週刊文春 2017年4月27日号

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一 0 アメリカ征服鷲可 4 2017.4.27 底に広がる佐渡金山の底の底ーー黄不意に凄まじい絶叫が聞こえた。摩侍であろう。 信三郎の手にした祭矛の矛先から 泉黒坂。 しかも二つ。 大小様々なその像は、皆お炎を睨幻聴ではない。お炎はそれまで以は、赤黒い血が滴っていた。 お炎の聞いた絶叫は、信三郎によ みつけているよう。 上に全力で駆け出した。 さあ、信三郎様のところまで、き 坑道を抜け、壮大な岩の天蓋に支って突き殺された薩摩浪士達の断末 魔であったのだ。 っちり案内しておくれ えられた地底の広間に出た。 走りながらお炎も横目で睨み返奥に黒々と口を開ける洞窟。黄泉「分かっていた : : : そなたが来ると す。 黒坂の入口だ。 視界の隅で、オドロ様の像を捉え周囲の岩が、異様にねじくれた形護摩壇に火は焚かれておらず、洞白く濁った目を見開いて、信三郎 る。佐渡に来てからすっかり見慣れ状を呈し始めた。目指す場所はもう窟の前に置かれた小さな灯明が、全が嗤った。 たあの像だ。 近い 体に仄暗い光を投げかけている。 三十六 進むに従い、その像が次第次第と頭上にのしかかる岩盤の圧迫感「お炎か : : : 」 、激しい頭痛を覚える。地底であ護摩壇の前に立っていた人影が、 増えていき、顔に刻まれた赤い筋が どうして薩摩の侍を はっきりと見て取れるようになってるにもかかわらず、それは高山で感岩のこすれ合うような声で呟いた。 お炎の疑問を察したのだろうか、 じる頭痛と似ていた。 オドロ様ーー青峰信三郎であっ 信三郎は苦しそうに咳き込みながら その痛みが錯覚なのか、それともた。 まるで道案内をするかのように。 前に見たのと同じ、長い白髪に素話し出した。 それともお炎を冥府へと誘っている真実なのか。そんなことさえ曖昧で のか。 朦朧としたものに思われる。 材すら判別できぬ襤褸。その足許「わしの護衛とは言い条 : : : 此奴ら どちらであっても違いはない。 細長く続く坑道を進んでいたときに、山伏姿をした二人の男が倒れての役目は用済みとなったオドロの始 いる。おそらくは二人残っていた薩末 : : : それくらいはこの見えぬ目に 己が向かうは、まさしく冥府。地であった。 悪夢が始まった ! アメリカをらー つレト M 1847 羽衣 、 / 、・ネトランプ勝利に熱狂する オルタナ右翼に 大統領就任式を襲撃する アナーキスト ! 80 ロ 0 本ものマリファナを 路上でばら撒き ! これが自由の国アメリカか・・・ ! ? 週刊文春連載「言霊 USA 」 単行本化、第五弾 ! ・定価 ( 本体 1 0 円十税 ) 画・澤井健 文藝春秋 〒 102-8008 東京都千代田区紀尾井町 3 -23 http://www.bunshun. CO. jp 107

2017.4.27 週刊文春 も : : : 最初から見えておった : : : 」 のあらゆる国の足許には、無数の屍普段ならば水替は勝手に持ち場を水替人足の頭や胸を撫でながら、 だから殺される前に殺したという . が理まっておる : : : 何百万か、何千離れることはできない。 しかし監視信三郎は一心に祝詞を唱え続ける。 2 のか。 万か : いやいや、もっと多くの屍役のいなくなった今、自らの死期をすると、苦悶に歪んでいた水替の 「冠城弥十郎が : : : わしを利用して体 : : : 到底数えきれぬ民の屍体じゃ悟った男は、痛む足を引きずってこ表情が、急速に穏やかなものへと変 おることもな : : ・もとより・何・もかも ・ : 我はオドロなり : : : 御道路にしこまでやって来たのであろう。 