 現 代 日 本 の 文 学 係 へ , 電 話 は , 東 京 ( 03 ) 720 ー 1111 へ お 願 い し ま す 。 ORyokubin Hayashi,Shink0 Teshirogi 1971 本 書 内 容 の 無 断 複 写 を 禁 す Printed in Japan ISBN4 ー 05 ー 050233 ー X C0393

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442 大 正 十 四 年 ( 一 九 二 五 ) 一 一 十 一 一 歳 院 か ら 刊 行 。 七 月 、 『 蒼 馬 を 見 た り 』 の 出 版 記 念 会 が 浅 草 駒 形 橋 ・ 「 前 詩 人 野 村 吉 哉 と 結 婚 し 、 渋 谷 ・ 道 玄 坂 に 住 み 、 次 い で 世 田 谷 。 太 子 川 」 で 開 催 。 同 月 、 早 大 生 主 催 の 九 州 講 演 旅 行 に 八 木 秋 子 と 同 行 。 堂 の 二 軒 長 屋 に 移 る 。 隣 に は 壺 井 繁 治 ・ 栄 夫 妻 、 近 く に は 飯 Ⅲ 徳 太 「 放 浪 記 」 の 好 評 も あ っ て 、 こ の 頃 か ら 、 雑 誌 社 か ら 原 稿 依 を 受 郎 と 平 林 た い 子 、 黒 島 伝 治 ら が 居 た 。 後 、 玉 川 瀬 田 に 移 っ た 。 け る よ う に な る 。 十 月 、 「 九 州 炭 坑 街 放 浪 記 」 を 「 改 造 」 十 月 号 に 発 表 。 二 十 三 歳 昭 和 五 年 ( 一 九 三 〇 ) 大 正 十 五 年 ・ 昭 和 元 年 ( 一 九 二 六 ) 一 一 十 七 歳 野 村 吉 哉 と 離 婚 後 、 本 郷 三 丁 目 の 酒 屋 の 二 階 に 間 借 し て い た 平 林 た 一 月 、 望 月 百 合 子 、 北 村 か ね 子 、 生 田 花 代 、 堀 井 か ど 江 と 台 湾 旅 行 。 い 子 と 同 居 し 、 と も に カ フ ェ ー の 女 給 を す る 。 た い 子 と 小 堀 甚 二 と 五 月 、 淀 橋 区 ( 現 、 新 宿 区 ) 上 落 合 三 輪 八 五 〇 番 地 の 二 階 建 て の 借 家 の 結 婚 の た め 、 尾 道 に 帰 り 、 「 風 琴 と 魚 の 町 」 を 執 筆 。 本 郷 蓬 来 町 の に 転 居 。 七 月 、 『 放 浪 記 』 が 改 造 社 の 新 鋭 文 学 叢 書 の 一 冊 と し て 刊 行 大 和 館 に た い 子 の 前 夫 飯 田 徳 太 郎 が 居 り 、 ま た 長 野 県 下 高 井 郡 出 身 さ れ 、 ベ ス ト ・ セ ラ ー と な る 。 八 月 、 そ の 多 額 の 印 税 で 、 念 願 の 満 の 洋 画 勉 強 中 の 手 塚 緑 敏 も 居 た 。 十 二 月 、 芙 美 子 は 手 塚 緑 敏 と 結 婚 。 州 、 中 国 へ の 単 独 旅 行 に 出 発 。 ハ ル ビ ン 、 長 春 、 奉 天 、 大 連 、 上 海 、 昭 和 ニ 年 ( 一 九 二 七 ) 一 一 十 四 歳 南 京 、 杭 州 、 蘇 州 な ど を 回 り 、 九 月 下 旬 帰 国 。 朝 日 新 聞 社 か ら 同 紙 一 月 、 杉 並 区 高 円 寺 の 西 武 電 車 車 庫 裏 の 借 家 に 間 借 り す る 。 五 月 、 近 へ の 執 筆 依 頼 を 受 け る 。 十 一 月 、 『 続 放 浪 記 』 を 改 造 社 よ り 刊 行 。 所 の 和 田 堀 の 内 の 妙 法 寺 境 内 の 浅 加 園 に 借 家 。 