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1. 漢語林 改定版

【怪《訝】①あやしむ。訝も、怪しむ。②国不思議で【怙《恃①たのむ。たのみとする。②父母。子がたのみとす女性・心性・身性・真性・人性・尽性・素性・属性・惰 6 「怪怪」る者の意。恃も、たのむ。「詩経、小雅、蓼莪」に「無」父何性・知性・通性・適性・天性・同性・特性・徳性・人間 わけのわからぬ六ま。 なにをかたのまん」とあるのに基づく。 性・品性・稟性彩・賦性・復性・仏性・本性・魔性・慢 らちなのま、無レ母何恃は 【怪怪】非常にあやしい ( 不思議な・珍しい ) こと。「奇奇怙なに ①はじる 3 。きまり性・無性・野性・陽性・養性・理性・霊性 ①サク 怛【怪漢】あやしい男。挙動の怪しい男。漢は、男。 zuö 〇ザク 悪く思う。はずかしそ【性悪 ( 惡 ) 説】アク人の生まれつきの性質は悪であるとい 筰】 性【怪奇】あやしくて不思議な。不思議で珍しい。 う説。荀子をンが、孟子の性善説に対して唱えた説。「荀 うな顔色・様子をする。 2 怒った顔つきをする。 【怪鬼】ばけもの。変化弩。 忱 ひとのは、其善者偽也。」 形声。↑ ( 心 ) + 乍。音符の乍は、酢に子、性悪」に「人之性悪アク 【怪△詭】あやしい。いぶかしい。また、そのもの。 文 通じ、酸つばい「す」の意味。心が酸つばくなとあに基づく。 怩【怪傑】①えたいの知れない力を持っている人物。②不 る、はじる・怒一あ意味を表す。 【性格】感情や意志などの動き方の特性。品質性格。 「い、力量のすぐれた僧。 柞思議なほすぐれた人物。 L 人がら。もえ。 【性急】ウ短気。せつかち。 ジ ( ヂ ) 【怪僧】①あやしい僧。②行為・性情のはかり知れな 図 ni はじる 7 。「忸怩」 【性向】国性質の傾向。 怙怪誕】あやしくとりとめのないこと。でたらめ。 形声。↑ ( 心 ) + 尼@。音符の尼は、ねばりつ【性行】性質と行為。 祝【怪童】①あやしけな子供。②怪力のある子供。 っ爪くの意味。ねばりついてくる感情星から、は【性根】蒡①生まれつき。②国ウたましい。根性。 怯【怪物】会①あやしいもの。ばけ物。②見慣れない物。③ じるの意味を表す。 【性質】①生まれつき。天性。たち。②事物を他の事物 行動や性情がはかり知ることのできない、力量のすぐれた人 「れつき。 と区別する、その事物固有のもの。 日①チュッ・チュチ chü L 物。 【怪聞】あやしい一「わさ。へんな評判。 △ニ①シュッ・〇シュチ園 【性情】ウ①性質と心情。②気だて。心ばえ。③生ま リ , ク・①なみはずれて強い力。②怪異と勇力。 【怪カ】カ ジュッ ( ヂュッ ) セイゼン人の生まれつきの性質は善であるという ニ一一セッ 【性善説】 一【怪カ乱 ( 亂 ) 神】餮不思議なこと、力すくですること、 日①おそれる瞽 2 いたむ。かなしむ。ニいざなう。誘惑説。孟子の唱えた説で、荀子ンの唱えた、性悪説の対。 道を乱すこと、鬼神 ( 神秘的なもの ) 。〔論語、述而〕 ワ 3 する。 【性度】①生まれつき。性質。②性質と度量。 ①キョウ ( ケフ ) 葉一 qiö コウ ( クワウ ) 「Ⅲ形声。↑ ( 心 ) + 朮。音符の朮は、もち【性能】①自然にそなわ「〔る能力。②物が作用を 画①おびえる % 。おそれる。おじける。気おくれする。 2 よわい。 セイショウ 生まれつ亠豸っている性質。 プンプン がある一つの事 ~ 鬱におびやかされる、おどおどするの意味を【性分】 いくじがない。臆病ウ。「卑怯」 【性癖】生まれつきのくせ。性質の傾向。 会意。↑ ( 心 ) + 去。去は、さる・しりこみするの意味。表す。 部 心を付し、おそれるの意味を表す。 【幃然】ッ①おそれるさま。②さそわれて心ひかれる ~ 星。【性命】蓊①天から与えられた性質。②生命。 【△惕】ツおそれて心の安らかでないこと。〔孟子、公係【性理】①生まれつき。本性。②宋代の学者の説。人 【怯惰】ウ意気地がなく、なまける。 丑上〕恤惕惻隠之、いッテキソクイン。 間の本性と理 ( 宇宙万物の本体 ) 。 【怯△懦】ウ臆病ウ。意気地なし。臑は、弱。 セイあい ( ひ ) ちかしならい人の生まれつ 【性相近也習相遠也】 ( ひ 5 セイ・セイ 【怯夫】ウ臆病ウな男。臆病者。 【 xing 教ショウショウ ( シャウ ) きはだれでも似たようなものであるが、習慣のいかんによって 4 性】 【怯怖 ' ウおじおそれる。おそれおじける。 大きな隔たりを生するものである。〔論語、陽貨〕 ①キョウ ( キャウ ) 筆順 第 huäng 日夕ン コウ ( クワウ ) 8 一 幻△ロ①タッ・〇タチ då ①狂。 2 気ぬけしてほんやりしてい ( ま。 3 うっと①さが。たち。生まれつき。持 ~ 〔まえ。物の性質・傾向。「性 御ダッ 能」「急性」 2 心。精神。 3 いのち。生命。④生きているこ りする。ⅱ恍ほのか。さだかでない。 と。生活。 6 男女の別。また、そこから起こる色欲の本能。日①いたむ。悲しむ。うれえる。 2 おこりたかぶる。 文 lkd 形声。↑ ( 心 ) + 兄。 「同性」「性欲」 6 囮ショウ。不変・普遍な、万物の原因。ニ①Ⅱ日の①。 2 お 4 つく ( 驚 ) 。おらかす。 形声。↑ ( 心 ) + 旦③。音符の旦は、奐に通 ①たのむ。たよる。また、図医なり・もと 文 9 一じ、なけくの意味。心をいためるの意味を表 形声。↑ ( 心 ) + 生⑥。音符の生は、 , れる 文 △〇ゴ【謇 hüたのみ。 2 父。。恃 ( 母 ) 。 す。 山土の意味。生まれながらの心、さがの意味を表 3 転じて、おや。両親。 す。 【怛然】・髟①いたみ悲し ( ま。うれえ苦し ( ま。② 形声。↑ ( 心 ) + 古。音符の古は、固に通 文 , 十当じ、かたまあ意味。特定の人への期待が固マ悪性・異性・陰性・感性・感受性・気性・凝性・見性・個髟⑦驚くさま。④おそれ星。 まる、たのむの意味を表す。 性・悟性・根性・至性・志性・資性・質性・習性・獣性・【怛怛】・うれえ苦し IJ ま。心をいためるさま。 共怙】 3 ■ー

