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1. 現代日本の文学 Ⅱ― 2 永井 荷風 集

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2. 大辞林

一谷人一首「 ④秋いの田たのかりほの庵ハのとまをあらみ わがころもては露冖にぬれつつ : ④春 3 すぎて夏来きにけらし白妙の ころもほすてふあまのかぐ山 あしびきの山鳥の尾をのしだりをの なが /. 、し夜よをひとりかもねむ : ④たごの浦にうち出 3 てみれば白妙の ふじのたかねに雪いはふりつつ・ : 〇おくやまに紅葉踏分なく鹿の ④かささぎのわたせる橋 3 におくしもの しろきをみれば夜よぞふけ 〇天の原ふりさけみれば春日嘗なる 三笠号の山にいてし月」かも : ・ 〇わ力、 , : 、よよ都洋のたつみしかぞすむ 世よをうぢ山と人 2 はいふ也材 ④花 3 のいろはうつりにけりないたづらに 我身ょにふるながめせしまに・ ④これやこの行 3 も帰 ) るも別れては しるもしらぬも相坂社の関〕 〇わたのはらやそ嶋れかけて漕出毳ぬと 人 2 にはっげよあまのつりぶね : 〇あまっ風雲」のかよひ路吹」とぢよ 乙女のすがたしばしとどめむ : ・ が ④つくばねの峰より落→るみなの川 こひぞっもりて淵」となりぬる : ④みちのくのしのぶもぢすり誰いゅゑに みだれそめにし我冖ならなくに・ / 注一首中て色刷にしてある 反名は、いわゆる 「きまり字」を表す。 : : 嬋丸 ・ : 参議篁 : 陽成 " ・ : 天智大阜 ・ : 持統人皇 ・ : 柿本人丸 ・ : 猿丸人夫 ・ : 中納言家持 ・ : 安倍仲麿 ・ : # 撰法師 ・河原わ亠・人・臣 ④君いがためはるの野のに出 3 て若菜響つむ わが衣手に雪 2 はふりつつ・ : 〇たちわかれいなばの山いの嶺におふる まっとしきかば今」かへりこむ : 〇ちはやぶる神代もきかず童田川 からくれなゐこ。 〇すみの江えの岸いによる波よるさへや ゅめの通路人 2 めよく覧」・ 〇難波がたみじかきあしのふしのまも あはて此よを過 t してよとや : 〇わびぬれば今いはた同じ難波璧なる 身みをつくしてもあはむとぞ思ふ : 〇今いこむといひしばかりに長月話の 有明の月いをまちいてつるかな・ : 〇ふくからに秋 2 の草木」さのしをるれば むべ山風容をあらしと云らむ・ : ④つきみれば千々に物こそ悲しけれ 我身讐ひとつの秋 2 にはあらねど : ・ ④このたびはぬさもとりあへず手向山 紅葉のにしきかみのまに / 、 \ : 〇名なにしおはば相坂山 2 のさねかづら 人 2 にしられてくるよしもがな : 〇をぐら山い峰の紅葉ば心あらば 今ひとたびのみゆきまたなむ・ : ◎みかのはらわきてながるる泉河み 、つ見みきとてかこひしかるらむ : ④山ハざとは冬ぞさびしさまさりける 人 2 めもくさもかれぬとおもへば・ ④心あてにをらばやをらむ初霜の おきまどはせるしらぎくの花 3 : ④ありあけのつれなくみえし別讐より ・凭あよか - り・ - フきト , øの一た事ー ) : の融ゐるー 2 」丿 ・ : 光孝人阜 ・在原業平朝臣 ・ : 藤原敏行朝臣 ・ : 凡河内躬恒 : 元良親「 : ・素性法師 ・ : 文屋康秀 ・ : 大江千里 ・ : 菅家 ・・条右大臣 中納言兼輔 〇朝朗 1 ありあけの月いと見みるまてに 芳野の里いにふれるしら雪い・ ④やまかはに風のか : オ ながれもあへぬ紅葉なりけり : 〇ひさかたのひかりのどけき春 3 の日ひに しづしなく花 3 のちるらむ・ : 〇たれをかもしる人 2 にせむ高砂の 松 1 もむかしのともならなくに : 〇人 2 はいさこころもしらす故郷は はなぞむかしのかに匂ひける : 〇なつの夜よはまだ宵 3 ながら明ぬるを 雲」のいづこに月いやどるらむ : ・ 〇しらっゅに風のふきしく秋ののは つらぬきとめぬ玉ぞちりける : ・ ④忘、らるる・身みをば田 5 ははずちかひてし 人 2 のいのちのをしくもあるかな : ・ 〇あさぢふのをののしのはら忍れど あまりてなどか人 2 のこひしき : ・ ④しのぶれど色 ~ に出 3 にけり我恋は 物 3 や思 1 もと人 2 の問迄・ ④こひすてふ我名響はまだき立にけり 人 2 しれずこそ思ひ初 ~ しか : ④契きなかたみに袖をしばりつつ 末の松山なみこさじとは : ・ ⑨あひ見みての後のむ破こにくらぶれば むかしは物 3 をおもはざりけり : 〇あふことのたえてしなくは中 / ー、、 人 2 をも・身みをも - フらみざらまし : 〇あはれともいふべき人 2 はおもほえて みのいたづらになりぬべき哉い 〇ゆらのとを渡る舟人かぢをたえ 行衛彎、もしらぬ恋のみちかな・ : : 千生忠見 : ・清原元輔 ・・ : 権中納言教忠 ・ : 識徳公 : ・禰好忠 ・ : 紀友則 : ・原興風 : : 紀貫之 : ・清原深養父 : ・交屋朝康 ・ : 右近 : ・坂上是則 ・ : 春道列樹

