描きかけのラブレター (富士見ミステリー文庫)

キーフレーズ

美智子 橋本 言っ 思っ ユキオ 東京 伊東 ワタナベ 言う 描い ケータイ 自分 好き 部屋 言わ そんな 思う オヤジ 考え 聞い 見つめ 美大 クラスメイト 電話 笑っ 友達 女の子 黙っ 気持ち 帰っ 行っ メール 入っ 思い出し ハイト 知っ 答え 描き 見え 時間 気づい 綺麗 アパート 予備校 一年 何度 携帯電話 知ら 行く 美術 言い 持っ マンション 初めて 先輩 開い 座っ 卒業式 見る 二人 ヤマグチノボル 中年男性 プレゼント レストラン 立っ 椅子 毎日 飲ん 聞こえ 向こう 大丈夫 セリフ ヒロミ クリスマス 感じ 話し 待っ 酔っ ちょっと 向かっ 変わっ 一つ

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プロローグ まどか 第一章円 第二章都会の絵の具 第三章冬色のカン。ハス 第四章描きかけのラブレター ェビローグ あとがき 目次 291 236 284

さび 寂しいから絵を描いた。 最初に言っておく。大事なことだからだ。イ冫 也こ理由なんかなかった。寂しさを埋める作業は 人によってそれそれだと思うけど、僕の場合はたまたま絵だった。 いばらき 僕が生まれた街は茨城県の隅っこの市で、海と工場以外、他に何もないところだった。トヨ きぎよ・つじよ・つかまち そ - つじよ - ったい 一タのような企業城下町だったせいもあり、終わりのないように感じる躁状態が何十年も続いて あお よ、フさい タ レ いたが、不景気の煽りであっけなくエ場群がなくなった。要塞のような工場たちは、今では落 けむりは ラ城した戦国時代のお城のように、むなしくわずかな煙を吐き出している。 けしたがって今では海しかない。その海も、地中海のような明るい海じゃない。希望に続くべ は えんか き栄えある太平洋の癖に、演歌の中の日本海のようにどんよりとしている。街全体を、一種の 描 あきら かたいなか 諦めと退廃が包んでいる。まるでロシアの片田舎のようだ。 ここち むずか でも、その寂しさは悪くない。むしろ心地よい。でもって、その心地よさを説明するのは難 たいま、 プロローグ しろ すみ ぐん