完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

キーフレーズ

三巻本 中宮 一九 女房 一六 枕草子 感じ 一四 をかし 自分 十三 十二 申しあげ 見える 見る 見え 言っ 言う 思っ 思ひ 様子 現代語 知ら 御前 中将 仰せ 不審 一宝 思ふ 思う 気持 大納言 しよう 人々 単衣 一説 おもしろい 持っ 申しあげる 一三 いとをかし 参上 ひどく たいへん 作者 座っ 清少納言 殿上人 能因本 ほんとうに あそばさ 物語 道隆 六位 立ち 関白 書き 四位 清涼殿 思い 入れ 長徳 すだれ 聞き 身分 とても 近く 三一 斉信 いらっ 場合 蔵人 手紙 殿 五位

目次

ロ絵目次 葉月物語絵巻 : 枕草子絵巻 : 住吉物語絵巻 : : ワ 〈装丁〉中野博之

11 凡例 凡例 一、本書の底本には学習院大学蔵三条西家旧蔵の室町時代の書写本を用いた。「能因が本」を写したとする 奥書があるのに拠って通称「能因本」といわれる。近世から昭和十年代まで広く行われた北村季吟 ( 一六 = 四 ~ 一七 0 五 ) の著『枕草子春曙抄』の本文の源をなす本である。『春曙抄』の本文が、能因本の本文に、三巻 本などを参考にして、みだりに変改の手を加えた不純本であるのにくらべて、この本は純粋度が高い本文 を保持しているが、それまでの伝写の間に、やや粗雑な書写を経過したことがあったらしくて、魯魚章草 の誤りや脱字なども少なくはないようである。従って、それらの事情によって生ずる意味不通の箇所など については、ほば確実と考えられる範囲内で、他の若干の伝本に拠り、またきわめて稀には意によって推 測して、最小限度の校訂を試みた。 一、学習院大学蔵三条西家旧蔵本 ( 以下「底本」と称する ) の校訂に用いた伝本は次のとおりであり、すべて 田中重太郎氏編著『校本枕冊子』 ( 古典文庫刊 ) 掲載のものに拠った。 能因本系統 イ吉田幸一氏蔵富岡家旧蔵本 ロ高野辰之氏 ( 斑山文庫 ) 旧蔵本〔上巻欠〕 十行古活字本

枕草子 12 ニ十二行古活字本 ホ十三行古活字本 2 三巻本系統 田中氏の校本において底本本文の右側に対校に用いてその異同を掲出してある本文。 田中氏は三巻本の第一類本のうち陽明文庫蔵 ( 墨付一六七丁 ) 本を対校用本とされたが、第一類本は、 日本古典文学大系本 ( 三巻本 ) の段序で第七九段の「あぢきなきもの」までの部分を欠いているので、 その部分の諸段および、それ以後の段でも第一類本になくて第二類本にある数段は、第二類本の田中氏 蔵弥富破摩雄氏旧蔵本をもって補われた。便宜上、それをおしなべて「三巻本ーとして本書の「脚注ー では掲げておいたが、能因本と三巻本とでは段序にちがいがあるから、本書の段のうちどの段の対校に 用いられているのが弥富本であるかを明らかにするため、それに当る本書の段序を次に掲げる。 第一 ~ 二五段。第二八 ~ 五三段。第五五 ~ 六〇段。第六二 ~ 八一段 ( 八一段は「あぢきなきもの」の段 ) 。 第一七三段。第二二二段。第二九五段 ( この段は弥富本では本書第一〇段の末に当る部分にはいる ) 。第三 〇四段 ( この段は弥富本では本書第五二段の末に当る部分にはいる ) 。 右以外の各段は陽明文庫本であるが、ただ次の諸段は、第一、二類を通じて三巻本には全く欠けてい る段である。 第五四・六一・八二・八四・一一七・一五二・二一九 ~ 一一二一・三〇三・三一〇・三一 三一四・三一八・三二三段。 3 前田家本