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世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統

178 グル人は、西方のジュンガル盆地から入って来たトルコ人と違って、最初からモンゴル高 原に居た遊牧民であり、トルコ語とは別に、自分たちの話す言葉があったらしい このウイグル人の祖先伝説は、十三 5 十四世紀の中国とベルシアの書物に伝えられてい るが、それによると、外モンゴルのト 1 ラ河とセレンゲ河の間に二本の樹があって、それ を天の光が照らすと、一本の樹の根もとが妊婦の腹のようにふくらんで、やがて十月目に ふくらみが裂け、中から五人の男の子が生まれた。その五兄弟の末子がポグ・カガンで、 ウイグル王家の始祖となった、という。 この伝説には、トルコ人のような、祖先が狼であるという要素がなく、妊娠した樹から 祖先が生まれたことになっている。これはこの伝説が、森林地帯に起源があることを思わ せる。現代のシベリアのプリャート・モンゴル人のシャマン ( 巫 ) の家は、真ん中に「母 の樹」が生えており、天井の煙出しの穴を通って立っている。近くには「父の樹」があっ て、それから引いた綱が「母の樹 , に結んである。天の神の霊は、樹を伝わって降りて来 て、シャマンに乗り移るのである。「巫ーはトルコ語で「ポグ」、モンゴル語で「ポー」と いうが、これはウイグル王家の始祖の名前である。この伝説から考えて、ウイグル人はも ともとシベリアの森林の住民で、南下してモンゴル高原の草原に出て来たものであろう。 こうした、森林の狩猟民が、草原に出て来て遊牧民になるという過程は、中央ューラシア では何度も繰り返されたもので、モンゴル人もそうして遊牧民になった人々であった。

世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統

の妻となって、都市国家の王家の始祖を産むのである。この大地母神の「配偶者」の天の 神が、すなわち「帝」なのである。 先に紹介した「五帝本紀」の物語を見てもわかるように、五帝は本来、神々であって、 その治世は現実の人間界ではなく、神話の世界に属する。五帝はそうした架空の存在では あるが、問題は司馬遷が、どんなつもりで、「史記』の人間界の歴史の冒頭に五帝の物語 を置いたのか、ということである。 「五帝本紀」の叙述の特徴は、「天下ー ( 中国世界 ) が、人類 ( 中国人 ) の歴史の始まりか ら、まとまった政治の単位として成立していたように扱っていることである。ところが わ 『史記』で「五帝本紀ーに続く「夏本紀ー「殷本紀」「周本紀」に叙述される時代は、い ゆる「三代 , の王朝であるが、この時代の物語には、五帝の時代のような中国世界の統一 は見られない。 とうい 東夷の夏 「夏本紀」の物語は、次のようになっている。 こん せんぎよく 顗項の息子が鯀 ( 「卵」 ) 、鯀の息子が禹 ( 「蛇」という意味 ) で、禹は夏の初代の天子とな これより先、帝堯の時、鯀は、人間界を没する大洪水の治水に失敗して、処刑された。 っ一」 0

地球の歩き方 釜山 慶州 '13-'14

例えば首露王陵へ行くなら、券売機を日本語表示にし、 「首露王陵」と書かれた駅番号⑩をタッチしてから最後に W1500 を支払う。 ※トークンの見た目は W1300 も W158 も変わらない 交通カードのチャージ 釜山 - 金海軽電鉄のチャージ機は釜山で唯一、機械で T - money のチャージができる。 118 119 釜山の歩き方 釜山 - 金海軽電鉄で行ってみよう 首露王陵 > 円 05 王陵に眠る金首露 ( キム・スロ ) は のこ先祖様だ。 釜山ー金海軽電鉄の乗り方 く首露王陵のすぐ近くに観光案内所が あり、金海の日本語の地図ももらえる △金官伽耶の王で金 海金氏の始祖といわれ る金首露が眠る王陵 国立金海博物館 円 06 首露王妃陵 P. 105 インドから嫁いできたと伝えられる、首露王の妃 の陵墓。 金首露が降臨したという伝説の地に 建つ、考古学や古代ロマン好きには たまらない博物館。 △鉄器の文化があった く古代に思いを馳せる 第一一言“第齲第一 釜山 - 金海軽電鉄まとめ 全線が高架で無人の自動運転 切符はトークン式。 Cash-Bee 、ハナロカード、マイビーカード、 T - money が使える。デポジッ トはない。地下鉄からの乗り換え時は、地下鉄の改札を出てから案内に従って進む 駅のチャージ機で T - money もチャージ可能 住釜山一金海軽電鉄の駅や構内のコンビニでは、マイビーカードは売られておらず、チャージ機での 9 Cash-Bee の販売もない ( 2013 年 3 月現在 ) 075

