オリエント急行殺人事件

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「すいぶん遠くまでこられたものですね。」 じけん 「シリアで事件がありましてね。」 「これからおかえりになるところですか 2 きゅうこう 「今夜のオリエント急行で、ロンドンへむかいます。」 「それはよかった。わたしもスイスのローザンヌまでいくところです。ごいっしよし ましよう。ではまたあとで。」 。フークはでていった。 ボワロはひげをスー。フでよごさないように気をつけながら、レストランのなかを見 たんて まわした。客は五、六人しかいなか 0 たが、そのなかに探の目をひく、ふたりづれ があった。 かん ふたりとも、ひと目でアメリカ人とわかる。ひとりは、三十歳くらいの感しのいし 青年だが、。、 + ワロの目をひいたのは、つれの、六十代の男だった。 頭がうすくなった丸顔に、白いきれいな人れ歯を見せて、遠くから見ると、人のい い、やさしいおじいさんみたいだが、その目が気になった。 あたま きやく 0

あくま ふかくくぼんだ小さな目をむけられたとき、ボワロは、悪魔にでもにらまれたよう かん に、そっとするものを感したのだ。 ロビーでブークとおちあっているところへ、ふたりのアメリカ人がロビーにでてき た。そして年上のほうが、みように気持ちのわるい声で、若いほうにいっこ。 「ヘクタ勘定をすませておいてくれ。」 にもっしら 青年は、げんかんにはこばれてきた荷物を調べていった。 じゅんび 「ラチェットさん、準備はすっかりできました。」 ふたりのアメリカ人はでていった。 カカ かお そこへ、フロントの係りが、いかにもこまったような顔で近づいてきた。 いっとうしんだい 「こまりました。一等寝台はぜんぶふさがっております。」 ぎせつ せいしか 「なんだって、こんな季節にそんなはずはない。 政治家の団体でもきているのか ? 、、フ ] クが声をはりあげた。 「さあ、よくわかりませんが、ない、という返事でした。」 ブ】クは、ボワ口をふりかえっていった。 かんじよう へんじ わか だんたい

こう・ しやしよう 「だいじようぶです。いつでも十六号を、車掌があけておくのです。さあ、でかけま 2 しよう。」 ふた ごうかれっしゃ 駅には『イスタンブ ] ル↓トリエステ↓カレ】』と書いた札をつけた豪華な列車が ちゃいろせいふく まっていた。茶色の制服をきた車掌が、ていちょうにブークをむかえた。 「いらっしゃいませ。ブークさまのお部屋は、一号でございます。」 まんいん しんゅう 「そうか、今夜は満員だそうだね。このかたはわたしの親友だ。とっておきの十六号 へご案内してくれ。」 「それが、今日にかぎって、十六号もふさがっておりますので : とくべつだんたい 「なんだと ? そんなばかなことがあるかね。特別な団体でもきたのか ? 」 ブークは、声をあららげていった。 . なっとく かお 車掌は、納得がいかない顔でこたえた。 「それが、そうでもないようなのです。まったくの偶然なのでございます。」 にとうしんだい ひとばん 「こまったものだな。二等寝台はあいていないかね ? 今夜一晩だけがまんしていた だけば、あすの夕方には、ベオグラードで新しい車両がつながれる。」 えき あんない しやりよう ぐうぜん