3. 完訳 日本の古典 第十六巻 源氏物語 ㈢

うれ 尽くすべき。年経たまへらむ春秋の暮らしがたさなども、誰にかは愁へたまは一「尽くす、とあり、語り尽した くなるほどの親密さをおばえる。 ニ私以外の誰に訴えられるもの むとうらもなくおばゆるも、かつはあやしうなむ」など聞こえたまへば、 かと、衷心から思われるのも。 語 三自分の末摘花への親愛感を、 物 末摘花年をへてまっしるしなきわが宿を花のたよりにすぎぬばかりか 氏 一方では疑う。親しみ深さを強調 そでか 源と忍びやかにうちみじろきたまへるけはひも、袖の香も、昔よりはねびまさり 0 「待っ」に「松」をひびかす。待 っ身のかいなさを嘆きながら、あ なたは花を見るついでだけで立ち たまへるにやと思さる。 寄ったのか、と切り返した歌。 わたどの いがた 月入り方になりて、西の妻戸の開きたるより、さはるべき渡殿だっ屋もなく、五人間的な成長があったと感取。 六「さはる」は、さえぎる意。 、とよなやかにさし入りたれば、あたりあたり見ゅセ軒先も壊れて残っていない。 軒のつまも残りなければ、し。 九 〈月光が。情趣の喚起に注意。 しのぐさ うへ るに、昔に変らぬ御しつらひのさまなど、忍ぶ草にやつれたる上の見るめより九忍ぶ草が生えて荒れた外観よ りも。「君しのぶ草にやつるる故 はみやびかに見ゆるを、昔物語に、たふこばちたる人もありけるを思しあはす里はまっ虫のぞ悲しかりけや ( 古今・秋上読人しらず ) による。 るに、同じさまにて年ふりにけるもあはれなり。ひたぶるにものづつみしたる一 0 皇族の気品が浮びあがる。後 の「あてやか」「心にくし」にも注意。 けはひの、さすがにあてやかなるも心にくく思されて、さる方にて忘れじと心 = 末詳。親が建てた供養塔を親 不孝の子が壊す物語とも。また、 散佚の『桂中納言物語』の、貧女が 苦しく思ひしを、年ごろさまざまのもの思ひにほればれしくて隔てつるほど、 几帳の帷子を衣に仕立てた話とも。 一五 三非難されがちな内気で遠慮深 つらしと思はれつらむといとほしく思す。 い人柄が、ここでは、貧しいなが かの花散里も、あざやかにいまめかしうなどははなやぎたまはぬ所にて、御ら高貴な奥ゆかしさとして推称。 のき 四 あ や ふる

