歴史に学ぶ「執念」の財政改革

キーフレーズ

田沼 水野 小栗 江戸 定信 老中 勘定奉行 改革 幕府 将軍 家斉 田沼時代 江戸時代 天保 寛政 日本 家計簿 一八 松平定信 一橋 町奉行 治済 明和 享保 家治 田沼意次 大名 財政 時代 吉宗 一朱銀 薩摩藩 矢部 忠成 官僚 経済 蝦夷地 薩摩 栗本 将軍家 天明 宝暦 通貨 荻原 政治 勝手 フランス 日光東照宮 三年 水野忠邦 収入 関係 関八州 松平 勘定所 荻原重秀 綱吉 安政 田安 徳川家 旗本 場合 年貢 大坂 家慶 重豪 オランダ 貨幣 家光 五年 慶応 松平輝高 組合 長州 五匁銀 御用金 一分銀 幕末 借金 八州 万両 農民 製鉄所 一つ 発行 改鋳 養子 一月

目次

解説菅野徳子 幕末雄藩の経済改革・ 大名は貧乏を宿命づけられていた / 借金踏み倒しの失敗が改革のきっ かけ / 長州、土佐、肥前佐賀それぞれの〃改革〃 / 金は藩のものか大名 のものか / 最後に 江戸人の知恵 財政は甚だ硬直していた / 「つる」と泥棒 / 泥棒と取引所 / 地代と町奉 行の給与 / 大家さんと腰掛茶屋 / 宿と公事訴訟 / 笑いをさそう飛脚賃 詐欺 / 関八州は無法地帯 / 八州廻りと道案内 / 札付き・無宿 / 殺人の内 済 / 警察機構の整備と組合村 191 221 265

水野忠邦と天保改革 目指すは老中首座兼勝手掛老中 / 家斉の死がきっかけに / 町奉行の抵 抗と水野の反撃 / 矢部の罷免と奇怪なその理由 / 中国沿岸がきな臭く なって / 上知令が命取りに 小栗忠順ー「徳川復権」に賂けた辣腕 実力未知数の勘定奉行 / 名を挙げた「将軍奪還作戦」 / 栗本瀬兵衛とレ オン・ロッシュ / 製鉄所建設で見せた凄腕 / 「土地付売家」の真意 / 財 源の捻出に知恵をしばる / 嵩んだ臨時出費 / 窮余の一策「六〇〇万ド ル借款」 / 「最後の幕政改革」に挑む / 幕府復権の夢空しく 小栗忠順の家計簿 換算すると現在では二〇〇〇万円の年収 / 夫婦仲がよかった小栗上野 介 / 公私ともに遣り繰りに七転八倒 149 107 173

ま、えがき・ 幕府の実務派官僚集団 大金持ちだった徳川家が貧乏になって / 幕府最初の官僚は通貨間題の " 権威〃 / 享保改革時代、官僚は活躍したが / 田沼時代の財政は倹約が 中心だった / 十一代将軍家斉が倹約生活にあきて / 幕末、外交畑に優 秀な人材が輩出したが 田沼・松平にみる進歩と抑圧 田沼は定信のあらぬ怨みをかっていた / 一橋治済、御三家が定信を支 援 / 真っ二つにわかれる田沼への評価 / 浅間山の大噴火、卯歳の飢饉 と重なって / 諸人を震撼させた田沼の″日本惣戸税み / 世直し大明神と もちあげられたが 目次