はしがき・・ 武 堀 第 I 部アジア・アフリカの中のイネと稲作 第 1 章イネと稲作の生産生態的特徴 1. 稲作圏の広がり 2. 作物としてのイネの特徴・ 2 ー 1 イネは幅広い環境に適応できる作物・ イネの生育に必要な気候条件 17 / 水陸両生作物としてのイネ 18 陸稲 と水稲 19 / 開花の日長反応と水環境適応性 2 。 2 ー 2 優れた穀物としてのコメ・ 優れた必須アミノ酸バランスち / コメ品質の多様性 24 / 優れた調理・ 加工適性 26 2 ー 3 イネは途上国への高い適応性をもっ作物・ 3. 水田稲作は最も優れた作物生産システム・ 3 ー 1 高い生産性と安定性・・ 3 ー 2 高い生産持続性・・ 4. 稲作の収量を決定する要因・ 4 ー 1 収量を支配する品種と環境・・ 4 ー 2 多収品種はなぜ多収か・ 4 ー 3 収量は資源の獲得量に支配される・ 4 ー 4 稲作収量の決定要因・ 第 2 章 アジア・アフリカ稲作の多様な生産生態と課題・ ・・堀江武 41 1. アジア・アフリカの地域別コメ生産と消費の動向・ 1 ー 1 逼迫するコメ需給と食料危機・・ 1 ー 2 イネ収量の伸びの停滞・ ・・堀江 14 4 ・フ′フ / イいフ′ 7 ・ - フ′ * 4 4 ・ 4 5
2. アジア・アフリカの主要な稲作類型と直面する問題・ 2 ー 1 稲作の類型・・ 2 ー 2 灌漑水田稲作の「緑の革命」とその後の収量の停滞・ 「緑の革命」のキーテクノロジー 47 / 世界の「緑の革命」は日本の水田稲 作から始まった 49 「緑の革命」後の収量の停滞” 2 ー 3 水環境が極めて多様で不安定な天水低地稲作・・ 降雨と地形の圧倒的な支配下にある水環境ぅ 2 / 微地形に支配される天水 田稲作の生産性ぅ 4 / 天水田稲作の生産技術ぅ 6 / 深水稲作 59 2 ー 4 持続性喪失の危機にある焼畑稲作・・ 3. 発展段階からみたアジア・アフリカ稲作の多様と課題・ 3 ー 1 発展段階からみたアジア・アフリカの稲作・・ 粗放栽培段階 65 / 労働・土地集約栽培段階 66 / 資源多投段階 ( 緑の革 命段階 ) 68 / 品質・環境重視栽培段階 7 。 3 ー 2 アジア・アフリカ稲作の多様と課題・・ 第Ⅱ部組放段階の稲作 ラオス北部の焼畑稲作 第 3 章 ーその現状と改善に向けた試みー 1. ラオス北部の自然環境と焼畑陸稲栽培・ 1 ー 1 焼畑稲作の現状・・ 1 ー 2 焼畑陸稲栽培の方法・ 2. 陸稲の生産阻害要因・ 3. 焼畑稲作の生産性の改善は可能か 3 ー 1 休閑改善システムの開発・・ スタイロの導入試験 89 / キマメおよびギンネムの導入試験 91 カジノ キの導入試験男 3 ー 2 生産性改善へ向けてイネ品種からのアプローチ・ 在来品種の選抜 95 / 工アロビックイネシステム 96 4. ラオス北部の焼畑農業地域における稲作発展の方向性 -4 4 7 ・・ 52 2 4 5 ・・ 7 2 ・齋藤和樹・浅井英利 ろ / 6 8 一 9- 9. * ・・ 9 う 6
目 本間香貴 第 4 章東北タイの天水田稲作 1. 東北タイの環境と稲作・ 1 ー 1 自然環境ーノングが広がる大地・ 1 - 2 民族と稲作の歴史・・ 1 ー 3 栽培管理・・ 1 ー 4 水稲生産量とその変動性・・ 2. 天水田稲作の生産性制限要因・ 2 ー 1 2 - 2 2 ー 3 2 ー 4 2 ー 5 天水田稲作の生産性制限要因ーまとめ・ をめぐって 116 品種選択をめぐってぅ / 移植時期と方法をめぐって 栽培管理の問題・・ 土壌の制約一粘土と有機物の流出・・ 水資源の制約一ノングの高低差と水ストレス・ 調査研究の概要・・ 3. 