I 章水をつかう、流す わりあい は、割合がかわります。たとえば、砂漠 ①ーー水のつかいみち が国土の大きな部分を占める国では、生 ゆうせん 生き物は、水なしでは生きられない。 活用水が優先して、つぎに工業用水、の それは、だれもが知っています。 こりが、わずかな耕地にかんがいをする では、わたしたちは、どんなことにど 農業用水となります。 さて、日本ではどうでしよう。 れだけ水をつかっているのか考えてみま たんすい 日本で 1 年間につかわれる淡水の量を 0 いちばん先に思いっくのは、飲み水、 見ると、約 66 % が農業用水で、約 14 % が ふろ、トイレなどのくらしのなかでのつ 工業用水、生活用水は約 20 % になってい かわれかたと、農業でしようか ます。 0 とうけい こまかく見ていくと、とうぜん地域に 水のつかいみちを、統計で見てみます。 水の利用は、大きく 2 つに分けられま よってもちがいがあります。農業を中心 す。都市用水と農業用水です。都市用水 とする地域なら田んばや畑などの農業用 わりあい 水の割合は高くなりますし、都市部なら、 には、工業用水と生活用水があります。 し 世界の平均を見ると、取水された淡水 多くを占めるのは生活用水です。 の 69 % は農業につかわれています。 21 % 農業用水は、大きく分けると、田んば、 ちくさん が工業用水で、のこりの 10 % が生活用水 畑へのかんがい、畜産の 3 つです。その わりあい 割合は、田んばへのかんがい用水が 94 % です。でも、これは、どこの国でもおな ちくさん わりあい 強、畑へのかんがい用水は約 5 % 、畜産 じ割合というわけではありません。工業 ちいき がさかんな国、乾燥した地域で農業をす 用水が 1 % 弱です。 農業用水でいちばん多くを占めるのは る国、アフリカなどの水のとばしい国で 田んばですが、わたしたちがお米を食べ ■水のつかいみちによる分類 ることがへってきているため、田んばも 家庭用水 へり、それにしたがって 1998 年ごろから は、田んばへの利用量も少しへってきて います。 田んばとはぎやくに、畑へのかんがい は、少しすっふえつづけています。米づ てんかん くりから、野菜づくりに転換をしている 農家がふえているためです。 ちち わたしたちに肉や乳や卵などを提供し しいく ぶた にわとり てくれる牛や豚、鶏などの飼育に必要な さばく し こうち ちいき ちいき たんすい へいきん し ぶんるい 都市活動用水 生活用水 都市用水 火農業用水 ていきよう 工業用水 みずしげん 「平成 ] 8 年版日本の水資源」 ( 国土交通省 ) の資料をもとに作図 しりよう 4
地下水をつかう 作物を育てる 50 52 2 章 げん 新しい水資源 みす たんすい 海水を淡水に 54 ② たいせつなめぐみ、雨水 3 リサイクルされる水 40 0 容器にはいった水 42 0 形を変えて輸入される水 56 検に地う 4
【目次】 水をつかう、流す 水のつかいみち 4 水はどこから ? 6 3 生活のなかでつかう水 8 0 家庭でつかう水 0 よこれた水のゆくえ 0 人と水のよい関係 18 工業でつかう水 0 水をつかってできること 0 電気をつくる 12 20 22 27