4. 現代日本の文学 34 井上 靖 集

持の 夫 . え ' 来 と洪 喚 : ル、ちと の はて 言れたたん作 中あ やを つを 親 祭は も たで や の留 駆顔 何の の級たか ての へに やいか向 けをか日 来 た重 包あさあ者く で楽 洪あ みげせきもれ 呼か見た てと て子あぐ 作き をま て下 は子 つれ しをやたも 幸カ 生き き礼 でち間は 子を せ来同を と ざ洪 姿て てた をま スな う のさ 長そ いさ ん役 いと いばんち ロき にあ 口を つし きか 子か の校 しかかな は女たがたも こ・女・ しり つ勉 いな しし、 入の いな っ相たを 子よ 試う齢議もた けて りす 立だ のを のな つけ他し にあ でし、 気ー・ つま優作たく つわたた しは けん た寄級洪 か喧 ばたかる しん思あ っ嘩 特年たし のう きはなく そて もは し来み黙 別齢 つら 男し、 てな んと はな思い あふのる いあ った子わ なあまな どた作な つろきわ かき とけ い子わ のず 洪ひ まし たは が素 作とわて し手 つ子 か意感ど 子か が意 ずな ら地情く はな自識 ほだをた っ少と敵 っ由 作てにて を大り芳 もぶ て着 と 母言イ っ 七 。が 日 。す ナ 、せ っ母小ん顔御方ど と 紙 のとな ておかき言ん″ べを料をう 潮のる カ : っ あ いそ洪 て一気 カ : さ そ・ 。お つ くけ つ 年 子少 る う に 路 らか七こた好号も パ十よ 時 月リ つ重う と そ う し街たい る 、しとた し、 ついだ いつ紅局す 、向生恰弯に に 。洪立 差す 見人巻 てた 笑ちた つの た背 。後 て と き・ き の 幸 い近下 出 し た し て いもそ 亀ん が男な 、も言 に夫そ方か はのた 息 り っ か た ま 弾 ・つ うき 、仕 で し力、 やら っ供 し、 っ生作 かなて っ洪う り つ い り うけ取 、子停 は留て 駆所 けへ に かしはあ長 っ 、か 強 る の よ 町 の 子 供 に 敗ま け て は だ め よ し ″た気 をこ 洪 . ちぜ と な い わ さ・ て′ 、きのわたた れ 年 . . た はたこ停少 ″人荷 で わち作内か出 か ち ね呼ばた場 にれ人が横 をッ のれと 。不こあ と 思、 ・儀みて 洪のを 、は所家 の物兄 。の ス カ : っ 大 の ノ、 ばら送 洪 や や 思 い聞ち声ごた の ら し、 で 験なは カ : つ 、夫や の かも来 ら見る ぇ 作たを をが待 守幸構 ん っ持うれくそ東中傍たををき 校 つ行た 。よ手 妹いて 、感 じ ら 、れ 0 。を . 手、 り あ が の 近はた ち にとあ をよ つ違ナ っ 。遠 く 見 ん な と し い 。と つ の 、ち 子はれ っ ら り 、上洪 。まげ作り 寄 来 し、 へ離かななく 、朝 てがか 何 そ 力、 ロ 。き 、よ う だそな てたに をま 。おて 出のの っすよ大 、にな 、級浮事 の浮あ 人しナ ははだ とぎ ば回子 、もた の と か り 話 し た し て 目 ししれ 。違く て い 力、 、いも は っ子そにた う い 、直た 。なく 、由と し . の意く し理こ子そるだ と 、なひ 悪のま 、洪う紙 作にを う も あ 相しろカ さ た し は た ぶ は で た あ き 。は女で のも カよ に り い 。て し と女