天水田稲作の持続性・生産性の改善 次 10 ろ 105 105 106 107 109 1 10 I I 〇 1 10 1 巧 / 施肥と除草 粘土質土壌の客土・・ マメ科牧草を導入した乾期間作システム・・ ケニアの稲作ー天水畑稲作の可能性一 ケニアの農業と稲作・ ケニアでのコメ需要の増加と天水畑稲作への期待・ 第 5 章 3 ー 2 3 ー 1 浅井英利 1. 2. 3. ケニア高地での天水畑稲作の導人試験より見えてきたもの・ 品種・標高と栽培体系からリ。 / トウモロコシとの収益比較から 技術普及対象農家の特性からリ 2 151 4. 天水畑稲作における根系の役割・ 5. バイオ炭施用による土壌改良の効果・ 6. ケニア天水畑稲作の普及に向けて 1 17 1 19 1 19 12 1 12 う 126 128 129 135 1 ろ 7 7
第 7 章 第 6 章西アフリカ稲作の多様と発展・ 1. 西アフリカの社会と稲作・ 2. 西アフリカの環境、農業と稲作・ 3. 西アフリカ稲作の生産生態 3 ー 1 ー 2 3 ー 3 3 ー 4 4 ー 1 4 ー 2 4 ー 3 4 ー 4 2 ー 1 2 ー 2 2 ー 3 2 ー 4 ・・堀江 武・齋藤和樹 3 稲作の生態的多様性・ 天水陸稲栽培・ 天水低地水稲栽培・ 灌漑水稲栽培・ 内陸小渓谷の灌漑稲作 152 / サヘル地域の灌漑稲作ぅ 6 4. 西アフリカ稲作の内発的発展と課題・ 西アフリカで生まれた新しいイネ・ネリカの可能性・ アフリカイネとアジアイネの種間雑種ネリカ 158 / 陸稲ネリカの特性 社会的・制度的な課題・・ 天水稲作から半灌漑稲作そして灌漑稲作へ・・ ” / 水稲ネリカとこれからの品種開発 162 農業の実践教育と人材育成ー西アフリカ稲作発展の最重要課題ー 第Ⅲ部労働集約段階の稲作 マダガスカルの稲作生態と SRI 稲作 辻本泰弘 1. マダガスカルの地理的概要と自然環境・ 2. マダガスカルの稲作生態 中央高地の移植水稲作・・ 稲作の伝播とアジアとのつながり・ 主食としてのコメ、生活基盤としての稲作・・ 140 140 142 144 い 8 1 う 7 巧 2 149 146 144 17 5 174 174 174 173 172 167 16 ぅ 16 ろ メリナ族とべツィレオ族 175 / 移植水稲作の作業暦 176 / 乾期の水田利 用 178 / 中央高地における陸稲栽培の拡大 179 マダガスカル東部森林地域における水田と焼畑の複合稲作・・ 179 伝統的な焼畑陸稲栽培 179 / 森林保護政策の強化と人口圧にともなう土地 8
利用の変化 180 2 ー 5 コメ増産と森林保全の両立に向けて・ 3. マダガスカルの水稲生産性の制限要因と改善への期待・ 3 ー 1 イネの収量および生産量の推移・・ 3 ー 2 貧栄養土壌のもとでの低投入栽培・・ 3 ー 3 水田の水利条件と作付品種・ 3 ー 4 イネ収量の改善に向けた期待・・ 4 ー 1 4 ー 2 4 ー 3 4 ー 4 4. マダガスカルの SRI 稲作 SRI の多収機構 - 日本の篤農稲作技術との類似性一 マダガスカルにおける SRI 実践農家の収量性・・ マダガスカルにおける SRI 実践農家の栽培技術・・ 第 8 章 SRI は途上国の稲作発展の鍵となり得るか 中国四川省の集約的な土地利用と稲作 目 稲村達也 1. 社会主義下での自由経済体制と農業生産 1 ー 1 人民公社の解体と農家請負制・・ 1 ー 2 分権化による小規模農家の誕生・・ 1 ー 3 中国特有の地域農業経営ー双層経営体制ー 1 ー 4 分権化と市場化による食糧生産性の向上 3 ー 4 水稲収量に対する土壌窒素無機化量と前作作物残渣の影響・・ 3 ー 3 土地利用と土壌の理化学性・・ 3 ー 2 水稲と野菜作における施肥管理と収穫量・・ 3 ー 1 農業経営の概要・・ 3. 攀枝花市における地域農業システム・ 2. 農村調査の概要・ 4. 食糧生産の持続性と安定性・ 第 9 章 第Ⅳ部資源多投段階の多収稲作 中国雲南省の超多収稲作 桂 圭佑 次 182 18 ろ 18 ろ 184 185 186 188 9 2 12 208 206 205 205 202 202 201 2 〇 0 2 〇 0 199 199 198 197 194 192 190 188
