図書館雑誌 2014年09月号

キーフレーズ

図書館 2014 学校図書館 図書館雑誌 日本図書館協会 分科会 公共図書館 全国図書館大会 サービス 国立国会図書館 委員会 大学図書館 資料 中央図書館 報告 図書 図書館員 日本 図書館情報学 特集 研究会 情報 利用者 内務省委託本 学校司書 電子書籍 IFLA 大会 108 利用 活動 2013 東京 http:// .jp 市立 平成 レファレンス JLA 児童図書館 読書 障害者 公益社団法人 Vol 子ども 公立図書館 研究 東日本大震災 テーマ 年度 図書館界 www 千代田図書館 開催 職員 事務局 図書館協議会 県立図書館 医学図書館 基調講演 委員長 出版ニュース 地域 008 出版 9. 広島大学 参加 事例 市民 月刊 紹介 支援 Library 実践 2012 NEWS まど・みちお 文部科学省 レファレンス・サービス 000 考える 多文化 マルメ 全国 自由 教育 センター 2010 情報サービス デジタル化

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図書館雑誌 VOL108 , No. 9 629 しかし他方で , 職員の非専任化・外部委託化の拡 利用教育 大という社会的条件のもとで , 図書館利用教育の 専門的な知識技能をどう継承し発展させていくか という人材養成・研修の課題に直面しています。 図書館利用教育の実践力のフ 委員会創設 25 周年の節目に当たる今回大会では , ー委員会創設 25 周年、次への展望を拓く 当初の活動目標を再確認し , 実践成果を検証する ことによって到達点と課題を整理し , 次の 25 年に 向けて実践の指針となる展望を拓く機会としたい と考えます。フロア全体での自由で活発な討論に 多数のご参加をお待ちしております。 図書館利用教育委員会は 1989 年の創設以来 , 図 ・基調講演 書館利用教育の理念・目的・方法手段の理論的枠 1 仁上幸治 ( 図書館サービス計画研究所代表 ) 組みの共通認識化とその実現のための戦略・戦術 図書館利用教育はどこまで進化したか の普及を推進してきました。出版活動として , 館 2 和田佳代子 ( 昭和大学歯学部歯学教育学部門 ) 種別の『図書館利用教育ガイドライン ( 合冊版 ) 』 図書館利用教育の最先端動向ー医学系大学の成 ( 281 ) と『同ハンドブック ( 大学版 ) 』 (2002), さ 果と展望 『問い らに『情報リテラシー教育の実践』 ( 2010 ) , ・事例報告者・パネリスト をつくるスパイラル』 ( 2011 ) を刊行し , また , 図 鈴木恵津子 ( 東京家政大学図書館 ) 書館現場での実践を支援するために全国各地で各 長澤多代 ( 三重大学附属図書館研究開発室 ) 種セミナーを多数開催してきました。 高橋みち子 ( 八街市立図書館 ) この間 , 情報リテラシー教育についての社会的 日向良和 ( 都留文科大学情報センター ) な関心の高まりを背景として , 図書館利用教育の にかみこうじ 実践は館種を超えて全国的に大きく進展しました。 ( 仁上幸治 : 図書館サービス計画研究所 ) 1 冊の本を手に取り , 開いてもらうために , 私た ワークショップ ちはどんな工夫を凝らし , どんな態度で本棚をつ くるべきなのか ? BACH で実践している具体的な 幅允孝ワークショップ 事例を紹介しながら , みなでそれを考えていきた いと思います。コストをかける / かけないという 「本の差出し方を考える」 話ではなく , 明日からすぐに棚を変えていくため の「本棚の細部の教室」になるはずです。 どんな本を選ぶのかも大切ですが , 選んだ本を どう差し出すのかが重要な時代になっています。 ( 幅允孝 : 有限会社 BAC Ⅱ ( バッハ ) 代表 ) はばよしたか

