1 ホン p h on 感覚的な / 音の大き りあとに残したりするもので , ふつ さの単位。感覚的な音の強さ , すなわ う数枚以上の紙をとし合わせた形を ち耳が受ける刺激の大小は , 音の強 いう。本の定義には内容と形式とを さによるはか振動数によっても変化 合わせ含み , その点で新聞雑誌や小 する。そこで , 基準に 1 () ()() サイクルの 冊子類と区別される , 人間の永続的 音をとり , ある振動数の音と 1000 サ で重要な伝達手段の一つである。本 イクルの。デシベルの音が同し大き という語は , 元来物事の基本にあた さに聞こえれは・ , その音は 0 ホンと る意味から転して , 書物をさすよう いう ( / デシベル ) 。人の耳でやっと になったが , 古くは文気別に書籍 , 聞こえる音の大きさは約 ( ) ホン , 人 典籍 , 図書の語もある。英語のブッ が耐えられる最大の音は約 120 ホン ク b 0 ( ) k , ドイツ語のプーフ Bu ch は , である。日本では計量法で / 騒音の 古代ゲルマン族のブナの木をさすこ 単位としてきめられている。 とばから出 , フランス語のリープ . ル 〔斎藤馨〕 libre, スペイン語のリプロ libro は , グリス川とユーフラテス川の下流は , 左はロータリー式 5 弁 ホーン h 0 r n 文字どおりには角 もとラテン語の木の内皮を表わすリ のホーン。 - 右ーまノヾッノ、 粘上質であったので , 両河地方の人 時代の無弁のホーンで , 笛のことで種類が多い。狭義には欧 ベル libe r からきており , それぞれ本 人はその上を厚く板状にし , 大は 33 現在は , 狩猟トランべ 州の狩猟用角笛から進化した金管楽 の原形をとどめている。 cmX16.3cm, / トは 2.5cm 四方のその ットの名で用いられて 〔本の誕生〕文字のない時代の日本 器の一種で , ドイツ語のホノレン H 。 rn 板に とがった棒やアシの先端で楔 いる の名でよばれることが多い。フレン では語部や唱手がロ伝えに知識 形び文字を刻んでから , 日にかわ チ・ホーンともいい管弦楽や吹奏楽 を後代に伝えたものであるが , イリ かしたり火で焼いたリして , 粘上板 で重要な役割を果たす。長い末広が ーンがく書物の歴史 > で「人間の本」 文書 c lay ta b t を作った。本占上板 りの円すい管を丸巻きにし , 先端は とよんでいるように , 古代では人間 文書は火災に損ぜす , こわれても復 大きな朝顔で , 他端に深い漏斗形の という生きた本が , 部族の歴史など 元できるために , 両河地方の数多い 歌口をつけている。左手で変音用ノ を伝えた。しかし人間社会が発達す 遺跡からおびただしく出上し , その ルプ ( 3 ~ 5 個 ) を使い , 右手はラッパ るにつれて , 限られた個人の記憶だ 文明を明らかにすることができた ロの中に入れて音を調節する。幅広 けではすまされなくなり , 種々な記 ニネべの遺跡からでも 2 万をこす粘 くて柔らかく , つやのある音で , 強 録補助の手段が登場する。古代イン 上板が現われたが , 一続きの文書に 弱の差が大きい。右手をラッパの奧 カ帝国のキープという結縄ぅ ( / な は同一の初句とノンプルをもち , 天 深く入れると音が半音はど下がり , わ ) もその一つであり , インディアン 文暦数から神話伝説 , 個人的な記録 同時に暗い無気味な音色になる ( ス はまた彩色した員や棒の刻み目や組 まで , さまざまなものにわたってい トップ奏法 ) 。バロック時代に使われ 合せによって , かなり複雑な記録を た。なかには円筒形の , 図書館管理 だしたが , 変音弁はなく , ーっの調 残すことができた。しかし絵文字か 者の印まで見ることができた。図書 しか吹けなかった。古典派時代には 上左は前 118 年ごろの らしだいに単純イヒされて , いわゆる 館では粘上板をたなに置いたり床に アッシリア王チグラト ストップ奏法の発明で出せる音がふ / 文字を生むまでの間に , 文明化し 不責んだりしたらしい ピレセル 1 世の八角柱 え , また管の一部をさしかえて曲の た世界各地でさまざまな書写材料が 古代エジプトでは , ナイル河畔に 粘上右は 11 世紀 調子にあわせるようになり , 楽譜は 試みられた。古代中国で亀甲や獣 生育する / パピルスという植物を家 の羊皮紙本で , プラト 全部ハ調に移調された。