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ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィア・ミラノ 1999-2000

イタリア各都市を旅行しながら、「これっていつの時代のこと ? 」と疑間が浮かんできたり、 「この頃世界は ? 」あるいは「日本は何時代 ? 」と知りたくなったら、このページにアクセ ス。イタリアー世界一日本の対照年表で確かめてみよう。さらに、こでは文学、音楽と、 イタリア文化についても理解を深めておこう。 キリシア、ポリス形成 B ℃ . IOOO 頃 ノヾラモン教成立 800 頃 シャカ誕生 563 頃 ベルシア帝国、オリエント統一 525 日本史 世界史 1000 頃縄文時代後期 アレクサンダー大王東征 334 エジプト、プトレマイオス朝 305 ~ 30 秦の始皇帝、中国統一 221 前漢成立 202 ヘレニズム文化全盛 200 頃 215 ~ 168 マケドニア戦争 前漢、儒教国教化 1 36 司馬遷「史記』を書く 97 弥生時代 300 頃 朝鮮半島に高句麗建国 クレオパトラ自殺、プトレマイオス朝滅亡 ス 37 頃 30 A. D. 光武帝より金印を授かる 57 す情報 大秦国王安敦 ( マルクス・アウレリウス ) の使者か中国に来る ササン朝ベルシア成立 ケルマン民族の大移動はしまる 1 66 226 339 邪馬台国卑弥呼、魏に使 239 いを送る 大和朝廷、日本統 - 350 頃 378 用語 補足説明 仏教伝来 538 ・ギリシア美術 紀元前 1 1 世紀中頃に誕生し た幾何学様式が、キリシア美 術の始まり。陶器には幾何学 模様が描かれ、彫像には直角 や直線が使用された。やがて 建築でも、力強いドリス式神 殿や優雅なイオニア式神殿の 形式が誕生する。ギリシア芸 術の最高傑作とされるパルテ ノン神殿やラオコーンが造ら れた。 ・初期キリスト教美術 キリスト教の誕生から 5 世紀 くらいまでの間に生まれた、 キリスト教美術のことを指す。 カタコンべ ( 地下墓室 ) の壁 画や、墓碑、彫刻が施された 石棺なとの芸術が主流とな る。 4 世紀に入りキリスト教 が公認されると、モサイク画 によって装飾されたバシリカ 式の教会が建設されはしめた。 聖徳太子、摂政就任 593 大化の改新 645 平城京遷都 710 平安京遷都 794 マホメット誕生 唐おこる 東ローマ皇帝レオ 3 世偶像崇拝禁止令発市 唐で安禄山・史思明の乱 571 618 726 755 宋おこる 960 セルシュク・トルコ成立 1037 源頼朝、征夷大将軍となり、 1 1 92 鎌自幕府を開く イギリスのマグナカルタ大憲章発布 1 21 5 チンキス・ハン西征 1 219 1309 ~ 76 教皇のアヴィニョン捕囚 1338 ~ 1453 英仏間の百年戦争 鎌倉幕府倒れる 1333 南北朝統一 1392

無頼のススメ

ったし、国を変えるエネルギーの発火点になった。世の中をろくに知らない人が説くよ うな、生半可なイデオロギーとは次元が違います。 司馬遼太郎さんは、かってスターリンはイワン雷帝に、毛沢東は始皇帝にあこがれた ことを引いて、書斎のイデオロギーと現実はずいぶん違うのだということを書かれてい た。雷帝も始皇帝も、大きく国を作り変えた一方では暴虐で知られていました。 結論として言うなら、イデオロギーなど若者が罹りやすい流行病みたいなもの、おた ふく風邪とかはしかみたいに一度経験すれば免疫になる、そのぐらいに考えておけばい 中 の いものだと思います。 世 人間も世の中も、そう簡単なものじゃないからね。 ら 通 義 正