630 図書館雑誌 2014.9. 市民と図書館 : 図書館協議会 市民と図書館 1 図書館の関わりについて検討する。両分科会の共 の公立図書館をめぐる環境の変化を念頭に市民と に議論を展開した。今回の東京大会では , その後 カ : 図書館協議会・友の会・市民運動」をテーマ 3 年前の多摩大会では「図書館を支える市民の 年は図友連発足 10 年目でもある。 多摩大会での初開催以来の 2 回目である。また今 民の分科会である。市民主体の分科会は , 第 97 回 書館友の会全国連絡会 ( 図友連 ) が企画運営する市 第 24 分科会・第 25 分科会は , 本大会共催者の図 市民と図書館 : 図書館とマスメディア 市民と図書館 2 情報共有と共に認識を深めている。また 2009 年に 立図書館に関する諸問題について日夜情報交換し , 求め , 会員相互に交流し , 共に活動してきた。公 をキャッチフレーズに公立図書館の充実と発展を クを形成し , 「手をつなぎ , 図書館支える図友連」 民団体や個人会員からなる全国規模のネットワー 今年で 10 年目を迎える。全国の図書館に関わる市 図書館友の会全国連絡会は 2 開 4 年 4 月に発足し , 書館」である。 る市民の分科会である。共通テーマは「市民と図 の図書館友の会全国連絡会 ( 図友連 ) が企画運営す 第 25 分科会は第 24 分科会と共に , 本大会共催者 通テーマを「市民と図書館」とし , 本分科会では , 「図書館協議会」をテーマとする。公立図書館の運 営が大きく変化しつつある現在 , 公立図書館の民 主的運営を担保し , 市民と公立図書館をつなぐ図 書館協議会の役割は一層大切になってきている。 しかし , その現状は十分把握されているとは言い 難い。中には図書館協議会が形骸化している事例 や , 政令指定都市の公立図書館において図書館協 議会が設置されていない事例もある。そこで本分 科会では , 図書館協議会の現状を可能な限り把握 し , また各地の図書館協議会委員自身や図書館関 係者による図書館協議会の事例報告を中心に , 図 書館協議会のあるべき姿やその役割を再考する。 また , 図書館協議会を支える市民の力についても その必要性の理解を深めたい。部会後半には会場 参加者も含めたパネルディスカッションを行い , 市民と図書館をつなぐ「行動する図書館協議会」 を実現するための方策を探りたい。図書館を支え る市民運動に携わっている方 , 図書館協議会委員 の方 , 図書館協議会の設置を渇望されている方な ど , 各地における情報提供やご発言を期待する。 やまぐちひろし ( 山口洋 : 町田市立図書館協議会委員長 ) は「私たちの図書館宣言」 ( 2012 年改訂 ) を決議し , 市民の求める公立図書館の姿を示した。その第 1 項に「知る自由と学ぶ権利を保障する図書館」を 掲げた。これは市民が多大なエネルギーを費やし て図書館運動を行う目的でもあり , その様な公立 図書館を次の世代に残すことが私たちの責務であ ると強く自覚するからでもある。ところが , 近年 の公立図書館をめぐる状況にはこの「知る自由と 学ぶ権利」を脅かす出来事が引き起こされ , また 図書館がメディアに取り上げられることも度々あ る。そこで見受けられるのは , 公立図書館はなぜ 公立なのか ? 何をするところなのか ? なぜ必要な のか ? と言った「公立図書館の本質」に迫る議論 の欠如 , この点に関する無理解が存在すると思わ れる。そこで , 本部会では「図書館とマスメディ ア」をテーマに , メディア関係者 , 図書館関係者 , そして市民のそれぞれの立場から公立図書館にお ける「知る自由と学ぶ権利」を検討し , 市民の求 める図書館をどうすれば守り育てられるのか , そ のために図書館をメディアにどの様に伝えていく べきか考えたい。 ( 山口洋 : 町田市立図書館協議会委員長 ) やまぐちひろし