2. 三省堂漢和辞典 第3版

「性 【快漢】男らしい男 【怪】恠俗字多こ→ , ~ 」 5 一法一 , 0 写 , ) 」 0 茅 ( こ【性格】勢品性。品格。人が 0 【快傑】痛快な豪傑。男の中の男 レ。見慣れない「ー魚、ー鳥、ー獣」@ふしぎ 0 気が弱い。いくじがない。怯弱 【性能】蓊 O 生まれつきの能力〇はたらき 0 【快戦】快戦。思う存分の戦い。快い 性質と能力と。持ちまえとはたらきと 【快楽】ケラク カイラク s- 快樂。こころよい楽しみ L 戦争な。怪奇。怪異〔日〕見苦しい 0 アヤしむ。【怯夫おくびようもの 【性病】翳ウ性行為による伝染病。花柳病 あやしく思う。へんに思うばけもの。怪物。『怯惰おくびようで、なまける 【快暢引愉快でのんびりする 【性悪説舜髟 4 性惡説。人の本性は悪で、 『怯懦】いくじなし。おくびようもの 【快適】ここちよく〈楽しい《のびのびする怪鬼。変化ゲ 善は人為であるという説、↓荀子の学説 【快調】ウ O 気持ちょい調子〇ものごとが【怪カ劦 O なみはずれた強いカ〇あや 一沽一朝「 (D タ , む」頼。たよる 0 父 ^ 思うようにはかどる ^ つごうよくいく > 形容しいわざ。人間以上のわざ。神わざ「火 【性情】蓊ウ O 生まれつき。性質 0 性質と心 【快諾】快く〈承知する〈聞き入れる【怪火劦イ〇原因不明の火事 0 あやしげな一怙恃〇たのむ〇父母、子どもがたよりと情〇心だて。こころ L する人の意【性欲】蒡性慾 O 男女間の肉体的欲 5 ( 伉丁 4 【快癒】日快愈ュ。病気がさ。ばりとなおる【怪巧】ふしぎなほど、たくみで、珍しい ①コ ( カ ) ウ・キョ ( ャ ) ウ (D 気ぬけし望。肉欲 0 〔仏〕性とは過去の習性、欲は △不快、全快、壮快、明快、痛快、愉快【怪妄】芻あやしく、とりとめがない 5 藐一 てぼんやりしたさま⑩コ ( クワ ) ウ 0 現在のたのしみ 4 一忻〒翫 ( ) 4 【忻〒欣 ( 当一怪迂劦イふしぎで、信じられない 一忤一 (D 「一う ( も」逆。違忤一怪我 ( あて字 ) 〇あやま 0 て受けきず〇かすか。 00 か " 恍。う 0 と。す 0 さま【性理】 O 生 = ( 0 き 0 本性。し、うね。人 きず。外傷 0 あやまち。そそう。過失 く思う。きまり悪く思う。顔を赤く天から与えられた真理と 4 一杭一 @「 ( カ ) ウ O ナゲくレ嘆。杭慨【怪物】〇まれにすぐれたもの〇あやしげな L する【性善説】蓊人の天性は善で、外物に対 5 〔伎了 4 シンコナう ( ふ ) 。傷をつける 0 もの。見なれないもの〇ばけもの する欲望のため、悪人が出るという説、↓孟 4 一彗 ねたむさからうⅡ逆 【怪神】Ⅱ怪カ乱神タあやしくふしぎ 5 一一ジ ( ヂ ) ・ = (D ( じ ( ぢ ) るレ恥 【性癖】嘗くせ。生まれつきのくせ L 子の学説 ①ジ ( ヂ ) ク (D ハじ ( ぢ ) る。忸怩ジ⑩で、人をまどわすこと △人性、女性、心性、中性、天性、仏性、 【怪特】変わ。ていてすぐれた。怪奇特絶 5 一忸て 4 4 一世 ジュ ( ヂ ) ウ 0 ナれるⅡ狃 ジ ( ヂ ) ュッ 0 オンれるレ恐 0 イタ本性、至性、自性、同性、男性、活性、 【怪盗】しつばをつかめないどろぼう 5 一 急性、神性、品性、根性、真性、特性、 む。かなしむ 4 一忱一〉 , 0 ; ト。「ゴ「 0 。真情 【怪偉】人なみはずれて大きい 異性、習性、野性、善性、無性、資性、 4 〔忰 ) 悴〔 8 〕の略字 一怪訝ふしぎに思う「〇怪しげな子ども一恤惕いたましく感ずる 忰】悴〔 8 〕の略字酸性、徳性、慢性、薬性 @セイ 0 オンれるレ恐 0 「ー神」 一冲一。」 00 」憂「ー【怪童】身〇特 = 大 = = 、大カ子』も忱】、 4 、イ・シ = 夲 ) ウ 0 生まれ 0 5 一甑一 は神経衰弱 5 【性】性 き。性分。生来。性質 0 男 @べン 0 ョロコぶレ喜。楽しむ「ー【怪漢】あやしい男 4 一 歓、ー舞、ー躍」 【怪傑】〇【 0 知 ( 【、カ・持 0 人女 0 性別生命 @物事 0 《性質〈傾向。 5 一日①一 (D → 00 ⑩〉 0 悲」む 3 素質心。心意因理①〔仏〕不変普遍で、 物 0 ふしぎなほどすぐれた人物 4 【忙】一忙丁 3 口一→ ()M 0 「」喜。楽」 0 。怡【怪僧】見 0 ( 0 え【 0 知 ( 0 坊 = 〈真実無妄 ~ 0 万有 0 原因。真如 @、行一怛惕彰【恐 ( 0 5 一神丁 4 を人の生年月日に配当した称呼 如。怡怡如。怡悦。怡逸 0 ャワ【怪聞】あやしいうわさ。へんな評判 朝ハ (D オソれるレ恐。こわがる「驚 レいいかげんの話 ( ハ ) ラぐレ和 【怪誕】あやし、、 5 一白一 ↑ー」 0 オンらくは。たぶん。おおかた 【怪談】ばけものばなし。妖怪談 〔怡然新ン喜び楽しむさま。にこにこ 朝フ (I) コワ ( ハ ) がる。オンれるレ恐。 5 【怖】 オじ ( ち ) る。怖畏イ 0 コワ ( ハ ) い。オ 一央一 @ズ , ) 心に満足しな【さま。一怪巌劦「怪巖」怪岩。、んな形 0 【わ【性命】蓊〇生命。【 0 『〇天から受けも ソろしいレ恐オソれレ恐@おどす 5 一忻〒翫 ( ) 【性度】 O 性質と度量と 0 生まれつき 熟語の【】の中とレの下とは現代表記、 X は対語、北は類義語、 ( 文 ) は文語表現 3 【や】 4 カイー 5 フ 三 0 三

