「ドイツ帝国」が世界を破滅させる

キーフレーズ

ドイツ フランス ロシア アメリカ ヨーロッパ ウクライナ 日本 システム ポーランド ドイツ帝国 支配 ヨーロッパ大陸 イギリス GDP 国家 オランド 民主主義 スウェーデン フランス人 問題 サルコジ デモクラシー 世界 政府債務 フィンランド 富裕層 中国 購買力平価 ドイツ人 コントロール 今日 プーチン 可能性 社会 2005 保護主義 ユーロ圏 ューロ ソ連 権威主義 イタリア 人類学 人びと ユーロ あの国 銀行 ドイツ帝国 ドイツ南欧 ドイツ圏 ドイツだけ ドイツ以外 ドイツ覇権 ドイツ専用 ドイツ外交 鍵ーーードイツ ドイツ支配下 ロシアウクライナ アメリカ帝国 ドイツ副首相 ーーー南欧 ーー日本人 ロシア嫌い ロシア崩壊 ーーイギリス ロシア接近 ウクライナ vs. ロシア ロシア経済 人口学者ーーー以外 ー歴史 アメリカ vs. ヨーロッパ vs. アメリカ 併合途上ー ー争点 ーテ ーギリシャ アメリカ覇権 アメリカ合衆国 ロシア天然ガス ロシア脅威論 討論へ 帝国以後 ガスパイプライン問題ー ウクライナ問題 ること 解へ 年以降 ヨーロッパ大陸 東欧支配 支配権 衛星国 離脱途上 支配地域 世界 堀茂樹訳 警告 トッド

目次

「ドイツ帝国、が世界を破滅させるーー日本人への警告◎目次

日本の読者へ 1 ドイツがヨーロッパ大陸を牛耳る 2 ミ 4.8 自ら進んでドイツに隷属するようになったフランス スノーデンを保護して西洋における市民の自由を守ったロシア ロシア脅威論は西洋が病んでいる証 「新冷戦ではない アメリカと衝突しはじめたドイツ ヨーロッパの支配権を手にしたドイツ オランドは「ドイツ副首相」 ウクライナ問題の原因はロシアではなくドイツ ドイツの強さの源泉 アメリカによるヨーロッハ制御の鍵はドイツ ドイツ外交は不安定 , 。。ー歴史の教訓 アメリカ帝国の凋落 アメリカ「ドイツ帝国」

ロシア崩壊こそアメリカにとっての脅威 愚かなプレジンスキー ロシア嫌いでドイツの脅威を見誤る 東欧支配で衰退したソ連、復活したドイツ ドイツがヨーロッパ大陸を牛耳る 地図が示す「ドイツ圏」という領域 フランスの協力によって完成した「ドイツ圏」 「被支配地域」ーーー南欧 「ロシア嫌いの衛星国 イギリスに近いデンマーク、ロシアに近いフィンランド 「離脱途上」ーーイギリス ドイツ覇権よりアメリカ覇権の方がマシ ンガリー 「離脱途上」 ウクライナ 「併合途上ー ガスパイプライン問題ー・・・ー争点は「ロシアウクライナ」でなく「ドイツ南欧」 ヨーロッパという階層システム ポーランド、スウェーデン、バルト三国

アメリカとの産業上の不均衡 不均衡はドイツ支配にプラスに作用 ドイツ一人勝ちのシステム アメリカと「ドイツ帝国」の衝突 ウクライナは国家として存在していない ウクライナ問題の行方 アメリカによるユーラシア大陸コントロールの鍵ーーードイツと日本 今後二〇年に衝突の危機 アメリカの白人デモクラシー ドイツ専用のデモクラシー 力をもっと非合理的に行動するドイツ 平等と自由をめぐるドイツ・フランス・アメリカ 価値観のちがいが対立を招く ドイツのせいでロシア接近を阻まれた日本 政治指導者にサイエンス・フィクションを勧めたい

2074.5 2 ロシアを見くびってはいけない 乳児死亡率の上昇から予見できたソ連崩壊 乳児死亡率が低下し、出生率が上昇しているプーチンのロシア 経済指標は捏造できるが、人口学的指標は捏造できない ロシアの安定化を見誤った西側メディア 国内で支持される権威主義的デモクラシー はロシアのエリート 養成機関 ロシア経済の二つの切り札 人口学的指標が示すロシアの健全さ 3 ウクライナと戦争の誘惑 2 ミ 45 家族構造からみたロシアとウクライナ 国家が機能してこなかった「中間ヨーロツ。、 人口学で確認できるウクライナの解体 「親派」と称される極右勢力 「プーチン嫌い」が真実を見えなくさせている