七 月 、 因 島 の 岡 野 軍 昭 和 六 年 ( 一 九 三 一 ) 二 十 八 歳 一 に 会 う 。 四 国 ・ 高 松 へ 渡 り 、 父 母 に 会 い 、 約 三 週 間 滞 在 。 一 月 、 「 浅 春 譜 」 を 「 朝 日 新 聞 」 タ 刊 に 連 載 ( 二 月 二 十 五 日 完 結 ) 。 一 一 昭 和 三 年 ( 一 九 二 八 ) 二 十 五 歳 月 、 母 と 養 父 を 連 れ て 京 都 、 奈 良 、 伊 勢 に 旅 行 。 四 月 、 「 風 琴 と 魚 の 八 月 、 同 人 詩 誌 コ 一 人 」 で 芙 美 子 を 認 め て い た 三 上 於 吉 の 推 薦 で 町 」 を 「 改 造 」 に 発 表 。 同 月 、 「 啄 木 祭 」 出 席 の た め 盛 岡 に 行 く 。 六 し ぐ れ 彼 の 妻 、 長 谷 川 時 雨 が 主 宰 す る 同 人 雑 誌 「 女 人 芸 術 」 第 二 号 に 詩 「 黍 月 、 浅 草 ・ カ ジ ノ ・ フ ォ ー リ ー で 『 放 浪 記 』 が 上 演 さ れ る 。 十 月 、 「 清 畑 」 ( 「 蒼 馬 を 見 た り 」 の 序 詩 ) を 発 表 。 あ ち こ ち の 出 版 社 に 売 り 込 ん 貧 の 書 」 を 「 改 造 」 に 発 表 、 宇 野 浩 一 一 に 激 賞 さ れ る 。 十 一 月 、 シ ベ で も 、 受 け つ け ら れ な か っ た 原 稿 ( 「 放 浪 記 」 ) を 取 り 返 し て き て 、 同 リ ヤ 経 由 で パ リ に 行 く 。 モ ン パ ル ナ ス に 下 宿 し 、 オ ペ ラ 、 音 楽 会 、 誌 十 月 号 に 「 秋 が 来 た ん だ 」 と い う 題 で 、 「 放 浪 記 」 の 最 初 の 部 分 を 美 術 館 な ど に 通 う 。 「 改 造 」 「 中 央 公 論 」 な ど に 紀 行 文 ほ か を 寄 稿 。 昭 和 七 年 ( 一 九 三 一 l) 発 表 ( 以 後 、 翌 々 年 十 月 号 の 「 女 の ア パ ッ シ ュ 」 ま で 連 載 ) 。 十 一 月 、 二 十 九 歳 緑 敏 の 祖 母 、 信 州 若 宮 で 死 去 。 芙 美 子 は 葬 儀 に 参 列 。 こ の 年 は 上 野 一 月 、 ロ ン ド ン に 約 一 か 月 滞 在 。 ・ ハ リ に 戻 っ て 困 窮 と 疲 労 の た め 夜 図 書 館 に 通 い 、 文 学 書 を 乱 読 し 」 目 症 に か か る 。 五 月 、 改 造 社 の 山 本 実 彦 社 長 か ら 旅 費 を 借 り 、 日 本 昭 和 四 年 ( 一 九 二 九 ) 一 一 十 六 歳 郵 船 の 榛 名 丸 で 帰 国 途 上 、 上 海 で 魯 迅 と 会 見 後 、 帰 国 。 七 月 、 「 屋 根 「 耳 」 を 「 女 人 芸 術 」 自 伝 的 恋 愛 小 説 特 集 号 に 発 表 。 以 前 よ り 生 田 裏 の 椅 子 」 を 「 改 造 」 に 発 表 。 八 月 、 淀 橋 区 下 落 合 四 丁 目 一 一 一 三 三 番 長 江 や 、 「 朝 日 新 聞 」 「 読 売 新 聞 」 な ど に 持 ち 込 ん で も 断 れ ら れ て い た 地 の 洋 館 の 貸 家 に 転 居 。 九 月 、 「 小 区 ー を 「 中 央 公 論 」 に 発 表 。 処 女 詩 集 『 蒼 馬 を 見 た り 』 が 、 友 人 松 下 文 子 の 援 助 に よ り 、 南 宋 書 昭 和 八 年 ( 一 九 三 = I) ろ じ ん 三 十 歳