どの調でも にも船にも使ったが , その髄からは 骨に文字を刻み , 金石に彫ったのも ンのくノヾイドン〉を写 即座に自由に吹けるようになったの 紙状の材料が作られ , 本は簡便な形 その一つであり , インドそのはかで したもの。下は最古の ノヾピルスでエジプト古 に作られるようになった は 19 世紀末である。今では音のよい 木の葉に記したのもその一つである。 ノヾピノレス 工朝のプタポテプ文書 は英語 , フランス言吾 , へ調 , 演奏に安定性のある変口調 , またメソボタミアで粘土板に削りつ ドイツ語など を中 E 朝に写したもの その両方を複合したダブル・ホーン けたのもその一つである。しかし多 などがあるが , 音域はどれもだいた くは , 木の皮をはいでそれに文字を い同しで楽譜の上ではヘ調の移調楽 写すことが容易であったから , ゲル : を蛋第を 器とする ( 実音より 5 度高く楽譜に マン系やラテン系のことばにうかが 書く ) ことが多い。演奏がむすかし えるように , 木の皮の本が本の祖形 いが , 表現能力が大きいので , オー となった。中国では細長い竹札 ( 簡 ) ケストラには欠かせない楽器である。 をつくり , 5()cm 前後に 1 行 10 ~ 2() 字 〔関根〕 を記して , なめし皮のひも ( 韋い ) で編 ほん本書物ともいう。文字や み連ね , その形を冊または策といっ 絵画を書写または印刷して , あるま た。孔子が「韋編三たび絶っ」と述 とまった考えを表わし , 他に伝えた この形の本の装丁がきれ べたのは , るまで言売んだという意味である。は かに木の方形の板 ( 版または牘 ) に多 前 1 世紀ごろの漢代の木簡。居延出上 く書くこともあった。現在知られる 最古の竹札や木板の本は , 20 世紀初 めの中央アジア探検の結果発見され たものである。本について 1 篇 , 1 冊と数えるのは , ・当時のなごリであ る。中国では紙の発明までこの形が 続き , 日本でも東北地方の辺地に カバ ( 樺 ) 皮や桜皮を紙の代わりに使 0 っていたこともあり , 加工されない 樹皮そのままが , 古くはひろく本の 原材にあてられていたことがわかる。 〔粘土板文書とパピルス本〕早く文 明を生んだメソボタミアを流れるチ & を 0 を 0 ー 0 ・
第 7 巻 別刷図版目次 世界の面 春の野草 春から夏の野草 ポンペイの壁画 ポンペイの遺跡 海べの野草 ( 海浜植物 ) 淡水の野草 日本の祭り 秋の野草 祇園会 都会の野草 ( 帰化植物 ) 45 弥生式文化 北国の祭り 弥生式土器 46 ~ 47 各地の祭り 1 山木遺跡とその出土品 48 ~ 49 ~ 51 郵便切手 愛知県北設楽郡の花祭 世界の郵便切手 50 52 雪 各地の祭り 2 雪の結 世界各界の似顔 雪国の暮らし 77 洋裁 西洋漫画の歩み 洋裁の基礎縫い 78 ~ 79 栽土吾のラン 日本漫画の歩み 80 ~ 81 フン 現代の漫画 野生のラン 82 ~ 83 84 陸上競技 漫画映画のできるまで 両生類 両生類さまざま 101 ~ 102 ルネサンス 111 ~ 112 レオナルド・ダ・ヒノチ 129 ~ 130 レンフ・ラン ト 139 ~ 140 レース 157 ~ 158 ロケット 167 ~ 172 173 174 175 ~ 176 177 178 179 180 213 214 223 224 ~ 225 226 面 野 草 235 ~ 236 293 294 ~ 295 296 297 298 ~ 299 300 327 328 337 ~ 340 349 350 383 ~ 386 443 ・ 446 444 ~ 445 455 ~ 458 491 ~ 492 525 ~ 532 541 ~ 542 559 560 ロケット 593 アトラス D 型の構造 594 ~ 595 日本のロケット 596 ~ 597 ロケット兵器のいろいろ 598 607 608 9 も 0- 0- -1 9 」 島ス 画 漫画映画 未開美術 ミケランジェロ ツノヾチ 南アメリカ 明 民 家 ユヾ ミッパチの生活 日本の民家 日本の民芸 民芸品をつくる人たち 日本各地の民芸品 神楽と能 獅子舞と盆踊り 西浦田楽 南条踊り メキシコ アズテクの宗教儀式 メキシコの美術と民芸 メソボタ ミア / ヾビロンの栄華 / ヾビロニアの美術 アッシリアの美術 民俗芸能 ロココ ロマネスク フォルム・ロマヌムを中 心にしたローマの展望 ローマの栄光と改宗 618 ~ 619 620 637 ~ 6 647 ~ 649 650 617 ロマン主義 和菓子 和裁 和裁の基礎縫い 和服のがら合せ