検索 - みる会図書館

検索対象: 痛風手帳

痛風手帳から 24件見つかりました。
1. 痛風手帳

日常注意する 5 項目があります。 痛風・高尿酸血症の患者さんが日常生活において血清尿酸値 を下げるためのセルフケアとして、食事のほかに次の 5 項目を あげておきます。これらは血清尿酸値を下げ、さらに、痛風 患者さんに多い高血圧、脂質異常症などにも効果があるはす です。 肥満を解消する 血清尿酸値は体重が急に増えると上がり、体重が減ると下 がります。 肥満のない患者さんも、食べ過ぎは要注意。適正カロリー を守りましよう。 アルコールを控える一特にビール どんな種類のアルコールも血清尿酸値を上げます。中でもビー ルは多くのプリン体を含んでおり、尿酸値を上げます。アルコー ル飲料、特にビールはできるだけ制限しましよう。 17

2. 痛風手帳

どちらの薬が適当かは、あなたのからだの中の尿酸の動き、 腎結石や高血圧などの合併症の有無などから総合的に決めら れます。 合併症を予防する健康管理 痛風患者さんは、肥満、高血圧、脂質異常症などを合併する ことが多く、メタポリックシンドロームとして動脈硬化が進みやすい 体質になっています。しかも薬をのんで血清尿酸値をコントロール しても、これらの合併症は防げません。体重制限を初めとする セルフケアや、場合によっては、降圧剤、脂質異常症治療剤などを 第 3 段階 使って、重大な合併 症の発病を予防しま しよう。 健康管理 原因療浩 対症療浩 2

3. 痛風手帳

れます。 痛風発作を放置すると内臓もおかされます。 〇腎障害 腎臓には尿酸がたまりやすく、尿酸がいつばいたまった腎臓は その機能を次第に失い、ついには腎不全になります。 尿酸をコントロールする薬がな かった昔は、痛風患者さんの多 くは腎不全で亡くなりました。 現在ではアロプリノールのような 優れた薬があるので、きちんと 治療を受ければ腎不全に至るこ とはないでしよう。 6 痛風患者さんは心筋梗塞、脳管障害 痛風患者さんは、肥満、高血圧、脂質異常症などを合併する ことが多く、メタポリックシンドロームとして動脈硬化が進みやすい 体質になっています。尿酸値をコントロールするとともにこれらの 治療にも努めましよう。 8

4. 痛風手帳

高い「高尿酸血症」です。 はありません。 古尿酸血症はいくつもの要因が重なっておこ 同ります。 腎臓から尿酸をだす力が体質的に弱い、肥満、飲み過ぎ、食 べ過ぎ、運動不足、ストレスなどの要因が重なると高尿酸血症に なります。血液の病気、悪性腫瘍、腎臓病や利尿剤などの薬剤 も高尿酸血症の原因になります。 重症の高尿酸血症には注意が必要です。 高尿酸血症でも、血清尿酸 値が 7.0mg / dL を少し超えるぐ らいでは一生痛風になら ないですむことが多いの ですが、血清尿酸値か 高いほど短期間のうちに 吉晶 痛風になる危険性が大き尿酸 いといえます。したがって、痛風発作や症状がなくとも血清尿 酸値が常に 9.0mg , / dL を超えるような大変高い場合やすでに腎 臓に障害があれば薬を使った治療が必要になります。 IO

5. 痛風手帳

水を十分に飲む 尿酸は、腎臓から尿の中に捨てられますから、水分を十分に とって尿の量を多くすれば尿酸もたくさん尿中にでていきます。 お茶、水などを十分にとって、尿量を多くしましよう。 軽い運動をする 1 日 20 分間の早足歩き、軽いジョギングなどの楽な運動は、有 酸素運動で尿酸値を上げません。また、肥満や高血圧にも良 い影響があります。ただし、運動不足の患者さんがいきなり能力 以上の激しい運動をすると、無酸素運動となって、体内に酸素 が不足して血清尿酸値が一時的に上がりますから要注意です。 精神的ストレスを発散させる 痛風の患者さんは、積極的、行動的ですが、反面、攻撃的で 協調性に欠けるといわれます。精神的ストレスは血清尿酸値を 上げるので、ストレスを適宜発散するよう工夫しましよう。