「テロリストファシスト」の戦争に対して冷静なプーチン ウクライナの暴走とヨーロッパの破産を止められるのは誰か ? 4 ューロを打ち砕くことができる唯一の国、フランス 2 ミ 4.6 パの接近 イラク戦争時のロシアとヨーロッ オバマ大統領による路線転換 極端に振れるドイツの対露外交 ウクライナ問題をめぐるドイツの強硬姿勢 ロシア嫌いの『ル・モンド』紙 西側メディアの非合理的な報道 ロシアの合理的な外交 アメリカは自分が何をしているかを理解していない アメリカから自立したドイツ 米露の協調こそ世界安定の鍵 真のプレーヤーは米・露・独のみ ロシアが好戦的になることはありえない アメリカなしにヨーロッパは安定しない

ヨーロッパはすでに死んでいる ューロは機能していない 銀行に支配されるフランス国家 2 ミご 5 オランドよ、さらはー オランドの三つの失政 政府債務は民間金融機関の発明 率先して脱税する予算担当大臣 場当たり的な「資産公開」は反民主主義的行為ーー国家と銀行の力関係 社会党の「銀行寄り路線ー ネオリべラリズムの正体・ーー銀行が国家をコントロールしている 政治家に「透明性」を求める銀行 オランド大統領は「マルク圏」の地方代表 真の権力中枢はメルケルでなくドイツ経済界 ヨーロッパとはドイツ覇権の下で定期的に自殺する大陸 ? オランド大統領にした助言

6 ドイツとは何か ? ・ 2 ミト一 2 「ドイツ嫌い」をめぐる論争 ドイツの特異性とは何か ? フランス人が発明し、ドイツ人が利用したユーロ 単独行動を始めたドイツ ゲルマン人の家族構造とドイツ経済 ドイツと日本の類似性 ドイツとフランスのちかい ドイツと日本のちがい ドイツ文化の二つの危険性 「財政規律の重視はドイツの病理 フランスがドイツに隷属する背景 独自通貨をもたない国家の悲惨 ピケティの分析が示唆するもの

2 ミト 72 7 7 富裕層に仕える国家 「市場」とは「最富裕層」のこと 「一 % 対九九 % 」の格差に奉仕する国家 格差拡大は倫理ではなく経済の問題ーーーピケティ学派の功績 国ごとに異なる形での寡頭支配ーー左翼が見落としているもの 政府債務は富裕層の集金マシーン 寡頭制 ( 富裕層 ) は貴族制とは異なる 需要不足を補って破綻したサププライム・ローン 金持ちたちのケインズ主義 緊縮財政は「間抜け者の保護主義」 ドイツにストップをかけるのがフランスの使命 一九三〇年代の対立が再来 政府債務は返済されなりーー紙幣を増刷するか、デフォルトを宣言するか 政府債務のデフォルトを宣言したらどうなるか ?

8 ューロが陥落する日 2 辷叨 左翼こそ保護主義を主張せよ サルコジ的ポピュリズムはもはや支持されない 二つの領域の交差点としてのフランス 社会を崩壊に導くエリートたち 強大で不安定なドイツ ドイツ経・済がヨーロツ。、 ノの民主主義を破壊する ューロ全体主義 戦争なき独裁 もし私がフランス大統領だったら : 許せないのはエリートの責任放棄 編集後記

奥付

エマニュエル・トッド (EmmanueI Todd) 1951 年生まれ。フランスの歴史人口学者・家族人類 学者。国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態 に着目する方法論により、「最後の転落』 ( 76 年 ) で 「ソ連崩壊」を、『帝国以後』 ( 2 開 2 年 ) で「米国発の 金融危機」を、「文明の接近』 ( 07 年、共著 ) で「ア ラブの春」を次々に予言ヾ。「デモクラシー以後」 ( 08 年 ) では、「自由貿易が民主主義を滅ばしうる」と 指摘。 ( 訳者 ) 堀茂樹 ( ほりしげき ) 1952 年生まれ。慶應義大学総合政策学部教授 ( フ ランス文学・思想 ) 。翻訳家。アゴタ・クリストフの 「悪童日記』をはじめ、フランス文学の名訳者として 知られる。 文春新書 1024 ていこく せかい 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる にほんじん 日本人への警告 2015 年 ( 平成 27 年 ) 5 月 20 日第 1 刷発行 2015 年 ( 平成 27 年 ) 6 月 15 日第 3 刷発行 はめつ 著者 訳者 発行者 エマニュエル・トッド 堀茂樹 飯窪成幸 文藝春秋 発行所 〒 102-8 開 8 東京都千代田区紀尾井町 3 ー 23 電話 ( 03 ) 3265 ー 1211 ( 代表 ) 印刷所 付物印刷 製本所 理想 社 大日本印刷 大口製本 定価はカバーに表示してあります。 万一、落丁・乱丁の場合は小社製作部宛お送り下さい。 送料小社負担でお取替え致します。 @EmmanueI Todd 2015 Printed in Japan ISBN978—4—16- ・ 1024 ー 2 本書の無断複写は著作権法上での例外を除き禁じられています。 また、私的使用以外のいかなる電子的複製行為も一切認められておりません。