わっていった。 承知 : : : その上で、わしは奴の策にて御泥なり : : : 佐渡のみに非ず、我我に返ったお炎が男に駆け寄ろう お炎はひたすらに混乱する。 ・ : 乗ったふりをしてやった : : : 策はあまねく天下の地の底に在り : ・ とするより早く、誰かがお炎の前に 冠城弥十郎が信徒の苦痛を緩和で 士ほど己の実相が見えぬもの : : : 思地上のすべてを未来永劫、いつまで出た。 きたのは、薩摩から持ち込んだ阿片 えば哀れ、弥十郎は己が野心の成就も呪い続け、且っ嗤い続けるのだ信三郎であった。 の効用によるものであった。 を夢に見て : : : 嬉々として宮司を演 いつの間に しかし今、青峰信三郎は阿片など じておった : : : 」 お炎は一言も発することができな お炎が声を発する間もなく、屈み用いていない。ただその灰色の指で、 つつ ) 0 信三郎の顔に深く刻まれた凄惨な 込んだ信三郎は、枯れ枝のような腕男の体をさすっているだけなのだ。 傷痕が、咳き込むたびに醜く歪む。 ただ冷たい鍾乳石と変じた如くにで静かに男を抱き起こすと、何事か 「奴の言う大義など : : : 所詮は己が立ち尺、くし、信三郎の呪詛を聞く。 呟き始めた。 掛けまくも畏き黄泉御道路命、 上に取って代わろうというだけのあ でもーーー貴方様は 黄泉黒坂の小戸の原に禊ぎ祓へ給 さましきもの : : : 奴は民など見てお何か言わねば。そう思えば思うほ此の佐渡山の底っ磐根に陰柱太敷へし時に、 はらへど らぬ : : : 薩摩も同じ、徳川に取ってど、言葉は彼方に遠ざかり、己のロき立て、 生りませる祓戸の泥神たち、諸々 かくりよち芋たかし しすまま まがつみ 代わらんとする下らぬ欲の塊よ : から出てこない。 幽世に千木高知りて鎮り坐す、 の禍罪事、穢れ有らむをば、 かしこおどろのかみのやしろ まお いずれ地下に住まう不浄の毒虫にも と、そのとき。 掛けまくも畏き御道路神社の大祓へ給ひ清め給へと申す事を聞こ まお 劣る者ども : : : そんな奴等に、わし「オドロ様 : : : 」 前に恐み恐みも白さく、 し食せと、恐み恐みも白す えんみ が忠誠を誓うはずもなし : ・・ : 」 背後からの声に、驚いて振り返る。 巫蠱の罪、厭魅の罪、外道の罪出 そして幾重にもくぐもったような ぜいぜいと喘ぎながら、裸に近いでむ、 お炎には意味さえ分からぬ長い祝 含み笑い 褌姿の男が入ってきた。 黄泉黒坂に黄泉泥神集へ給ひ、 詞が終わったとき 「なにが公儀、なにが薩摩 : : : 地上まっ白にむくんだその体を見ただ御道路命を常世に知ろしめせと事水替人足は息絶えていた。 けで、彼が水替人足の一人であるこ依さしまつりき 真っ白な顔にこの上なく安らいだ とが分かった。死期が間近に迫って 表情を浮かべて。 しることも。 それは、宮司蠅麻呂に扮した冠城その死骸を丁重に横たえ、信三郎 「オドロ様 : : : おらあ、もう苦しく弥十郎が、死を前にした信徒へ阿片は白く濁った目でお炎を見上げた。 てなんねえ : : : お願えします、どうを与えるときに唱えていた祝詞と同見えぬはずの目から放たれる視線 か : : : どうか最後の御慈悲を : ・・ : 」じ文言であった。 に射すくめられ、お炎はもはや身動 それだけ一言うと、男はその場に崩あれは弥十郎の創作ではなかったき一つ叶わなかった。 れ落ちた。 のか つレト M 1847 羽衣 より いわね かげばしらふとし こと ( つづく )

