編集委員 池田彌三郎 円地文子 尾崎秀樹 暉峻康隆 中村真一郎 吉行淳之介 こゑ あはぢ 「淡路島かよふ千鳥の鳴く声に」歌とり札 光琳かるた 、」うりん
五十九やすらはて寝なましものをさ夜更けて ・待賢門院堀河 : 赤染衛門 8 八十長からむ心も知らず黒髪の : 六十大江山いく野の道の遠ければ 小式部内侍 八十一ほととぎす鳴きつる方をながむれば : : 後奘寺左大臣 八十一一思ひわびさても命はあるものを・ 道因法師Ⅲ いにしへの奈良の都の八重桜・ 伊勢大輔 六十一一夜をこめて鳥の空音ははかるとも : ・清少納一言 八十三世の中よ道こそなけれ思ひ入る : : : : 皇太后宮大夫俊成Ⅲ 六十一一一今はただ思ひ絶えなむとばかりを : : 左京大夫道雅 八十四ながらへばまたこのごろやしのばれむ : : : ・藤原朝臣 六十四朝ばらけ宇治の日霧たえだえに 俊恵法師邯 権中納一一 = ロ定頼 八十五夜もすがらもの思ふころは明けやらて ・目莫 8 六十五恨みわびほさぬ袖だにあるものを : 八十六なげけとて月やはものを思はする・ 西行法師 六十六もろともにあはれと思へ山桜 : : 大僧正行尊四 八十七村雨の露もまだひぬまきの葉に 寂蓮法師脚 六十七春の夜の夢ばかりなる手枕に ・ : 周防内侍燗 八十八難波江の蘆のかりねのひとよゅゑ・ ・・皇嘉門院別当盟 六十八むにもあらてうき世にながらへば : 三条院川 八十九玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば : ・式子内親王盟 六十九嵐吹く三室の山のもみぢ葉は ・能因法師 九十見せばやな雄島のあまの袖だにも : ・殷富門院大輔 七十さびしさに宿をたち盟ててながむれば 良暹法師 九十一きりぎりす鳴くや霜夜のさ筵に : : : : 後京極摂政太政大臣 七十一タされば門田の稲葉おとづれて・ : 大納一三曻信川 九十一一わが袖は潮干に見えぬ沖の石の・ : 一一条院讃岐盟 七十一一音に聞く高師の浜のあだ波は・ ・祐子内親工豕紀伊 九十三世の中は常にもがもな渚こぐ : 鎌倉右大臣 七十三高砂の尾上の桜咲きにけり : ・ : 前中納言匡房燗九十四み吉野の山の秋風さ夜ふけて : ・参議雅経 七十四憂かりける人をはっせの山おろし : ・源俊頼朝臣期 九十五おほけなく憂き世の民におほふかな・ : 前大僧正慈円Ⅷ 七十五契りおきしさせもが露を命にて : 九十六花さそふ嵐の庭の雪ならて : ・藤原基俊 ・ : 入道前太政大臣 七十六わたの原漕ぎ出てて見ればひさかたの・ : 九十七来ぬ人をまつほの浦のタなぎに 権中納一 = ロ宀生豕 : 法性寺入道前関白太政大臣鵬九十八風そよぐならの小川の夕暮は ・従一一豕隆燗 七十七瀬をはやみ岩にせかるる滝川の・ ・ : 崇徳院Ⅷ 九十九人もをし人もうらめしあぢきなく : 後島羽院 七十八淡路島かよふ千鳥のなく声に・ : 源兼昌Ⅲ 百ももしきや古き軒端のしのぶにも : 順徳院烱 七十九秋風にたなびく雲の絶えまより : ・ : 左京大輔朧 ■代表歌人紹介 小野小町 在原業平 : : : : 菅原道真 紀貫之・ 和泉式部・ : ・ : 西行法師・ 式子内親王・ 藤原定家 後鳥羽院・ 関忠夫Ⅷ ・伊藤嘉夫剏 : 久保田淳 緊るたの歴史 異種百人一首 : こ目 ・解説・百人一首・ ば木ー 物硯 えヘム 罎■歌人紹介 〔花■図版目録 : 0 索引 : 螽・レイアウト・ : 134 57 : 日下弘
