UNIX MAGAZINE 2003年8月号

キーフレーズ

MAGAZINE UNIX http:// LDAP Linux 2003 クライアント Web CUPS データ ファイル www システム 場合 サーバー ssh インストール SSH () struts Struts ネットワーク .com FreeBSD 設定 000 ページ for Zaurus マージソート 利用 Windows struct Emacs usr ポート 対応 表示 指定 html アクセス 本体価格 アプリケーション 処理 必要 ノード NetBSD ISBN サービス コマンド CPU Red Hat Linux デバイスドライバ mbuf localhost 作成 機能 output ツール Base プリンタ etc ソフトウェア 使っ Mac OS X index 追加 できる IPv6 ホスト名 インターフェイス sav 接続 開発 情報 ディレクトリ -4 実行 プログラム remotehost ウインドウ 暗号化 len 管理 入力 arr rpm SCSI 使用 可能 http i386 Solaris 最大 -3 Sun return 印刷 ローカルホスト

目次

旧 v6 の実装 島慶ー 旧セキュリティの出力処理 ( 2 ) す。 IPv6 の出現は、インターネットが次の段階へ移行す インターネットへの接続速度の劇的な止にともない、 るための必然なのではないでしようか。 個人がやりとりするデータ量も増えています。以前はテキ ストべースのメールがはとんどでしたが、そのうち画像を 含むメールや WWW などのコンテンツがやりとりされる ようになり、丘では音声や映像データか普通にやりとり されています。 すこし前まで、データのやりとりには電子メールや ISP カ甘是供する Web スペースが使われていましたが、そのよ うな仕組みは破綻しつつあります。多くの ISP はメール ポックスや Web スペースの容量に上限を設けているため、 大きなデータのやりとりには使えないのです。代わりの手 段として登場したのが P2P (Peer-to-Peer) アプリケー ションです。すなわち、 ISP のサーバーを経由してデー ます、 IP セキュリティ勵里の出力処理の流れを復習し タをやりとりするのではなく、データを置いた場所に茁妾 ておきましよう。図 1 に、 ip6-output() から呼び出され 取りにきてもらおうというわけです。じつは、これはイン る IP セキュリティ出力関数の関係を示します。 ターネットが生まれたときの構造そのものです。ネ川月のイ 全体の流れはすでに解説済みですから、今回はまだと ンターネットでは、メールは自分がメールを読む言 1 機に りあげていない ipsec6-encapsulate() 、 ah6-output() 、 酉当されていましたし、自分が使っている引算機をファイ esp6-output() について説明します。 ルサーバーとしてファイルを公開することか普通でした。 ISP がサーバーとストレージを管理することで、ユー カプセルイレケットの作成 サーの管理負担か減り、特別な技術のない人でもメールを 使ったり Web ページを公開したりできるようになりま IP バケットの内部に別の IP'K ケットをオ内すること した。インターネットがここまで普及したのは、 ISP に をカプセル化と呼びます。 IP セキュリティでは、トンネ よる管理イテサービスのおかげです。しかしながら、今後 ルモードを使って通信する際にカプセル化を利用します。 は ISP がすべてのユーサーの代わりを務めることはでき カプセル化の処理は ipsec6-encapsulate() で実装されて なくなるでしよう。そのような事態になったとき、イン います。以 - ド、参照するコードは ipsec. c からの抜粋です。 ターネット上のユーサーはそれぞれか直接通信しあえる状 態になければなりません。現在、 IPv4 上でさまざまなト 2225 static int ipsec6—encapsu1ate(), sav) 2226 リックを用いて実現されている P2P アプリケーション struct mbuf *m ; 2227 は、 IPv6 を採用すれはシンプルに実装することができま struct secasvar *SaV; 2228 今回参照するファイル 今回は、 IP セキュリティの出力処理に関係する以下の ファイルを参照します。 ・ kame/sys/netinet6/ipsec. c ( 改訂番号 1.189 ) ・ kame/sys/netinet6/ah-output. c ( 改訂番号 1.36 ) ・ kame/sys/netinet6/esp-output. c ( 改訂番号 1.48 ) 出力里のおさらい 65 UNIX MAGAZINE 2003.8