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435 注 解 殺 し て 金 を 奪 う な ど の 悪 事 を 重 ね た 果 て 、 捕 え ら れ て 死 刑 に な り 芙 美 子 の 詩 才 が 先 輩 友 人 間 に 認 め ら れ た 。 か な が き ろ ぶ ん た か は し お で ん や し や も の か た り っ た 。 仮 名 垣 魯 文 の 『 高 橋 阿 伝 夜 叉 譚 』 の ほ か 多 く の 読 物 、 芝 0 飯 田 さ ん 飯 田 徳 太 郎 。 ア ナ ー キ ス ト で 当 時 平 林 た い 子 の 夫 居 に と り あ げ ら れ た 。 だ っ た 。 の ち 読 売 新 聞 社 社 員 。 こ の 時 の た け の こ を 盗 む 話 は 平 究 モ ダ ン ガ ー ル modern girl ( 英 ) 。 い わ ゆ る モ ガ 。 大 正 末 か 林 た い 子 の 『 砂 漠 の 花 』 の 中 に ユ ー モ ラ ス に 描 か れ て い る 。 ら 昭 和 初 頭 へ か け て の ア メ リ カ ニ ズ ム 流 行 期 に 、 モ ポ ( モ ダ ン 九 一 一 櫞 多 村 山 槐 多 ( 一 896 ~ 一 9 一 9 ) 。 詩 人 ・ 画 家 。 立 体 派 、 未 来 派 風 の 画 で 認 め ら れ 、 天 才 画 家 と い わ れ た が 、 放 浪 、 デ カ ダ ン ス 、 ポ ー イ の 略 ) と 対 で 呼 ば れ た 。 断 髪 、 洋 装 で モ ・ ホ と 腕 を く み 、 よ う せ つ 病 苦 の う ち に 二 十 四 歳 で 夭 折 し た 。 死 後 詩 集 『 槐 多 の 歌 へ る 』 銀 座 な ど 盛 り 場 の カ フ ェ ー や ダ ン ス ホ ー ル に 出 入 り し て 新 し が ( 大 正 九 年 ) を 出 版 。 っ た 若 い 女 性 を や ゆ 的 に 蔑 称 し た も の 。 九 一 一 ア ル ツ イ ・ ハ ア セ フ Mikhail Petrovich Artsybashev(1878— 一 0 一 一 う ら ぶ れ て 異 土 の か た ゐ と な ら う と も 室 生 犀 星 の 詩 集 「 抒 え ん せ 、 1927 ) 。 ソ ビ エ ト の 小 説 家 。 厭 世 的 な 個 人 主 義 を 主 張 し 、 恋 愛 ・ 情 小 曲 集 』 の 中 に あ る 「 小 景 異 情 」 の 一 節 。 「 ふ る さ と は 遠 き に あ り て 思 ふ も の / そ し て 悲 し く う た ふ も の / よ し ゃ / う ら ぶ 性 愛 の 解 放 を 唱 え 、 革 命 後 は 亡 命 し た 。 代 表 作 は 性 欲 描 写 で 有 名 な 『 サ ー ニ ン 』 『 最 後 の 一 線 』 。 れ て 異 土 の 乞 食 と な る と て も / 帰 る と こ ろ に あ る ま じ ゃ / ひ と 九 一 一 シ ュ ニ ツ ッ ラ ア Arthur Schnitzler ( 1862 ~ 1931 ) 。 オ ー ス り 都 の ゆ ふ ぐ れ に / ふ る さ と お も ひ 涙 ぐ む / そ の こ こ ろ も て / ト リ ア の 作 家 、 劇 作 家 。 医 師 と し て の 鋭 い 観 察 と 、 フ ロ イ ト 流 遠 き み や こ に か へ ら ば や / 遠 き み や こ に か へ ら ば や 」 。 