帰ってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)

長い長いお医者さんの話きゅうりの王さまやつつけろ野に出た小人たち 川をくだる小人たち 長くっ下のピッピ 星のひとみ イソップのお話 小さい牛追い牛追いの冬空をとぶ小人たち クマのプーさん グレイ・ラピットのおはなし小人たちの新しい家 庫 チボリーノの冒険 クリスマス・キャロル プー横丁にたった家 フランダースの大 青 文せむしの小馬 年みどりのゆび 古事記物語 ハイジ上下 太陽の東月の西 少とんでもない月曜日 森は生きている ムギと王さま ドリトル先生アフリカゆきクオレ上下 波 アラビアン・ナイト上下 星の王子さま ドリトル先生航海記 岩 クローディアの秘密 ドリトル先生の郵便局 黒馬物語 ンピ ドリトル先生のサーカス エミールと探偵たち ふたりのロッテ トムは真夜中の庭で ドリトル先生の動物園 隊商 ドリトル先生のキャラバン 小公子小公女 ホピットの冒険上下 在 ドリトル先生と月からの使い秘密の花園上下 風にのってきたメアリー・ポピンズ思い出のマーニー上下 ドリトル先生月へゆく ドリトル先生月から帰る 帰ってきたメアリー・ポピンズ灰色の畑と緑の畑 9 ドリトル先生と秘密の湖上下とびらをあけるメアリー・ポピンズお話を運んだ馬 付 ドリトル先生と緑のカナリア公園のメアリー・ ポピンズお姫さまとゴプリンの物語 ピーター ドリトル先生の楽しい家 カーディとお姫さまの物語力 ふしぎの国のアリス 人形の家 ナルニア国ものがたり全 7 冊 ながいながいペンギンの話イワンのばか ライオンと魔女 アンデルセン童話集ー 53 床下の小人たち カスピアン王子のつのぶえ