ケットフィルタやトラフィック・シェーピングをおこなっ ても、すぐに性能的な限界に達してしまう。とくに、 GbE が一引勺な山も丘のバックポーン・ネットワークなどの場合、 FreeBSD 上の dummynet では十分な帯域カ甘是供できな い。そういったこともあり、去も丘はハードウェア実装され たレイヤ 2 / レイヤ 3 スイッチやレータなどでトラフィッ ク・シェーヒングを実行することが多い。 ただし、通信品質を試すためと割り切れは、 1 人のユー サーをサポートするだけでよいし、 dummynet でも十分 に遅延やバケット損失かイできる。 dummynet はうま く実装されていることもあって、誰でも簡単に使いこなせ る。性能的にちょっと遅くなった PC 上で使えるのも嬉 しいところだ。 連載 UNIX Communication Notes—O その他の方法 durnmynet は、 FreeBSD のカーネルに大きく依存し ているため、ほかの工竟で利用するのはかなり難しい。 NetBSD や OpenBSD などの BSD UNIX を使っ ているのなら、 ALTQ (Alternate Queueing for BSD UNIX) を利用すれはよいだろう。これはソニ ーーコンヒュ ータサイエンス研究所の長健二上月さんが開発したシステ ムで、世界中に多くのユーサーがいる。 ALTQ もカーネ ルに実装されたシステムである。最近のバージョンでは IPv6 にも対応し、さまざまな処理が可能になっている。 その他の品質改善 コンヒュータ・システムとネットワークの品質改善につ いて述べてきたが、品質改善のせ也か残されている領域は これらだけではない。 たとえば、情報とその取扱い環境の改善が考えられる。 現在は、 1 辭自体の構造がアプリケーションに大きく依存 しているが、去も丘は XML (eXtensible Markup Lan- guage) を利用したデータ表現が充行っている。 XML で 書いたデータの場合、その XML 定義を正しく扱えるアフ リケーションがあれは、意味的に齒膽吾をきたすことなく読 み込んだり取り扱ったりできる。つまり、 XML を使えば 個々のアプリケーションに依存しないデータの表現が可能 になるのである。 XML か広まるとアプリケーションへの依存性カ鰔るか 64 ら、別のアプリケーションへの移行も容易になる。たとえ ば、現在は、、 Microsoft Word て作成した文書 " や、、一太 郎で作成した文書 " といった不鶤頁があるが、 XML による データ表現か普及すれは、、、ワープロ文書 " という汎用的 なカテゴリーのデータを Word でも一太郎でも問題なく 扱えるようになるはすだ。 このように、データ表現における特定のアプリケーショ ンへの依存性を極力減らし、より汎用的な形式に対応しよ うという考え方は山も丘の流行のようである。今後、ワーフ ロや表計算、プレゼンテーションなどの分野でも、 1 つの アフリケーションに依存しない構造をもつデータか増えて くるだろう。 検索などのサービスにしても、検索畤 ll りの去宿や対象範 囲の拡大といった面で、まだまた改善のせ也がある。 ☆ 今回は、品質改善のいくっかの側面について述べた。と くにネットワーク・サービスの分野では、まだこれからと いったところだが、その一因は通信品質の重要性を感均 に把握している技術者が少ないところにありそうだ。 FreeBSD 上の dummynet を用いた低品質工竟実感 システム " は、じつをいうとなかなかおもしろい。たとえ は、衛星通信を使ったらどのくらいイライラさせられるの かとか、あるいはバケットの損失によってこんなに性能 か落ちるのかといったことか夫感できる。しかも、 dum- mynet の場合はちょっと時「星れになったマシンに 2 枚 のネットワーク・インターフェイスを挿すだけで、簡単に 構築できる。その意味でも、ぜひ使ってみてはしい。 ( やまぐち・すぐる奈良先端科支彳大完大学 ) UNIX MAGAZINE 2003.8

