ツバメ日和

キーフレーズ

夢吉 ゅめきち くぎ煮 おとうちゃん あきら おかあちゃん ばくは イカナゴ ちゃん コロッケ わらびもち ツバメ 夜逃げ 空き地 塩屋 新子 ケーキ 波止 食べ 思う 写真 気もち フレーベル館 一つ わらい 手紙 思っ 時間 なんや しよう 作る つるかめ アカン スパイ しんこ 行っ 山野 天下一品 子ども 三十分 すがわらけいこ アマクテオイシイワライモチハイリマセンカ センター マンション 待っ 物語 白馬 帰っ 高科 正信 島田 じゅう セスナ機 まいにち 国道二号線 王子動物園 作り 知ら さがし 一年生 からだ 生まれ ひとり はなし ちがう 階下 一年 三人 てんかいっぴん わたらい 大金持ち ナイル川 てがみ 聞こえ 見つけ ボタン ものがたり まんじゅう おっちゃん いつまでも 両手 一番 部屋 思い 絵本 ばくと 飛びだし 清水明 そして

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ななひき ネコも七匹ばかり見つけたが、左目のつぶれたミーちゃんじゃなかった。 のら め にんげんみ いっぽちか 野良ネコは人間を見る目つきが飼いネコとはちがった。ばくらが一歩近よると、こしを いつぼちか ひいて逃げるしせいになったし、なにより、一歩も近づくなという目をしていた。ぶちに なががいこくしゅ しおや きじにとら、毛の長い外国種まで、塩屋にはびつくりするほどたくさんのネコかいた いっかめ どうゆめきちょ 五日目、つるかめ堂に夢吉を呼びに行ったら、 あきら き 「明。ばく、えらいことに気イついたンや」 ゅめきちまがお み 夢吉が真顔でばくを見た。 「なに、えらいこっちゃ。まださがしてへんとこでもあったンかいナ」 「亠つが一つ」 ゅめきちはな 夢吉は鼻から息をはいた。 よっかかん た き うみしろうまちょっこう 「四日間、ケーキを食べてへんことに気イついたンや。明、いまから海の白馬へ直行や」 おも どんなえらいことかと思ったら、そういうことだった。いわれてみれは、ケーキもまん くち いっしょ じゅうもコロッケも、一つも口にしていなかった。ばくらは一所けんめいミーちゃんさが しをしていたのだ。 「で、ミーちゃんはどうする ? 」 み ひと ひだりめ あきら

「もう、やめた」 おおがねも 「やめた ? ひとりぐらしで大金持ちのおばあさんから、お礼もらうンとちがうかったン 「ばくらがこれだけさがしても見つからへんかったンやデ。で、考えた。ミ 1 ちゃんいう ンは、ほんまはネコやない」 「ネコやない ? 「スパイや」 「スツ、スパイ ? 」 あんごう あかくび 「そや、スパイなんや。左目のつぶれた三毛ネコ、赤い首わ。どれもこれも、きっと暗号 なんや。しろうとはあぶないことに足つつこんだら、えらい目にあう」 ゅめきち ひょ、つじよ、フ 夢吉は意外とさつばりした表情でいった。そしてうれしそうにわらいながらつけ加えた。 「ばくはやつばり、ミーちゃんさかしするよりも、ケーキ食べてるほうがしあわせやいう はな ミーちゃんよりケーキ」 ことに気イついたンや。花よりだんご、 ゅめきち まいにち なお というわけで、はしかが治ったみたいに、夢吉とばくはまたもとの毎日にもどることに よっこ。 ひだりめ あし かんが