5. 完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記

311 中巻 そほちけむ四つにわかるるむら鳥のおのがちり すばな すもり ぢり巣離れてわづかにとまる巣守にも何かは かひのあるべきとくだけてものを思ふらむ うち ここのヘ な へばさらなり九重の内をのみこそ馴らしけめ 第 : 一のくに おなじ数とや九州島二つをばながむらむかっ は夢かといひながら逢ふべき期なくなりぬとや しほや 君も嘆きをこりつみて塩焼くあまとなりぬらむ さび 舟を流していかばかりうら寂しかる世の中を わか ながめかるらむゆきかへるかりの別れにあらば こそ君が夜床もあれざらめ塵のみ置くはむな まくら しくて枕のゆくへも知らじかしいまは涙もみ こかげ なっきの木陰にわぶるうっせみも胸さけてこそ まがきをぎ 嘆くらめましてや秋の風吹けば籬の荻のなか なかにそよとこたへむをりごとにし 、とど目さへ ゃあはざらば夢にも君が君を見で長き夜すが ら鳴く虫のおなじ声にやたへざらむと思ふこ ころはおほあらきの森の下なる草のみもおな じく濡ると知るらめやっゅ ( ああ、今となっては、こう言ってみても何のかいもないこ とではございますが、思い起せば、春の末に、花散るように よどこ あ ちり 左大臣さまがお流されになるという世の騒ぎを、おいたわし みやまうぐいす お気の毒にと聞いておりましたうちに、深山の鶯がこと し最後の声をふりしばりながら飛んでゆくように、西の宮の しゆく」う 左大臣さまも、泣きながら、どんな前世の宿業ゆえか、今は あたご これまでと、愛宕山をさしておはいりになったと聞きました が、それもすぐに世の人のロの端にのばり、道なき深山で非 道なことと嘆きつらがっておいででございましたのに、見あ らわされ、とうとう流されておしまいになったと騒ぎたてて おりますうちに、この憂れわしい世の中が四月になりますと、 鶯と入れ代りに山から出てきて鳴くほととぎすのように、御 夫君をしのんで泣く声は、どこの里でも絶えることはござい さみだれ ませんでした。まして、物思いがちな五月雨のころになると、 たもとめ このつらい世の中に生きている人は、だれひとり袂を濡らさ ぬものとてなかったのでございます。そのうえ、その五月ま うるう で閏で重なり、重ね着をした上も下もかわくひまのない袂は、 身分の上下を分かたず、涙に濡れしおれてしまいました。ま してや、父君を恋い慕っていらっしやる多くのお子さまたち は、それぞれに、どんなにか涙にかきくれておられたことで ございましよう。四散されたお子さまたちは、巣離れて別れ むらとり ゆく群鳥のようにちりちりばらばら、わずかに幼いお方が残

6. 完訳 日本の古典 第十六巻 源氏物語 ㈢

一ひとかどの人物として処遇。 さまをものめかし出でたまふは、、かなりける御心にかありけむ。これも昔の ニ前世からの因縁。源氏の末摘 花厚遇は宿世の力としか思えない。 契りなめりかし。 三末摘花に見切りをつけて、離 語 きほ うへし・も 物 いまは限りと侮りはてて、さまざまに競ひ散りあかれし上下の人々、我も我散した上下の召使たち。源氏の庇 五 氏 護で豊かになると、戻って来る者 むも もいる。「競ひ散り」「あらそひ出 源も参らむと争ひ出づる人もあり。心ばへなど、はた、埋れいたきまでよくおは づる」とあり、離散も帰参も、先 六ずりゃう する御ありさまに心やすくならひて、ことなることなきなま受領などやうの家を競う軽薄さ。三行售うちつけ の心みえに」とあるゆえん。 にある人は、ならはずはしたなき心地するもありて、うちつけの心みえに参り四末摘花の気だてなど。 五「埋れいたし」は、引っ込み思 案で内気すぎるさま。前の「ひた 帰る。 ぶるにものづつみ : ・」 ( 一六一一ハー 君は、いにしへにもまさりたる御勢ひのほどにて、ものの思ひやりもまして〇行 ) と同じく、高貴な血統ゆえ の気品が推称される。 添ひたまひにければ、こまやかに思しおきてたるに、にほひ出でて宮の内やう六なまはんかな受領。 セ今まで経験したこともない、 やりみづ ゃう人目見え、木草の葉もただすごくあはれに見えなされしを、遣水かき払ひ、ばつのわるい思いをして。 〈「うちつけの心」は、状況の変 せんぎいもとだ 化に応じて変る現金な心。 前栽の本立ちも涼しうしなしなどして、ことなるおばえなき下家司のことに仕 0 女房たちの動向に即して、当時 一五けしき へまほしきは、かく御心とどめて思さるることなめりと見とりて、御気色たまの世相人情が活写されていよう。 一六 九他者に思いを馳せる力。 ついしよう おき 一 0 この「掟つ」は、指図する意。 はりつつ追従し仕うまつる。 = 光彩を放って。 一ニこれまでの零落ぶりを象徴。 あなづ しもげいし

7. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

ケアリイか、さいそくしました。 「いままで、わたしのしごとべやを見たものは、 ) しないのよ。」と、プライスさんは しいました。「アグネスだってね。」 ケアリイは、「あたしたち、ひみつをわかちあってるじゃありませんか。 , といおう おも としましたが、 思いなおして、おとなしくしていました。子どもたちがどんなに見た がっているかは、しゃべるのをきかなくても、目を見ればわかりました。 「しゃあ、アグネスをやおやにおっかいにだしてから、やってみましよう。 おも じかん えいえん プライスさんは、へやをでていきました。そして、永遠とも思える時間がたってか ら、子どもたちをよびました。三人はろうかにとびだしていきました。 しろ プライスさんは、白いつなぎの服をきていました。手にはかぎをもっています。三 くら だんかいだん 人はプライスさんについて、二、 三段、階段をおり、みしかい、暗いろ、フかにはいり おと あぶら なか ました。よく油のぬってあるかぎあなの中で、かぎがまわる音がしました。ますプラ にん ふく

