きゅーきゅーキュート! [1]

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154 美貌を持ち合わせているため、ひと目でキュートの関係者だとわかる。 赤紫色のライオンヘッドが、いちばん最初に目についた。存在感の大きさが、他の四人 とは段違いである。胸と腰に毛皮を巻いただけの裸に近い格好が、どこか秘境からきた部 族のようで、とてもワイルドだ。残り四人も、似たような格好をしている 「やつばり、ティカお姉様たちだわ」 キュートが、重い息をついた。 「なんか、その、野性的な人たちだね」 りと ついつい、お姉様方の胸元に目が吸い寄せられてしまう理刀である 「あの赤い髪が、一二女のティカお姉様よ。理刀は下がってて、さもないと : : : 」 真剣な目をしたキュートが、言葉を終える前に、ティカが彼女の姿を目に留めた。次の 瞬間、 「キュ 1 トおー 、 ' 也の四人も、同 ニコ 5 ッと笑みを浮かべたティカが、キュートの目の前に立ってした。イ じように瞬間移動でやってくる。 「ティカお姉様、人間界へはいっ ? キュートが、わずかに身を引いたのがわかったため、理刀はなんとなく身の危険を感じ、 それとなく三歩ほど後ろへ下がった。 「人間界にや、さっききたばっかだよ びほ、つ

ティカの声はハスキーで、しかも大きい 彼女の後ろにいた、残り四人のワイルドなお姉様方が、いっせいにキュートへ顔を寄せ てきた。 「キュートの正体がバレんよう 、バッチリやっといたよ」 「鏡と窓ガラス、とりあえず全部ぶつ壊しといたけんね」 「カメラ持っとうャツもおったけん、ガッンとやっといた」 「怪我人は出しとらんから、安心しい」 最 ( 後にティカか、 「どう ? あたいたち『ティカとその仲間たち』チームの気づかい。細かいやろ ? 「「「「なんやそれ、あたいたちはその他大勢扱いかいっ ! 」」」」 ズビシッ x 4 ! たた いきなり、四人がピッタリと呼吸を合わせ、ティカへ脳天チョップを叩き込んだ。 催ゴグシャツー とティカが頭から石畳に倒れ込む。信じられないことに、砕けたのは頭 ではなく、敷石のほうだった。 テ まひ 頭突きで敷石を砕く人間を生まれて初めて見た驚きに、理刀は体が麻痺したように動け 章なくなった。あ、そうか、人間じゃなくて魔族だった、と思い直してもやつばり動けない。 五 「痛いなあもう、加減っちゅうもんを知らんとかねえ、きみたち ! 」 勢いよく立ち上がったティカが、お返しとばかりに四人全員の豊満な胸へ水平チョップ

156 をお見舞いした。とても楽しそうに笑いながら。 ドシャア ! ズガアツー と四つの生々しい炸音が空気を ゴスウッ ! ビシィッ ! 揺らしたあと、ウキヤキャ 5 という四つの無邪気な笑い声が吹っ飛んでゆき、校舎ビルの 壁や柱に四つの重々しい激突音を響かせた なんという危険で粗暴で過激などっき漫才なのだろう。離れていてよかった : りと 本気でそう思う理刀だった。 けいれん キュートも、ヒクヒクと口元を痙攣させながら、動けないでいる。笑いたいのか怒りた いのか、よくわからない表情だ 今朝方の性悪ツインズといい、キュートの姉たちは、破壊活動がことのほかお好きなよ うである 理刀とキュートは顔を見合わせ、ハアアアと重たい息をつくことしかできない。 どっき漫才シスターズは、ひとりずつキュ 1 トを抱き締めたあと、さっさと姿を消して しまった。現れるのも突然なら、帰るのも突然なお姉様方である。 校舎ビルを見上げ、理刀は小さくため息をついた。砕け散った窓の破片は、いまだ宙を 浮遊している。 「あれ、どうするんだろ ? 」 理刀は、ほっりとつぶやいた。自分が心配しても、仕方のないことなのだが : く