3. 世界の大思想9 スピノザ

性とがし 、つしょに支配していたためしはなく、この地上に能欲によってのみ女性を愛するものであること、女性の才 おいて、男性と女性とが見いだされるところでは、、 しずこ 能と知恵とを、その女性が美しさにおいてすぐれているか においても男性が支配し女性が支配され、こういうふうに ぎりにおいてのみ、高く評価するものであること、さらに して、両性が和合の生活を送っているのを、われわれは見る は、自分の愛する女性が他人に対していささかなりとも好 意を示すのを極度にいやがるものであること、その他こう からである ( 逆にアマゾンの女族〔海の北岸スキテ→アに住んで いうたぐいのことどもを考慮に置くなら、男性と女性とが 一〕は、かって女たちだけで支配していたと伝説に言われ ているが、彼女らは、その生国に男たちが留まるのを許さ同等の資格で支配することが、平和にとって大きな損失を ず、女の子だけを養育し、男の子は生まれおちるとすぐに もたらすことにどうしてもなるということを、われわれは 殺してしまったのである ) 。しかし、もし本性上、女性が たやすくみとめるであろう。しかし、この問題については 男性と平等であり、精神の強さと知能とーー主としてこの このぐらいで切りあげるとしよう。 点にこそ人間のカ、したがってまた権利は存するーーにお いて〔男性に〕等しくすぐれているとしたなら、かくも多 ( このあとは未完に終った ) 数のかくも多様な民族のうちには、両性が同等の資格で支 配しているような民族とか、そのほか、男性が女性によっ て支配され、かっ教育されて、ために知能において〔女性 よりも〕劣っているような民族とかが、少しは見いだされ てよいはずである。けれども、事実どこでもそうはなって いないがゆえに、ひとは安んじて次のように主張しうる、 女性はその本性上男性と平等の権利をもたず、必然的に男 性より下位に立たねばならぬ、したがって、両性が同等の 資格で支配するなどということはありえぬことであり、男 政 性が女性によって支配されるということにいたってはなお 幻さらである、と。なおまた、もしわれわれが人間のさまざ まな感情を考慮に置くなら、すなわち、男性はたいがい官