6. 痛風手帳

監修公益財団法人痛風財団理事長 鎌谷直之 執筆東京女子医科大学附属 膠原病リウマチ痛風センター所長 山中寿

7. 痛風手帳

はじめに もともと血清尿酸値が高い人で、あるとき突然関節に激痛が 走る。これを痛風発作といいます。痛風患者さんの典型的な初発 症状はこのようにおきます。しかし、痛風の問題は関節の痛みに とどまりません。ほうっておけば腎臓が悪くなったり、そのほか の合併症をおこすこともあります。痛風の原因は尿酸が体内に 蓄積することです。そのため、痛風発作がおきる前に高尿酸血症 という状態が続くのが普通です。これは、血液検査をして初めて わかります。 痛風は以前は重症の病気でした。しかし、良い薬ができたため、 現在では正しい治療をすることにより完全にコントロールできる 病気です。しかし、正しい治療法があったとしても、独りよがりの 自己管理では、問題があります。 痛風と高尿酸血症の治療は生活習慣の改善と薬物が中心 です。アルコールや食事など、生活習慣はどの程度までやる必要 があるのか、どのような場合に薬による治療を始めるべきか、 このあたりが最も重要な点です。我々、痛風を専門とする医師は、 学会等で何回も討論して治療ガイドラインをつくっています。 この手帳は、ご自分の高尿酸血症、痛風とうまく付き合って いくために、患者さんにいつも携帯していただきたい手帳です。 公益財団法人痛風財団理事長 鎌谷直之 1

8. 痛風手帳

痛風は『せいたく病』では ありません。 ーい年代で発病する痛風が増えています。 痛風は、中高年の男性に多い『せいたく病』とされてきました。 現在でも痛風患者さんの 99 % は男性です。ただし最近の痛風は 30 代で初めての発作を経験する人が最も多く、若年化する傾向 があります。 痛風患者さんは、活動的な性格で、仕事もするがよく遊び、よく 食べよく飲むというようにエネルギーの出し入れの多い人に多い傾 向があります。痛風は少なくとも美食とアルコールだけが原因の『ぜ いたく病』ではなく、これらをひかえるだけでは治療として不十分 な場合もあります。痛風という病気をよくご理解のうえ、医師の指 ( 万人 ) 「痛風で通院中」の患者数の推移 導のもとに正しい治療を行ってください。 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 1986 1989 ーー女性 ー男性 1992 1995 このグラフは、国民生活 基礎調査から得られた 「痛風で通院中」の患者 数です。 1980 年代以降、 急速に増加しているの がわかります。つまり 痛風は、生活習慣病と しても頻度の高い身近 な病気になりました。 2 国民生活基礎調査 ( 平成 19 年 ) 1998 2001 2004 2007 ( 年 )

9. 痛風手帳

痛風は、からた全体の病気です。 足の関節炎は 痛風の一症状にすきません。 痛風は足の指が腫れてひどく痛む病気として有名です。しかし、 この関節炎ー痛風発作ーは、痛風のいろんな症状の一部にすぎ ません。痛風は、からだの中に " 尿酸 " という物質が異常にたまる、 からだ全体の病気なのです。尿酸が体内に異常にたまっている 状態が何年も続くと、尿酸はからだの中に沈着し、害を及ばします。 関節に沈着すると最初に述べたような痛風発作をおこしますが、 もっと恐ろしいのは腎臓に沈着しておこる障害です。 痛風発作の痛みは相当なものですから、「痛みがなくなったから 痛風が治った」と思っているうちに次第に内臓もむしばまれていく、 3 症 これが痛風の怖さです。

10. 痛風手帳

正しく対処すれば、 痛風発作や他の症状は予防できます。 痛風発作も腎臓の障害も体内に尿酸が多過ぎることが原因です から、これを正常範囲にコントロールし続ければ、発作も他の症 状も予防できます。 しかし何度も痛風発作のあった患者さんは、からだの中に相当尿 酸がたまっているので、この沈着した尿酸をとり除くには、食生活 の注意だけではなく薬の力を借りなければいけません。つまり痛風 治療は体内の尿酸量を正常範囲に維持し続けることですから、 痛風発作のときだけでなく相当長期間にわたり続ける必要がある のです。 痛風は残念なことに治りにくい病気ですが、幸運なことに完全に コントロールできる病気です。 4