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能楽への招待


能 楽 へ の 招 待

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euruS 梅 若 猶 彦 著 能 楽 へ の 招 待 岩 波 新 書 823

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梅 若 猶 彦 1958 年 大 阪 府 生 ま れ 1981 年 上 智 大 学 外 国 語 学 部 比 較 文 化 学 科 卒 業 1994 年 ロ ン ド ン 大 学 大 学 院 ( 演 劇 学 ) 博 士 課 程 修 了 . Ph. D. 取 得 現 在 ー 能 楽 観 世 流 シ テ 方 , 静 岡 文 化 芸 術 大 学 助 教 授 , ロ ン ド ン 大 学 ロ イ ヤ ル ホ ロ ウ ェ イ 校 客 員 教 授 E-maiI : [email protected] CO. 」 p 能 楽 へ の 招 待 岩 波 新 書 ( 新 赤 版 ) 823 第 1 刷 発 行 著 者 発 行 者 発 行 所 電 話 2003 年 1 月 21 日 う め わ か な お ひ こ 梅 若 猶 彦 大 塚 信 一 株 式 会 社 岩 波 書 店 〒 10 ト 8002 東 京 都 千 代 田 区 ー ツ 橋 2 ー 5 ー 5 案 内 03 ー 5210 ー 4000 販 売 部 03 ー 5210 ー 4111 新 書 編 集 部 03 ー 5210 ー 4054 http : //www.iwanami. CO. jp/ 印 刷 ・ 理 想 社 カ バ ー ・ 半 七 印 刷 製 本 ・ 中 永 製 本 0 Naohik0 Umewaka 2003 ISBN 4 ー 00 ー 430823 ー 2 Printed in Japan

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は 有 力 大 名 に と っ て も 幕 府 と の 関 係 上 、 政 治 的 に も 必 要 な も の で あ っ た よ う で す 。 秀 忠 、 家 光 が つ づ い て 能 楽 を 奨 励 し た 結 果 、 将 軍 御 成 の 多 か っ た 徳 川 御 三 家 や 有 力 大 名 は 、 将 軍 や 幕 閣 招 待 の 必 要 か ら 、 能 役 者 を 召 し 抱 え た り 家 臣 に 能 を 習 わ せ た り し た 。 ( 岩 波 講 座 『 能 ・ 狂 言 』 — 能 楽 の 歴 史 よ り ) ち な み に 、 五 代 将 軍 綱 吉 は 秀 吉 以 上 に 能 楽 を 好 ん だ と い わ れ て い ま す 。 も ち ろ ん 、 鑑 賞 す る だ け で は な く 自 分 自 身 も 驚 く べ き 数 の 能 を 舞 っ て い ま し た 。 一 説 に は 秀 吉 以 上 だ と も い わ れ て 、 ま す 。 綱 吉 は 宝 生 び い き で あ っ た と 伝 い ま す 。 ま た 、 諸 大 名 に も 能 を 舞 う こ と を 強 い た と い ( え ら れ て い て 、 そ の 証 拠 に 、 表 章 博 士 は 、 加 賀 の 前 田 家 や 尾 張 徳 川 家 が 、 そ れ ま で は 金 春 流 主 流 だ っ た 自 藩 の 能 を 宝 生 流 中 心 に 切 り 替 え た こ と を あ げ 、 こ れ が 綱 吉 の 宝 生 び い き に 関 係 し て い る と い う 説 で す 。 史 歴 の 明 治 維 新 の 能 楽 こ と っ て 歴 史 上 最 大 の 危 機 で し た 。 そ れ ま で 徳 川 幕 府 か ら 完 全 に 保 護 さ れ て 能 明 治 維 新 は 能 楽 ー い た 能 は 、 一 夜 に し て そ の 保 護 観 察 者 を 失 っ た か ら で す 。 そ れ ま で の 幕 府 の 式 楽 と い う 形 式 的