4. 世界の大思想17 ルソー エミール

412 従えばよいのであって、公衆の判断は無視してもよい。しか にふさわしいものだけを学ぶべきである。 女性の特別の使命を考えてみても、女性のいろいろな傾向し女は、よいことをしても、まだそのっとめの半分しか果た を観察してみても、そのいろいろな義務を数えてみても、すしたことにはならない。そして、他人が自分についてどう考 えるかということも、自分が実際にどういう人間であるかと べてが一致して女性にふさわしい教育の形態をわたしに指示 いうことと同じぐらいに大切なのである。そういうわけで、 してくれる。男と女とは、おたがいのために作られているが、 両性相互の間の依存状態は平等ではない。男はその欲望によ女子の教育体系は、この点ではわれわれ男性のそれとは正反 って女に依存している。女は、その欲望によっても、またそ対でなければならないということになる。男性にとっては、 の必要によっても、男に依存している。われわれは女なしで世俗の意見は美徳の墓場となるが、女性にとっては、その も生きてゆけるだろうが、女はわれわれなしでは生きてゆけ座となるのである。 まい。女が必要なものを手に入れるためには、またその本来 母親の体質がよいか悪いかに、まず、子供の体質は依存し ている。女性の配慮がどうあるかによって、男性の最初の教 の状態におかれるためには、われわれがそれを女に与えるこ とが、与えようと思うことが、女にそうするだけの値打ちが育は決定される。さらに女性によって、男性の品性、情念、 あると評価することが必要である。彼女たちは、われわれの嗜好、快楽、幸福さえも左右される。だから、女子教育はす べて、男性に関連したものでなければならない。男性の気に 感情に、われわれが彼女たちの長所に与える評価に、彼女た ちの魅力や徳性に対してはらう尊敬に依存している。自然の入ること、その役に立っこと、男性から愛され、尊敬される こと、男性が幼い時には養育し、大きくなれば世話をやくこ 法則そのものによって、女たちは、自分自身のことも、子供た と、彼らに助言を与えること、彼らを慰めること、彼らのた ちのことも同じように、男の判断に左右されてしまう。女は ただ尊敬される値打ちがあるというだけではたりない。実際めに、生活を楽しく、快いものにしてやること、こういうこ とが、あらゆる時代を通じて女性の義務であり、また、女性 に尊敬されなければならない。美しいというだけではたりな に小さい時から教えこまなければならないことである。この・ 。好感をもたれなければならない。貞淑であるだけではた りない。貞淑であると認められなければならない。女の名誉原理に溯らないかぎり、人は目的から遠ざかることになり、 女性に与えるあらゆる教訓は、女性の幸福にも、またわれわ は素行だけによるものではなくて評判にもよるものである。 そして恥知らずだなどといわれていてなんとも思わないようれ男性の幸福にも、なんの役にも立たないことになる。 な女が、りつばな女であるというようなことはまずありえな それにしても、どんな女性でも男性の気に入られたいと思 うし、またそう思うのが当然ではあるが、すぐれた男性、ほ 、。男はよいことをする場合、ただ自分ひとりだけの考えに

5. SFマガジン 1969年8月号

宅内装置の特性を改良するために試作していたアンプの内部に設研究に主力をそそぐこととなったのだった。 計ミスがあり、電気信号の一種の反転が行なわれていたのである。 例によって線表がつくられ、研究は ( イビッチですすんだ。 「すぐにつくりなおします」 ナカハラの努力は、わずか三週間で、この研究を完成させてしま 助手はあやまったが、ナカハラは、うなずきながら別のことを考った。 えていた。 できあがった装置はつぎのような特性をそなえていた。 いうまでもない。 この反転現象の積極的な利用についてである。 男性用宅内送受装置を例にとると、まず、送信者である男性の生 その時は、単に空想してみた程度だったが、いまこうしてトミマ体運動現象は、女性型組織をした装置によって検出され、電気の信 ル室長から新研究の指令をうけてみると、この現象はまことに重要号に変換される。相手が女性の場合には、この信号はそのまま送り な意味をもってくるように思われた。 出されるのであるが、男性ーーっまり同性。ーーの場合には、この電 もうくどくどとご説明する必要はないであろう。この現象を活用気信号はふたたび、一種の変、換回路に加えられ、第二次の変 することによって、同性どうしのエチケット・セックスをスムーズ換をうけるのである。 にはこぶ新しい〃社交セックス電話〃ができる可能性があったから この変換回路は、電気的なプラス・マイナスの極性反転回路と、 である。 波形整形回路との二種よりなっており、いずれも、使用者個人の性 セックスが社交のエチケットである以上、異性間のセックスだけ質に応じて微細調整がきくように可変部分が付属している。 ですますわけにはゆかず、昔から男性どうしまた女性どうしのセッ プラス・マイナス極性反転回路は、セックス電気信号のプラスと クスも重要視されていた。そして、異性間とはまたべつの礼儀作法マイナスとを反転するもので、そうすると、男性のセックス信号 がきめられ、みなそれにしたがって行動していた。 が、女性のセックス信号に類似してくるのである。しかし、それだ しかし、どんなに作法どおりに勉強し練習しても、同性間 = チケけでは、類似しているというだけで、女性組織の動きを表わすには ・セックスには、なにかぎこちないところがのこっていた。 いたらない。そこで、つぎにつながっている波形整形回路で、その 同性間のセックスは太古から存在していたが、それらは愛欲的な反転された電気信号波形を正確に女性的に整形し、増幅したうえ ものであって、 = チケット的なものではなかったので、参考にはなで、送りだすー・ー・というしくみになっているのだ。 らなかった。そして、同性間セックスをいかにうまくやっていくか これで、男性どうしで、男女間のセックスができるわけである。 は、常に人々の悩みの種だったのである。 女性どうしのセックスもまったく同様だった。 それが、電子通信の力によって解決されるとしたら、こんなにすできあがってみれば、・これは簡単なことだった。生体の運動現象 ばらしいことはないではないかー をそのまま男女変換するのは、大変なことだが、いったん電気信号 ナカ ( ラの研究グループは、かくして、セックス信号反転装置のに直したうえでやれば、ゴマ粒くらいの—o でできてしまうのだっ