8. 大辞林

動詞活用表ー カ起きるお ガ過ぎるす ザ恥じる タ落ちるお 帯びるお マ染みる ラ降りるお ア得る ア考える ア越える ア植える 段カ受ける ガ上げるあ サ乗せるの 一ザ混ぜる タ立てる た 6 ダ撫てる 〇ね 下ナ寝る 〇 経る 並べる マ集めるあっ ラ荒れるあ 〇 カ変来る する 熱するねっ かん 感ずる 上 サ変 〇 かんが させし へ 、ん りみびちじぎき ーーき」る ーー、さる ーきれーきろ ( きょ ) 段カ起く ーぎれーぎろ ( ぎよ ) ガ過ぐ ーード ) る ーード」る ーじれーじろ ( じよ ) 二ダ恥づ ーちるーちる タ落っ ーちれーちろ ( ちょ ) 帯ぶ ーびるーびるーびれーびろ ( びよ ) 上 ーみるーみるーみれーみろ ( みよ ) マ染む ーり・る ーーーり・る ラ降る ーりろ ( りよ ) ・ん ・ん ・んる 、んる 考ふ ーえれーえろ ( えよ ) ・ん 、んる ・んる ーえれーえろ ( えよ ) ャ越ゅ 、ん - ん 、んる 、んる ーえれーえろ ( えよ ) ワ植う けろ ( けよ ) 段カ受く ーげれーげろ ( げよ ) ガ上ぐ ーせるーせるーせれーせろ ( せよ ) サ乗す ーぜるーぜるーぜれーぜろ ( ぜよ ) 二ザ混ず ーてるーてるーてれーてろ ( てよ ) タ立っ ーてーてーてるーてるーてれーてろ ( てよ ) ダ撫づ ねるねるねれねろ ( ねよ ) 下ナ寝 3 へるヘるヘれへろ ( へよ ) 並ぶ マ集む ラ荒る い ( こよ ) カ変来 9 す 熱す 感ず れめべ ぜじせし ね へ 、ん りみびちじぎき ′、る ′、る するするすれしろ ( せよ ) ・んる ーするーするーすれーしろ ( せよ ) ーずるーずるーずれーじろ ( ぜよ ) れめべ るるる れめべ るるる れめ れれれ れめべ ろろろ れめべ よよよ ・んる えれえろ ( えよ ) サ変 おしおおはすお なたまのあうう ああな つら〇〇 か / し っ 〇 〇 か ん〇 ててぜせげけゑえへ て、てぜせげけゑえへ ね せ へ - ん りみびちぢぎき ね へ ・ん りみびちぢぎき す ぬ ふ うゆふ づっすすぐ るむぶつづぐ るむぶ , フる ′、る くれこよ ( こ ) するすれせよ ーするーすれーせよ ーずるーずれーぜよ ぬるぬれねよ ふるふれへよ るむぶつづぐ く るるるるるるる るむぶつづぐ れれれれれれれ りみびちぢぎき よよよよよよよ づつずすぐ くうゆふ るるるるるるるるる づつずすぐ くうゆふ れれれれれれれれれ て、てぜせげけゑえへ よよよよよよよよよ るむぶ るるる るむぶ れれれ れめ よよよ - フ . れ・んト

