プロローグ世の中が脂っこいから、 死の床で食べたいと思うもの 陸軍病院特製豆腐 四角四面の佛頂面だが : 目次 をとこ 「好く出來た漢」の条件 豆腐こそ、悟りきった達人の面影がある いま豆腐かうまい
第一章しまりがあって軟らか 豆腐で歯を傷める 軟弱大いにけっこ、つ 人間的な、あまりに人間的な病気 エゴイスト万歳ーーわが母の超利己主義 逆境から立ち上がるパワー 豆腐的「いい加減さ」が鬱病から身を守る マジメ人間が陥りやすいェアポケット膸 人間、死んでみなけりや評価は下せない 堅い木はどポキリと折れる むにスが入るーー・老化とは心の硬化なり 軟らかさここまでノ \ ると
ニガリを打っ ダンディズムのすすめ 第二章煮ても焼いてもよろしく 豆腐の味は七変化 1 魅力ある漢は〃自分の味みを出さねはならない 名刺がなければ生きられない症候群 一所懸命多所懸命 その時、その場にふさわしい自己 人には五つの性格がある 茂太流「性格改造講座ー 個性は匪格の偏りがつくる ? ・ 〃しまり〃のない家族関係を見直す 103 143 134 147 130 115 109
花はなぜ美しいかーー自分を好きになる方法 個性を育てるもの 煮ても焼いても食えないやっ 良寛の「戒語」に学ぶ 第三章和して味さまざま かくして、わが家は寄せ鍋状態となる わが家の家庭憲法・三カ条 しい人間関係の秘訣①ーー嫌いな人はあなたの役に立っ しい人間関係の秘訣図 相手に合わせるしなやかさを しい人間関係の秘訣③ーースキを見せて仲良くなる 夫婦、この味なもの 「孤食 , は心の病の最初の兆候 204 184 164 200 179 151 195 190 177
ハカ正直は人間関係を損なう 和する心は幸せを感じる力につながる 言もかみんな主人公 エピローグ騰々、天真に任す 茂吉の敬慕した良寛 解説豆腐料理もいろいろ森毅 216 231
ちくま文庫 豆腐の如く 一九九八年八月二十四日第一刷発行 著者斎藤茂太 ( さいとう・しげた ) 発行者柏原成光 発行所株式会社筑摩書房 東京都台東区蔵前二ー五ー三一一ー八七五五 振替〇〇一六〇ー八ー四一二三 案内〇四八ー六五一ー〇〇五三 ( サービスセンター ) 装幀者安野光雅 印刷所中央精版印刷株式会社 製本所中央精版印刷株式会社 ちくま文庫の定価はカ・ハ ーに表示してあります。 落丁本・乱丁本はお取替いたします。 OSHIGETA SAITO 1998 Printed in Japan ISBN4 ー 480 ー 03422 ー 6 C0195
荒れすさむわが子を理解できない親。本音を伝えら 家庭という歪んだ字宙伊藤友宣れず孤立する子ども。べテランの親子問題カウンセ ラーが警告する問題作。 「家庭家族」から「家庭のない家族」へーー変貌い 此木啓五ロちじるしい現代の核家族とそのゆくえを、家族精神 家庭のない家族の時代 ( 山田太一 ) 医学の権威が深く考える。 思春期↓おっきあい↓↓結婚、で「あがり . ? 〈千加子抱腹絶倒のうちに、次々と明かされていく女の人生。 女の人生すごろく 西原理恵子さんとの語り下ろし対談付き。 これでどうだ′・小気味いいほど鮮やかに打ち砕か 〈千加子れていく性の神話の数々。これ一冊であなたのフェ セックス神話解体新書 ミニズムに対する疑問は氷解する。 ( 柏木恵子 ) 火の玉、コックリさん、ポルターガイスト : : : 子供 学校の蚤談に挑戦する大槻義彦たちの口からロ ~ 伝わるごとに信憑性を帯びてしま う学校の怪談の正体を科学的に暴き出す。 読者からの心の悩みにリカちゃん先生が、やさしく リカちゃんの リカお答えします。岡崎京子さんを迎えたサイコロジー 香山 講座、サイコ用語辞典付き。 ( 根本敬 ) サイコのお部屋 「悩んでいるのは、あなただけじゃない。」リカちゃ リカん先生からのメッセージが伝わる。愛と笑いに満ち 香山 ココロのクスリ た、心の処方箋。 ( サエキけんぞう ) 夜の病院の当直室から、一人の精神科医が自転車を リカこぎだす。心理学、哲学、ファンタジーを旅しなが 自転車旅行主義香山 ら世界の新しい姿を紡ぎだす。 ( 町田康 ) 現在の日本で、一人の男が生きていくとはどういう ことか、を様々な角度から考察した名著。何かにつ 浜逸郎 男はどこにいるのか まづいた時、役立ちます。 ( 山田太一 ) 日本の学校は、なぜ子供たちを背の順で並ばせるの 号令のない学校佐藤真知子だろうか ? こんな身近な例から始めて、「笑顔の ( 落合恵子 ) ある学校を ! ーと説く。