6. 世界の大思想24 キルケゴール

立場から、女性を見る理念的視点である美のもとに女性を引 いるが、しかもその同一性の内部でひとつの区別は立ててい き入れて、美が女性の理念的視点であるという事情そのものる。精神的なものは顔にその表現をもっている。男性美の場 が、女性の方が男性よりもより多く感性的であるということ合には顔とその表情とはなんといっても女性美の場合よりい を示すものであることを指摘するはずである。その次には、 っそう本質的である、たとえ彫塑的なものの永遠の青春がよ 、い精神的なもののあらわれるのをたえず妨げてはいるに は倫理的な立場から、女性を見る理念的視点である分娩のり深 もとに女性を引き人れて、分娩が女性の理念的視点であると しても。このことをさらに詳述するのは私の仕事ではない いう事情そのものが、女性の方が男性よりもより多く感性的が、ただ、私はその相異をただひとつの示唆において証示し であるということを示すものであることを指摘するはずであておこうと思う。ヴィーナスは、眠った姿で像どられている る。 ときでさえ本質的にはその美しさには変りなく、いなヴィー ナスはおそらくそうあってこそ最も美しいのであろうが、し 美が支配せねばならぬときには、美が綜合をもたらすので かも眠りの姿こそまさに精神の不在の表現なのである。この あるが、それは精神がそこでは排除されているような綜合で ことから言えるのは、人間は年をとればとるほど、また個性 ある。これが全ギリシア精神の秘密である。この意味におい が精神的に発展すればするほど、それだけ眠っているときに ては、一種の落ちつき、一種の静かな荘厳さがギリシア的な 美しくなくなり、一方、子供は眠っているときがいちばん美 美の上を蔽っている。しかし、ほかならぬそのことゆえに、 そこには一種の不安もあるーー・ギリシア人はたぶん気づかな しいということである。ヴィーナスは海のなかから浮かびあ しい、カ、ん がってくる、そして休息している姿勢で描かれる、 かったのであろうが、ギリシア人の彫塑的な美はその不安に よってふるえていたのであゑそれゆえ、精神が排除されてれば顔の表情をまさに非本質的なものにまで格下げする姿勢 いるのであるから、ギリシアの美には屈託なさがある。が、 で描かれる。これに反して、もしもアポロが描かれるとすれ ば、ジュ。ヒターの場合と同様、眠らせてはますいのである。 それゆえに、そこには一種の名状しがたい深い悲哀がある。 またそれゆえに、感性は罪業性ではない、むしろひとを不安そんなことをすれば、アポロは醜くなるであろうし、ジュビ 念がらせるところの言いようもない謎である。それゆえ、その ターは滑稽になるであろう。 ッカスの場合は例外とされる の 無邪気さは、不安の無であるところの説明できない無にとも かもしれないが、・ハッカスはギリシア美術においては男性美 安 不なわれている。 と女性美のどっちつかすのものにほかならないし、だから彼 ところで、ギリシア的な美は、たしかに男性と女性とを本の姿のもろもろのものは女性的でもある。ところが、ガニュ 質的には同じ仕方で、したがって精神的にではなく把握して メードといったものの場合には、なんといっても顔の表情の