世界 2016年07月号

オバマ大統領は、中国が主張する「新係の比重を格段に高めた。米国が「台湾 「副次変数」が米中の利益 たな大国関係」という言葉を嫌うが、中力ード」を切る空間は狭まっている。陳 すこし大きな構図から台湾問題を眺め国の同意なしに東アジア政策は展開でき時代の両岸のは一対四だったが、 今では一対八に拡大した。第二に民進党 よう。「大局」から台湾問題を捉えるたない。 と北京の間に意思疎通のバイプができ、 北京の姿勢はどうか。 めである。台湾問題をトゲにしたくない 米中両国に対し、安倍政権の新政権への 台湾夕刊紙「聯合晩報」 ( 三月三〇日危機管理システムが機能し始めた。第三 過剰な関与姿勢は突出している。その路付 ) が「北京の対新政権姿勢」をまとめは、中国の経済減速が顕著になり、北京 線を貫けば北京だけでなくワシントンもた記事は「九大原則」として①両岸関係にとって安定こそ優先課題。蔡政権の出 プレーキをかけるだろう。 の安定②過去の交流の成果を保持③逆転方次第だが、可能な限り政治的緊張を避 まず米国。国務省は蔡当選の直後「両防止④強硬姿勢を主とし柔軟政策で補助け、「平和と安定」に向けた努力を継続 岸関係の平和と安定に強い関心を寄せて⑤弾力的対応⑥米国を通じて台湾を制すしなければ、台湾問題を「副次変数」に いる。蔡氏と台湾の全ての政党とともに、る⑦台独批判を重視⑧蔡批判は抑制⑨両できない。 多くの共通利益を推進し非公式な交流の岸に緩衝空間を創造ーーーを挙げた。米中 過剰関与は自制を 強化を願う」という声明を発表した。声両国は台湾問題を米中関係のトゲにせず、 明は敢えて馬にも言及し、「 ( 両岸関係を改「副次変数」にすることに共通利益を見米中の現状維持姿勢に比べると、安倍 善した ) 馬の強固な歩みを称賛」すると出している。北京は台湾問題の優先順位政権の蔡に対する過剰な関与が目立つ。 を上げたくない。南シナ海での米国との岸田文雄外相は当選当夜に祝意談話を発 付け加え配慮した。 国民党系のシンクタンク「両岸交流遠確執や不透明な日中関係など、優先順位表した。台湾総統選で外相談話を発表し たのは一九七二年の断交以来初めてだ。 を見基金会」の趙春山理事長は「米国の最の高い外交課題が山積している。 局大の関心は、誤判によって想定外の突発 北京が台湾問題を主要変数にせずにす声明は「台湾は我が国にとって、基本 の 事が起きること。両岸の争いに巻き込まむ理由は他にもある。それは陳政権誕生的な価値観を共有し、緊丗な経済関係と 定 安 れたくないのだ。だから地域の平和と安から一六年で台湾海峡の環境が大変化し人的往来を有する重要なバートナーであ たからだ。第一に中国の台頭は、米中関り大切な友人。日台協力と交流の更なる 平全を最優先している」とみる。 ロ

天皇の世紀 3

で覆を取ると車台に小さい砲と弾薬を載せてあったと言う。久光は、当主ではないが、 国主大名以上の供揃いで、街道を通行した。 生麦付近の東海道は、今日は幅をひろげて人家の中に埋れたが、道の幅は松並木のあ る低い土手の間の極めて狭いものだった。行列に出会った騎馬の外人四名は、自然と左 側に圧迫されて進み、久光の駕籠を囲んで厚くなっている供勢の行列の中に入って了っ たのである。 島津の供の中から注意したが、一一 = ロ葉が通じないので、どうしてよいか判断がっかなか ったのである。奈良原喜左衛門は、当番の供頭として、久光の駕籠脇に付添って歩いて いた。異人が騎馬で行列に混入して供先をみだしているのを見るなり、喜左衛門は走り 出て、近習役中小姓の列の前に行った。その時リチャードソンが、馬首を右に廻らして 喜左衛門の前に立ち塞がった。喜左衛門は抜打ちに、左肩の下から斜めに、肋骨から腹 部に切り下げた。鮮血の走るのが人々に見えた。 それと見て、他の武士たちも刀を抜いて他の英人に襲い掛った。リチャードソンは、 創口を左手で抑え、右手に手綱を取って逃れようとした。血の塊、臓腑の断片を振落し 者ながら、約十町ほど逃れ、落馬して、海側の並木の土手の下に驅を寄せた。行列の先頭 志は、その地点よりも前方に出ていて、海江田武次は輿に乗って先頭にいた。外人が来る 有のを最初に見て、邪魔にならぬよう脇に寄させるよう手真似で注意して通したのだが、 後方からその三人が馬を飛ばして来て、血に染った姿で、神奈川の方へ逃げるのを見、