の 心 理 分 析 で 当 代 の 退 廃 的 世 相 を 背 景 に 、 愛 欲 と 人 生 を 描 い た 。 一 歌 ふ を き け ば 梅 川 よ 島 崎 藤 村 の 『 若 菜 集 』 「 秋 の 思 」 中 「 傘 レ よ ・ ′ ざ ん ま い の う ち 」 の 第 四 節 。 梅 川 と 忠 兵 衛 は 、 近 松 門 左 衛 門 の 世 話 物 浄 『 恋 愛 三 昧 』 『 輪 舞 』 『 緑 の お う む 』 な ど 。 九 三 ル ナ チ ャ ル ス キ イ AnatoIii Vasilievich Lunacharskii(1875 瑠 璃 『 冝 ~ 途 の 飛 脚 』 中 の 主 人 公 た ち 。 ~ 】 933 ) 。 ソ 連 の 文 芸 批 評 家 、 政 治 家 。 十 月 革 命 後 、 初 代 文 相 と 一 0 六 月 は お ・ ほ ろ に 白 魚 の 河 竹 黙 阿 弥 の 世 話 物 で 原 題 名 『 三 人 吉 ざ と も え の し ら な み く る わ の は つ が い し て 教 育 ・ 社 会 主 義 文 化 の 基 礎 作 り に 努 め 、 文 学 、 音 楽 、 演 劇 、 三 巴 白 浪 』 ( 初 演 の 名 題 は 『 三 人 吉 三 廓 初 買 』 ) 。 大 川 端 出 合 い こ わ い ろ 美 術 な ど 多 方 面 の 著 作 を 残 し た 。 そ の マ ル ク ス 主 義 芸 術 理 論 が の 場 に お け る お 嬢 吉 三 の , 厄 は ら い の せ り ふ 。 声 色 屋 が 好 ん で よ く や る も の 。 日 本 の ・ フ 戸 レ タ リ ア 文 学 に も 大 き な 影 響 を 与 え 、 戯 曲 『 解 放 さ れ た ド ン ・ キ ホ ー テ 』 は 、 左 翼 劇 団 「 前 衛 座 」 に よ っ て も 上 演 さ れ た 。 一 実 銀 流 し 見 か け だ お し 。 見 か け は い い が 心 が な さ そ う な 人 間 。 九 三 マ グ ダ ラ の マ リ ヤ Maria Magdalena ( ラ テ ン ) 。 イ エ ス の も と は 、 水 銀 と 砥 粉 を ま ・ せ た も の を 銅 や 真 ち ゅ う に す り つ け て 銀 色 を 出 す こ と 。 ま た 、 そ の 銀 色 を し た も の の こ と で 、 す ぐ は 女 弟 子 。 悪 鬼 に 悩 ま さ れ て い た の を イ エ ス に よ っ て 救 わ れ た 。 げ る こ と か ら 転 じ た 。 イ エ ス の 受 難 の と き 死 を 見 守 り 、 復 活 を 見 と ど け た 。 「 罪 を 悔 い た 女 」 と 同 一 視 さ れ る 。 よ く 文 学 の 題 材 と さ れ る 。 三 月 琴 ひ き 月 琴 は 中 国 か ら 伝 わ っ た 琵 琶 に 似 た 四 弦 八 柱 の 弦 え ん か 楽 器 で 、 そ れ を 弾 奏 し な が ら 歌 っ て 歩 く 流 し の 艶 歌 師 。 突 高 橋 お で ん の 小 説 上 州 生 れ の 美 貌 の 毒 婦 。 情 夫 後 藤 吉 蔵 を か た い

