目次 上 - んか当」 第一章女性統治者と祭祀ーー三世紀前後 女王卑弥呼の統治 卑弥呼についての通説 / 祭司王としての卑弥呼 / 未婚の女性統治者 / 男女の共同統治 下の女王 神功「皇后」の祭司王的性格 神功「皇后」と祭祀 / 神功「皇后」の即位はなぜ記されなかったのか 3 男性統治者と祭祀 男性も祭祀をつかさどった / 王権と祭祀
第二章男王・女王の共同統治ーー四、五世紀 中国史書の偏向 中国史書は本当に信頼てきるのか / 中国史書にみえる男尊女卑観念 / 神功・推古・孝 謙 ( 称徳 ) はなぜ中国史書にも女性として記されたのか / 倭の五王をどのように考え るか / 四世紀前後の倭に女性統治者が存在したか 伝承にみえる男女の共同統治 ヒメ・ヒコ制 / 伝承における各地域の女性首長 考古資料にみえる男女の共同統治 弥生時代の男女のペア埋葬 / 古墳時代の女性首長 第三章日本古代の女王たちー・六、七世紀 女王 ( 帝 ) の前史としての飯豊王
倭王「武」 ( 大王・雄略 ) のあとの政治的空白 / この時代の女性の地位 / 伝承上の女 王・飯豊王 / 未婚か既婚かがあいまいな飯豊王 世俗的統治能力に優れた女性王族 六、七世紀の女性王族 / 手白香王女 / 春日山田王女 / 堅塩媛 / 額田部王女 / 宝王女 / 倭姫王 3 推古女王 廐戸王子は若くして「皇太子」となったのか / 推古即位前の重要な役割 / 六、七世紀 の王位継承ルール / 推古女王の即位 / 推古女王の事績 / 推古女王の評価 4 皇極 ( 斉明 ) 女王 皇極女王の即位事情 / 上宮王家滅亡事件についての『書紀』記載の不自然さ / 上宮王 家滅亡事件の真相Ⅱ皇極即位の背景 / 皇極女王の事績 / 斉明女王の即位事情 / 斉明女 王の事績 / 皇極 ( 斉明 ) 女王の評価 101
第四章律令制下の女帝たちーー八世紀 持統女帝 持統女帝の即位事情 / 持統女帝は時代の変革者 / 律令制下ては女帝は男帝と同等のも のてあった / 女帝は男帝と同様に大嘗祭も行った / 皇位の嫡 ( 直 ) 系継承 / 嫡系主義 を定着させるための方策 / 持統女帝の事績 / 持統女帝の評価 2 元明女帝 元明女帝の即位事情 / 嫡系主義を宣言した不改常典 / 嫡系継承を維持するための中継 ぎ天皇 / 元明女帝の二人の娘に対する処遇 / 元明女帝の評価 3 元正女帝 元正女帝の即位事情 / 元正女帝はなぜ未婚てあったのか / 元正女帝の事績 / 元正女帝 の評価 孝謙 ( 称徳 ) 女帝 123 124 163 153 144
孝謙女帝の即位事情 / 史上初めての女性皇太子 / 正統な女性天皇としての孝謙女帝 / 孝謙女帝はなぜ不婚に終わったのか / 未婚の女帝を認めようとしない風潮 / 真の女性 天皇としての称徳女帝 / 道鏡事件 / 女帝の終焉Ⅱ嫡系主義の終わり 第五章古代日本ではなぜ女帝 ( 王 ) が輩出したのか 古代日本社会における女性の財産所有 古代戸籍などにみえる女性の財産所有 / 地方豪族層の女性の財産所有 2 日本と唐の戸令応分条の比較 日本古代の律令 / 唐ては女性は家産分割から排除された / 大宝戸令応分条の内容 / 養 老戸令応分条の内容 / 唐令・大宝令・養老令の戸令応分条の各特質 / 前近代中国の財 産所有のありかた / 古代日本の財産所有のありかた / 古代日本と前近代中国との親族 組織の相違 / 大宝令と養老令の応分条に相違が生じた理由 / 養老戸令応分条の規定内 容は時代をかなりさかのばる 186 185 192
古代日本における女性の社会的地位 唐の「命婦」制度 / 古代日本の「命婦」制度 / 古代日本の内命婦の例 / 古代日本の女 性官人は自立していた / 地方豪族層の女性も自立していた / 女性の社会的地位の高さ ゆえに女王・女帝が出現した 終章女帝の本質 東アジアの女帝 ( 王 ) 中国史上唯一の女性皇帝となった則天武后 / 古代日本て女帝 ( 王 ) が輩出した特異性 古代日本の女帝 ( 王 ) とは 女性統治者の歴史的変遷 / 古代日本の女帝 ( 王 ) の本質 ・のし」、か」 主要参考文献 218 229 235 244 230 242
N. D ℃ .210 248P 18cm ISBN4-06-1497944 講談社現代新書 1794 じよて 女帝の古代史 二〇〇五年七月二〇日第一刷発行 なりきょひろかず 著者成主相弘和 0 Hi 「 okazu Na 「 ikiyo 2005 発行者野間佐和子 発行所株式会社講談社 東京都文京区音羽二丁目一二 電話出版部〇三ー五三九五ー三五二一 阪売部〇三ー五三九五ー五八一七 業務部〇三ー五三九五ー三六一五 装幀者中島英樹 大日本印刷株式会社 製本所株式会社大進堂 定価はカバ に表示してあります Printed in Japan 〈日本複写権センター委託出版物〉 本書の無断複写 ( コピー ) は著作権法上ての例外を除き、禁じられています。 複写を希される場合は、日本複写権センター ( 〇三ー三四〇一ー二三八二 ) にご連絡ください 落丁本・乱丁本は購入書店名を明記のうえ、小社業務部あてにお送りください 送科小社負担にてお取り替えいたします。 なお、この本についてのお問い合わせは、現代新書出版部あてにお願 ー二一郵便番号一一二ー八〇〇一 いいたします