1. アジアの最多収稲作地域としての雲南省・ 2. アジア最多収稲作の村一雲南省永勝県涛源村一 2 ー 1 雲南省の自然と稲作・・ 3 ー 1 3 ー 2 3 ー 3 3 ー 4 3 ー 5 3 ー 6 3 ー 7 3 ー 8 4 ー 1 4 ー 2 4. ハイブリッド品種の特徴と生産力 3 ー 2 多収イネの姿と生育パターン 3 ー 1 試験方法の概要・・ 3. 京都・雲南比較栽培試験からみた多収イネの姿と多収要因・ 2 ー 2 涛源村の稲作 第 10 章オーストラリア乾燥地の大規模多収稲作 6. 環境犠牲の下での雲南省の多収稲作・ 5. 雲南省の多収要因を探る・ 大西政夫 1. ーサウスウェールズ州リべリナ地域の稲作の概要・ - コ . 2. リべリナ地域の自然条件・ 3. 水稲の栽培管理の概要・ 輪作体系の中の稲作・・ 施肥と水管理・・ 3 つの播種法・ 栽培品種・・ 水田の形状・・ 病害虫・雑草の防除・・ 水稲栽培の収益性・・ 収穫・調製・出荷 4. 10 リべリナ地域の稲作の多収機構 ーヤンコ、長野、京都での比較栽培試験から一 リべリナ地域におけるイネの生育相の特徴・・ アマローの品種特性 244 245 / 幼穂分化期から出穂までの生育 244 / 出穂から成熟までの生育 播種から湛水開始までの生育 242 / 湛水開始から幼穂分化期までの生育 2 12 214 214 214 217 217 2 18 220 22 ろ 226 228 229 252 2 ろ 5 235 2 ろう 236 2 師 2 ろ 8 2 ろ 9 259 240 241 242 24 う
/ 収量性 4 ー 3 発育特性 245 / 耐倒伏性 リべリナ地域の多収要因 . 乾物生産 248 / 収穫指数 246 249 246 / 生態特性 5. オーストラリア稲作のかかえる問題 3 ー 2 生産性の向上と栽培技術および環境・・ 3 ー 1 品種の変遷および増収における貢献度・・ 3. 栽培技術の変遷と生産性・ 2. 滋賀県の稲作の生産性・ 1. 滋賀県の稲作の概要と栽培品種・ 第 11 章滋賀県にみる日本の稲作・・ 第 V 部品質・環境重視段階の稲作 まとめ・・ 6. 稲作の今後・ 5 ー 3 環境への負荷の面から・ 5 ー 2 コメの品質の面から・ 5 ー 1 水稲収量の面から・ 5. 稲作技術の到達点をどうみるカ 4. 窒素施肥技術の発展・ 6 ー 2 多様な稲作を持続させる耕地管理の確立・・ 6 ー 1 食味と多収を併せもっ品種開発と生産技術の確立・・ 目 247 白岩立彦 次 248 I I 269 268 267 266 265 264 264 262 260 2 ぅ 8 2 ぅ 8 2 う 5 2 う 4 2 う 4 2 5 1 250
アジア・アフリカの稲作 ー多様な生産生態と持続的発展の道ー 2015 年 6 月 15 日第 1 刷発行 発行所 編著者堀江武 一般社団法人農山漁村文化協会 〒 107-8668 東京都港区赤坂 7 丁目 6 ー 1 電話 03 ( 3585 ) 1141 ( 営業 ) 03 ( 3585 ) 1147 ( 編集 ) FAX 03 ( 3585 ) 3668 振替 00120 -3 -144478 URL http://www.ruralnet.or.jp/ ISBN 978-4-540-14178-2 < 検印廃止 > ⑥堀江武他 2015 Printed in Japan DTP 制作 / ふきの編集事務所 定価はカバーに表示 製本 / 根本製本 印刷 / 株平文社 乱丁・落丁本はお取り替えいたします。