UNIX MAGAZINE 1992年9月号

キーフレーズ

UNIX MAGAZINE Subject システム ファイル gnus ネットワーク SPARC 000 1992 monkey コマンド フォント ftp ワークステーション ニュースグループ Ethernet データ 機能 kterm プログラム クライアント シリーズ 利用 表示 Sun 設定 station SPARCstation ソフトウェア ウインドウ emacs 実行 NeXT 場合 Newsgroups gnu astec animal news 環境 NEWS Message 開発 アプリケーション CPU メッセージ Distribution サーバー for 記事 -3 ニュース 日本 対応 センター test 管理 -1 処理 必要 指定 LAN 使用 PostScript 米国 マシン 登録商標 サポート 可能 フィールド 連想配列 X11 tex 計算機 naniwa mail 日本語 Harmony 情報 tarako setq ログイン できる usr lnternet -2 salesman 作成 ディレクトリ window ホスト名 post banana IPX local FAX ユーザー announce

目次

■日本語 TEX インストール・カイド この例では、入手した jtexl. 7. tar. z は /tmp に 置いたと仮定しています。 アスキーの配布サーピスを利用した場合は、返送さ れてきたテープのうち、日本語 ' I か取められている ほうをドライプにセットして、以下のコマンドを実行 します。 % tar xpf /dev/rstO テーブドライプのデバイス名は、マシンの構成など によって異なる可能があるので石忍してください。 ファイルを展開すると、イ乍業ディレクトリには次の ようなファイルやディレクトリが作られます ( 以下の 説明では、ファイル名やディレクトリ名を作業ディレ クトリからの相対パスで示し、ディレクトリ名には最 後に / を付けています ) 。 ・ EUCsetup 、 patch/ 、 kanj i/ オリジナルの日本語 rIbX は、 Shift-JIS コード用に 開発されています。 シェル・スクリプト EUCsetup を実行することによっ て、日本語ドキュメントや入力ファイルの漢字コー ドを EUC に変換し、日本語 ' I kX のソースコード を EUC 用に変更します。 patch/ にはソースコードを変更するためのパッチフ ァイル、 k ji / にはコード変換のためのコマンドの ソースか取められています。 ・ README 、 README . RELEASE 、 README. KANJI 、 INSTALL . DOC 日本語 ' kX の配布に関する簡単なドキュメントで す。 jtex/ 日本語 ' I 本体や、そのほかのツールをコンパイル するための環竟です。 tfm/ 、 jfms/ 、 macros/ 、 jmacros/ 日本語を使用するマシンにインストールする ファイルが収められています。 tfm/ と jfms/ はメ トリック・ファイル、 macros/ と jmacros/ はスタ イルファイルなどの入力ファイルです。 doc/ 日本語 ' I に関するドキュメントです。 UNIX MAGAZINE 1992.9 utils/ おもに、 C で書かれた関連のツールのソース です。 jtgrind 、 makeindex 、 patch のソースカ刈乂められ ています。 undump / undump のソースです ( 今回はとりあげません ) 。 ptex/ 糸嵌はみ機能をもつのプレリリース版です ( 今回 はとりあげません ) 。 ファイルを展開したら、漢字コードを自分のマシン に合わせます。展開した直後は Shift-JIS コードになっ ていますが、 Sun の場合は漢字コードとして EUC を 採用しているので、 EUCsetup を実行します。 EUCsetup ではソースを EUC に対応させるために patch コマンドを使用します。 patch がないときは、 utils/patch ディレクトリで作成し、インストール します。 コンパイル作業は、 jtex / の下でおこないます。 のディレクトリの下には、次のようなファイルやサプ ディレクトリがあります。 jtex/Makefi1e コンパイルの方法や順序を記述したファイルです。 make コマンドで参照します。 jtex/site. h インストールする各マシンに依存する各種設定を記 述するヘッダファイルです。 jtex/texdir/ オリジナル rIVX 本体の tex. web や日本語 BX の ためのチェンジファイル j ctex. ch など、日本語 の Pascal ソースの作成に必要なファイルが収 められています。 jtex/jtangle/ WEB ソースとチェンジファイルから Pascal ソー スを生成するコマンド jtangle のソースが収められ ています。 jtex/web2cdir/ 85