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激 さ れ て 社 会 主 義 思 想 に め ざ め る 。 労 働 総 同 盟 の 鈴 木 文 治 の 講 演 で 、 婦 人 労 働 者 の 悲 惨 な 現 実 を 知 る 。 秋 、 社 会 運 動 に 投 ず る 覚 悟 で 同 級 生 と 、 社 会 主 義 者 堺 利 彦 を 訪 問 す る が 、 す ぐ 義 兄 に 連 れ 戻 さ れ る 。 大 正 十 一 年 ( 一 九 二 一 I) 十 七 歳 三 月 、 諏 訪 高 等 女 学 校 を 卒 業 。 卒 業 式 の 夜 、 父 に 見 送 ら れ て 上 京 。 同 級 生 だ っ た 親 友 と 中 央 電 話 局 の 市 外 電 話 交 換 手 と な る 。 堺 利 彦 を 訪 か く し ゅ 明 治 三 十 八 年 ( 一 九 〇 五 ) ね る 。 社 会 主 義 思 想 を 抱 い て い る こ と を 発 見 さ れ 、 一 一 か 月 で 馘 首 さ 十 月 三 日 、 長 野 県 諏 訪 郡 中 洲 村 字 福 島 ( 現 、 諏 訪 市 中 洲 ) に 、 父 平 林 れ る 。 ド イ ツ 書 籍 店 の 店 員 と な る 。 ア ナ ー キ ス ト の グ ル ー プ に 接 近 。 三 郎 、 母 か っ 美 の 三 女 と し て 生 ま れ た 。 タ イ と 命 名 。 兄 寛 、 長 姉 ひ 大 正 十 ニ 年 ( 一 九 一 一 三 ) 十 八 歳 と く お ろ 、 次 姉 た っ 、 弟 督 男 が あ っ た 。 平 林 家 は 代 々 名 主 を つ と め 、 祖 父 九 月 、 関 東 大 震 災 の 際 、 予 防 検 東 さ れ 、 市 ヶ 谷 刑 務 所 に 一 一 十 九 日 間 こ ろ ・ り ゅ う 平 林 増 右 衛 門 は 進 取 の 気 象 に 富 む 事 業 家 で 、 製 糸 業 を 営 み 、 横 浜 に 拘 留 さ れ る 。 十 月 、 東 京 に い な い こ と を 約 東 し て 放 免 さ れ る 。 生 糸 を 直 輸 出 し た 。 板 垣 退 助 の 自 由 党 支 部 も 主 宰 し た が 、 銀 相 場 の 大 正 十 三 年 ( 一 九 ニ 四 ) 十 九 歳 変 動 で 失 敗 。 養 子 の 父 が 農 業 に 従 事 し 、 負 債 の 後 始 末 を し た 。 母 は 一 月 、 大 連 へ 渡 り 、 放 浪 、 苦 闘 の 末 、 秋 、 文 学 へ の 志 を 立 て 直 し て 、 日 用 雑 貨 店 を 営 み 、 た い 子 は 支 柱 と し て 大 福 帳 を 扱 っ た 。 東 京 の 情 勢 変 化 を み て 上 京 。 明 治 四 十 五 年 ・ 大 正 元 年 ( 一 九 一 ll) 七 歳 大 正 十 四 年 ( 一 九 二 五 ) 一 一 十 歳 四 月 、 中 洲 小 学 校 に 入 学 。 全 学 年 を 通 じ 、 成 績 優 秀 。 五 、 六 年 生 の 生 活 に 追 わ れ た が 、 童 話 、 探 偵 小 説 が 海 野 十 三 、 な ど と と も に 「 新 と き 、 長 野 師 範 卒 ・ 新 任 の 上 条 茂 教 師 の 急 進 的 天 才 教 育 に 接 し 、 文 青 年 」 、 博 物 館 の 刊 行 物 や 「 読 売 新 聞 」 の 婦 人 子 供 欄 に 掲 載 さ れ は じ 学 的 才 能 を め ざ め さ せ ら れ る 。 九 歳 頃 よ り 新 聞 を 読 み は じ め 、 姉 の め た 。 「 新 青 年 」 の 編 集 者 森 下 雨 村 の 知 遇 を 得 、 プ ロ レ タ リ ヤ 作 家 と 夫 の 豊 富 な 蔵 書 で 内 外 の 書 を 乱 読 。 作 家 を 志 望 す る 。 し て で は な く 、 探 債 小 説 家 に な る こ と を す す め ら れ る 。 