ボウケンするだろ!

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紛れと言えなくもない しかしながら、『花摘み』は学園の重要行事。 さいやく 、、かに災厄の気配が禦っていようとも、いったんこうして始まっ いかに困難な課題であり たものを、とちゅうで投げ出すことは許しがたい、と厳しい声で一言う。 自分も同行し、間違いのないよう努めるから、と。 そう諭された朱雀は、ちら、ととなりを横目で見やり、 「ちなみに、〃見どころのある一年みつつーのは、こいつのことですか」 うるしぬ こいつ、と指すのは、漆塗りの弁当箱の二つ目に早くも取りかかっている剣のほうだ。 、つい、つし 「む、そのとおり。体力がありそうで、少々のことではヘコタレなさそうな、初々しい新入生 すいせん はと訊ねられ、いたしかたなくアルバムを開いて、キミと如月くんを推薦しておいた」 「 : : : それで如月をご指名ってことは、見た目的に、オレよりも如月のほうが好みだったつつ ーことですね」 「むむむ。そういうことになるだろう」 「念のために訊いておきたいんですけど、『お声がかり』でスカウトされた一年生って、その 後どうなるんです ? 」 ひんばん 「うむ。多くはご実家に招かれたり、頻繁に一宮寮に呼ばれたり。名家の出であっても本人が 次男三男であった場合には、卒業後、先方に養子として引き取られた例もある」 さと

〃青桃院のカリスマ〃とまで呼ばれる帝に、剣が目をつけられたと知ってからは、内心穏やか でない様子の朱雀だ。 そんな朱雀の心配をよそに、剣は三つ目の弁当箱に取りかかり、御霊寺は帝から預けられた ひたい じゅもん 古地図を額に押し当て、しきりに呪文を唱えだす。 そうこうするうちに、飛行機はしだいに高度を落とし、そろそろ着陸体勢へ。 「うまっ、うまっ。あれつ ? デサートまで食う時間なし ? しようがないからケーキと果物 は、ナントカ島に着いてから ? 」 なごりお 帝家の乗務員にシートベルトをぎゅうぎゅうと締められ、剣は名残惜しい顔で弁当箱をリュ とのぞき ックへとしまい込む。となりに座る御霊寺が開いている稚児ヶ島の地図を、ひょい、 込み、 「ねえねえ、ごりよーし先輩。これって、これから遠足に行く島の地図 ? えへへ、なんだか ろ 変なかたちの道があるみたいだぞ ? 」 る す「む。如月くん、よく聞いておきたまえ。この地図は、単なる島の地図ではなく、稚児ヶ島に どうくっ ある地下洞窟のかたちを記したものなのだ」 「どーくっ ? ドーナッしゃなくって、ちょっと惜しい感じ ? 」 たまらんどう 「そのとおり。見たまえ、洞窟〃玉蘭洞みのなかのこの場所に、昔話に語られた秘密の泉があ しま

たかむら る。キミは篁と力を合わせて、泉の水を水筒に汲んでこなくてはならない」 「なーんだ。だから、この水筒のなかってカラなのか。お茶もジュースも入ってないから、変 だと思った」 ゅうちょう おもも 真剣な面持ちの御霊寺のまえで、悠長にからつばの水筒を逆さにして振ってみる剣だ。 そのあいだに、ぐんつ、と機体が揺れて、飛行機は無事に滑走路に着陸。 かんさん 見れは、やけに閑散とした飛行場のそばには、帝家のものとおばしき黒塗りリムジンが待っ ている。 「いらっしゃいませ。お待ち申し上げておりました」 またしても胸に『帝印』の運転手に迎えられて、剣たちは、革張り仕様、豪華内装の車の客 となる。 そこから車で、延々一一時間ほど。 剣、朱雀、御霊寺の三人がそろって車から降ろされたのは、陸の孤島度からすると青桃院学 園といい勝負の、小さな漁港だった。 たまらんむら 〃玉蘭村へようこそみ ちょうどリムジンがとまった港の入り口に、風にガタガタと揺らめくアーチ型の看板がかか っている。