Xazsa : ザザ ver.1

キーフレーズ

京平 優亜 真砂 XAZSA 言っ 早水 ザザ 思っ 人間 shout お嬢 体育祭 思う ステージ 知っ 違う 砂夜 好き 言う 黒服 相楽 言わ 聞い そんな カリーナ じゃなくて 考え 見え 西城 しよう 笑っ コバルト文庫 自分 若木未生 わから マンション エレベータ 祥英 カッコ 聞こえ 言い 駄目 ちゃん ギター 行っ 学校 相手 一人 私たち 変わっ 答え コーヒー アイドル 二人 東京 中西 白組 行く 時間 見る 知ら 気がつい 代表選手 エリーゼ 機械 馬鹿 全部 感じ 銀座 麻矢 飯塚 わかっ 大丈夫 こんな 走っ 言葉 仕方がない 百メートル 少し にー 一緒 木咲 ちょっと ーーー 気持ち マイク

目次ページ

116 て、けど、彼の席の前でにたにたしてたら大まぬけだから、一生懸命口元をひきしめてみた り、した。 きっかけはとても小さなことで。 四月のクラス替えの直後、体育の時間にやったスポーッテスト。 はか 百メートル走を測るとき、スタートのビストルを鳴らすのが僕の役目で、クラスの連中が僕 の大嫌いなクラウチングスタートで ( どうやって・ ( ランスをとるんだ、あれで卩突き指しち むな ゃうよ ! ) 次から次へと流れてゆくのを僕はただ空しく見送っているだけで。 みんなが『さあ走るそ』って感じでスタ」トラインにつく中で、ひとりだけ、『さて歩くか』 ってノリで、ものすごく自然に僕の目の前に現れた奴がいたんだ。あんまり自然すぎてャル気 がどこにもなさそうで、よっぽど遅いんじゃないかなって思ったくらいの。 なのに走りだしたそいつは、おそろしく速かった。風みたいに軽かった。ああ、あれは『歩 くか』どこじゃなくて『飛んじゃおうかな』だったんだ ! とこっちが勝手に思いこんだくら すさまじく速かった。 「君 : : : 速いね。百メートル、クラスで二番だったよ』 とにかく何か話したくて、それだけ言いに行ったら。

117 XAZSA 「いや、前にポールがないと、どこまで追っかけていいかっかめないから、つい際限なく走っ ちゃうんだよな』 ・ほそりと、ひとりごとみたいに言ってから、あっ、それじゃ初対面のこいつにや通じねえや って顔をして、ちょっと困ったみたいに黙って、それからそっぽ向いたまんま言い訳するみた いに『競争じゃないし』なんてつけ加えたーーそれが早水真砂だった。 あの一瞬だけで、僕は本当に、この人物のことを尊敬してもいいんじゃないかと思いはじめ たのだ。 だって、そうだ、あのとき、クラスの連中の顔は『さあ勝たなきや』だったのに、真砂は、 真砂だけが違ってた。ひとりだけ、違っていたんだ 早水真砂の走りは、ぜひとも全校生徒の注目する、体育祭最後の目玉イベントこと四色対抗 リレーでばばばばんと劇的に披露されてしかるべきだ、というのが、僕のささやかな野望だっ が、ところが、である。 それは翌日の放課後、ホームルームの直後に起こった。 ひろう そんけい

118 「代表選手 ? そんな話、聞いてない」 大まじめに、早水真砂はそう言ってのけたのである。 昨日、休み時間にちゃんと話したじゃないかっ 「体育委員だからって、勝手に決めることないだろ」 か、勝手じゃないつ。 「そういう大きい舞台なら、もっと他に出たがってる奴がいるし。俺はパスするから」 な、なんでだよっ。走れるんだから、走ればいいじゃないかつ。 昨日の今日だっていうのに、このは何なんだろう。ちょっとーーちょっと待って。待っ てほしい。 胸の中ではいろいろ声がする。けど、ロに出して一一 = ロえることといったら。 なーんて、ああバカ。ハカバカ僕のバカ ! そうじゃないだろ、ちゃんと確かめなきや駄目だ なんだかいきなり昨日と別人みたいなことを言って。だけどいつもどおりの顔。