ホンキでいくだろ! : 青桃院学園風紀録

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間。その二日のあいだに行われるのが、フェスティバルのメイン・イベントである『美少年コ ンテスト』だ。 「コンテストの主役は、なんといっても僕たち高等部の一年生なんだよ。一日目の明日が、一 次の水着審査。明後日が緊張の自由課題 ! 」 一次審査が〃水着 % 一一次審査が〃自由課題み 聞いて剣はただでさえ大きな目をめいつばい丸くする。 「えつ、水着 ? 水着ってゆーコトは、コンテストってゆーのは水泳大会 ? 自由課題ってゆ ーのは、だったらクロールのコト ? えへへ、ちなみにロールケーキは大好き。なあなあ、朱 雀。知ってたか ? 」 「掲示板に出てた気がするけど、面倒くさくてよく見てねー」 「だ、駄目だよ、一一人ともっ」 一年生には全員出場義務があるんだからねと、竹千代が剣たちに向かって不安げに言い聞か せる。 コンテストを見守るのは、灰色詰め襟制服の一一年生。 それからふだんはお近づきになる機会のほとんどない、白詰め襟の最上級生。 彼らの目的はかわいらしい下級生を見つけることで、その目にとまるのが出場者全員のせつ

なる願望。 よ 「審査員は、選りすぐりの上級生がたと、教員代表と、神々しいばかりの来賓のかたがたー 各賞の発表のあとには、ファイヤーストームとフォークダンスと : : : それから、夢みたいにロ マンチックな花火 ! ああっ、明日のことを思っただけで、胸がドキドキしちゃうよっ。ねえ つ、日月ー 「うひやっ ? 」 興奮最高潮に達した竹千代に、どん、と背中を押されて、危うく転びかける剣である。 いしだたみ 九重寮までつづく石畳の道。 そこには、フェスティバルを盛り上げる花のアーチ飾りが延々とつづいている。 飾りのあい間には華やかに目につくディスプレー。それぞれ趣向を凝らした各クラブ各同好 会の誘い文句の数々だ。 いちり , ご クフェスティバルに花を添える華道部作品『美少年一輪挿し』は教員宿舎一階にて公開中み ろ 〃必見 ! 馬術部の『美少年曲乗り』。十時と三時の一一回きりー はつひろう ハワイアンダンス同好会は『美少年アロハ』を初披露。お誘い合わせのうえ講堂へみ で うたよ ああ キ〃美少年嗚呼美少年美少年美少年こそ美少年なり・ : : ・歌詠みクラブみ 耳を澄ませば、鳥のさえずりとともにそよ風にのって聴こえてくるのが、第一一学園歌である 『美少年讃歌』のメロディー 0 こ らいひん

そのほかにも、 「いらっしゃいませ ! お料理研究会のスペシャル出張模擬店『美少年焼き』でーす、 「あっ、一一年生の先輩つ。特製『美少年ラーメン』ですつ。どうぞ召し上がっていってくださ アーチを抜けて目指す九重寮へたどり着くまでのあいだに、かわいらしく飾り立てた模擬店 にぎ うわめづか が賑やかに並び、おそろいエプロン姿の一年生部員たちが上目遣いで通りがかりの上級生に声 をかけている。 「そっかー。そーいえば寮の夕飯のメニューも『美少年ボタージュ』に『美少年ムニエル』に 『美少年ロースト』に、それからデザートが『美少年ムースオショコラ』だったつけ。う まっ」 「 : : : どっちかってゆーと、食欲失せるだろ」 由緒正しき学園行事である『美少年フェスティバル』。 とにかく、なにからなにまでク美少年尽くしみの一週間だ。 「なにはともあれ、如月。明日のコンテストはお互い頑張ろう。僕はあんまり容姿に自信はな いけど、キミなんかは黙ってさえいれば、かなりの高得点が期待できると思うんだ」 このあと校舎のほうへ行く用事があるという竹千代とはそこで別れて、剣は朱雀と一一人して 九重寮のまえである。