連載 /UNIX Communication Notes—O SC 北 SoIaris 9 システム管理ハンドブック 近日発売 ! dummynet では、帯域やヾッフアの制限、遅延、ラン ダムなバケット損失などが実現できる。おもな設定には、 ード記のようなものがある。 ・ ; 幤上或 : bw れれ れれには帯域を指定する。通常、れれに続けて bit/s 、 Kbit/s 、 Mbit/s 、 Byte/s 、 KByte/s 、 Mbyte/s な どの単位を付けて指定する。 0 を指定した場合は、帯域 制限はおこなわれない。 ・ノヾッファ長 : queue 〃れ バッファ長は、バケットか途中でバッファ溢れにより 棄却される状況に景グする。もちろん、バッフアが長 けれはバッファ溢れは発生しにくくなるが、そのぶん 遅延も大きくなる。したがって、この値は十分に注意 しながら設定する必要がある。標準では 50 スロットと している。 遅延 : delay れ〃 ms 指定したパイフでの遅延時間を設定する。単位は ms ミリ秒 ) である。私は、カーネル・オプションとして 、、 HZ" という値を設定した。 HZ の推奨値は 1000 であ る。これはシステムのクロックから遅延間を引算する ため、この値を大きくすれはするはどカーネルとしては 時間を細かく指定できるようになる。 ・バケット損失率 : plr ェ バケット損失率をェ ( 小数 ) て指定する。ェ = 1 であれ ばすべてのバケットか、棄却さェ = 0 ならバケット の損失はいっさい発生しない。 景グ響範囲を特定のトラフィックに限定したければ、 ipfw add pipe 2 ip from any to 163.221.52.0 / 24 ipfw pipe 1 config bw 1Mbit/s queue 30 のように from と to に続いてネットワーク・アドレス やホスト IP アドレスを指定すれはよい。この機能をうま く使えば、さまざまなトラフィックに対して別々の処理を することができる。 dummynet はどう使われているか 今回は、通信品質を体感するための道具として dum- mynet を使っているが、帯域管理やトラフィック・シ ェーピングなどのために利用されることもある。しかし、 FreeBSD のような ~ 凡用 OS 上で dummynet によるパ 0 長原宏治著 B5 判、 448 ページ ISBN 4 ー 756 ト 4324 ー 5 3 , 800 円十税 見過こされがちな基本原理から新管理ツールの活 用まで、日常的なシステム管理の手法を、根拠と なる仕組みとともに解説します。 目次から Part1 基本的なシステム管理 第 ] 章 システム管理の仕事とは何か 第 2 章 ユーザーの登録とグループ / 役割 第 3 章 ファイルとバー ニッション 第 4 章 ネットワークへの接続 第 5 章 印刷 第 6 章 バッチの適用とアップグレード 第 7 章 システムの起動と停止 ログの取得と監視 第 8 章 第 9 章 バックアップとリストア 第 10 章 インストールとバッケージ セキュリティポリシー 第 1 1 章 Part2 ネットワークサービス 第 12 章 DNS サーバーの運用 第 13 章 メールシステムの運用 第 14 章 Web サーバーの運用 第 1 5 章 FTP サーバーの運用 第 16 章 DHCP サーバーの運用 第 ] 7 章 NIS を利用したネームサービス 第 18 章 LDAP を利用したネームサービス 第 19 章 NTP サーバーの運用 第 20 章 SUnSC 「 een を使ったファイアウォール Appendix フリーソフトウェアの導入ーー POP 刀 MAP を例に 株式会社アスキー 〒 ] 60 ー 8584 東京都新宿区信濃町 34 J 日信濃町ビル 出版営業部電話 (03) 5362 ー 3300 63 UNIX MAGAZINE 2003.8