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信 長 の 時 代 の 能 記 録 ( 「 宇 野 主 水 日 記 」 ) に よ る と 、 一 五 八 一 一 ( 天 正 一 〇 ) 年 、 信 長 は 安 土 の 総 見 寺 に 近 衛 前 久 と 徳 川 家 康 を 招 き 、 梅 若 の 能 を 観 て い ま す 。 そ の 同 じ 年 に 本 能 寺 の 変 が お こ り 、 信 長 没 ( 四 九 歳 ) と な る わ け で す が 、 梅 若 を ひ い き し て い た こ と は 知 ら れ て い ま す 。 ま た 信 長 自 身 、 小 鼓 を た し な ん だ と さ れ て い ま す 。 信 長 は 長 男 の 信 忠 が 能 を 演 じ た こ と を 聞 き 、 信 忠 が 所 有 し て い た 能 の 道 具 一 式 を 梅 若 に 与 え た こ と が わ か っ て い ま す 。 こ れ は 能 楽 研 究 者 の 表 章 博 士 の 説 に よ る と 、 信 長 は 長 男 が 武 将 で あ り な が ら 能 楽 に 熱 中 し す ぎ る の を 戒 め た の ( オ ( 力 と い う こ と で す ( 岩 波 講 座 『 能 ・ 狂 一 言 』 — 能 楽 の 歴 史 よ り ) 。 「 」 ュ よ 、 よ 、 ゝ し か し 、 後 の 秀 吉 の よ う に 、 信 長 自 身 が ど れ ほ ど 能 楽 を た し な ん で い た か と い う こ と は わ か っ て い ま せ ん 。 秀 吉 の 時 代 の 能 秀 吉 ほ ど 自 ら 能 楽 を 演 じ た 武 将 は 他 に は 存 在 し な い で し よ う 。 天 下 統 一 を は た し た 秀 吉 は 、 政 治 権 力 だ け で は な く 、 自 分 が 優 れ た 文 化 人 で あ る こ と の 証 明 と し て 、 能 楽 の 実 践 者 と な っ た の で す 。

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博 士 は 宇 治 神 社 の 田 楽 法 師 と い う 専 門 職 を あ げ て い ま す 。 そ の 後 、 芸 能 と し て 発 展 し て い く 田 楽 は 田 楽 の 座 を 形 成 し て い く こ と に な り ま す 。 能 以 前 の 猿 楽 ー ー 咒 師 猿 楽 『 新 猿 楽 記 』 に 、 「 咒 師 」 と い う も の が み ら れ ま す 。 『 新 猿 楽 記 』 は 往 来 物 の ひ と つ で 、 藤 原 あ き ひ ら 明 衡 ( 一 一 世 紀 ) の 書 い た も の と さ れ て い ま し た が 、 最 近 で は 白 河 院 政 期 ご ろ の 一 貴 族 が 書 い た も の で あ る と 見 な お さ れ て い る も の で す 。 咒 師 に は 、 芸 能 者 に よ っ て お こ な わ れ る 「 猿 楽 咒 師 」 と 、 僧 侶 に よ っ て お こ な わ れ る 「 法 咒 師 」 と が あ り ま す 。 林 屋 博 士 に よ る と 、 僧 侶 に よ っ て お こ な わ れ る 法 咒 師 は 、 修 正 会 や 修 一 一 会 に お い て 、 密 教 的 な 行 事 で 香 水 を 加 持 、 護 摩 を 焚 き 、 四 天 王 龍 神 を 勧 請 し 、 印 を 結 び 、 呪 文 を 唱 え 、 太 刀 を も っ て 悪 魔 を 払 う と い う も の で し た 。 し ゆ き ん 史 咒 師 が 、 災 禍 を 払 い 、 幸 福 を 招 く 能 力 を 「 咒 禁 」 と い い ま す 。 奈 良 東 大 寺 の お 水 取 り で は 、 初 練 行 衆 と 呼 ば れ る 参 籠 や お こ も り を す る 咒 師 が 、 本 尊 に 供 え る 役 目 な ど を し て い た よ う で す 。 へ ん ば い ヒ ヒ ム 月 僧 侶 の 咒 師 「 法 咒 師 」 が お こ な う 「 反 閉 」 は 、 動 作 を と も な っ た か た ち で お こ な わ れ ま し た 。 お ん み よ う ど う 平 安 時 代 に お こ な わ れ て い た 反 閉 は 陰 陽 道 で お こ な わ れ る 呪 術 の 一 種 で す 。 祭 祀 、 貴 人 の 出 向 、