7. 日本大百科全書 18

にようそ アプラスマとクラミジアが重要視されている ( 仮性 ) 半陰陽との鑑別が必要で、腟が存在す 6 は、土に吸収されにくく雨水で流されやすいこ 硫安工場 とがあげられる。 〈小山雄生〉が、大腸菌やブドウ球菌、またトリコモナスにれば男性半陰陽である。 じゅし よる尿道炎もあり、一般に性交により感染する 治療としては、外科的に、陰茎を下方に屈曲 尿素樹脂にようそじゅし 0 ュリア樹脂 ばう一う 未反応 にようどう膀胱にたまった尿を体外場合が多い。↓淋疾↓性病 させている索状物を除去 ( 索切除術 ) し、陰茎 アンモニア尿道 くだ ニ酸化炭素 経過により急性と慢性に分けられる。急性尿あるいは陰嚢の皮膚を利用して尿道形成術を行 に排出する管で、男性の尿道は女性に比べて著 しく長い。男性の尿道は、膀胱の前下端から陰道炎では排尿時 ( とくに排尿初期 ) の痛みと外う。索切除術は三、四歳、尿道形成術は四、五 はいのう 茎先端の外尿道口までをいい、全体として字尿道口からの排膿を主症状とし、尿道分泌物の歳で行い、遅くも小学校入学前に手術を完了す わんきよく 状の彎曲をしている。長さは日本人で約一六顕微鏡検査では多数の白血球を認めるが、通常るようにするのが望ましい ー、セン、 の染色法では細菌は認められない場合が多い なお、尿道下裂とは反対に、外尿道口が陰茎 欧米人では約二〇である。尿道の 全長は前立腺部、隔膜部、海綿体部に三大別さ慢性尿道炎では排尿痛または排尿時の不快感、の背面に開口している奇形を尿道上裂といし う′一う れる。この三部分は、構造および周囲との関係尿道の不快感などがみられるが、症状の程度は高度の場合には胱外反症を伴う。〈白井將文〉 からみると、それぞれに異なっている。 にようどうきようさく尿道の内径 一般に軽く、また尿道分泌物も少量で、早朝起尿道狭窄 ロ王 前立腺部は、尿道がもっとも幅広く、クリの床時にのみ認める場合が多い。しばしば前立腺がなんらかの原因で細くなった状態をいう。先 アンモニア 工 天性と後天生に大別されるが、大部分は後天性 実状の前立腺をその底部から先端に向かって貫炎、ときには副睾丸炎を合併する。 治療としては、おもにウレアプラスマやクラであり、男性に多い。後天性尿道狭窄の原因と くようにして走る。前立腺部の尿道の中央底面 製 圧罐 ミジアに有効なテトラサイクリン系の抗生物質しては、外傷性と炎症性が代表的である。外傷 には精丘という隆起部分がみられ、この縁には 素 が用いられるが、同時にアルコール類や刺激性性として骨盤骨折後に併発する場合は後部尿道 精管からの射精管の開口部が一対認められる。 ロ・イー に、また騎乗型損傷によって会陰部を直接打撲 また、精丘の縁には、前立腺からの前立腺管が食品を制限する。慢性症では比較的長期間の治 した場合には前部尿道に狭窄を発生しやすい 分を占める。ウレアーゼの作用を受け、二酸化多数の開口部をもって開いている。さらに、精療を要し、しばしば再発も認められる。トリコ 炭素とアンモニアを生成する。 丘の中央部には前立腺小室とよぶ小口がみられモナスによる尿道炎には抗原虫剤が用いられるさらに、外尿道口から器械を挿入して前立腺な いしゆく どの手術をしたあとにも、狭窄を発生すること 生体中ではタンパク質がアミノ酸に分解さる。これは、胎生期のミュラー管が萎縮して、 が、同時に性交の相手方である女性に対しても りんきん 治療が必要である。 がある。炎症性のものとしては淋菌性尿道炎 れ、さらにアンモニアを経て肝臟に存在するオその下端部が残ったもので、女性の子宮、腟に このほか、淋疾の治療後、淋菌が消失したに ルニチン回路において生成される。こうして生 ( 淋疾 ) 後や尿道結核の治癒過程で狭窄を生じ 相当することから、男性の子宮などとよぶこと じた尿素は、もはや利用されることなく尿中に がある。隔膜部は、もっとも短くて狭い。骨盤もかかわらず尿道炎の症状や所見を呈するものることがあるが、近年その頻度は減少し、外傷 排出される。ヒトでは一日に二五 ~ 三五であの底部を形成する尿生殖隔膜を貫く部分で、こを淋疾後尿道炎というが、その所見や治療法は性尿道狭窄が増加している。いずれも尿が出に る。尿の窒素成分の八〇 ~ 九〇 % 、固形成分の の部分の両側に尿道球腺がある ( イギリスの外慢性尿道炎と同様である。 尿に勢いがなく尿線が細かったり何本か ばう一をつ ー一七 0 六 ) にち 女性の尿道炎は膀胱炎に合併しておこり、膀 に分かれるほか、残尿感や頻尿などの症状を呈 約二分の一を占める。尿素を排出する動物で科医カウバー W. Cowper ( 一六六六 まう - 一う は、この回路に必要な酵素が全部そろっているなみカウバー腺ともいう ) 。尿道球腺は粘性の胱炎の治療後に尿道炎のみが残存する場合があし、しばしば胼胱炎を合併する。また、長期間 じん が、このうち一つでも欠くものは尿酸 ( 鳥類 ) あるアルカリ性の分泌液を分泌する。この分泌 り、尿所見が正常であるのに膀胱炎類似の症状放置すると腎機能も低下する。 あるいはアンモニア ( 硬骨魚類 ) を排出する。 が持続し、しばしば膀胱炎再発の原因となる。 診断は尿道撮影により行われる。治療は、軽 液は尿を中和し、精子通過に支障のないように じんぞう 尿素は腎臓を通じて尿中に排出されるが、腎疾する働きをもっとされている。海綿体部は、も尿道分泌物中に白血球を証明することによって度の狭窄では金属ブジー ( 消息子 ) による尿道 患あるいは尿路閉塞により血中濃度が高くな っとも長い部分で、勃起時以外は下方に下がっ 診断されるが、治療は膀胱炎に準じて行われ拡張が行われるが、しばしば再発することがあ きとう る。したがって、血中および尿中の尿素値の変ている。亀頭内のうち、外尿道口に近い部分はる。 〈河田幸道〉る。高度の狭窄やプジー挿入不能例、繰り返し のうよう にようどうかれつかなり多くみら、、フジーが必要な症例、尿道瘻や尿道周囲に膿瘍 動は、代表的な臨床化学検査項目の一つであ拡張して尿道舟状窩となっている。また、外尿尿道下裂 る。なお、尿素はタンバク質や核酸の変性剤と道ロは縦裂ロである。 れる尿道の奇形で、外尿道口が陰茎下面に開口を合併した症例などに対しては、手術が必要と しても用いられている。 〈飯島道子〉 女性の尿道は、約四弩で、短くて太い。尿道しており、その位置により次の三つに大別されなる。 きとう ちっ 〔肥料〕尿素は市販の窒素肥料中もっとも高成は膀胱から腟前壁を弓状に前方に進み、腟前庭る。①亀頭部下裂もっとも軽度なもので、ほ なお、先天性尿道狭窄は尿道のどの部分にも 分なので、輸送費、包装費など経費がかからな の外尿道口に開く。尿道の内面は粘膜に覆わとんど障害はない。②陰茎部下裂外尿道口が発生しうるが、とくに外尿道口付近に多くみら いことと、大規模な工場生産に適することかれ、多数の尿道腺があり、粘液を分泌している冠状溝より後方で陰茎の下面に開口しており、れ、これに対しては外尿道ロ切開術が行われ 〈河田幸道〉 ら、肥料としての消費量が大幅に伸び、硫安と が、女性の尿道は、男性に比べると尿道腺が少本来尿道のある部分は索状物 chordee のためる。 そうへき じんぞう 並んで窒素肥料の双璧となっている。尿素は土ない。なお、男性の尿道は、尿の通路であると にようどうけっせき腎臟、尿管か にひきつられて陰茎が下方に屈曲変形し、立位尿道結石 ら下降した結石が尿道にひっかかった二次的な の中で微生物の作用でアンモニウム塩に変わともに精液の射出路ともなるが、女性の場合はでの排尿が困難であったり、性交不能のことも いんのう り、植物に吸収されるようになる。この変化は尿の通路だけである。図し性器〈嶋井和世〉ある。③陰嚢および会陰部下裂外尿道口が陰結石がほとんどで、尿道に異常がなければまも にようどうえん微生物の感染によっ嚢あるいは会陰部に開口するため、陰嚢は二分なく排出される。しかし、尿閉をおこしたとき 季節や土の種類で違ってくるが、通常夏李では尿道炎 りんきん されて陰唇のようにみえることがある。陰茎は 二、三日、冬季では一、二週間かかる。このよて生じる尿道の炎症で、男性の尿道炎は淋菌性 には、。フジーとよばれる金属棒を挿入して結石 ーう - 一う うに有効化に多少の期間が必要であるが、肥効尿道炎 ( 淋疾 ) と非淋菌性尿道炎に大別され著しく下方に屈曲しており、立位での排尿や性をいったん胱内に押し戻してから、内視鏡を は速効性の部類に属する。尿素の欠点としてる。非淋菌性尿道炎の原因としては、近年ウレ交は不可能である。会陰部下裂の場合は男性使って砕石するか摘出する。結石が前部尿道に ( カルバミン酸 アンモニウム ) 液体 分離槽 合成塔 尿素 結晶 濃縮 蒸留 アンモニア回収 せん ばっき ちっ こうがん せん ろう ちっ せん