世界 2016年07月号

と納得していないが、激烈な非難や威嚇 加は控えている。当面は新政権の「言動を 見守る」穏当な姿勢で臨むだろう。政府 平和と安定の大局観を 間対話と交流は中断するものの、経済や 民間交流は継続する「冷たい平和」の時 おかた・たかし一九七ニ年慶応大学法学部卒業後、共同通信 社に入社。香港、モスクワ、台北各支局長、編集委員、論説委員・任 就 ) を 代に入る。ここで使う「両岸関係」とは、 を経てニ 0 〇八年から共同通信客員論〉がロ、 ~ 驤 2 説委員、桜美林大非常勤講師。拓殖大。統フ 主権で対立する中国と台湾の関係を、地 岡田充 客員教授、法政大兼任講師を歴任。 理的呼称によって非政治化する表現であ る。 台湾新総統に蔡英文氏就任」、。 まず演説の内容を振り返る。構成は① 世界はいま、「統合」から「分散」へ 経済構造の転換②社会の安全ネットの強 「台湾国家」を強調 の過程に入っている。英国の欧州連合 化③社会的公平と正義④地域の平和安定 離脱の動きや、マネー資本主義の 台湾の第一四代総統に五月一一〇日、民の発展と両岸関係ーーーの四部分。これを 総本山である米国で、内向きなトランプ主進歩党 ( 民進党 ) の蔡英文主席が就任みれば分かるように、足踏み状態にある が共和党大統領候補の地位を確実にしたした。就任演説で注目されたのは、台湾台湾の経済成長に弾みをつけ、少子高齢 こともその例だ。 と中国の「両岸関係」をどう位置付ける化と経済格差が進む台湾社会の活性化を 冷戦終結から四半世紀、世界経済が収か。北京がそれにどう反応し、馬英九政図る経済・内政重視の姿勢を打ち出した 縮する中、至る所でグローバル化の反作権下で八年間平和と安定を保ってきた台のである。林全という民進党員ではない 用としてナショナリズムが台頭している。湾海峡にどのような変化が表れるかであ経済・財政専門家を行政院長 ( 首相に相 いきなり大風呂敷を拡げたが、台湾の政った。 当 ) に据えたことからもそれが窺える。 権交代もそんな大環境の変化がもたらし彼女は、北京が要求した「九一一合意」彼女が最も強調したかったのは、「台 たものの一つとみるのも可能である。 と「一つの中国」受け入れには正面から湾国家」である。「一つの中国」を認め 応えなかった。中国は「不完全な答案」た馬英九前総統との違いを意識し「台湾 ロ

20世紀とは何だったのか : 西洋の没落とグローバリズム

描いている。ここには、ヨーロッパの十九世紀末期、つまり旧世界の最後の姿が映 し出されています。 これを、同じの『名探偵ボワロ』のシリーズと比較してみれば、その背景 となっている光景や生活感覚の違いは歴然としているでしよう。ボワ口がはじめて 登場するのは一九二〇年で、彼の活躍の舞台は主として二〇年代から三〇年代で す。ドイツではナチスが登場し、勢力を急拡大する時期です。ほんの二、三十年の 違いですけれども、全体が醸し出す雰囲気がずいぶん違ってきている。ボワロは馬 車ではなく自動車で移動しますが、たしかに、ボワロの時代背景なら現代とそれほ ど変わりません。 要するに、一八七〇年代から第一次大戦までは帝国主義の時代です。その帝国主 義の矛盾が行き着くところまでゆき、ヨーロッパ列強の植民地をめぐる争いが最終 的にたどり着いたのが第一次大戦だった。だから、植民地主義にせよ帝国主義にせ よ、たしかに舞台は「世界」へと拡散しているのですが、主役はヨ 1 ロッパ列強 ( それにつけ加えると、アメリカ、ロシア ) であり、舞台を動かしているのはあくま でヨーロッパだったわけです。

