植民地残酷物語 : 白人優越意識を解き明かす

キーフレーズ

日本 イギリス アメリカ インド 植民地 ギリシャ 統治 ミャンマー トルコ 自分たち 国際社会 日本人 スペイン アジア 支配 植民地支配 この国 白人 朝鮮 台湾 中国 満州 欧米 インド人 オスマン帝国 意識 統治形態 ローマ アテネ 大東亜戦争 世界 帝国 住民 植民地主義 ヨーロッパ 奴隷 漢民族 優越 搾取 キプロス ガンジー アフリカ 日本軍 独立 ビルマ族 民主主義 植民地統治 植民地支配 植民地主義 ②日本統治時代 植民統治下 植民国家 ば植民地時代 ③日本 征服地 統治形態 ④日本 搾取型ー植民地経営 ②統治初期 植民地化推進 分割統治 白人優越意識 ②国 こと イギリス統治下 ⑦日本 同化型 ③帝国 ②民族共存 ③国際社会 日本近代史 ー共存 イギリス支配 差別意識 ④帝国 ⑧日本軍 台人優越意識 ②バガン王国 社会政策 帝国主義 ②漢民族 ②文化進化論 国家体制 満州国 独立へ 国際問題 オスマン帝国時代 混淆型 同化政策 的発想 ②イギリス領インド帝国 ②古代ギリシャ 文化論 つい ①帝国 ③アイデンティティー

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ー第一章ー共存・同化型の統治 テリ 1 ナ二世 ( 在位一七六二 5 九六年 ) が即位すると、南下政策は一段と強力に推進され、第 一次露土戦争 ( 一七六八 5 七四年 ) 後に結ばれたキュチュック・カイナルジャ条約で、オスマ ン帝国はロシアがトルコ海峡 ( ボスポラス海峡・マルマラ海・ダーダネルス海峡の総称 ) を通っ て、自由に地中海に航行するのを認めさせられた。 その後、第一次世界大戦で敗退を喫した帝国は滅亡寸前の憂き目に遭わされたが、この時立 ち上がったムスタフア・ケマル ( 後のケマル・アタチュルク ) は、列強を相手にした民族解放 戦争に勝利を収め、一九二二年にオスマン帝国を倒して、翌二三年にトルコ共和国を樹立した。 ミャンマーの古代王国 ここでアジアに目を転ずると、アジアでも支配・搾取型ではなく、共存・同化型に近い統治 をしてきた国が目につく。 日本はまさにこれに該当し、大和朝廷の基盤を固めて行くプロセスが共存・同化型を基本と していたことについては、第四章で詳述する。 日本以外のアジアの国々の国家形成過程においても、共存・同化型で国造りを進めたケース

は少なくない。その一例として、ミャンマーのピュ 1 王国とバガン王国を取り上げてみたい。 1 ビュー王国 ビルマ族の祖先かチベット高原の南側斜面のあたりから南下して、現在のミャンマ 1 の地に 根を下ろし始めたのは紀元前二世紀前後と考えられ、ここに住み着いた彼らは幾つかの集落を つくって生活を営むようになった。こうした集落の長は、それを構成する集団内での互選に むらおさ よって選ばれていた。そして当初は村長だった集落の指導者は、徐々に勢力を増すに従って王 と呼ばれるようになり、やがて分立していた王が抗争を繰り返しながらまとまって行き、つい にピュー王国の成立に結実した。 〈首都スリケストラと王国の国家体制〉 ビ・ユ ' ー王国か興ったのは紀元前一一世紀頃と考えられ、西暦二 5 四世紀に最盛期を迎え、七世 紀まで命脈を保ち続けた。これほどの長期にわたって王国が存続し得たのも、その統治が厳し い支配、搾取ではなく、勢力下の領域において平和的に共存していくやり方をとったが故と考 えられる

ー第一章ー共存・同化型の統治 王国の中心地になっていたのはピエ (pyay) である。ピエという呼称は、後世のビルマ族が 自分たちと同族であるピュ 1 族によって樹立された偉大なる王朝に敬意を表してつけた名称で あり、「首都ーという意味である。ピュ 1 族自身はこの地を「恵まれた平野。を意味するスリ ケストラ (Sri Kestra) と称していた。 ピエはヤンゴンの北北西一七九キロに位置し、現在ではかなり内陸に引っ込んだ場所となっ ているが、二千年以上昔にはまだ工ャワディ・デルタが形成されていなかったので、まさにエ ャワディ河口の好位置を占める港湾都市だった。 ピュー王朝は一度として支配領域全体に中央集権的な国家体制を敷いたことはなく、ミャン マー内に数多く点在する都市国家が連合して共存し、ピュ 1 王国を構成する形をとっていた。 時に連合内の都市国家がスリケストラに反抗して立ち上がり、反乱を起こすこともあったが、 スリケストラを拠点とする王朝の勢力が他を凌いで圧倒的優位を占めていたので、こうした反 乱も難なく鎮圧されるのが常であった。このようにピュー王国は、いわば一種の連合国家だっ たのである。 スリケストラは東南アジアと南西アジアを結ぶ海上交通の拠点占めていただけに、密接な 関係にある近隣諸国からは、盛んに貢納品が届けられた。ミャンマーの歴史書には、ピューの