8. 思想 2016年第10号(第1110号)

性という観点から捉え直すことによって、同性愛を初めとす人間に二つの性があることではないか」という co 的な発想 る性対象倒錯を、「正常」の延長線上にあるものとして把握から議論が始められる。そこからフロイトは、子供が性差を するのである。もう一つは、両性性という素因が神経症者のどのように心理的に認識するかという問題に論点を変換する。 対象選択において、決定的な役割を果たすという点である。 男の子は自分の身体を見て知っているべニスが、女性を含め この点についてフロイトは、『性理論三篇』の一九一五年のたす。へての人間にあると考えるが、母や妹の性器を見たとき 追加で、無意識的な対象選択は、同性にも異性にも向かい この「信念」は変更を余儀なくされる。しかし「信念」 対象の性別には左右されないと述べている。ここでフロイト は知覚を捻じ曲げるほどに強く、最初は女の子にも性器はい が想定していたのは、とりわけヒステリー患者が示す対象選ずれ生えてくるものだと想像することで納得するが、やがて 択のあり方である。前稿で論じたように、ドーラの性対象選は、女性はペニスを切り取られた存在だという新たな「信 択は、両親、氏、夫人、と状況に応じて様々に変転して念」を持つようになる。このような心理的な性差の認識を、 いて、性別によって固定されたものではない。後にフロイト フロイトはこの一九〇八年の論考において、去勢コンプレク はヒステリー患者の症状が、男性的であり、女性的でもあるスという概念を用いて初めて記述している。一方、エデイプ という両性的な性的空想の表現であることも論じている ( 4 ) 。 スコンプレクスという概念が最初に導人されたのは一九一〇 このように両性性という概念は、まずは倒錯現象を解明する年であり、概念形成の過程において、去勢コンプレクスはエ ものとして、そしてヒステリー患者の病理を理解するための デイプスコンプレクスに先立っている。 重要な概念としてフロイトの臨床的思考に大きな影響を与え 去勢コンプレクスを中心としたこのような性差の理論は、 ている。 フ丿ースの理論から出発し、それから完全に独立したフロイ ト独自の両性性理論である。フリ ースの両性性理論で、性差 しかし、フロイトの両性性の理論は、ある時期からフリ スにおいて、 スの理論から離れ、独自なものとして形成されていく。そのを決定するのは、男性器、女性器である。フリー 分岐点となる論考として、「幼児の性理論」 ( 一九〇八年 ) を挙それは解剖学的、生物学的差異であり、両者は対称的で、相 げることができる。この中で、フロイトは、主として症例ハ補的な関係にある。一方、フロイトの両性性理論においては、 ンスの治療から得た経験から、彼独自の両性性の理論を新た人間には、男性と去勢された男性がいるのであり、性差を決 に提示している。この論考は、「どこか別の惑星から、人間定するのは、ペニスがあるかないかという違いである。フロ イトの心的性差についての考えは、基本的に非対称的であり、 という存在を見た場合、もっとも注目を惹くのは、おそらく