大 正 七 年 ( 一 九 一 八 ) 十 三 歳 大 正 十 五 年 ・ 昭 和 元 年 ( 一 九 一 一 六 ) 一 一 十 一 歳 三 月 、 中 洲 小 学 校 卒 業 。 四 月 、 文 筆 で 身 を 立 て る 決 心 で 長 野 県 立 諏 三 月 、 「 冷 た い 笑 」 を 「 文 芸 戦 線 」 に 、 十 二 月 、 「 誠 和 女 学 校 」 を 「 文 譜 訪 高 等 女 学 校 ( 現 、 県 立 諏 訪 一 一 葉 高 等 学 校 ) 受 験 、 首 席 で 合 格 。 土 屋 文 芸 戦 線 」 に 、 「 愚 か な る 女 の 日 記 」 を 「 文 芸 市 場 」 に 発 表 。 若 杉 鳥 子 、 か ん け い 明 校 長 の 間 接 的 影 響 を 受 け 、 的 確 ・ 簡 勁 な 写 実 的 手 法 を 習 得 。 国 木 林 芙 美 子 等 と と も に 婦 人 作 家 グ ル ] プ を 結 成 。 労 働 運 動 に 接 近 。 プ 年 田 独 歩 、 志 賀 直 哉 に 感 銘 。 短 編 小 説 を 新 潮 社 の 「 文 章 倶 楽 部 」 に 投 稿 、 ロ レ タ リ ヤ 芸 術 連 盟 ( 機 関 紙 「 文 芸 戦 線 」 ) に 属 す る 中 野 重 治 、 葉 山 三 等 に 入 選 。 嘉 樹 、 青 野 季 吉 、 小 堀 甚 一 一 等 を 識 る 。 大 正 十 年 ( 一 九 ニ l) 十 六 歳 昭 和 一 一 年 ( 一 九 二 七 ) 二 十 二 歳 ゾ ラ の 「 ジ ェ ル ミ ナ ー ル 」 ( 訳 ・ 堺 利 彦 ) 、 「 マ ル ク ス 資 本 論 」 等 に 刺 一 月 、 父 三 郎 死 去 。 山 田 清 三 郎 の 媒 酌 で 小 堀 甚 一 一 と 結 婚 。 三 月 、 籤 平 林 た い 子 年 譜 洋 」 い し や く

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し 鬱 藝 長 を ミ ま 汀 0 礼 、 多 、 臨 ま 『 放 浪 記 』 映 画 化 の 撮 影 所 見 学 。 前 列 右 よ り 3 人 め が 芙 美 子 ( 昭 和 10 年 4 月 ) 上 世 界 早 回 り で 来 日 中 の ジ ャ ン ・ コ ー に , 文 芸 家 協 会 の 花 束 贈 呈 。 左 よ り 六 代 目 菊 五 郎 , コ ク ト ー , 芙 美 子 ( 昭 和 11 年 6 月 ) 右 「 牡 蠣 」 出 版 記 念 会 。 右 列 右 よ り 林 房 雄 , 長 谷 川 時 雨 , 芙 美 子 , 吉 屋 信 子 , 阿 部 艶 子 , 佐 多 稲 子 , 美 川 き よ 。 左 列 右 よ り 宇 野 浩 二 , 広 津 ( 昭 和 10 年 11 月 ) 和 郎 , 佐 藤 春 夫 自 ば な 中 守 す 重 し た 年 く っ か る す て つ て そ し い た ん が な 、 夫 ー " ・ イ 呆 た 彼 つ わ の や し ) 伝 教 。 な と の 小 美 存 の た ち り 。 女 い た か と で が あ る 、 此 幸 頃 よ な は 教 林 子 し 教 ら た と を あ て る 達 自 世 の 伝 な 疑 師 っ こ 「 攵 せ 、 自 市 芙 が 現 の た る こ う ) の な わ い こ す で と 子 力 、 は す が 美 、 実 の え し 、 で 中 こ も も 校 た あ も 。 な す 筆 ロ よ ね 、 子 そ 生 そ ら あ る れ : 実 き と し へ し め 名 の 小 フ 活 つ は し 、 り 進 れ ま め は 父 。 