フジュンじゃないだろ!

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伊集院 朱雀 室伏 学園 御霊 先輩 凡波 如月 高等部 一年生 父兄 美少年 隅田川 風紀 部屋 美青年 躑躅 トカゲ 向かっ 風紀委員長 マドレーヌ 授業参観 なあなあ 花矢 竹千代 クローゼット 生徒 校舎 バクダン ジュリオ テープル 騎士 ホール 風紀委員 九重 三笠山 薬玉 カフェテリア 息子 好き 廊下 三条 白百合 ご馳走 会長 制服 仮装舞踏会 副会長 舞踏会 ロミオ 今日 制服姿 様子 参観 スペアリプ 刑事 言っ 三階 詰め襟 うーん オレたち 一人 学園長 たまえ オトコ ビリー ルームメイト 匂い 違反 聞い 向こう 開け フジュン 由緒 思う 中世ヨーロッパ オヤジ つるぎ 下級生 上級生 ポケット 実家 すざく 間違い アンティーク

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かったぞ。えへへ」 「司 : : : ああいうオトコが好みだったのか」 ガックリと室伏が肩を落とすのは、ちょうど九重寮の正面玄関あたり。おおかたの生徒はす ひとけ でに校舎へと向かったとみえて、周囲にはすでに目立つ人気もないようだった。 とうやらいまのところ異状はなし。 父兄歓迎のパーティー会場には、。 バクダン魔が狙うとしたなら、騒ぎが大きくなる場所と決まっている。 ということは、次なる捜査の目標は、授業参観の行われる学園校舎。 これから急いでそちらに向かってみようかというところで、 「あれつ ? 」 突然、ピタ、と司が足を止めた。 大きな目をより大きく瞠って、まっすぐ見上げるのは寮の窓だ。 「どうした ? 司」 ろ 「なあなあ、室伏。怪しいぞ」 いつもの刑事の勘か ? 」 「なにつー にお ャ「う 5 ん : : : キヨーレツななんかに交しって、気になる匂い ? ええっと、上のはうから : オ あっ、あのへんだー あのへん、と指さすやいなや、司はダッと駆け出した。 ねら みは

166 そのまま九重寮の玄関へと飛び込んで、重厚な造りの階段をヒョイヒョイと三段抜かし。一一 かし 階まで上がったところでキョロキョロと周囲をうかがい、首を傾げたあげくに、もう一階上 あとから追いかける室伏が、 「おいつ、司つ。気をつけろ。こっちは丸腰で、相手は凶悪なバクダン魔だ」 「えへへ、わかってるぞ」 ろうか だいじよぶだぞ、と言いつつ三階に駆け上がる司である。昼なお薄暗い廊下をバタバタと勢 いよく走り抜け、 「うええー、すんごく嫌な感じ ? でも間違いなくここだぞ」 せいどう 立ち止まったのは、青銅に打ち出し紋様のある扉のまえだ。 追いかけてくる室伏を待たすに、ドアノブをつかんでガチャガチャと回す。 「せえーのつ はんっ ! といきなり扉を開いて、部屋のなかへと飛び込んだ。 「司つ、危ないー あとから踏み込む室伏が、そう叫びながら背後から押し倒す。 「うぎや」 むだ なわ 「手を上げろっ、凡波 ! 無駄な抵抗はせずに、おとなしくお縄につくんだ ! オレたちは、

きさらぎ えどまえ 警視庁江戸前署刑事課捜査一係の室伏と如月つ」 つぶ 庇うというより無理やり押し潰すような格好で司の上に乗り上げた室伏は、一気に名乗って しまってから、飛び込んだところが無人だと気づいて立ち上がった。 そこは個室手前の、丸天井の優雅なホール。アンティーク・ピアノと、凝った造りのマント いじゅういんすざく しらゆり ルピースと、そこらじゅうに飾られた白百合の花が訪問者を迎える、伊集院と朱雀の二人部屋 「うえええー、鼻が曲がる。ここじゃなくって、奧だぞ。そっちしゃなくて、右のほう」 怪しいのは右側の個室の扉。 教えられて、室伏がそちらに向かって突進だ。 日ごろ持て余し気味のエネルギーをもって、いきなりドアに飛び蹴りを見舞い せいぞう 「観念しろっ、凡波清蔵 ! 」 「あっ、あっ、ズルイぞ、室伏。オレもやりたいぞ、強行突入」 ろ 「どこにいる、凡波 ! 隠れても無駄だ ! 」 る 「うひやー。テープルの上に怪しい道具がいつばい」 や見ろ、と司が指さす丸テープルの上には、ドクロ印の薬品瓶と工具その他が、そのままにさ オ れていた。 窓は開きつばなしで、レースのカーテンがそよ風に揺れている。 びん