現代語 - みる会図書館


検索対象: 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩
485件見つかりました。

1. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

源氏物語 6 4 見出しは、本文に付した見出しと同じものを現代語訳の該当箇所に付けた。 5 原文と現代語訳との照合の検索の便をはかり、それぞれ数ベージおきの下段に、対応するべージ数を 示した。 一、巻末評論は、本巻所収の巻々に関連して問題となるテーマを一つとりあげて論じた。 一、巻末付録として、「引歌一覧」「官位相当表」「各巻の系図」「源氏物語引歌索引」「源氏物語引用漢詩文 索引」「源氏物語引用仏典索引」を収めた。 一、本巻の執筆にあたっての分担は、次のとおりである。 本文は、阿部秋生が担当した。 脚注は、秋山虔と鈴木日出男が執筆した。 3 現代語訳は、秋山虔が執筆した。 4 巻末評論は、今井源衛が執筆した。 付録の「引歌一覧」は、鈴木日出男が執筆した。 一、その他 1 ロ絵の構成・選定・図版解説については田口栄一氏を煩わした。 2 ロ絵に掲載した『源氏物語図扇面』については浄土寺の、『源氏物語図色紙』については東京国立博 物館・徳川黎明会の協力を得た。

2. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

5 凡例 本文の見開きごとに注番号を通して付け、その注釈は見開き内に収めるように心がけた。だが、スペ ースの関係で、時には前のページあるいは後のページの注を参照するよう、↓を付してページと注番号 を示した。 3 『源氏物語一 ~ 九』 ( 第一冊 ~ 第九冊 ) を参照すべきことを示す場合は、次のようにした。 ↓帚木田四九ハー ( 本文を参照する場合 ) ↓紅賀葉五七ハー注一一三 ( 脚注を参照する場合 ) ↓須磨 3 「一四〕 ( 本文中の太字見出しの章段を参照する場合 ) 4 語釈は、スペースの許すかぎり、語義・語感・語法・文脈・物語の構成・当時の社会通念などにもふ れながら、読解・鑑賞の資となるよう心がけた。 5 段落全体にわたる問題、とくに鑑賞・批評などには、 0 を付して記した。 6 引歌がある部分の注は、当該引歌とその歌が収録されている作品および作者とをあげるにとどめ、引 歌の現代語訳と解説とは、巻末付録「引歌一覧に掲げた。 7 登場人物・官職・有職故実については、本文の読解・鑑賞に必要な範囲内にとどめたので、巻末付録 の「系図」「官位相当表ーをも併せて参照されたい。 一、現代語訳については、次のような配慮のもとに執筆した。 原文に即して訳すことを原則としたが、 また独立した現代文としても味わい得るようにつとめた。 2 そのために、必要に応じて、は主語・述語の補充、②語順の変更、③会話・独白 ( モノローグ ) ・心内 謡・引用における「」の添加、④文中の言いさしの一一 = ロ葉には下に補いの言葉の付加などの工夫をした。 3 和歌は、全文を引用したのち、その現代語訳を ( ) 内に示した。

3. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

浮舟・ 蜻蛉・ 手習・ 夢浮橋・ 校訂付記 : 巻末評論・ 凡例 目次 原文現代語訳 : ・三四八 ・ : 三九八 ・ : 三 0 六

4. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

宇治十帖では、作者が全身的な共感とともに自身の思想や感清を投入しようとしたのは、薫や匂宮ではな 大君あるいは浮舟である。薫がこの後どうしたか、というようなことは作者にと 0 てはさしたる関心事 語ではなかったであろう。浮舟の姿をこのように描き終 0 た意味を我々は十分に汲み取るべきだろう。 物 古典と現代とを限らず、日本文学に一貫するものとして、しばしば母性への帰依とか思慕が指摘されるが、 氏 源『源氏物語』もまたその例外ではなかったのである。

5. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

一周囲が反対した出家なので。 ニ今までと変ったわが尼姿を。 三髪の裾が急にばらばら乱れた っとめては、さすがに人のゆるさぬことなれば、変りたら 〔三〕翌日、浮舟手習に 格好で、しかも不揃いに削がれて 語 かみすそ 歌を詠じ中将にも返歌 物 むさま見えんもいと恥づかしく、髪の裾のにはかにおばとあるのを。肩あたりで切る尼削ぎ。 こ 1 」と 氏 四出家について叱言など言わず。 源れたるやうに、しどけなくさへ削がれたるを、むつかしきことども言はでつく前に僧都が、あとで髪を尼君たち の手で整えよと言った ( 前ハー ) 。 五尼姿が恥ずかしいので。 ろはん人もがなと、何ごとにつけてもつつましくて、暗うしなしておはす。思 六 一六四ハー一一行。 ふことを人に言ひつづけん言の葉は、もとよりだにはかばかしからぬ身を、まセ親しく事の経緯を申し開きで きる相手もいないので。 すずり いてなっかしうことわるべき人さへなければ、ただ硯に向かひて、思ひあまる〈今までも手習は心慰める唯一 の方法だった ( ↓一六七ハー注一一三 ) 。 一層かけがえのない営為となる。 をりは、手習をのみたけきことにて書きつけたまふ。 九精いつばいの仕事として。 な す 一 0 「身をも人をも」は、自分をも 浮舟「亡きものに身をも人をも思ひつつ棄ててし世をぞさらに棄てつる 他人をも。人間関係のいっさいを 今は、かくて、限りつるぞかし」と書きても、なほ、みづからいとあはれと見断つ意。「棄ててし」は以前の入水 の決意、「棄てつる」は今回の出家。 = すべてを終りにしたのだ。 たまふ。 三恩愛を断ったとしながらも、 なおも断ちきれぬ感情が去来する。 浮舟限りぞと思ひなりにし世の中をかへすがヘすもそむきぬるかな 一三二行凹限りつるそかし」を受 同じ筋のことを、とかく書きすさびゐたまへるに、中将の御文あり。もの騒ける。もう終りと思い決めた世の 中を重ね重ね捨てて出家した意。 しとあ入水直前にも「わが世つきぬ」とあ がしうあきれたる心地しあへるほどにて、かかることなど言ひてけり。、 ( 現代語訳三八一ハー ) まひける。

6. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

一せつかくのすばらしい夜を。 るに、尼君、「など、あたら夜を御覧じさしつる」とてゐざり出でたまへり。 「あたら夜の月と花とを同じくは 心知れらむ人に見せばや」 ( 後撰・ 中将「何か。をちなる里も、こころみはべりぬれば」と言ひすさみて、「いたう 語 春下源信明 ) 。 びん 物すきがましからんも、さすがに便なし 。、とほのかに見えしさまの、目とまりニあちら ( 浮舟 ) の気持も分った ので。「をち」は宇治の地名 ( ↓浮 源しばかり、つれづれなる心慰めに思ひ出でつるを、あまりもて離れ、奥深なる舟五四注一 = ) 。引歌があるか。 三あまり好色がましくふるまう セね のも。以下、中将の心中。 けはひも所のさまにあはずすさまじ」と思へば、帰りなむとするを、笛の音さ 四浮舟の。 へ飽かずいとどおばえて、 五所在ない気持の慰めとして。 六あまりによそよそしく奥深く 引き籠ったきりの態度も、山里の 妹尼ふかき夜の月をあはれと見ぬ人や山の端ちかき宿にとまらぬ 風情には不似合いでしらけた感じ。 セ中将のみならず笛の音にまで。 と、なまかたはなることを、「かくなん聞こえたまふ」と言ふに、、いときめき ^ 「ふかき夜」は前の「あたら夜」 して、 に照応。「月」は浮舟。深夜の月に 感動せぬ人は月の入る山の端近い ねゃいたま この家に泊らぬのか、と恨んで、 中将山の端に入るまで月をながめ見ん閨の板間もしるしありやと 中将の求婚を受諾しようとする歌。 など言ふに、この大尼君、笛の音をほのかに聞きつけたりければ、さすがにめ九浮舟の気持を無視して、代作。 一 0 「板間」は粗末な板葺きの家の ねや 板と板の隙間。ここは、その閨の でて出で来たり。 隙間からさし込む月光の風情。月 を眺め続け、閨に近づきたい気持。 ここかしこうちしはぶき、あさましきわななき声にて、な 〔一六〕母尼和琴を得意げ = 僧都の母尼君。 たれ に弾き、一座興ざめる かなか昔のことなどもかけて言はず。誰とも思ひわかぬな三八十余歳の老齢なのに。 ( 現代語訳三六九ハー )

7. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

御心にこそと聞こえ動かして、几帳のもとに押し寄せたてまつりたれば、あ一浮舟を。この几帳のすぐ外に っ 0 小君がいる。↓前ハー四行。 れにもあらでゐたまへる、けはひこと人には似ぬ心地すれば、そこもとに寄り = 人心地もないような思いで。 ひと 語 三几帳の向こうの女の気配を紛 四 五 こころ 物て奉りつ。小君「御返りとく賜りて、参りなん」と、かくうとうとしきを、心れもなく姉だと小君は直感する。 氏 四薫からの手紙を。 源憂しと思ひて、急ぐ。 五姉の他人行儀の態度が情けな 。早く返書を得て帰りたい気持。 尼君、御文ひき解きて見せたてまつる。ありしながらの御六浮舟に、薫の手紙を。 〔一 0 〕浮舟、薫の手紙を 七昔のままの薫の筆跡と思う。 見、人違いと返事せず 手にて、紙の香など、例の、世づかぬまでしみたり。ほの薫の筆跡。↓浮舟五四ハー一一行。 ^ 何にでも感心したがる出過ぎ 者。妹尼など ( ↓手習一七三ハー七 かに見て、例の、ものめでのさし過ぎ人、いとありがたくをかしと思ふべし 行 ) 。以下、浮舟の心内とは無縁 九 そうづ の妺尼を揶揄する語り手の評言。 薫さらに聞こえん方なく、さまざまに罪重き御、いをば、僧都に思ひゆるしき 0 薫の使者として立ち現れたのは ゅめがたり こえて、今ま、、ゝ。、 。しカてあさましかりし世の夢語をだにと急がるる心の、我紛れもないわが弟である。しかし 浮舟は、弟に心開けば、薫らとの ながらもどかしきになん。まして、人目はいかに。 関係を蘇らせ、忌まわしい過去に 戻りかねないことを恐れる。肉親 と、書きもやりたまはず。 への懐かしさをも抑えるほかない。 九浮舟が匂宮と密通したこと、 のり 自殺しようとして失踪したこと、 薫法の師とたづぬる道をしるべにて思はぬ山にふみまどふかな 救われても素姓を隠していたこと、 ゅ この人は、見や忘れたまひぬらむ。ここには、行く方なき御形見に見るもの無断で出家したことなど。 一 0 僧都の恩義を受け庇護されて にてなん。 いる浮舟の罪を、僧都の徳に免じ ( 現代語訳四〇八ハー ) ふみ きちゃう 六 へ

8. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

一あなたをお案じなさる親兄弟。 てはべる。思ひきこえたまふべき人々世におはすとも、今は世になきものにこ -4 ニ万事、当座のようには必すし も思わない。時の経過は、悲しみ そ、やうやう思しなりぬらめ。よろづのこと、さしあたりたるやうには、えし をも自然忘れさせるとする。 語 物もあらぬわざになむ」と言ふにつけても、 いとど涙ぐみて、浮舟「隔てきこゅ三母が自分をあきらめたかと想 氏 像すると胸がつまる。浮舟自身、 源る心もはべらねど、あやしくて生き返りけるほどに、よろづのこと夢のやうに入水の決意の折、母もやがて忘れ るだろうと思った。↓浮舟七五ハー。 たどられて、あらぬ世に生まれたらん人はかかる心地やすらんとおばえはべれ四妹尼の「心憂く、ものをのみ 六 思し隔てたるなむ : ・」に応する。 むつ 五夢と現実が転倒して、別世界 ば、今は、知るべき人世にあらんとも思ひ出でず、ひたみちにこそ睦ましく思 に蘇ったような感覚である。 ひきこゆれ」とのたまふさまも、げに何心なくうつくしく、うち笑みてそまも六あなた ( 妹尼 ) を。 七何の隠しだてもないようで。 ^ 横川。「僧都」は横川の僧都。 りゐたまへる。 九僧都が命じたか。この「読む」 そうづ しようみよう は、声明として経を謡うこと。 中将は、山におはし着きて、僧都もめづらしがりて、世の 〔一三〕中将、横川で弟禅 一 0 僧都の心配りで、山ではめつ 師に浮舟のことを聞く たにしない管絃の遊びをする。 中の物語したまふ。その夜はとまりて、声尊き人々に経な = 妹尼の嗜みのよさをほめ、次 よひとよ一 0 に浮舟の話題に転ずる用意とする。 ど読ませて、夜一夜遊びたまふ。禅師の君、こまかなる物語などするついでに、 三↓一七二ハー七行。以下、浮舟 す のかいま見を前より詳しく語る。 中将「小野に立ち寄りて、ものあはれにもありしかな。世を棄てたれど、なほ 一三人目につくと思ったか立って かた さばかりの心ばせある人は、難うこそ」などのたまふついでに、中将「風の吹奥に入ろうとする浮舟の後ろ姿が。 一四身分ある女を住まわせておく ひま き上げたりつる隙より、髪いと長く、をかしげなる人こそ見えつれ。あらはなべきではない、とする。 ( 現代語訳三六五ハー ) 四

9. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

一食事もとらず薬も飲まないの 妹尼「いかなれば、かく頼もしげなくのみはおはするぞ。 〔九〕浮舟快方に向う で、不安を抱いて言う。 出家を望み戒を受ける ニずっと高熱だったのは。「ぬ うちはヘぬるみなどしたまへることはさめたまひて、さは るむーは体温の高い状態。 語 物やかに見えたまへば、うれしう思ひきこゆるをと、泣く泣く、たゆむをりな三油断なく付ききりで看護。 四妹尼づきの女房たち。 かたち 源く添ひゐてあっかひきこえたまふ。ある人々も、あたらしき御さま容貌を見れ五浮舟の、もったいないほど美 しい姿や顔だち。 ば、心を尽くしてそ惜しみまもりける。、いには、なほいかで死なんとそ思ひわ六浮舟は内心で。親切にされな がらも、やはり死を切望する。 しふね たりたまへど、さばかりにて生きとまりたる人の命なれば、いと執念くて、や七このあたりから、浮舟に敬語 が多用。妖怪じみた風姿が消えて、 一 0 おもや かしら あらためて女主人公を印象づける。 うやう頭もたげたまへば、物まゐりなどしたまふにそ、なかなか面痩せもてい 〈意識不明で一一か月以上も経過。 しっしかとうれしう思ひきこゆるに、浮舟「尼になしたまひてよ。さての九ねばり強く。若い生命力の強 さで回復。このころは食事もとる。 一 0 回復直後は、新陳代謝が活発 みなん生くやうもあるべき」とのたまへば、妹尼「いとほしげなる御さまを、 なので、かえって顔つきなどもや いただき いかでか、さはなしたてまつらむ」とて、ただ頂ばかりを削ぎ、五戒ばかりをせてひきしまる。 = 尼になった功徳でこそ生きら 受けさせたてまつる。心もとなけれど、もとよりおれおれしき人の心にて、えれよう。出家を懇願する口実。 三延命のためで、正式の出家で そうづ はよい。↓若菜下圈一九三ハー。 さかしく強ひてものたまはず。僧都は、「今は、かばかりにて、いたはりやめ 一三恠家の信者の受ける戒律。殺 生・偸盗・邪淫・妄語・飲酒の戒。 たてまつりたまへ」と言ひおきて、登りたまひぬ。 一四正式の出家でないので、不安。 一五「おろか」と同根。はきはきし ( 現代語訳三五八ハー )

10. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

ひとよろひころもばこ 思す。暁に帰るに、かの御料にとてまうけさせたまひける櫛の箱一具、衣箱一侍従が宇治の邸に。 ニもともと浮舟のためにと準備 一具贈物にせさせたまふ。さまざまにせさせたまふことは多かりけれど、おど した品々を、侍従に下賜した。 語 三浮舟のために。 物ろおどろしかりぬべければ、ただ、この人におほせたるほどなりけり。何心も四侍従に与えるのに相応な程度 氏 に。「おほす」は、負わせる意。 五要請のままに宮に参上して。 源なく参りて、かかることどものあるを、人はいかが見ん、すずろにむつかしき 六周囲の女房たちはどう思うだ わざかなと思ひわぶれど、 いかがは聞こえ返さむ。右近と二人、忍びて見つつ、ろう、思いがけず面倒なこと。 セどうして辞退申せよう。 ^ 以下、宇治に帰って、右近と つれづれなるままに、こまかにいまめかしうしあつめたることどもを見ても、 ともにある場面。ひそかな対話。 、うぞく しみじう泣く。装束もいとうるはしうしあつめたる物どもなれば、「かかる御九忌にこもり、来訪者もない。 にいろ 一 0 鈍色に沈む忌中のなかで、贈 物の衣料の華やかさが際だっ。 服に、これをばいかで隠さむ」など、もてわづらひける。 = 薫。「なほ」とあり、前に宇治 大将殿も、なほ、、 しとおばっかなきに、思しあまりておは行を決しかねていた気持が揺曳。 〔セ〕薫、右近から実情 三宇治に。 を聞き、嘆きつつ帰京 一三八の宮家の人々の、自分にま したり。道のほどより、昔のことどもかき集めつつ、「い つわる因縁を思う。 ちぎ かなる契りにて、この父親王の御もとに来そめけむ。かく思ひかけぬはてまで一四俗聖としての八の宮への尊敬 に始る交渉が、因縁深い出来事の 思ひあっかひ、このゆかりにつけてはものをのみ思ふよ。いと尊くおはせしあ数々を招来させたという思い 力し・ : っ 一五浮舟との思いがけない邂逅と、 のちょ たが またその思いもよらぬ死別をさす。 たりに、仏をしるべにて、後の世をのみ契りしに、、いきたなき末の違ひめに、 一六大君、中の君、浮舟がそれそ 一九 ニ 0 思ひ知らするなめり」とぞおばゆる。右近召し出でて、薫「ありけんさまもはれ自分に憂愁を抱かせた。 ( 現代語訳三一一一一ハー ) ぶく