て は る を し 時 そ 林 ら い は て 宮 り 、 む な の 教 ' ー み か し 、 れ 用 さ 期 フ ひ イ ・ か 幸 う 非 さ な 芙 ら 田 の 好 師 校 か か / こ ど し 、 か 福 び 齢 、 麻 た し 美 結 つ 吊 る は を げ 思 く そ 文 太 そ 卒 し 、 子 果 よ 美 は り 貧 り 憤 ま 学 郎 ム 素 さ な 、 て っ 子 少 の 業 は し の で は 質 文 あ っ 深 り へ 的 せ か る の す 見 の し く ん 友 も と 特 オ く 作 ら 子 る オ よ 、 も 疋 暗 ち る の で 、 異 ・ ム 能 も 源 的 そ 品 変 て ば の も と な し ) し は 非 し も が 作 流 く 父 才 な れ を わ た た だ 母 放 血 つ 絶 宀 た の す 吊 て り び す と る の 目 匕 く 対 な が 浪 の け で 字 ら こ 要 文 ' ひ 大 の な る イ 丁 て と あ 文 な 体 か 心 、 学 商 あ も と が 上 上 い 家 り 家 子 け 、 か 十 ま な た で 得 麒 留 る が 眠 ま 的 れ よ れ で 4 456

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苦 学 を し な が ら 、 図 書 室 で 内 外 の 作 品 を 耽 読 。 大 正 十 年 ( 一 九 二 一 ) 十 八 歳 文 学 へ の 興 味 が 急 速 に 深 ま っ た 女 学 校 四 年 の と き 、 詩 「 廃 園 の タ 」 「 カ ナ リ ヤ の 環 」 な ど を 〈 秋 沼 陽 子 〉 の ・ ヘ ン ネ 1 ム で 、 「 山 陽 日 日 新 聞 」 「 備 後 時 事 新 聞 」 な ど に 投 稿 し 、 掲 載 さ れ た 。 童 話 も 書 い た 。 大 正 十 一 年 ( 一 九 二 一 D 十 九 歳 明 治 三 十 六 年 ( 一 九 〇 一 一 l) 三 月 、 県 立 尾 道 高 等 女 学 校 を 卒 業 し 女 学 校 卒 業 の 頃 に 知 り 合 っ た 、 十 二 月 三 十 一 日 ( 戸 籍 上 ) 、 山 口 県 下 関 市 田 中 町 の プ リ キ 職 人 、 槇 野 『 放 浪 記 』 の 中 の 、 因 島 出 身 の 「 島 の 男 」 ー ー 愛 人 岡 野 軍 一 ( 当 時 、 敬 吉 方 の 二 階 で 生 ま れ た 。 父 宮 田 麻 太 郎 一 一 十 三 歳 、 母 林 き く 三 十 七 明 治 大 学 商 科 専 門 部 三 年 ) を 頼 っ て 上 京 。 東 京 ・ 雑 司 ヶ 谷 墓 地 付 近 で 歳 の と き の 子 。 本 名 、 林 フ ミ コ 。 父 は 愛 媛 県 周 桑 郡 吉 岡 村 の 農 業 宮 同 棲 。 芙 美 子 は 軍 一 の 卒 業 を 待 ち な が ら 、 カ フ ェ ー の 女 給 、 株 屋 日 じ ゅ う に そ う 田 惣 助 の 長 男 で 、 伊 予 紙 、 呉 服 等 の 行 商 を し て い た 。 母 は 鹿 児 島 で 立 商 会 の 事 務 員 な ど を し た 。 母 と 義 父 か 上 京 、 新 宿 十 二 社 に 住 む と 、 か ぐ ら ざ か 薬 屋 を 営 ん で い た 林 新 左 衛 門 の 長 女 で 、 弟 の 久 吉 が 経 営 す る 東 桜 島 美 美 子 は 母 と ふ た り で 神 楽 坂 な ど に 古 着 の 夜 店 の 番 を し た 。 古 里 温 泉 場 の 温 泉 貸 間 業 の 家 に 同 居 し て い た 。 