9. 完訳 日本の古典 第三十七巻 方丈記 徒然草

さら しかしか 一「然々の」。これこれの。 住みかに帰りてぞ、更に悲しき事は多かるべき。「しかしかのことは、あなか ニ「かしこ」は、かしこし。ああ、 しこ、あとのため忌むなる事ぞ」など言へるこそ、かばかりのなかに何かはと、慎むべき、縁起の悪いことの意。 三あとに生き残っている人のた 草 めに嫌い、避けるべきことの意。 人の心はなほうたておぼゆれ。 然 四死んだ者は日に日に疎遠にな ひびうと 徒年月へてもっゅ忘るるにはあらねど、去る者は日々に疎しと言へることなれるとの意。「去ル者 ( 日ニ以テ疎 ク、来ル者ハ日ニ以テ親シ」 ( 文選 きは ば、さはいへど、その際ばかりは覚えぬにや、よしなしごと言ひてうちも笑ひ・古詩十九首 ) による。 五「骸」。なきがら。 まう け ひとけ 六人気のない、さびしい。 ぬ。からは、気うとき山の中にをさめて、さるべき日ばかり詣でつつ見れば、 セしかるべき忌日などにだけ。 こけ うづ ゅふべあらしよる ほどなく卒都婆も苔むし、木葉ふり埋みて、タの嵐、夜の月のみぞ、こととふ八ここは、墓の上に立てる石塔。 九話しかけるたより、縁。 よすがなりける。思ひ出でてしのぶ人あらんほどこそあらめ、そも又ほどなく一 0 さて、けつきよくは。 = 遺跡の墓をとぶらうことも。 すゑずゑ 一 0 うせて、聞き伝ふるばかりの末々は、あはれとやは思ふ。さるは、跡とふわざ一 = 「古墓ハ何レノ代ノ人ゾ。姓 ト名トヲ知ラズ。化シテ路傍ノ土 も絶えぬれば、いづれの人と名をだに知らず、年々の春の草のみぞ心あらん人トナリ、年々春草生ズ」 ( 白氏文集 ・続古詩十首 ) によるか。 たきぎ ちとせ はあはれと見るべきを、はては、嵐にむせびし松も千年を待たで薪にくだかれ、一三「古墓ハ犁カレテ田トナリ、 松柏 ( 擬カレテ薪トナル」 ( 文選・ 古詩十九首 ) による。 左きはすかれて田となりぬ。そのかただになくなりぬるぞ悲しき。 や死者も死者を送る人も、人間の 行為はすべてはかなくたよりない。 この事実に対して作者も、ここで 第三一段 はなお主情的にくりかえし「悲し」 そとば 六 い い このは としどし

10. 夏目漱石全集 1

ひあ るがその性癖なり。明日相洋うて手を握るになんの怨又 , と呼び「碁どろ」と呼び、あへて新しきを求めざ おうか みも遺さざるなり。かるがゆゑに「馬鹿野郎 [ は彼等るを見れば、なほ諸君は「吾輩は猫である , を謳歌し が「お早ゃう」の挨拶にかへられ、「とんまーと「ひょ て止まざるべし。けだし江戸趣味は幾度繰り返へさる っとこ」とは箸の上げ下ろしにも口にせらるるなり。 るも一本調子のほかに出でざるべし。ほかに出づるも これを言って記憶するものもなければ、言はれて怨みのは江戸趣味にあらざるなり。義太夫は大阪が本場な こしち せつつだいじよう と思ふ馬鹿もあらざるべし。江戸ッ児に意地ありとい りといふ、しかも面白きは、昔の越路今の摂津大掾な よひ・こし ふもこれがためなり、宵越の金をつかはぬといふもこ 彼が見台には自詠の一百を金泥にかゝせたり。 れがためなり。意地とは原因より推したる語なり。五「義太夫はただ大竹を割るごとくふしにさはらずまっ 月の上り鯉とは結果より生れたる言なり。江戸ッ児自すぐに行け」と。これわが江戸ッ児趣味なり。小さん 身にとりてはそんなに珍重がらるることにもあらねば、をしてあくまで小さんたらしめよ。漱石をしてあくま そんな馬鹿にさるることにもあらざるなり。漱石がで漱石たらしめよ。小さんをして円喬が客とともに泣 おろか ぼたんどうろう 「吾輩は猫である」を読みて八つ当りなりと評せしもくの熱情なきを責むるものは愚なり。「牡丹燈籠」や しほばらたすけ のあり、そのどこどこへ当りたるかは知らねど、これ「埆原多助」や小さんをしてこれを語らしむればすな も江戸ッ児が属性なればさまで頭痛に疾むに当らざるはち小さんの「牡丹燈籠」たり、小さんの「塩原多助」 べし。 たり、そのこれが円喬のそれのごとくあらざるにおい 漱石の「吾輩は猫である」はなほ続々既でていっ果てはじめて小さんあるなり。漱石の軽文学に飽きてや つべしとも見えざるやうなり。「日の出島」にならね うやく近時批難の声を高めんとするものあり。これけ せんき ばよいがと人の頭痛をこれ疝気に病むものあり。心配だしその一本調子を奪ってなほさらに多くを望むもの 無用のことなり。小さんの顔を高座に見るごとに「猫の言なるがごとし、漱石に鏡花を加味せよといふはな きんでい