群像 2016年08月号

れたうえで、阿部は「夢語りや巫女のする夢占いや予言な は、私にはきわめて新鮮に思われる。紫式部が「とはすか どをも『とはすかたり』といふもの」らしいことを突き止 たり」と自らいうのは、物語というものが、たとえ個性に めるのである。巫女が神憑りして語ることもまた「とはすよってどれほど洗練されていても、それが古来の鄙びた かたり」だというのだ。 神々の物語や祖先神の英雄譚などの伝承物語と無縁なもの 何かうっちやりを食ったような思いだが、阿部は次のよ ではないことを知っていたからであり、したがって「古代 , つにまとめている。 伝承物語の中にある貴種流離譚といふ型が、平安京の写実 「かうして、『とはすかたり』には、夢解きや巫女の話、 的な物語の中に介入して来ることがあっても別に不思議な 普通の社会人の知性の限界を超えて、精霊的なものとの交 ことではない」という結論は、選球を重ねたうえで放たれ 渉によって語りだされる物語ーーーたとへば、神意とか、人 たクリーンヒットのような印象を与えるのである。 の宿業とか、運命の予見とか、死者の意志とかを物語るこ 興味深いのは、安易に集団の文学を云々する池田弥三郎 とをも意味することがある。『せずともよい余計なお喋り』 らに対する批判が、阿部にこのような考察をもたらしたと とか、『聞かれもせぬのにする話』といふ、社交上の心得 いうことである。いかなる場合であれ、書くのは最終的に としての節度を失ってゐる話といふ意味で使ふこともない は個人なのだ。 ではあるまいが、その範囲だけに止まる言葉ではなく、そ 意識は意識できないものまでを含んでいるというのは、 の背後には、その社会常識を超えた咒術的な世界と連なっ ここ数年、チョムスキーがその言語論を語るときに繰り返 てゐることもある物語であったかのやうである。源氏物語 している一一一一口葉である。それは、一一 = ロ語はつねに個人を通して の作者は、さういふ背景をもってゐる『とはすかたり』と しか現象しないという信念と組み合わせられている。言語 いふ言葉をもって、この源氏物語をさしてゐることがあ本能が突然変異によってもたらされたとして、それはあく る、といふことになる。」 までも個人に起こる現象であって、集団に一挙に起こる現 阿部がここで示唆しているのは、紫式部には何らか無意象ではない。 ここには集団の文学と個人の文学などという 識に対する特異な感覚があったのではないかということで 語を安易に使うことへのいましめが、むろんチョムスキー ある。疑いなく、自分の意図、意識とは関係なく内部から は意識していないだろうが、込められているといってい 噴出してくる物語が、この世にはある。このような物語衝 動について二十世紀の文芸批評はすでにさまざまなかたち 考えるべきことがここには山積していると思われる。 で論を展開しているが、こと源氏物語に関してのこの指摘 ( 以下次号 )

世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統

言葉を話す人々で、その言葉には、インド・ヨーロッパ語族の言葉の中では、もっとも古 風な特徴があるといわれている。今のラトヴィア語とリトアニア語は、バルト系の言葉で ある。 ちょうどこのころから 、バルト人の土地にはドイツ人が入り込んで開拓を始めていた。 今のポーランドの北部にはドイツ騎士団が進出して、土着のバルト系のプロシア人は、や がて絶滅することになる。リヴォニア ( 今のラトヴィアとエストニア ) にもキリスト教徒の しきようざ ドイツ人が入植して、一二〇一年にはリガの町を建設し、リガの司教座聖堂を護るために とうけん 刀剣騎士団が創立された。 東のリヴォニアと西のプロシアにはさまれた、今のリトアニアのバルト人は、ヨーロッ パでは一番あとまでキリスト教を受け入れず、このころもなお先祖以来の神々の信仰を守 っていた。ずっとあとになって、ミンダウガスという王が現れてリトアニアのバルト人を 統一し、一二五一年、キリスト教の洗礼を受けた。ミンダウガス王が死ぬとともに彼の王 国も解体し、リトアニア人はキリスト教を捨てて先祖以来の信仰にもどった。それからさ らに時代の下った十四世紀になって、リトアニア人は再び統一して大公国となり、あらた めてキリスト教に改宗することになる。リトアニア大公国は、南隣りのポーランド王国と 合体して、中部ヨーロッパで最大の強国になる運命にあった。 そのポーランドは西スラヴ語を話す人々の国で、九世紀にキリスト教を受け入れ、十一

公園のメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)