■日本語 TEX インストール・ガイド 用には 10t(List Of Table) ファイルを使用します。 これらのファイルは、それぞれ \tableofcontents 、 \listoffigures 、 \listoftables コマンドをイ吏っ たときしか作成されません。 1 回目の処理では、 toc ファイルがないので目次は ありません。 2 回目は 1 回目の to c ファイルがあるの で目次は作成されますが、本文の前に目次がある場合、 目次のぶんだけページがすれてしまいます。したがっ て、このようなケースでページの正しい目次を作るた めには、最低でも 3 回は処理しなけれはなりません。 索引を作るためのファイル L\TEX には、索引を作成する機能もあります。ただ し、 I*TFfX だけではなく、 C で記述された makein- dex コマンドの助けを借りる必要があります。 1 回目の処理では、 I VfX によって idx ファイルが 生成されます。この idx ファイルを makeindex コマ ンドで処理 ( ソート ) すると、 i Ⅱ d ファイルカられま す。この ind ファイノレを \printindex コマンドで言冗 み込み、索引を作成します。 文献リストを作るためのファイル には、参考文献や引用文献のリストを作る機 能もあります。この機能を支援するのが BIBTbX で す。 文献を参照、引用する位置に \ cite { / 勧 el } コマンド を書いておくと、い TF;X の 1 回目の実行時にリストに 載せるべき文献のラベルが aux ファイルに書き込まれ ます。そのあと、 BIBTVJX で aux ファイルを処理し、 ューサーの用意する文献データベース (bib ファイル ) から、ラベルに相当する文献の著者、タイトル、出版社 などのデータを抽出して bbl ファイルを生成します。 は、 2 回目以降の処理でこの bbl ファイルを読 み込み、文献リストを作成します。 0 インストールの準備 う。ハードウェアは Sun SPARCstation2 、 OS は それでは、実際に。 I し kX をインストールしてみましょ 84 4.1.2 を想定しています。 ます、ソースファイルを入手しなければなりません。 日本語 rIVfX は自由に再配布できるので、周囲に日本語 をもっている人がいれば、コピーしてもらうのが もっとも簡単です。 周囲にもっている人がいないときは、代 p かアスキー でおこなっているテーフ酒己布サーピスを利用します。 WIDE などのネットワークに IP 接続されてい るサイトならば、アスキーから anonymous ftp で 入手できます。ただし、 ftp が利用できるマシンやユ ーサーは各サイトの方針によって制限されていること が多いので、詳しくはそれぞれの管理者に間い合わせ てください。 ftp. ascii ・ co ・ jp の -ftp/pub/tex/ jtexl. 7. tar. z が日本語のディストリヒ、ユー ション・ファイノレなので、 binary モードで get コマ ンドを使います。このファイルは約 5.6MB あります から、ディスクの空き領域に注意してください。 ftp ができないときは、アスキーでおこなっている アスキー版日本語。 I しとワシントン大学版 UNIX 用 の配布サービスを利用します。下記の宛先に、住 友スリーエム製 DC6150 の新品テープを 2 本送ると、 QIC-150/UNIX tar フォーマットで書き込まれたテ ープと交換し、送科着払いの宅配便で j 医されます。 〒 215 川崎市麻生区南黒川 12 ー 1 ( 株 ) アスキーソフトウェア開発センター ビジネスソフトウェア事業部日本語 TEX 配布係 このサービスを利用する場合、インストールしよう としているマシンか、ネットワークで接続されたマシ ンに、 QIC ー 150 フォーマットか第売めるテーブドライプ が必要です。また、テープカ甘旨定したメディアでない 場合 ( 他社製、中古の場合も含む ) 、サーピスできない こともあるので注意してください。 UNIX MAGAZINE 1992.9 % zcat /tmp/jtexl . 7. tar. Z ー tar xpf ようにファイルを展開します。 ftp で jtexl. 7. tar. z を入手したときは、以下の 手したソースを展開します。 コンパイルのためのイ乍業ディレクトリを用意し、入 ソースファイルの展開

