古代の皇位継承 : 天武系皇統は実在したか

キーフレーズ

聖武 天智 天武 天皇 皇統 草壁 文武 続日本紀 即位 称徳 孝謙 淳仁 皇太子 桓武 大王 皇位継承 光仁 考え 光明子 斉明 不改常典 不比等 壬申の乱 藤原氏 井上 王位継承 奈良麻呂 道鏡 天平宝字 正当性 阿倍 不破 藤原 元明 後継者 盧舎那仏 受け継ぐ 皇子 大津 塩焼 継承 吉川弘文館 不破内親王 根子 押勝 息子 麻呂 嵯峨 意味 白壁 再建 大友 生まれ 意識 行幸 存在 日本 吉野 孝徳 塩焼王 泉涌寺 皇位 権威 誕生 讃良 聖武天皇 日本書紀 七世紀 中継ぎ 可能性 皇后 アマテラス 受け 王子 道祖 考える のみこ 見える 死去 仲麻呂 新田 天武天皇 草壁皇子 明らか 皇嗣 関係 自身 長屋王 キサキ 清麻呂 護持

目次

次 目 天武系皇統は実在したかープロローグ : 「天智系」と「天武系」の対立という見方 / 「天智系」皇統説の登場 / 泉涌 寺の歴史から考える / 中世の「正統」理念から考える 七世紀の王位継承 天智以前の王位継承 起点ー推古大王の遺詔 / 舒明大王から皇極大王へ / 乙巳の変ー皇極大王か ら孝徳大王へ / 孝徳大王から斉明大王へ 称制ー天智の即位事情 : ・ 斉明大王の急死と称制 / 斉明大王の遺業継承 / 王位継承の改造計画 壬申の乱ー天武の即位事情 : ・ 天智後継は大友王子 / 大海人王子の立場 / 内乱の共同謀議 / 天皇の誕生 目 ・次 2 3 っ 0

-4 吉野行幸ー持統の即位事情 盟約ー吉野への道 / 大津皇子の「謀反」 / 珂瑠皇子誕生の波紋 / 即位ー再 び、吉野への道 / 「大君は神にしませば」 / 斉明・天智への帰属意識 文武皇統意識の形成 文武天皇と「不改常典」 史上最初の皇太子 / 持統の天皇位の由来 / 「不改常典」の登場 / 本当に天 智が制定したか 創出された天智の権威・ 斉明・天智陵の「営造」 / 天智陵の特殊な位置 / 天智は律令国家の初代天 皇 / 天智は皇統の始柤にあらず / 法・制度の創始者としての天智 「倭根子」から「天之真宗」へ・ 「倭根子豊祖父」とは何か / 持統の諡号との対応性 / 持統・文武の諡号改 定の意味 / ホノニニギとしての文武 / 文武が「大行天皇」とされた理由 皇統の護持者たち : 不比等に下賜された経済的特権 / 「藤原朝臣」独占の意味 / 不比等に課せ られた特命 / 草壁皇子への準天皇待遇 / 文武の遺詔の重み / 皇統護持のた めの「中継ぎ」天皇 / 皇統護持の名のもとに 2 っ / 4 -0 2 っ /

次 目 5 聖武天皇の皇統再建計画 光明立后ー聖武の立場と課題 : 再び「不改常典」ー聖武即位 / 皇太子の生と死 / 長屋王の「謀反」 / 光明 立后の「史的意義」 天平の三姉妹ー聖武の娘たちの婚姻・ 阿倍内親王「不婚」の理由 / 異例の女性皇太子ー皇統再建に向けて / 井上 内親王の婚姻 / 不破内親王の婚姻 / 塩焼王との結婚時期 / なせ塩焼王を責 め続けたか / 娘婿ー皇統再建の切り札 / 聖武の新田部系びいき 東国行幸ー壬申の乱の回顧 : 「朕意ふ所有るに縁りて」 / 壬申の乱の跡をたどる / 天武を回顧する意味 / 「君臣祖子の理」とは何か / 盧舎那仏造立の意義 詔ー聖武の到達点・ 皇統再建の暗雲 / 「然も猶、皇嗣立つること無し」 / 聖武出家の意義 / 孝謙 即位と紫微中台の発足 / 聖武による釦の掛け違え 草壁皇統意識の誕生 奈良麻呂の変ー「皇嗣」をめぐる暗闘・ 道柤皇太子を廃す / 「顧命」とは何か / 大炊王の立太子 / 大炊は孝謙の擬 遺 729 ・ 4 702 月 7 ノ 40

