んに科学の発明にすぐれた国だっただ けでなく、 科学の進歩を産業面につか いこなす才能でも、ばつぐんの水準に あった。著者のプライアン・フォード がハッキリと指摘しているように、ナ チ・ドイツは、最新の科学知識を最大限 に戦争の道具に利用した。 戦争がすすむにつれ、その成果は目 をみはらせるほどになった。空気の ″弾丸〃を発射する大砲とか、空飛ぶ 円盤の精密な検討、四五メートルの距 離で人間に致命傷をあたえる音波銃と か、″暗闇でも照準できる″銃砲類な ど、おどろくべき多種多様の兵器を開 発しようとした。 連合軍にとって幸いなことに、ドイ爆 ツは、政治的な理由で、秘められた専た 門知識を、戦争の道具として、じゅう 器ぶん効果的につかえなかった。ある分 密野では、おおくの技術開発にストップン のがかけられたり、進めの信号がだされ たりした。そのため、成功寸前までい 7
はじめに この本は、第二次世界大戦シリーズ界の国々は、ドイツの科学が、平和なこれっとめていた。そして、ドイツの のなかの " 兵器″編である。まだ知らときも、戦時中も、進歩していること科学は、すべて連合国側の進歩した科 学をマネたものにすぎないとも宣伝し れていない話が、たくさんもりこまれを無視していた。 第二次大戦のはじめ、連合国は、ドていた。これは、まったくバカげた話 ている。ドイツの科学技術は、うつり かわる世界情勢のなかで、いつも重要ィッ人の想像力では、けっして独創的だったばかりでなく、基本的に、まち な影響力をもっていた。それなのに世なアイデアは生みだしえないと、宣伝がいであり、なっとくできないことで あった。 ライン川東部にのびるドイツは、た ロンドン襲った > 爆弾
V 一号 V2 号 / 目次 はじめに 夏 2 3 ロンドン襲った V 爆弾 秘密兵器の研究センター ドイツの新兵器・王会兵器 恐怖の兵器、 V 2 号誕生 4 5 ロケット戦闘機飛ぶ 超巨大機と超 / ト型機 6 空駆ける三角翼 7 戦慄の毒ガス 8 連合軍を・悩ませた水中兵器 9 - 世界にさきカゞけてジェット機 ー 0 霧のなかに消えた秘密兵器 参考文献 6 33 47 88 106 118 134 147 169 199 205 9