ふしぎの国のアリス 長い長いお医者さんの話人形の家 ふしぎなオルガン ながいながいペンギンの話イワンのばか ウサギどんキツネどん アンデルセン童話集 床下の小人たち 星のひとみ 長くっ下のピッピ 野に出た小人たち 庫 イソップのお話 小さい牛追い牛追いの冬川をくだる小人たち 文ンヤータカ物語 グレイ・ラビットのおはなし空をとぶ小人たち 年クマのプーさん クリスマス・キャロル 小人たちの新しい家 少プー横丁にたった家 チボリーノの冒険 青い鳥 ハイジ上下 オタバリの少年探偵たち 波せむしの小馬 森は生きている フランダースの大 山石みどりのゆび クオレ上下 とんでもない月曜日 古事記物語 ドリトル先生アフリカゆき星の王子さま 太陽の東月の西 ムギと王さま ドリトル先生航海記 黒馬物語 アラビアン・ナイト上下 ドリトル先生の郵便局 エミールと探偵たち ふたりのロッテ ドリトル先生のサーカス クローディアの秘密 ンビ ネギをうえた人 ドリトル先生の動物園 トムは真夜中の庭で ドリトル先生のキャラバン 小公子小公女 ドリトル先生と月からの使い秘密の花園上下 ドリトル先生月へゆく 風にのってきたメアリー・ポピンズ水の子 ドリトル先生月から帰る帰ってきたメアリー・ポピンズ風の妖精たち ドリトル先生と秘密の湖上下とびらをあけるメアリー・ポピンズホビットの冒険上下 ドリトル先生と緑のカナリア公園のメアリー・ ポピンズ思い出のマーニー上下 ドリトル先生の楽しい家ピーター 灰色の畑と緑の畑 小 B6 判・カバー付・ 95 / 6 現在

長谷川伸全集〈第13巻〉

がたり おぞけ 語があった晩、弟の九平は怖毛をふるってその席に出ず、 合羽屋は二の句をつがずに黙った。 ともしび 屋敷内の別の座敷へ、いつもより燈火を多くつけて引籠っ 座中いやにシーンとなった。 ていた。 百物語の趣向は、長い廊下を渡って行く一番奥の大広 百物語の犯罪 間に、一面鏡を中央に置き、一人ずっその前へ行き、手に とおすみび 持っている一穂の点心灯で、おのが顔をじっと見てから、 腹に三ツの燈明をあげる芸人の南部東玉が、語るところ鏡の端に備え付けの筆で一点しるしを付け、元の座敷へ戻 ってくる。そして怪異談を一つするという趣向だった。集 の妹の仇討は、まことに妙な話だった。 くじじゅん なみうちとうげ むらまっ おうしゅうふくおか 奥州福岡の南にある波打峠の下は村松というところ。そったものは二十一人、籤順の第一番は兄一平、それから順 こに古い昔から居ついていたのが、南部東玉の生家代々でに第十三番の幕張七重郎の番となるまで、ただの百物語だ てんしよう くのへまさざね 、が第十四番から最後の二十一番までは、戻ってくる あった。福岡に城があった天正年間九一尸政実が天下を敵と こびたい して戦い、敗れたときに政実の妻子は村松に近い森の中でとだれも同様、小額にしッとり膏の汗を掻いて、微かに顫 害された。その最後をいたみ嘆いて、弓矢とる手を鍬鋤にえていた。 かえ、農に帰して十数代続いた九戸家旧臣の血筋のこの家百物語が散会して間もなく、仁佐平家では一平、九平兄 ちょえ は、姓を仁佐平という。だから東玉の本当は仁佐平九平弟をはじめ、一家挙って動頑した。たった一人の妹千代枝 だ。仁佐平は福岡から東北へ一里半、今は薩体と称呼がの姿が見えなくなったのである。 千代枝の行方は、四方へ八組まで乗馬で人を派したが皆 更められてある。ここが先祖の出身地だったらしい 福岡は南部家の領土のうちで、武のもっとも盛んな土地目知れない。そうこうするうちに、百物語の連中も聞き伝 柄だ。が東玉の九平は武術が嫌いで竹刀を持ったことすらえて駈け付けてきた。その中の十四番から二十一番まで、 ない。それと引換わって兄一は頗る長けていた。鬼七と八人中の五人が五人とも、 したんしょ 呼ばれた郷士の三男で、豪放の聞えがある幕張七重郎は弟「千代枝さんなら先刻の試胆所の一ッ鏡、その直ぐうしろ に佇んでいた」 の九平を相手にせず、兄一平とは肝胆相照らす友達。そい といった。それッと夥しく提灯をつけ、奥の大広間へ行 つが敵だ。 ひやくもの 兄一平、幕張七重郎その外十数人が発企して催した百物って見ると、なるほど、いた。 にさたい しない こさったい こぞ

