憲法で平和を考える (平和と戦争の絵本 6)

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じよう 世界の声を先どりした第 9 条 先生「つづけて 9 条の話をしようか。まず 9 条を読ん でみよう。」 みゆき ほうき こうせんけん 美幸「はい。第 9 条【戦争の放棄、戦力及び交戦権 せいぎちつじよ ひにん の否認】①日本国民は、正義と秩序を基調とする国 せいじつ ききゅう 際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武 かいけつ 力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決す ぜんこう しゆだん えいきゅう る手段としては、永久にこれを放棄する。②前項の目 じよう せんそう およ きちょう こくみん こくさいふんそう いかくまた りよく じ みと 的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保 りくかいくうぐん てきたっ いうこと、そして 3 つめに国の交戦権を認めないという の行使はしないということ。 2 つめに戦力をもたないと を言っている。ひとつは戦争や武力による威嚇、武力 先生「そうだね。これはかんたんに言うと、 3 つのこと 持しない。国の交戦権は、これを認めない」 ことだ」 ようじ じゅうよう 洋ニ「短い文章だけれど、すごく重要なことが書いて あると思う」 しゅぎ 18 ゆういち ですか ? 」 祐ー「世界の歴史のなかで生まれたってどういうこと ん生まれたものではないんだ」 は世界の歴史の流れのなかで生まれたもので、とつぜ れきし いう形で明確にした、先駆的な憲法なんだ。でもこれ せんくてき めいかく と武力行使を放棄し、それを一切の戦力をもたないと 先生「そうなんだよ。日本国憲法の平和主義は、戦争 先生「第一次世界大戦後にできた国際連盟は、平和 への歩みの大きな一歩だった。そして、 1928 年にで ふせんじようやく しんりやく かん きた不戦条約 ( 戦争放棄に関する条約 ) は、侵略戦 いほう かっきてき 争を違法なものとする画期的なものだった。しかし、ざ んねんながら第ニ次世界大戦が起こってしまった。な じえい ぜなら、自衛のための戦争をおこなうことは、国の正 けんり 当な権利とされていたからだ。第ニ次世界大戦ののち は、国際連合が生まれた。平和を維持することを目的 こくれんけんしよう とする世界的な機構だ。この国連憲章の前文は『わ せっ じんるい れらの一生のうちにニ度まで言語に絶する悲哀を人類 さんがい に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い』という 言葉ではじめられている。 そして、第 2 条の 4 項は次のように書かれている。 かめい くすべての加盟国は、その国際関係において、武力 による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保 ぜんまたせいじてきどくりつ 全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の つつし 目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎ま なけれはならない。〉」 洋ニ「あれ、なんだか 9 条とにてるね」 先生「そのとおりだ。国連憲章と 9 条の平和への願い は同じであり、日本国憲法の平和主義は、この世界史 的な反戦平和の流れをさらに大きく前進させたもの、 世界の声を先どりしたものと考えていいだろう」 れんめい ひあい しようらい りようどほ いかく

けんぼう あたらしい憲法のはなし けんぼう かんけい 3 人は、図書館で憲法に関係のある本を調べた。 おこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、 ふつかん 『復刊あたらしい憲法のはなし』というとてもわかりや じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめた まつおか すい本があった。 3 人は、その本をもって松岡先生の のです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようと ところへ行った。 いうのです』」 じよう 松岡「まさにそこは憲法 9 条の内容だね」 よくねんもんぶしよう みゆき 美幸「この本は、憲法ができた翌年に文部省がつ 洋ニ「こういう考え方をしたら憲法に誇りがもてるし、 くったもので、中学 1 年生の社会科の教科書として 世界の国々にもアピールできるんじゃないかなあと思 使ったらしいんです」 うんだ」 れきし 松岡「そうだね。ばくも高校生のとき読んだよ」 松岡「世界の憲法の歴史をみても、国家が自分から ゆういち せんげん ぐんたい 祐ー「なんだ、先生、知ってたのか」 『今後いっさいの軍隊・戦力をもちません』と宣言する いんしよう ふせんじようやくいこう 松岡「祐ーくんはどこが印象にのこったんだい ? 」 ことはなかったんだ。 1928 年の不戦条約以降、戦争 せんそう ほうき いほう きてい 祐ー「やつばり『戦争の放棄』のところかな。こんな を違法であると規定する憲法は、いくつかの国で見ら ふうに書いてあるんだ れるようにはなったけれど、戦力をもたないというとこ てってい 『こんどの憲法では、日本の国が、けっしてニ度と戦 ろまで徹底した憲法はなかったんだよ」 美幸「 9 条は、世界に誇れるということですね」 争をしないように、ニつのことをきめました。その一つ へいたい ぐんかんひこうき 松岡「そうだね。この本には『じぶんの国のためばか は、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするための ものは、いっさいもたないということです。 りを考えて、ほかの国の立場を考えないでは、世界中 これは 戦力の放棄といいます。く放棄〉とは、〈すててしまう〉 の国が、なかよくしてゆくことはできません。世界中の ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思 国が、いくさをしないで、なかよくやってゆくことを、国 さいへいわしゅぎ 際平和主義といいます』とも書いてある。憲法には、 うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国より ちえ さきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強い 世界に誇れる国になるための知恵も入っているんじゃ あらそ ものはありません。もうーっは、よその国と争いごとが ないかな。もう一度、ていねいに読み直してみたいね」 ないよう 0 20