ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

キーフレーズ

朱雀 マクドナルド 伊集院 エンペラー オレたち ダイバー 美青年 タンポポ 如月 邪頭 マリンルック 御霊 ポート 先輩 プライム 貴人 ミカド 向かっ 学園 美少年 会長 たまえ 言っ 百合 コバルト文庫 一人 ケンカ 好き 三人 リヒャルト デッキチェア ウェットスーツ 黒服 部屋 シュウ プールサイド 式神 モナムール キャプテン 朝ご飯 発売中 番犬 アイランド 仲間たち シンジケート ランチボックス 聞い お世話 イラスト つるぎ 夏休み プール 勝負 プリッジ 人身売買 チュー みかど デッキ なあなあ アジト ウェディング グルグル巻き シリーズ パニーニ 風紀委員 ヘンタイ 向こう 誕生日 竹千代 トカゲ シップ うしろ ネズミ 思っ 様子 お腹 スラムフィッシュ 弁当 あたり クルー ターン

目次ページ

大胆にも、そう宣言をした。 目下のところ、帝貴人は、朱雀にとって手強い〃恋のライバル。 けれども、当の剣はそんな事情にいっこうに気づかないままである。 「ひやあ〉 ~ ~ く。、つ、港、港、港っ ! 船だ、船だ、船だっ ! 見ろ見ろ、朱雀つ」 さんばし びよん、と真っ先に桟橋へと降り立った剣が、大喜びで指さした。 帝家の自家用へリと高級リムジンを乗り継いで、港まで。 かんべき ー・ドア 船旅に必要なアレコレの支度もいらすに、完璧なドア・トウ 面倒な手続きはすべて帝家の迎えが済ませてくれて、剣たち三人は驚くべきハイスピードで 乗船準備完了となっていた。 すでにすっかり夏休み気分の剣は、あちこちに停泊する船を次から次へと指さしては、 向こ 「なあなあ、朱雀つ。すごいぞ ! あっちの船なんか、特大のショートケーキみたいー とうふ 9 うの船は特大の豆腐 ! どれもこれもトカゲ先輩ん家のインチキ・イカダよりもずうっとデカ レ 「 : : : たいていの船はイカダよりデカいだろ」 あたりまえだろ、と朱雀は面白くなさそうに返事である。 じゃま 「むむ。これからお邪魔させていただく船は、帝前会長のプライベート・シップとうかがいま てごわ

したが、もしや、他にも乗り合わせる方々などが ? そそう ′」りよ、つじ まんがいち他の客への粗相などがあっては大変と、剣の夏休みの課題を抱えた御霊寺は、 そっ 率責任者らしいむ配顔。 対して、雅が、 「いえ。貴人さまは、如月さまの : : : 失礼、あなたがたのために特別なクルーズ・プランを用 意なさっておいでです。次の寄港地までの『プライム・エンペラー号』は、あなたがたのみの ために航海をいたしますので」 お客さまは三人さまのみです、と。 みけんたてじわ 教えられて、御霊寺は眉間の縦皺をいささか浅くした。 「むう。とはいえ、帝前会長への失礼があっては、現青桃会を預かるものとして申し訳が立た わしきがみ おんみよう ない。我が式神よ。これより先は、陰陽のカのなかなか及ばない地へと旅することになるが、 ちつじよ 正しい秩序のために力を尽くして働いてくれたまえ」 「チュー」 っ ふところ コソコソと彼が呼びかけるのは、灰色詰め襟制服の懐のなか。そこには、黒い式神ネズミが 一匹忍び込んでいる。 そんな御霊寺の心配をよそに、剣は港の景色に夢中だ。 「うわっ、うわっ、朱雀朱雀朱雀っ ! あそこに海賊船つ」 えり

見ろ見ろ、と指さす先に、明らかに周囲とは異なる様子の一隻の美しい船が停泊していた。 五本マストの真っ白な船。 ョットよりはすっと大きく、マンモスマンションのような大型客船よりはだいぶ小さい うるわ いまはたたんでいる帆を開いたなら、どんなに麗しかろうと思わせる。 プライムエンペラ *PRIME EMPEROR. 優美な船体に品の良いプルーで記された船名が : はんせん 「これ見よがしの大型デコレーション・ケーキかと思いきや、帆船かよ」 黒服雅が、誇らしげに案内をした。 「あれが貴人さまのお船、『プライム・エンペラー号』です」 帝貴人のプライベート・シップ『プライム・エンペラー』。 まどろ 桟橋に休むその様はまるで、海辺に徴睡む白い肌の貴婦人のようだ。 おもむきこと 帆船というところからして他の船とはだいぶ趣を異にしているが、桟橋からでも望めるデッ ろキの様子や、スラリと伸びた舳先あたりの装飾から、豪勢なプライベート・シップであること しの が偲ばれる。 いつの間にか、船の持ち主が姿を見せていた。 や桟橋へと下ろされたタラップに、 レ 「あっ、ミカド先輩だ ! 」 帝貴人。 青桃院学園高等部一一一年生。 へさき せき