いまに生きる古代ギリシア

上の人物から登場人物を得て、いわば高貴な人々の命運を舞台上に展開させるのに対して、 喜劇は同時代の一般市民たちの生活を題材として、政治家や有力者たちを滑稽に描き、揶揄 ちょうしよう 嘲笑の対象としています。しかし、たとえば現存最古の喜劇『アカルナイの人々』は、ペ ロポネソス戦争の終結を願う主人公ディカイオポリスが単独でスパルタと和平を結んで平和 な生活にもどるのに対し、主戦論者たちは戦争に苦しみ、ディカイオポリスと戦争の是非を めぐって議論するにつれ、舞台上では次第に和平論への傾きが強くなっていく、というもの で、アリストフアネスの政治への姿勢が鮮明に打ち出されています。彼の作品は多くが戦争 反対の立場を主張するもので、『女の平和』『女の議会』のいずれもが平和を訴えています。 古代ギリシアでは、一般に女性は抑圧される存在でしたが、とりわけ前五世紀のアテナイ では、国力の増大と大国化が進行するにつれ、戦争に直接関与しない女たちの社会的な立場 はそれまで以上に弱くなっていきました。そのような女たちを主人公にした喜劇を、アリス トフアネスは三作も残しています。そうすることで、社会の矛盾をより鮮明に描くことがで きる、と判断したのでしよう。このように、喜劇もまた、自国のおかれた状況を相対化し、 市民たちに複眼的な見方を持つよう促したのです。 日本での上演 このような悲劇、喜劇は日本にはどのように伝えられたのでしようか 驚いたことに、『オイデイプス王』は早くも一八九四年 ( 明治二七 ) に、翻案ではありますが、 第 6 回演劇ーープロバガンダの提示と事実の相対化

新潮45 2016年09月号

次 目 林真理子 夫との、まあ、 小島慶子 悪くない関係 『深夜特急』はムリでした 里中高志 小心者ライターのインド探訪己 私の猫もかぶりつき猫が視る「ネコ番組」蛭田亜紗子 ポケモン OO がプレイできるなんて、 犬山紙子 生きてたら楽しいことが起こるものだ 井上篤夫 近代日本が踏み台にした「フルべッキ先生」正伝 歴史再考 3 信長が仕掛けた東西「経済戦争」中野順哉 英国の離脱はほんとうに誤りだったか村上政俊 原爆は誰のものか 知られざる米英の暗闘 オペレーション N 男ロ 新資料発掘 対談 巨弾連載小説 ! 二一一三ロ 有馬哲夫 真山仁 266 142 146 242 164 206 月刊サクラセブス〔最終回〕 ◆ 4 年後の東京大会に向けて 生島淳 スポーツ指導者たちの 入を育てる」流儀団 ◆八田一朗の「ハッタリ」 黒井克行 国道者⑩ ◆十人力の大男が作った道 佐藤健太郎 イマイマイズム見聞録 ◆都知事選開票日の 鳥越俊太郎事務所 今井舞・ 221

世界 2016年07月号

させたくない」綱渡りの対応を選択した重に避けながら、台湾新政権に圧力を引確に謝罪しなくても、悔悛の態度を示し たと受けとめられるのではないか。アメ と評し、民進党系の立法院長蘇嘉全の言き続き加えていくとの見方を示した。 葉「最大限に善意を示した」も紹介した。台湾海峡をはさむ「戦争でもなく、平リカが弱みを見せたことになるのではな いか。決意の欠如の現れではないか」と 米国務省は両岸関係の現状維持を促す和でもない」新しいラウンドの駆け引き ( 朱 ) の反対論がある。しかし⑩は、この見方 コメントを出したが、米国の中国問題専が始まったことは確実だ。 門家は二三日、ウイルソン国際センター を「愚か」と一蹴する。被爆地訪問は オバマの広島訪問 「歴史を抱きしめるもの」であり、「戦争 に集まり、検討会議を行った ( ⑩ ) 。元 の悲惨なコストと核戦争の恐怖」を認識 駐中国大使ロイは、蔡英文は北京の立場主要七カ国首脳会議 ( 伊勢志摩サミッ に対してかなりの歩み寄りを見せたが、 ト ) 出席で訪日の際、米国のオバマ大統するものだとその意義を説いた。 北京はそれに満足するはずはなく、今後領が広島も訪問する方針を発表した。七「世界各地で何十もの紛争が続いてい 数か月間、膠着しながら双方が打開策を一年前の原爆投下以降、現職の米大統領る二〇一六年」に訪問するのは時宜にか 模索する期間が続くと展望した。中国問が広島を訪れるのは初めて。ローズ大統なっており、北朝による核実験などを 題専門家グレーザは、今後数か月間の試領副補佐官は「広島で『核なき世界』の引き合いに出しながら、「核の脅威が今 なおリアルなものであること」を忘れて 金石として、台湾立法院の審議、教科書理念のもとで平和と安全を追求するとい 指導要綱の調整、の対応、蔡英文う米国の考え方を再確認する」と意義をはならないと論じている。そして、「過 去 ( 原爆投下 ) は必ずしも ( 将来起きること が六月末にバナマを訪問する際の米国立強調した。 ち寄りなどを指摘した。 ここでは訪問決定が発表された段階でヘの ) プロローグではない」との期待を 蔡英文の演説に関し、中国国務院台湾の論評に焦点をあてることにする。米国語るが、それはあくまでも、「過去から 弁公室は、「書き終えていない答え」との⑩は、第二次世界大戦末期に二発の原学ぶ限りにおいてという条件つきだ」と のコメントを出したが、台湾民進党側爆が広島、長崎に投下されたことで、今締めくくったのが印象深い。米国の⑩の ( ⑩ ) は、中国の台湾問題専門家周志懐、日まで続く「 ( 人類初の核攻撃に関する ) 困論調も、訪問の意義に重きをおく。ホワ 評 劉国深らは蔡演説に一定の評価を与え、難で道徳的な痛みを伴う歴史的な議論」イトハウスは過度に期待が膨らむのを警 月 戒するが、「核のない世界」へのオバマ 論「今後を見守る」との姿勢を示したことが始まったとみる。 世に注目し、北京も対決、決裂の局面を慎オバマ大統領の広島訪問に対し、「明大統領の「ビジョンを前進させる新たな アメリカ