図書館雑誌 v 司 .108 , N 。 .9 63 ノ ワークショップ☆ にんなときどうするの ? 』ワークショップ 図書館の危機管理は現代の図書館サービスの中 で重要な位置を占めるようになりました。日々の 業務の中で , 利用者の問題行動と不審な言動 , 事 件・事故が発生したとき , いかに被害を最小限に 食い止められるか , また , 危機の発生を未然に防 ぐことができるか。図書館員の多くが , 大なり小 なりこれを経験しているのではないでしようか。 二つめは , 大地震や大雨 , 大雪と言った自然災害 が発生したときに図書館はどのように対処するか です。 利用者と職員の命を守り , 危機を回避し被害を 最小限に抑えることが , 図書館で働く私たちには 求められています。 284 年に発行された『こんなときどうするの ? 』 ( 日本図書館協会図書館経営委員会危機・安全管理特別 検討チーム編 , 日本図書館協会 , 2004 ) は今まで注目 されていなかった図書館の危機管理を扱った資料 として発行されました。次いで『図書館が危ない 運営編』 ( 鑓水三千男 , 中沢孝之 , 津森康之介 , ェルア イユー , 285 ) , 『図書館におけるリスクマネージメ ントガイドブック』 ( 文部科学省生涯学習政策局 , 菱総合研究所 , 2010 ) , 『みんなで考える図書館の地 震対策』 ( みんなで考える図書館の地震対策編集チーム 編 , 日本図書館協会 , 2012 ) など , 図書館の危機管 理を考え , 危機に立ち向かう方策を考える資料か 次々と刊行されています。 『こんなときどうするの ? 』発行から約 1() 年が 経った現在 , 新たな冊子を望む声が多く , 改訂新 版を作成することになりました。 10 年前の状況と 現在では利用者からのクレームや不審な言動も増 加していることに加え , 東日本大震災の発生もあ り , さらに危機意識が高まったように感じます。 このような背景から , 図書館やそこで働く皆さん に参考にしてもらい , より良いサービスを心がけ てもらえたらと考えています。 各地の図書館ではにんなときどうするの ? 』 はとても参考になり , 危機管理マニュアルとして 活用しているという声をよく聞きます。この冊子 は決して危機管理マニュアルではなく , みなさん が危機管理マニュアルを作成するための参考書と しての活用が望まれます。改訂新版では , 危機事 例の実際の対処を大幅に見直し , 関連法規の情報 も充実しています。 今回 , そのようなことを踏まえて , 新たに発行 される『こんなときどうするの ? 』をテキストに 分科会を行います。 各地の図書館では「女性ばかりの職員体制でと ても不安だ」「人手が足りず事件や事故が発生した ときにじゅうぶんな対処ができない」「不審な利用 者がいる」等 , 不安を訴える声や危機が発生した 時に的確な対処が取れないことを危惧する声が多 く聞かれます。本来なら , すぐに解消しなければ ならない問題ですが , 現状では難しいと言えます。 現状を踏まえつつ , 利用者を守ること , 自分自身 を守ることを考えていかなければなりません。し かし , どうしても深刻になりがちなテーマですが 「明るく ( 希望がもてる ) , 前向きな危機管理」の分 科会を提案して行きます。 具体的には , にんなときどうするの ? 』活用法 を初版の著者の一人 , 鈴木史穂 ( 福島県立図書館 ) が紹介します。また , 実際に図書館で発生した危 機事例を題材にグループで対処法を考えるワーク ショップ「危機管理マニュアルを作ろう」を十年 前から図書館の危機管理に取り組む中沢孝之 ( 草 津町立図書館 ) が , 次いで実際の図書館館内の写真 を見ながら危機が潜む場所を考える「 KYT 実習」 を加藤孔敬 ( 東松島市立図書館 ) が中心となって繰 り広げます。 そして , みなさんの館やみなさんが体験した実 際の危機事例をもとに , 図書館員の対処と法的な 側面からのアプローチで危機を考え , アドバイス を行うのは , 前述した 3 名と『図書館と法』 ( 日本 図書館協会 ) 等の著作もあり , 『こんなときどうす るの ? 』の法的根拠の執筆をされた鑓水三千男さ んに加わっていただき , 「危機管理お悩み相談」を 午後の部に実施します。 なかざわたかゆき ( 中沢孝之 : 草津町立図書館 )