文書中でラベルを出力したい 原稿を書いているときは、数式や文献、図表を引用する ときのラベルなどを憶えておかなければなりません。しか し、とくに長い文書の場合はなかなか慮えきれないもので す。標準の IATEX の配布には、文書中で用いたラベルを 一覧表の形式で出力する lablst. tex というマクロファイ ルカまれていますが、ラベル名とページ番号しか出力さ れないのでいまひとっ不便です。 \label などて指定したラベルを欄外や行間に出力でき れは、石忍も容易にできます。そのためのスタイルファイ ノレカゞ showkeys. sty です。 使い方は、オプション・スタイルとして指定するだけ です。たとえは、 \cite{total} は背f芝出力されます。 \label{eq: sk } の定義部は、 0 れ UNIX MAGAZINE 1994.4 がなくなる気配はいっこうにありません。 ているために、枠のなかに書き込まなければならない書類 でしよう。手書きしか考えられなかった日赫にの習慣が残っ されていますが、ほかの書類に応用するのはかなり難しい 文部省科学研究費の調書を作成するためのマクロも酉飾 定型フォームに文字を入れたい 前を変えて使わなければなりません。 使われているスタイル名なので、 \input を利用するか名 があります。また、 draft は標準の I*TEX で別の目的に processed float" という警告メッセージか表小される場合 もあります。ただし、長い文書で使うと、 too many un- ー研羡の機能をもつ draft. sty というスタイルファイル 章と重なってしまいます。 うに欄外に出力されますが、本文中で \ label を使うと文 にや章・節コマンドなどで定義しているときはこのよ すが、実際には欄外に出力されます ) 。 す ( 上刎列では、が本文の枠内に出力されていま となり、その引用部 \ , 。 f { 。 q = } は式 ( 呂仂されま bit C 0 m p u t e r S ( i e n ( e M 0 g 0 z i n e 4 月号 ( 発売中 ) B5 ・ 112 頁・定価 8 ロ 0 円 ( 税込 ) 0 加 0 ーコメ & ソフト・ ・・・丁 . Hagemann Topics 特集 . 続大学環境での新しい OS Sola 「 is Windows N 丁・・ OS / 2 U2.1 ・ ・・・井原實 ・谷口崇・砂原秀樹 ・・・脇英世 System 7 鈴木茂哉 X ウインドウブログラミング① X ウインドウシステムの概要・・・・・遠藤知宏 ・コンピュータリテラシの指導 「情報基礎」の内容と旧 A の調査結果吉村啓 ・ DigitaI G 「 aphics Macintosh の技法 入力と出力の話・・ ・・冫ロ田望 ・説明と説得のためのプレゼンテーション技法 議論に勝つ一一プレゼンの実践・・・石上日出男 ・情報キャンノヾス見聞録④ 早稲田大学理工学部情報学科・・・・・・ひろのかすお 防米国でワイヤレスワールドに向かって何が 起こりつつあるか・ Lecture C + + 準備体操④ C + + の背骨・・ 朝襯 ・・栗田昭平 ・・梅村恭司 アレフ・ゼロ / Tips ⑩科学技術関連の英文記事 はこう読む /F 「 equently Asked Ques- tions / マイコン・トピックス / 知的所有権 Hot Line/ ソフトウェア探訪① / bit 悪魔の辞典 / bit レーダー / ぶつくす 「 bit 」別冊 知姚に向かう情報社会 グループウェア維新 松下温代表編集知的触発に向けて / 知的触発へ のアプローチ / 知的触発のための技術的インフラス トラクチャ / 他日 5 ・定価 4500 円 ( 税込 ) 3 月下旬刊 本誌は予約制のため店頭展示が十分でありま せん。最寄書店または小社へお申込み下さい 1 12 東京都文京区韭立出版 谷 03 ( 3947 ) 251 1 振替東京 1 ー 57035 107
として llpt と 12pt が用意されているだけです。 論文などを完全版下 ( いわゆるカメラレディ ) で提出す る場合も、たいていは製版時に縮小されるので、通常のサ イズで組んでもとくに問題はありません。しかし、最終的 なイメージに近い、小さなポイントサイズでの文書作成が 必喫になることもあります。 そのような場合、欧文の文書であれば xarticle. sty が 利用できます。この文書スタイルを用いれば、 7pt 、 8pt 、 9pt の文書が作成できます。オプション・スタイルとして art [ 789 ] . sty も必要です。具イ勺には、 \documentstyle [8pt] {xarticle} とします ( いまのところ、和文用のものはないようです ) 。 行番号を付けたい 英語の副読本などで、各行に通し番号を付けることがあ ります。 ' I び / いでこれを寒見するには、、、行 " とい う概念が何を指し示すのかを定義しなければなりません。 