大 正 十 ニ 年 ( 一 九 二 三 ) 二 十 歳 明 治 四 十 四 年 ( 一 九 一 一 ) 八 歳 三 月 、 因 島 の 日 立 造 船 因 島 エ 場 に 就 職 し た 岡 野 と の 結 婚 は 破 談 。 芙 父 麻 太 郎 が 若 松 市 で 太 物 商 と し て 成 功 し 、 芸 者 を 家 に 入 れ た た め 、 美 子 は 風 屋 の 下 足 番 、 父 母 と と も に 露 天 商 な ど を す る 。 九 月 一 日 、 母 き く は 、 麻 太 郎 の 家 の 番 頭 で 、 岡 山 県 児 島 郡 の 農 家 出 身 の 一 一 十 歳 本 郷 根 津 の 借 間 で 関 東 大 震 災 に あ う 。 単 身 、 尾 道 に 帰 る 。 尾 道 の 旧 年 下 の 沢 井 喜 三 郎 と 一 緒 に 、 旧 正 月 、 芙 美 子 を 連 れ て 家 出 し た 。 以 師 、 小 林 正 雄 の す す め で 、 「 芙 美 子 」 の ・ ヘ ン ネ ー ム を 用 い る 決 心 を し 後 、 三 人 は 関 西 、 四 国 、 九 州 各 地 を 行 商 し て 回 っ た 。 こ の 年 、 学 齢 た 。 こ の 年 か ら 日 記 を つ け は じ め る 。 期 の 芙 美 子 は 、 長 崎 市 の 木 賃 宿 か ら 、 勝 山 小 学 校 に 入 学 。 そ の 後 、 大 正 十 三 年 ( 一 九 二 四 ) 二 十 一 歳 久 留 米 、 門 司 な ど 各 地 の 小 学 校 を 転 々 と し 、 四 年 間 に 七 回 転 校 。 単 身 亠 京 後 、 中 野 区 上 之 原 の 近 松 秋 江 の 家 で 一 一 週 間 、 女 中 と し て 住 大 正 五 年 ( 一 九 一 六 ) 十 三 歳 み 込 む 。 以 後 も 女 工 、 売 子 、 区 役 所 前 の 代 書 屋 、 女 給 な ど を 転 々 と し な 譜 こ の 年 、 広 島 県 尾 道 市 第 二 小 学 校 ( 現 、 土 堂 小 学 校 ) に 転 入 学 。 こ が ら 詩 、 童 話 を 売 り 回 り 、 わ ず か の 詩 が 「 日 本 詩 人 」 や 「 文 芸 戦 線 」 に の 頃 か ら 小 説 を 読 み は じ め 、 絵 画 に も 興 味 を 持 ち は じ め た 。 掲 載 さ れ た 。 詩 人 ・ 新 劇 俳 優 の 田 辺 若 男 と 田 端 で 同 棲 し た が 、 田 辺 の 年 大 正 七 年 ( 一 九 一 八 ) 十 五 歳 恋 人 の 存 在 を 知 り 、 数 か 月 で 別 れ た 。 本 郷 肴 町 の レ ス ト ラ ン 南 天 堂 三 月 、 尾 道 第 一 一 小 学 校 を 卒 業 。 四 月 、 県 立 尾 道 高 等 女 学 校 の 入 学 試 で 、 ア ナ ー キ ス ト の 詩 人 、 野 村 吉 哉 、 岡 本 潤 、 辻 潤 、 壺 井 繁 治 ら を 識 る 。 験 を 受 け 、 五 番 の 成 績 で 合 格 。 依 然 と し て 転 々 と 間 借 り 生 活 を し な 七 月 、 神 戸 雄 一 の 援 助 で 、 友 田 静 栄 と 同 人 詩 誌 「 一 一 人 」 を 創 刊 ( 翌 年 三 が ら 、 ふ だ ん は 吉 和 の 帆 布 工 場 の 夜 勤 の 女 工 、 休 暇 中 は 女 中 な ど の 号 で 終 刊 ) 。 宇 野 浩 二 、 徳 田 秋 声 を 訪 ね た 。 平 林 た い 子 を 識 る 。 林 芙 美 子 年 譜 さ か な ぞ う し

現代日本の文学 23 林 芙美子 平林たい子 集


林 芙 美 子 集