似配偶者 / 奈良麻呂らの謀議 / 道祖「杖下に死す」 / 塩焼の「再出発」 淳仁の即位事情 : 淳仁の微妙な立場 / 「岡宮御宇天皇」の誕生 / 草壁が皇統の始祖とされた 理由 / 光明子の気遣い / 「君臣の理」と「祖子の理」と / 天皇として否認 された淳仁 押勝の乱ー称徳即位の事情 : ・ 先に仕掛けたのは称徳 / 淳仁の強制退位 / 「今帝」塩焼の最期 / 紀伊行幸 ー舎人系への示威 / 白壁・井上夫妻への優遇 道鏡擁立の構想とその挫折 : 道鏡、天皇への階段 / 道鏡が「法王」とされた理由 / 道鏡は聖武の娘婿 / 和気王の変ー舎人系の反撥 / 志計志麻呂の変ー捏造された犯罪 / 字佐八幡 の神託 / 清麻呂の真意とは 称徳から光仁・桓武へ 光仁の即位事情 : 称徳の遺宣 / 創作された光仁即位のドラマ / 光仁の立場 / 復権される人び A 」 桓武の即位事情 : ノ 51 784 792 763

次 目 7 井上皇后の「謀反大逆」 / 井上即位の可能性 / 草壁皇統断絶の危機 / 山部 親王の立場 / 聖武に連なる桓武 / なぜ「不改常典」なのか / 川継の変ー狙 われた桓武 / 不破内親王の末路 皇統意識の転換ーエピローグ : ・ 平城京から長岡京へ / 中国的皇統の創出 / 光仁・桓武の諡号の意味 / 新た な皇統継承の構想 / 桓武から平城へ / 平城上皇の政変 / 嵯峨による軌道修 正 / 承和の変ー皇統迭立の破綻 亠の A 」か」 参考文献 2

奥付

著者紹介 一九五七年、東京都に生まれる 一九八六年、学習院大学大学院人文科学研究 科史学専攻博士後期課程中退 一九九七年、博士 ( 史学 ) 学習院大学 現在、学習院大学・日本大学・立教大学、各 非常勤講師 主要著書 古代王権と大化改新蘇我氏四代白村江 壬申の乱天皇と日本の起源古代日本の女 帝とキサキ 歴史文化ライブラリー 242 古代の皇位継承 天武系皇統は実在したか 二〇〇七年 ( 平成十九 ) 十一月一日第一刷発行 とおやまみつお 著者遠山美都男 発行者前田求恭 発行所無士ロ川弘文館 東京都文京区本郷七丁目一一番八号 郵便番号一一三ー〇〇三三 電話〇三ー一二八一三ー九一五一〈代表〉 振替口座〇〇一〇〇ー五ー二四四 http://www.yoshikawa-k.co.jp/ 印刷Ⅱ株式会社平文社 製本Ⅱナショナル製本協同組合 装幀Ⅱマルプデザイン ℃ ) Mitsuo Töyama 2007. printed ⅲ Japan ISBN978 ー 4 ー 642-05642 ー 7 く日本複写権センター委託出版物〉 本書の無断複写 ( コピー ) は , 著作権法上での例外を除き , 禁じられています . 複写を希望される場合は , 日本複写権センター ( 03 ー 3401 ー 2382 ) にご連絡下さい .