そオ功ゞできたとしても、期待どおりの出力を得るのはかな り難しいでしよう。 しかし、これに近い働きをするスタイルファイルがない わけではありません。たとえば、 numline. sty では、デ フォルトで 5 行おきに番号を付けてくれますし、改ページ するたびに行番号を 1 にリセットすることもできます。 このスタイルファイルも、オプション・スタイルとし て指定します。行番号の出力は、いくつかのパラメータで することカきます。たとえば、 \1ineCountInterva1=n とす川よ、れ行ごとに番号カイ寸けられます。改ページのた びに行番号をリセットしたいときは、 \lnumpagetrue を 孑旨定します ( デフォルトは \lnumpagefalse)o 、、 5 ~ 10 行目にだけ行番号を付けたい " という場合は、 \n1inesBoundary [ 10 ] { 5 } と設定します。 numline. sty はたしかに便利ですが、オリジナル・ファ イルに記されているように原則としてテキストだけの簡単 な文書を前提にして作成されています。図表を含む文書で は使えませんし、タイトルや見出し部分では正しい値カ等 られないという問題があります。 106 図 3 flushleft と FlushLeft This example shows difference b etween two environments, flushleft and F1ushLeft. This paragraph must be flush-lefted. B0th paragraphs are set in the minipages with the same width. This example shows difference between tWO enuron- ments, flushleft and F1ushLeft. This paragraph must be flush-lefted. B0th paragraphs are set in the mimpages with the same width. 欧文文書で右揃えをやめたい 通常、を使って欧文の文書を作成すると、 右端がきれいに揃って出力されます。しかし、タイプラ イターで打った文書のように、右揃えをしたくないこと もあります。そのような場合、標準の機能では \raggedright を使います。しかし、これは極力ハイフ ネーションを避けるように定義されているため、 1 行の文 字数の少ない文書ではイ七 E りに問題があります。 raggedri ・ sty は、これをすこし改善したスタイルファ イルです。 \RaggedRight コマンドと FlushLeft 竟が 用意されており、ハイフネーションも併用した文書カ鮓成 できます。この機能を利用するときは、 raggedri. sty を オプション・スタイルとして指定し、 \RaggedRight と 旦言します。 FlushLeft は、 flushleft と同様な 働きをします。 図 3 の例は、上か驃準の flushleft 竟、下が Flush- Left です (FlushLeft 環竟では、 1 行目の行末でハ イフネーションをしているのがお分かりでしよう ) 。 \RaggedRight を利用して組版するときには、以下の パラメータカ甘旨定できます。 \RaggedRightRightskip \RaggedRightLeftskip \RaggedRightParindent \RaggedRightSpaceskip \RaggedRightXspaceskip これらは、それぞれ \rightskip 、 \leftskip 、 \par- indent 、 \spaceskip 、 \xspaceskip に対応する値を 設定するためのものです。 なお、オリジナルの配布に含まれている例題用ファイル ではスタイルファイル名が raggedright となっています が、実際のファイル名は raggedri. sty です。 UNIX MAGAZINE 1994.4
表 3 \leftmark 、 \rightmark のデフォノレト値 \leftmark \ て i ghtmark book or report 十 twoside \chapter report \chapter \chapter art icle \section \cfoot{\rm\thepage} \rfoot{} UNIX MAGAZINE 1994.4 \def\lastpagenumber{\label{l@stp@genumber}} {\expandafter\@cdr\r@l@stp@genumber\@nil}} \@ifundefined{r@l@stp@genumber}{ (last page) } % \def\l@stp@genumber{% \def\thepage{\thepageoriginal/\l@stp@genumber} \let\thepageoriginal=\thepage し形態にするには、 \label を次のように再定義します。 