世界 2016年07月号

それが、先に見た二つのキャピタルーー資本と首都 あの時、一ドル一一三五円を一気に一九〇円台にする協調介 入に進んで応じた。対ドル円相場は、その後、一七〇円台を対する、民衆の反逆と通底している。 第二に、二つの取り極めに共通するのは、近隣共産主義国 経て、二年後の八七年には一一〇円台に、さらに一〇年後の に対する脅威論である。 九五年には、一ドル七〇円台まで高騰した。プラザ合意以前 の三倍の超円高である。 「強い経済は、強い安全保障によってつくられる」という 論理だ。その論理に従って日米同盟を強化する、それによっ いうまでもなく、その円相場は、円の実勢価格から大幅に かいり 乖離していた。そして日本は、高くなった円で、米国債を買 て日本経済を活性化できるという政策論理だ。日米基軸論と い支えた。そのため失われた国費は、プラザ合意以後の一〇 いう政策倫理・ーーいや政策非倫理ーーといいかえてよい。 年間で八〇兆円を超すと算定される。 それが、日米間の二つの取り極めを貫く第二の共通点だ。 そして今次は、食や金融、医療、知財での全面的な対米譲 かってはソ連の″脅威″に対抗するための日米同盟強化論 歩だ。モンサントやカーギルなどの巨大グローバル企業に、 であった。ソ連の脅威と侵略から日本列島を守るために、米 国は核抑止力を行使し、日本は、自国領土と自由主義世界を 遺伝子組換え表示問題で譲歩し、「食の安全」を売り渡す。 農協″解体″を通じてバンクの一五〇兆円に上る金融預守るために、難攻不落の「不沈空母」の役割を果たす。いわ 金市場を、米、日双方の巨大金融機関に明け渡す。の預ゆる「不沈空母」論と、中曽根康弘首相が称したものである。 その共通の大義名分下で米国は、巨額の兵器を日本に売り 金総額は、邦銀首位のみずほフィナンシャルグループの預金 総額とほば同額である。 つけ、日本はそれを買い受けた。そして米国による強硬な円 高圧力をかわすために、日本は対米思いやり予算を支払う。 合医療や知財についても同様だ。 ラ 日米同盟基軸論の下で、民益を犠牲にしながら、ごく一握併せて沖縄の米軍基地要塞化を強化する。 プ のりの日米双方の巨大グローバル多国籍企業と、権力者たちの それら一連の米日軍事連携プレーが、アジア軍拡競争に拍 車をかけて、七〇年代軍縮デタント ( 緊張緩和 ) の動きを逆流 境ための取り極めだ。それが、の正体ではないのか。 そしてだからこそ今、米国の朝野で、大統領選挙を前に与 させ、「新冷戦」をつくり出した。 国 帝 野党大統領候補の双方から、反対論が噴出しているの そして今次は、興隆する中国の″脅威″に対処するための ゅ である。は、グローバル企業による「一 % のための協 「中国封じ込め」論である。 終定」だという批判だ。民益不在の国際協定への批判である。 その共通の戦略目標につき従って日本は、米国とともに、