秋の田のかりほの庵の苫をあらみ・ : 一一春過ぎて夏来にけらし白妙の・ 一一一あしひきの山鳥の尾のしだり尾の : 四 田子の浦にうち盟てて見れば白妙の : 五奧山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の : 鵲の渡せる橋におく霜の 七天の原ふりさけ見れば春日なる 八 わが庵は都のたつみしかぞ住む 九花の色はうつりにけりないたづらに : 十 これやこの行くも帰るも別れては : 十一わたの原八十島かけてこぎ出てぬと : 十一一天っ風雲のかよひ路吹きとぢよ : 十一一一筑波嶺のみねより落つるみなの川 十四みちのくのしのぶもぢずりたれ故に 十五君がため春の野に盟てて若菜つむ : 十六 たち別れいなばの山の峰に生ふる 十七ちはやぶる神代もきかず龍田川 十八住の江の岸に寄る波よるさへや : 十九難波潟みじかき蘆の節の間も・ 一一十わびぬれば今はたおなじ難波なる 一一十一今来むといひしばかりに長月の : 一一十一一吹くからに秋の草木のしをるれば・ 一一十三月見ればちぢにものこそ悲しけれ : 一一十四このたびは幣もとりあへず手向山 : 一一十五名にし負はば逢坂山のさねかづら : 一一十六小倉山蜂のもみぢ葉こころあらば・ 一一十七みかの原わきて流るるいづみ川 一一十八山里は冬ぞさびしさまさりける : 一一十九心あてに折らばや折らむ初霜の : 百人一首 目次 〈ロ絵〉三十六歌仙屏風・岩佐夂兵衛筆百人一首かるた・尾形光琳筆百人一首画帖・相模・養朴常信筆 小倉山小倉色紙・こひすてふ・ももしきや・藤原定家筆 : 壬生忠犬 三十有明のつれなく見えし別れより : 天智天皇貶 坂上是則 三十一朝ばらけ有明の月とみるまてに ・持統天皇 + ′ ' な . ーしカ・らがは ・春道列樹 三十一一山川に風のか ( ナ : 柿本人麿 : 紀友則 : 山部赤人三十三久方の光のどけき春の日に・ 藤原興風 : 猿丸大夫三十四たれをかも知る人にせむ高砂の : : 紀貫之 三十五人はいさ心も知らずふるさとは : : 中納一 = 景持四 : 清原深養父 三十六夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを・ : : 安倍仲麿 : 文屋朝康 三十七しらっゅに風の吹きしく秋の野は : : 喜撰法師 ・ : 右近 三十八忘らるる身をば思はずちかひてし : ト野ト町 : 参議等 ・蝉丸 % 三十九浅茅生の小野の篠原しのぶれど・ : 平兼盛 8 四十しのぶれど色に盟てにけりわが恋は・ : 参議篁四 ・壬生忠見 : 僧正遍昭四十一恋すてふわが名はまだき立ちにけり : 四十一一契りきなかたみに袖をしばりつつ : : 清原元輔 : 陽成院訂 : 河原左大臣 四十三あひみての後のこころにくらぶれば : : : : 権中納一 = ロ敦忠 中納一言朝忠 四十四逢ふことのたえてしなくはなかなかに・ ・光孝天皇 議徳公 : 中納言行平四十五あはれともいふべき人は思ほえて・ 曾禰好忠 四十六由良の門を渡る舟人かぢを絶え : 在原業平朝臣 : 宙法師 藤原敏行朝臣四十七八重葎しげれる宿のさびしきに・ : 源重之 四十八風をいたみ岩うつ波のおのれのみ : : 大中臣能宣 四十九みかきもり衛士のたく火の夜はもえ : : ・元良親王 ・藤原義孝 五十君がため惜しからざりし命さへ・ 素性法師 五十一かくとだにえやはいぶきのさしも草 : : : 藤原実方朝臣間 : 文屋康秀れ : 大江千里 五十一一明けぬれば暮るるものとは知りながら : : 藤原道信朝臣 五十三なげきつつひとり寝る夜の明くるまは : : 右大将道綱母 : 菅家 儀同一一一司母 五十四わすれじの行末まてはかたければ・ : 三条右大臣恥 ・大納言公任 五十五滝の音はたえて久しくなりぬれど : : 貞信公 ・和泉式部 五十六あらざらむこの世のほかの思ひ出に ・中納一一 = 蒹輔 : 紫式部 五十七めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに・ : ・源宗于朝臣 : 大弐三位 五十八有馬山猪名のささ原風吹けば・ : 凡河内躬恒 大岡信。