世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統

172 アヴァル人のビザンテイウム攻撃作戦に従って、ドナウ河を渡ってバルカン半島を南下し、 一部は丸木舟に乗ってエ 1 ゲ海を渡り、クレータ島にまで侵入した。その猛烈な勢いのた めに、七世紀の半ばまでには、ギリシア本土はほとんどすべてスラヴ人の住地になり、ギ リシア語が話されるのはビザンテイウムの周辺だけになってしまった。 またスラヴ人は、東北では、バルト人 ( ラトヴィア人とリトアニア人の祖先 ) の住地を奪 、六世紀にはヴォルガ河の上流のフィン人の住地にまで侵入した。これが東スラヴ人で、 後のロシア人の先祖になる。西方では、スラヴ人は、やはりアヴァル人の征服のあとにつ いて、ゲルマン人が移動して居なくなったあとの中部ョ 1 ロッパに進出して、エルべ河に 達し、一部はさらにエルべ河を渡って、ライブツイヒというスラヴ語の地名を残している。 アヴァル人、スラヴ人とともにビザンテイウムを攻めたプルガル人は、ヒ 」コーカサスの 草原の遊牧民である。その一派は六七九年、アスパルフ・カガンに率いられて、アヴァル 人が衰えたあとのドナウ河下流域を占領し、先住民のスラヴ人を征服した。これがプルガ リアの建国である。現在のプルガリア語はスラヴ語だが、これはプルガル人が先住民の言 葉を話すようになったからである。プルガル人の別の一派は、ヒ 」コ 1 カサスからヴォルガ 河を遡って行って、その中流域に国を建てた。このプルガル人はトルコ語を使っていた。 ヴォルガ河は、もともとトルコ語でエティル河といった。今のヴォルガという名前はロシ ア語で、ここにプルガル人の国があったことからついたものである。

世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統

262 次はチンギス・ 1 ンの祖先たちの物語で、アラン・グワが天の光に感じてポドンチャル を産んでから、チンギス・ 1 ンの父イエスゲイに至るまでを語る。次は歴代の大ハーン たちの歴史で、チンギス・ 1 ンから始まって、『集史』編纂当時の元朝の皇帝テムル・ こうひ ーン ( 成宗 ) に至るまで、 ーンたちそれぞれの系図と、后妃の表と、一代記を載せる。 それぞれの一代記の中では、毎年の箇条の下に、世界の他の地方で何が起こっていたかを 記す。続いてイラン高原のイレ・、 ノノ 1 ンたちの歴史があり、初代のフレグ・ ハ 1 ンからガ ザン・ ーンに至る。 第二巻は、ガザン・ ーンの後を継いだ弟のオルジェイトウ・ハ ーンの一代記と、モン ゴル人以外の諸国民の歴史である。諸国民の歴史の部分は、『旧約聖書』のアダム以来、 よげんしゃ 預一 = ロ者たちに至る物語、ムハンマド ( マホメット ) とその後継者のハリーファ ( カリフ ) た ちのアラブ帝国、ベルシア、セルジュク帝国、ホラズム帝国、中国、フランク ( ローマ皇 帝とローマ教皇 ) 、インドなどの諸国民の歴史を語っている。第三巻は地理誌だったはずだ が、今は残っていない。 この構成で判るように、『集史』は、チンギス家を中心にした世界史である。その世界 史の中に、中国と西ヨーロッパという、固有の歴史を持っ二つの文明が含めてあるのは、 それまでに書かれた歴史に前例のないことである。これは、モンゴル帝国の出現とともに、 単一の世界史が初めて可能になったことを明らかに示すものである。なおこの種の本格的