9. 家族関係を考える

は母性原理の背後に存在するスビリットとして、人格化されず創業以来の「社訓」などの形態 をとっていることもある。人間は、どこかで父性と母性の両方を必要とする。しかし、その文 化にとってはどちらかが優勢であり、もう一方はいろいろな形態をとって、それを補償するも のである。 父・娘のパターンを、日本人の心性と結びつけて考えるならば、日本人の好きな外柔内剛の 姿勢ということも、これにあてはまる。つまり、外に向っては娘のような、あるいは母のよう な柔かさを示すのだが、その背後に男性原理の厳しさが存在していることを理想と考えるので ある。父性原理が直接的に作用するのを日本人は好まないのである。 このような観点から日本の神話をみると、なかなか興味深い。アマテラスは父親のイザナギ から生まれ出た、まさに「父の娘」である。それはアテーネほどの凄まじさを持たぬにして も、光輝く存在であるし、弟のスサノオと対決するときは、武装して雄々しい姿を見せる。日 本人が天に戴く最高神が女神のアマテラスであることは、われわれの心性における母性原理の 強さを象徴するものであろうが、その姿は地母神の姿とは異なっている。それに興味深いこと には、アマテラスが重大な決定を行うとき、その背後にタカギの神という神が存在しているこ娘 とが多い。タカギの神はタカミムスビの神格と考えられているが、これはカミムスビと対をな父 し、一般に、タカミムスビの方が男性原理、カミムスビの方が女性原理と関連していると思わ剏

10. 世界の大思想17 ルソー エミール

で嘘をついているようにみえる。それでも、時には、幼い女そして恐らくは一生の間にうけるもっとも有益な道徳の教訓 こもっと素直な友情を本心から感じているこをもたらすことになるだろう。それは表面は楽しみとなぐさ 4 の子がおたがい冫 ともある。そういう年頃では、快活さが善良な天性のかわりみごとで惹きつけながら、どんな美点に男はほんとうに尊 をはらうものか、どんな点にりつばな女の名誉と幸福がある になっている。そして自分自身に満足している少女たちは、 誰にも満足する。彼女たちが男たちの前でいっそううれしそのかを彼女たちに教えることになろうから。 男の子が宗教について正しい観念を持っことができないと いっそう優しく愛撫しあったりするな うに接吻しあったり、 ど、男たちを羨ましがらせることをちゃんと心得た上で愛情すれば、そういう観念は、なおさら女の子にとって理解でき のしるしを見せつけて、彼らの欲望を刺激し、しかもなんのるものではない。だからこそわたしは、女の子たちに、男の 罰もうけないで得意になっているようなことも、まぎれもな子よりも早くから宗教の話をしてやりたいと思う。というの 二二ロい は、もし女の子たちが、そういう深遠な間題を理路整然と命 い事実である。 男の子に無遠慮な質問を許すべきでないとしたら、女の子じることのできるようになるまで待っていなければならない にはそういうことはなおさら禁ずべきである。女の子の好奇としたら、女の子たちにその話をしてやれる時期が一生こな いかも知れない恐れがあるからだ。女の理性というものは、 心を満足させたり、あるいはうまくはぐらかしてやらなかっ たりすると、男の子の場合とはまったく違った結果をひき起実践的な理性であって、既知の目的に到達する手段ならきわ す。それは、女の子には、人の隠している秘密を感じとる洞めて巧妙に見いださせてくれるが、その目的自体を見いださ ルラシオン・ソシアル 察力と、その秘密を探り出すぬけめなさがあるからだ。しかせてはくれない。男女両性の社会的関係〔結合体〕は讃嘆に値 . ベルソンス・モラール ソシェテ する。このような結合体から一個の無形の人格〔家庭〕が生ま し、彼女たちには質問させないで、こちらからさかんに質間 をし、彼女たちにしゃべらせるように心がけ、彼女たちをかれ、女性はその目となり男性はその腕となるのであるが、し らかって、らくにしゃべれるように訓練したり、敏速にうけかし両者は相互に密接な依存関係にあって、女性は逆に男性 から何を見るべきかを教わり、男性は逆に女性から何をなす 答えができるようにしたり、精神も舌もなめらかに回転する べきかを教わるといったぐあいである。もし女性が、男性と ようにしたりして、それをまだなんの危険もないうちにやっ ておくようにしたいものだと思う。この種の会話は、いつも同じように事物の根元にまでさかの、ほることができ、男性が 陽気なものになるけれども、もし巧みに手心を加えて、上手女性と同じように細くはたらく精神をもっていたとしたら、 に運んでいったならば、この年頃にとってきわめて魅力のあ男女両性はいつも互いに独立していて、永遠の不和のうちに 生きることになるだろう。そして両者のつくる社会〔結合体レ る遊びとなり、そういう幼い人びとの純真な心に、最初の、