式になってしまいます。引用ページ表示をデフォルトと同 もっとも、このガ去では \ page て ef も、、 3 / 15 " という形 れはなりません。 次と \pageref で適切な出力を得るには 3 回処理しなけ のガ去だと、 2 回の処理で所定の出力カ材昇られますが、目 上の \lastpagenumber の部分を含めてしまいます。 ber を置きます。あるいは、 \end{document} の定義に そして、 \end{document} の直則に \lastpagenum- \label{l@stp@genumber}} \def\@currentlabel{\arabic{page}}% \def\lastpagenumber{% {\expandafter\@car\r@l@stp@genumber\@nil}} \@ifundefined{r@l@stp@genumber}{ (last page) } % \def\l@stp@genumber{% \def\thepage{\thepageoriginal/\l@stp@genumber} \let\thepageoriginal=\thepage は、 mydoc ・ sty に次のように言己しておきます。 1 つは、 \ref と \label を利用するガ去です。たとえ クロを組んでみました。 たいことがあります。文献 [ 3 ] の説明にヒントを得て、マ のように、、ページ番号 / 総ページ数 " という形式で出力し 報告書や FAX で送る文書などで、ページ番号を 3 / 15 ページ番号に総ページ数も含めたい ものです。 は第 2 引数で指定したものか、 \markright で指定した は \markboth の第 1 引数て指定したもの、 \rightmark タイルによって異なります俵 3 ) 。ただし、 \leftmark \leftmark などに用いられる値は、ドキュメント・ス 連載スタイルファイル活用法ー 2 article 十 twoside \section \subsection \def\label#l{\@bsphack\if@filesw{% \let\thepage\relax \def\protect{\noexpand\noexpand\noexpand}% \edef\@tempa{% \write\@auxout{\string\newlabel{#l}{% {\@currentlabel}{\thepageoriginal}}}}% \expandafter}\@tempa 部に、、 5 of 7 " のような形式でページ番号カ咄力されます。 をオプション・スタイルとして指定すると、ヘッダの中央 nofm. sty では、 3 番目の方法を用いています。これ style{totalpagestyle} を付ける必要があります。 ページがある場合は、 \maketitle の直後に \thispage- れます。ただし、 report や book など、独立したタイトル このガ去なら、 2 回の処理で期待したとおりの出力か得ら は、 \end{document} の定義に含めてもかまいません。 直前に \label{lastpagenumber} を置きます。あるい と定義しておき、さきはどと同様に \end{document} の \pagestyle{totalpagestyle} \pageref{lastpagenumber}\hfill}} \def\@evenfoot{\hfill\thepage/% \pageref{lastpagenumber}\hfill} \def\@oddfoot{\hfill\thepage/% \def\@oddhead{}\def\@evenhead{} \let\@mkboth=\@gobbletvo \def\ps@totalpagestyle{% ます、スタイルファイルで、 ッタを変更するガ去を示します [ 3 ] 。 かまいませんが、 こではページスタイルに手を加えてフ す。目次ファイル (). toc) の該当部分を直孑多正しても ため、目次には、 3 / 15 " という形式で出力されてしまいま 以上のいずれのガ去でも \thepage を再定義している ページ番号を正しく出力するには 3 回の処理が必要です。 番号と \pageref の出力か碍られます。ただし、目次の ber を置きます。こうすれば、 2 回の処理で正しいページ そして、 \end{document} の直前に \lastpagenum- \if@nobreak\ifvmode\nobreak\fi\fi\fi\@esphack} ポイントサイズの小さな文書 い既の標準では 10pt がデフォルトで、 オプション 105