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佐 渡 島 は 世 阿 弥 ( 一 三 六 一 一 了 一 四 四 四 ) が 最 終 的 に 流 さ れ た 場 所 で す 。 佐 渡 に は 江 戸 時 代 後 期 に つ く ら れ た 能 舞 台 が 現 存 し て い ま す ( 図 1 ・ 3 ) 。 こ れ は 現 在 の 能 楽 堂 と 同 じ 構 造 を も っ て い ま す 。 あ と ざ し う た い ざ 構 造 と は 、 舞 台 、 橋 掛 り 、 後 座 、 地 謡 座 か ら な る も の で 、 舞 台 は 三 間 ( 五 ・ 四 メ ー ト ル ) 四 方 の 正 方 形 で あ り 、 そ の 中 で 舞 が お こ な わ れ る の で す 。 橋 掛 り の 幅 と 長 さ は 厳 格 に は 決 定 さ れ て い ま せ ん が 、 現 在 の 国 立 能 楽 堂 の 橋 掛 り は 一 三 ・ 五 メ ー ト ル ( 七 間 半 ) で す 。 海 外 能 楽 公 演 の と き の 話 を し ま し よ う 。 私 が 一 九 九 八 年 に プ ラ ジ ル に 薪 能 公 演 で 招 待 さ れ た と き の こ と で す 。 そ の と き 、 野 外 仮 設 舞 台 を つ く り ま し た 。 仮 設 舞 台 を つ く る た め に 、 プ ラ ジ ル 側 が 図 面 を 要 求 し て き ま し た 。 公 演 予 定 場 所 で あ る イ ピ ラ ン ガ 独 立 記 念 公 園 で 組 み 立 て る 仮 設 舞 台 の 図 面 で す 。 当 時 、 私 は 仮 設 舞 台 を 個 人 的 に 所 有 し て い ま せ ん で し た 。 も ち ろ ん 舞 台 の 図 面 も 所 有 し て い な い の で す が 、 プ ラ ジ ル 側 に 「 あ り ま せ ん 」 と 答 え る の は お か し い し 、 か と い っ て 施 設 に 図 面 を 借 り に い く の は し や く で も あ り ま し た 。 結 局 、 自 分 で 図 面 を つ く る こ と に し ま し た 。 私 の つ く っ た の は 、 お 粗 末 こ の う え な い 図 面 で し た 。 と こ ろ が 、 数 カ 月 後 、 現 地 に 着 い て 驚 い た の は 、 図 面 か ら は 想 像 も っ か な い 立 派 な 舞 台 が 、 プ ラ ジ ル 人 の す ぐ れ た ス タ ッ フ の 手 で で き あ が っ て い た の で す 。 私 が 図 面 上 で 記 し た 「 橋 掛 り の 長 さ 二 五 メ ー ト ル 」 も 、 図 面 の と お り

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目 次 ヒ ヒ く 育 楽 の 歴 史 芸 能 と は / 芸 能 と 芸 術 / 古 代 芸 能 か ら 猿 楽 、 田 楽 へ / 散 楽 / 田 楽 / 能 以 前 の 猿 楽 ー ー 咒 師 猿 楽 / 翁 猿 楽 / 世 阿 弥 が 語 っ た 田 楽 師 / 信 長 の 時 代 の 能 / 秀 吉 の 時 代 の 能 / 徳 川 三 代 時 代 の 能 / 明 治 維 新 の 能 4 表 現 体 ど し て の 身 体 「 型 」 と は 何 か / 型 の 信 仰 / 型 の 文 化 論 の 発 展 / 『 リ ア 』 で わ か っ た こ と / コ ー ヒ ー カ ッ プ の 身 体 性 / 身 体 の 負 荷 5 秘 云 を 伝 え る 「 型 附 」 と い う 秘 伝 書 / 『 融 』 の 型 / 身 体 性 の 伝 承 / 伝 承 の メ タ フ ァ ー の 例 . 一 / 齔 眤 の メ タ フ ァ 装 置 と し て の メ タ フ ァ ー / 伝 統 的 身 体 観 と オ リ ジ ナ リ テ ィ ロ 9 V11