■日本語 TEX インストール・ガイド 構築されています。これらのファイルには、インストー 拡張子の付いたファイル名になっていて、そのスタイ ル (fmt ファイルの作成 ) に使われるものと、 I*TFfX を ルを実現するためのパラメータ設定やマクロ定義が記 実行するときに使われるものがあります。実行時に使用 述されています。 するファイルには原稿ファイルのほかに、スタイルファ 本体は、コンパイル時の設定、または工竟変数 イル、 aux ファイル、目次を作るためのファイル、索 の設定に従って入力ファイルを捜します。スタイルファ 引を作るためのファイル、文献リストを作るためのファ イルも入力ファイルの 1 つなので、この入力ファイル イルなどがあります。 パスに設定されたディレクトリになければなりません。 これらのファイルには、システムにインストールさ 標準のスタイルファイルは、 /usr/lib/tex/macros れているもの、ユーザーが用意するもの、 INIVfX が原 などのディレクトリにインストールし、このディレク 稿ファイルを処理することで自動的に生成され、あと トリをサーチパス ( 彳あ ) に含むように設定して で自身に読み込まれるものがあります。 本体をコンパイルします。 インストール時に使用するファイル aux ファイノレ 日本語 IATEX の fmt ファイルを作成するときには、 aux ファイルは、によって自動的に生成さ initex に」 lplai Ⅱ . tex ファイルを読み込ませます。 自身によって読み込まれるファイルです。 jlplain ・ tex は、 plainTVJX を用にチュー I*TFfX には、章番号や図番号やページを参照してい ニングしたもので、基本的なマクロを定義しているほ る部分を、実際の組版に従って自動的に変化させる機 か、次のようなファイルをインクルードしています。 能があります。たとえば、文章の編集中に第 2 章と第 3 章を入れ替えたとき、この機能がないと「第 2 章を ・ hyphen. tex 参照してください」のような文はすべて書き換えなけれ ハイフネーションの規則を言当したファイルです。 ばなりません。 I*TFfX は、この書換えを自動酌におこ j1fonts2. tex なってくれるのです。 I*TEX の \Large 、 \bf などのフォント関係のマク ファイル中の参照される部分に \ label { / 勧 el } で ロ定義を言己したファイルです。 ラベルを付けておけば、参照する部分に書かれた ・ latex . tex \ て ef { / 勧 el } がラベルの位置の章番号や図番号に フォント関係 D 收 ) 、 I*TFfX のマクロ定義を言己し \pageref{label} がラベルの位置のページ番号に置換 たファイルです。 されます。 ・ kinsoku. tex これを前方参照時にも機能させるために、 aux ファ 禁則処理など、日本言飜版に関するパラメータを記 イルを使って I を 2 回実行します。 1 回目は、仮 述したファイルです。 の組版をおこないながらラベルの出現場所 ( ページ など ) を aux ファイルに書き出し、 2 回目に aux ファ これらのファイルが必要なのは、基本的には I*TEX イルを読み込んて参照部分を正しく組版します。 の生成時だけですが、スタイルファイルのチューニング の夫考にもなりますから、ユーザーがつねに参照できる 目次を作るためのファイル とろにインストールしておくとよいでしよう。 には、目次や図目次、表目次を作る機能もあ スタイルファイル ります。これも、い (IbX が自重加勺に生成したファイル いでは \documentstyle コマンドを使って、 を自身カ売み込み、複数回処理することによっ 原稿ファイルの先頭で文書のスタイルを選びます。 て実現します。 は、その指定に従って該当するスタイルファイ 目次用には toc(Table Of Contents) ファイル、図 ルを読み込みます。スタイルファイルは、 . sty という 目次用には 10f(List Of Figure) ファイル、表目次 彡こ 83 UNIX MAGAZINE 1992.9