さて、あら勿体ない気すらする。 部分をのぞいたエビと考えずに済んだだろうと心底残国 立賞 独受 念なほどだ。 ためて、調理続いてタランチュラ。こるとしつくりくる。でもい のを された「虫のちらは昔カンポジアで食べちばん美味い部分のないエ さてさて。虫の盛り合わ賞 盛り合わせ」た物と同じ味。前の虫二つビって : せでどれがいちばん美味か年沁 そしてラストはいよいよ ったか。答えは巨大ムカ 5 ク の 《 , 《・。・ーが運ばれてきより中身がつまっている。 デ。実際、「取材」を終え た。「おおつ、運良く遅れてやってきて巨大ムカデ。長さ二十セン 家行 の て他の普通の料理 ( こちら 1 韆食べ物だ ! 」「生」を食べずに済んだ同チ、幅は胴体が一センチ、 生土 も美味しい ) も頼んでいる晦 とびつくり。 じく文春の女性編集者—さ足を入れると二センチ。こ ウ 姿揚げなのんは「土つばい」と適確なれを生で喰わなくて本当にのに、私はどうしてもムカ キ里 べ で、形状はそ表現。言い得て妙だ。足がよかったと思う。おそらデに手が伸びてしまう。理きド 高」食 く、これは熱帯の国から来由はバランスのよさ。他のでラ 焦げて炭化しているせいか 嘖のままだが、 ひリ たのではなかろうか。私も虫はハサミとか頭とか形状マ お次はサソリ。長さ十セ東南アジアのジャングルでにばらっきがあるが、ムカた家 とは全然異な デはどこをかじっても足、 ( ラり、ちゃんと ンチ。巨大なハサミと反り生きて動いているものを一、 殻、内臓と均一で適度な香 二度、見た記憶がある。 した料理に見返った立派な尾をもってい える。火を通すとこんなにる。他の虫は北京から輸入他の虫は串から外して一り、苦み、食べ応えがあ 新宿歌舞伎町の「上海小 しているが ( 首都に各地のつずつ食べたが、これは串り、火の通り具合もいし 吃」でゲテモノ料理に挑むもちがうのか。 このまま囓る。サソリ同様、生では超絶なゲテモノが見 ゲテモノ料理挑戦から解名産品が集まるらしい ) 、 つもりが、間違えて生の虫 を食べてしまったわれわれ放された思いで、順番に気れは山東省から来たという外側はサクサク ( ガサガサ事なつまみになっている。 ( 「山東省はサソリで有名」と とも一言える ) 、中はグレイな腕のよいシェフと「火の 楽につまんでいく。 週刊文春取材班。 まず、生のときは粉つば店長 ) 。鋼鉄のようなボデ内臓だが、「こっちは薬っ利用」を発見した人類の叡 「 >- さん、気づかなかった イをしているだけあり、囓ばいですね」と—さん。た智に乾杯である。 んですか ? 」と今さら担当くて死体じみた味がした しかにちょっと漢方系の香 ( というか死体だったのだが ) るとバリバリと大きな音が 編集者を咎めると、「だっ バッタは、カリッカリに揚する。中には灰色の内臓がりがする。—さんは素晴ら て、百戦錬磨の高野さんが バク。ハク食べてるから」とげられ、塩味と唐辛子も効あり、やや苦い しい。常に冷静で適確な指「、 ~ 当一 の答え。私の百戦は「錬いており、まるでスナック「ちょっとエビみたい」と摘をしてくれるこの女性が —さんがまた鋭い指摘。た初めから居合わせてくれた 磨」でなく「連敗」だって菓子の「カール」みたいな しかに、ぶりぶりした肉のら、私たちも虫を生で食べ ことを彼は知らなかったら食感。ビールが進む。 7 しい。昔もタイの市場で売 セミの幼虫は先ほどの 4 っていた生のイモムシを間 ( 生の ) むにゆむにゆした 違えて食べてしまったことタンバク質がどこへ行って 連載・巨大ムカデと人類の叡智 2 がある。何度も同じ間違いしまったかと思うくらいカ スカス。栄養分が失われ、 をするのが私の特徴だ。 一週刊文春 シャオ ムカデの姿揚げ。でかい ! ! 109