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能 の 空 間 冷 た い 空 間 / 能 舞 台 の 構 造 / 鏡 板 / 役 柄 と 囃 子 / 能 面 に つ い て / 能 装 束 / 作 物 / 『 道 成 寺 』 の 鐘 / 作 物 と 身 体 の 関 係 / 演 目 の 分 類 2 内 面 へ の 入 り 口 能 楽 以 前 の 儀 式 / 面 の 中 で 「 両 眼 ヲ フ サ グ 」 / 海 外 演 劇 の 振 付 / 振 付 の 変 更 / 能 の 振 付 の 矛 盾 / テ キ ス ト と ち が う 所 作 / 能 の 不 条 理 / 『 実 盛 』 に 見 る 完 璧 な 矛 盾 は い し め に

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愛 す べ き 名 歌 た ち 阿 久 悠 随 筆 書 き 下 ろ し 歌 謡 曲 阿 久 悠 同 時 代 の こ と 吉 野 源 三 郎 仕 事 が 人 を つ く る 関 智 弘 ダ イ ビ ン グ の 世 界 須 賀 潮 美 わ た し の 山 旅 槇 有 恒 カ ラ ー 版 イ ン カ を 歩 く 高 野 潤 活 字 博 物 椎 名 誠 ヒ マ ラ ヤ 登 攀 史 〔 第 二 版 〕 深 田 久 弥 西 堀 栄 三 郎 四 国 遍 路 辰 濃 和 男 新 ・ サ ッ カ ー へ の 招 待 大 住 良 之 南 極 越 冬 記 文 章 の 書 き 方 姜 信 子 知 的 生 産 の 技 術 梅 棹 忠 夫 辰 濃 和 男 日 韓 音 楽 ノ ー ト 花 を 旅 す る 栗 田 勇 書 斎 の ナ チ 、 ラ リ ス ト 奥 本 大 三 郎 モ ゴ ー ル 族 探 検 記 梅 棹 忠 夫 清 水 幾 太 郎 中 野 孝 次 論 文 の 書 き 方 嫁 と 姑 永 六 輔 現 代 人 の 作 法 親 と 子 永 六 輔 日 本 の 「 私 」 か ら の 手 紙 大 江 健 三 郎 続 余 の 尊 敬 す る 人 物 矢 内 原 忠 雄 永 六 輔 あ い ま い な 日 本 の 私 大 江 健 三 郎 。 ハ タ ゴ ニ ア 探 検 記 高 木 正 孝 書 夫 と 妻 新 商 ( あ き ん ど ) 人 永 六 輔 沖 縄 ノ ー ト 大 江 健 三 郎 イ ン ド で 考 え た こ と 堀 田 善 衞 人 岩 芸 永 六 輔 ヒ ロ シ マ ・ ノ ー ト 大 江 健 三 郎 地 の 底 の 笑 い 話 上 野 英 信 十 代 か ら 六 十 代 人 職 永 六 輔 日 記 ー 五 木 寛 之 武 器 と し て の 笑 い 飯 沢 匡 一 日 ま で の メ モ リ ー 二 度 目 の 大 往 生 永 六 輔 命 こ そ 宝 沖 縄 反 戦 の 心 阿 波 根 昌 鴻 岩 波 書 店 ー し べ ー ス ー 大 往 生 平 出 隆 岩 波 新 書 を よ む 永 六 輔 白 球 ネ 讃 編 集 部 ル よ 永 遠 に 未 来 へ の 記 憶 上 ・ 下 河 合 隼 雄 新 藤 兼 人 老 人 読 書 日 記 尾 瀬 ー 山 小 屋 三 代 の 記 後 藤 允 弔 新 藤 兼 人 マ ン ボ ウ 雑 学 記 杜 夫 林 信 彦 現 代 〈 死 語 〉 ノ ー ト Ⅱ 指 と 耳 で 読 む 本 間 一 夫 林 信 彦 現 代 〈 死 語 〉 ノ ー ト ( 2002.8 ) (N)