地下室からのふしぎな旅

キーフレーズ

アカネ ヒボクラテス おばさん カスミ チイ 人たち 王子 カマドウマ テント わたしたち 錬金術師 あやさん 二人 マント しよう 柏葉幸子 ワレョン 木の芽 おうじ 講談社 時なし ふたり 地下室 馬車 持っ 青い鳥文庫 立ちあがっ 見る 市場 世界 思う 弟子 松原秀行 王国 入り口 倉庫 考え セーター 自分 綿羊 井戸 飛び 見える はやみねかおる 佐藤さとる 思っ 編み ため息 おとこ 女の子 師匠 王女 ばしゃ となり 魔法使い クラテス おばあさん 見つめ 地図 松谷みよ子 ほんとうに わかっ かんが ポポ 引っぱっ 小春日和 手ぶくろ 知ら 毛布 雨鳥 ことば こんな 小人 食べ ムーミン かしわ からだ

目次ページ

ひと アカネは男の人を、あらためて見なおしてみた。アカネはその人が、もうすこし、もっ おも せかい ともらしいことを、もっともらしく話すのだろうと思っていた。なのに、この世界の人間 かんが しゃないなんて。そのひとことでアカネの考えは、みごとにひっくりかえされてしまった。 その人はロを。一字にむすび、片めがねに手をやったまま、こまったようにチイおばさん ひと をにらんでいる。アカネは、この人の話をきいてみたくなった。 じげん じげん ひと 「それじゃ、どこの人なの ? 二次元とか四次元とかの人 ? わたしたちとすこしも変わ にほんご はな あしめ らないしゃない。手も足も目も口も。それに、どうして日本語を話せるの ? アカネがきいてみた。 あんしん 「わしのほうこそ。おまえさんたちがわしらと似ておるようなので、安心したやら、おど ろいたやらしやわい。わしらの世はしゃな その人は、話をきいてくれる相手を見つけたとばかりに顔をほころばせた。そして、ア カネのほうへむきなおってしまった。 「おまえさんは、べン図というのをごぞんじかな ? さんすうじかんなら 「知ってる。わたし、六年生よ。算数の時間で習ったわ。円が二つあってダブっているの ひと おとこひと はなし ひと ねんせい くち せか、 はなし かお えん にんげん

でしよ、フ。」 「そうじゃ、そうしゃ。ここに一つの円があるとするわけしゃ。これをおまえさんたちの いる世恭とする。すると、もう一つ、ここに円があって、それがわしらのいる世恭になる ぶぶんしたそうこ というわけじゃ。そして、その二つの円のダブった部分が下の倉庫になるというわけ しゃ。たぶん、ここからことばが流れこんだし、むかしは人も忙き来したということ おも しやろ、つと、わしは、フんしゃ。 そのんはい指で、こたつのおへ円を二つかいてみせた。 そうこ 「ダブってなんていないわよ。倉庫は倉庫よ。 チイおばさんがさけんだ。 「いまからそれをいうところじゃ。すこしだまっててくれ。」 「まあっ。 チイおばさんは、ぶっとふくれてしまった。 「なぜいままでダブっていなかったか、というとじゃな、 リッさんと、むこうの世のこ この地所の持ち主が契約しておったからしゃ。リッさんはダブ 0 ているの地瞻を借りて せか、 そうこ えん えん えん