体のなか

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ロのなかの薇生物 あなたがなにかを食べたり、ロに びせいぶつ 入れたりするたびに、微生物もいっ しょに、あなたのロのなかに入りま す。これは、あなたが赤ちゃんのと ちち きにはじめてお乳を飲んだり、親指 をくわえたりしたときから、ずっと つづいていることです。口に入った びせいぶつ ほとんどの微生物は死にますが、な かには、生きのこるものもいます。 しこう マ歯垢は、歯と歯ぐきのさかい目や、歯と歯のすきまにで きやすい。下の写真の歯には、虫歯の穴があいている。

さいきん 細菌ってなに ? さいきん 細菌とは、とっても小さな生き物だ。細菌は 1 個の生きた細胞からなるが、ふつうは集まってふえ、 さいきん しゆるい さい おく 数十億個もの細菌からなるコロニー ( 集落 ) をつくる。コロニーには、種類のちがうたくさんの細 菌がふくまれていることが多い。 さいぼう こうそう さいほう かく 動物や植物の細胞のはあい、細胞のなかにさまざまな構造があり、とりわけ、大きな核をもつの さいきんさいほう かく とくちょう が特徴だ。いっぽう、細菌の細胞は小さくて、区画のはっきりした核ももたない。 さいほう さいきん きん この世に生まれたとき、あなた さいきんそんざい の体のなかに、まだ細菌は存在し さいきん ません。けれども、たちまち細菌 は体のなかに入ってきます。ロの こうきんこうか なかのだ液には抗菌効果があるの えきころ さいきん で、だ液に殺される細菌もいます。 びせいぶつ また、飲みこまれた微生物の多く は、胃のなかの強い酸によって死 んでしまいます。それでも生きぬ びせいぶつ いてなかまをふやす微生物もいま さいきん す。そのほとんどは細菌です。 びせいぶつ 歯についた微生物 びせいぶつ ロのなかにいる微生物の多く は、歯にくつついて生きています。 さいきん 歯には、たくさんの細菌がすみつ さいきん しこう いています。細菌は、歯垢とよば まく れるネパネパした膜をつくりま さいきん す。この膜は、細菌とだ液と食べ 物のかすでできています。 しこう 歯垢は、歯の表面をおおううす さん い まく 虫歯のできるまで しつあな エナメル質に穴があ エナメル質いて虫歯になる。 健康な歯 しつ まく い膜にすき、ませんが、そのなかに さいきん はぼう大な数の細菌がふくまれて います。そのうちもっとも多いの しゆるい きゅうきん は 2 種類のレンサ球菌で、ともに はいせつぶつ さん 排泄物として酸を出します。この さん 酸が、歯の表面のかたいエナメル しつ 質をじわじわととかすことで、虫 きそく 歯ができます。規則正しく歯をみ しこう がくことで、歯垢ができるのをと め、虫歯をふせぐことができます。 しこう 歯垢がたくさんつくのはこまり ますが、かといって、ロのなかか びせいぶつ らすべての微生物をなくしてしま えばよいともかきりません。ロの びせいぶつ がい なかにいる害のない微生物は、病 げんいん びせいぶつ 気の原因となる微生物の食べる物 や、すむ場所をかわりにつかい、 びせいぶつ これらの微生物がはびこらないよ うにしてくれるのです。そのうえ、 さいきん ロのなかにふだんからいる細菌 さいきんころ ぶっしつ は、ほかの細菌を殺す化学物質 さい をつくります。これは細 きん 菌がもともと自分を っているこ まもるためにや けっかてき とですが、結果的には、わたした ちの体をまもるたすけになってい ます。 しようかかん 消化管のひとつで、上は食道、下は しちょう いえきぶんびつ 十二指腸につながる。酸性の胃液を分泌 しようか して食べ物を消化する。 さん しけき すっぱくて刺激の強い物質。レモン 酸 すさんせい や酢は酸性。 きゅうきん じよう レンサ球菌 じゅず状につながる性質を きゅうきん もつ球菌。 しつ エナメル質 歯の表面をおおい、保護す そう るかたい層。 さいほう きほん 細胞 生き物を構成する基本となる単 さいばう 位。生き物には ] 個の細胞だけでできて なんおくさいまう いるものもいれば、何十億の細胞が集ま ってつくられているものもいる。 ▽歯の表面についた歯垢 ( 黄色 ) の拡大 さんせい ぶっしつ せいしつ こうせい かくだい しこう 写真 ( X200 ) 歯垢 ぞうげしつ 象牙質 さいきん ちりよう 治療をしないとさら に進行する。 歯垢のなかの細菌が さん しつ 出す酸がエナメル質 をとかしはじめる。

消化管のなかの細菌 びせいぶつ さん 食べ物といっしょに飲みこまれた微生物は、胃のなかに入ると強力な酸に しようか び よって殺されてしまいます。ですから、消化の大部分が行われる小腸に、微 だいちょう 生物はほとんどいません。けれども大腸のなかには、体のどの場所よりもた くさんの細菌がすんでいます。 い しようちょう せいぶつ さいきん だいちょう り 大腸までたどりついた食べ物のなかには、わたしたちの体が利 さいきん ぶっしつ はい 細菌は去っかい 用できない物質がふくまれています。けれども、わたしたちの排 ぶつ りよう さいきん ぶっしつ せつ物を食べ物として利用できる細菌がいるのです。このような 植物にふくまれるおもな物質 はんしよく 細菌が、大腸のなかで繁殖しています。 に、セルロースがあります。これ さいほうへき は、植物の細胞壁をつくる、じよ ぶっしつ にんげん うぶな物質です。人間はセルロー ぶんかい スを分解できないため、セルロー だいちょう スは大腸をとおって、体の外に出 にんげん されます。ところが、人間の体の ぶっしつりよう しようか なかには消化できない物質を利用 まほう することができる、魔法のような さいきん 力をもつ細菌がたくさんいます。 にんげんぶんかい セルロースなどの、人間が分解で ぶっしつぶんかい きないたくさんの物質を分解でき さいきん る細菌がいるのです。 だいちょう さいきん 大腸のなかにいる細菌の多く けんきせいさいきん は、嫌気性の細菌です。つまり、 さいきん これらの細菌は生きていくのに ひつよう 「呼吸」する必要がありません。 けんきせいさいきん ぶんかい 嫌気性の細菌は、食べ物を分解し にさん てエネルギーに変えるとき、ニ酸 かたんそちっそすいそ 化炭素、窒素、水素、メタンなど はいしゆっ の気体を排出します。これらの気 体は、おならになって体の外に出 さいきんだいちょう されます。気体を出す細菌が大腸 のなかでふえすきると、ガスがた げんいん まっておなかがはる原因になりま す。 さいきん やくに立つ細菌 さいきん ロのなかの細菌とおなじよう まほう よう だいちょう さいきん k ようかかん くだ △消化管は、体のなかをとおる 1 本の長い管のようなもの。入り口はロで、出口 こうもん あな しようか は肛門 ( おしりの穴 ) 。食べ物を口に入れたときから、消化がはじまり、胃 ( 上 しようか しうちょう 部の赤い部分 ) のなかで食べ物がまざりあう。消化のほとんどは尓腸 ( 青い部分 ) だいちょう で行われ、大腸 ( オレンジ色の部分 ) をとおって排せつ物が体外に出される。 8