限られた時間の中で、いかに充実した人生を過ごす 老いの生きかた鶴見俊輔編かを探る + 八篇の名文。来るべき日にむけて考える ヒントになるエッセイ集。 日本と日本人をめぐる問題を具体例をあげながら問 人間、この 、「非人間的」といわれる行為の中にひそむ人間性 なだいなだ ( 中山千夏 ) 非人間的なもの を探る、ユニークな日本人論。 正常とは何か、異常とは何か。誰が″やつはクルツ ティル〃と決めるのか。「常識」を疑い、常識にとら ノるいきちかい老ノなだいなだ ( 上野千鶴子 ) われない視点を提出する。 つかまえどころのない自分の心。知りたくてたまら ない他人の心。謎に満ちた心の中を探検し、無意識 心の底をのぞいたらなだいなだ ( 香山リカ ) の世界へ誘う心の名著。 世の中にはどうでもいいようで、どうでもよくない ことがある。それはいわば「おやっーのようなもの。 おとなのおやっ ( 小西聖子 ) なだ流おやつを召しあがれ。 母原病、登校拒否、家庭内暴力 : : : 親子の問題が噴 出している現在、「親になるとは何か ?. を、根本か 親子って何だろうなだいなだ ら考える。モヤモヤがふっ切れる一冊。 子どもに教えられながら、父は童話をつくり始めた。 オオしなだすると常識の嘘も自分の頭のかたさもわかってきた あたまの童話体操こ、 ( 白石公子 ) かたい頭をほぐす本。 物事をより正確に見るためには、片目をつぶって見 る必要もある。偏見や先入観にとらわれずにものを 片目の哲学なだい ( 宮迫千鶴 ) 見る〈知恵〉の贈り物。 おしゃべり、いたすら、泣き声 : : : 幼い娘三人の可 0 、 0 、 オオしなだ愛いい行状、パパとママの思い出など。愛とユーモ ノのおくりものよど、 ( 青山南 ) アに満ちたエッセイ集。 常識の中にひそむうそや思い込みを鋭く指摘し、簡 信じることと、 なだいなだ単に信じてしまう危険性を説く。分かるとはどうい 、つことか ? 人を説得す・るとは ? 疑、つことと なだいなだ
ゆらり、心地よく常識を揺すぶられる極上のエッセ イ。子どもの犯罪に向けられる大人の幼児性、何げ こころ医者の手帳なだいなだ ない言葉にひそむ裏の意味などを解きあかす。 こころの病に倒れた人と一緒に悲しみ、怒り、闘う こころの医者の 中沢正夫医師がいる。病ではなく " 人。のぬくもりをしみじ フィ 1 ルド・ノート みと描く感銘深い作品。 ( 沢野ひとし ) すでにして夫婦関係は崩壊しているにもかかわらす、 郁《家庭》に留まる夫と妻たち。現代社会に進行する 家庭内離婚林 家庭内離婚の実態を追う。 ( 斎藤茂男 ) 働く母親を支えたのは、子供の健気な姿だった。子 ワ】キングマザ 1 と 久田恵供たちの寂しさ、悲しさ、喜びなど心の内面を共感 こめて描く。 ( 杉山由美子 ) 子どもたち 藤村美津子どもは母親が育てるべきに旧来の育児のあり方、 女の暮らしのあり方に疑問を呈し、親も子も、人と 育児カ 伊藤雅子のかかわりの中で育っことの大事さを説く。 ()* ・べィネケ連続強姦犯をはじめ、妻や恋人をレイプされた男、 レイプ・男からの発言鈴木品訳レイプ裁判に携わる検事・弁護士・警官、精神分析医・ 幾島幸子訳救急医など、男たちへのロングインタビュー 「ニコニコ離婚講座」に来る主婦の症状。夫妻中毒症、 子潜在的離婚願望症、嫉妬妄想症 : : : 。豊富な事例を 主婦症候群円より 分析し、女の生き方を考える。 ( 沖藤典子 ) 一人の人間として生きたい " ・ 今、多くの″妻″た 妻たちの静かな反乱円より子ちが新たな自分の人生を模索し始めた。揺れ動く現 代の夫婦像を描き切ったカ作。 ( 田嶋陽子 ) 「結婚ゲームに疲れましたので、本日サッソーと離 結婚って何ですか ? 円より子婚しました」人生年時代、改めて結婚と離婚 を考えるための処方箋。 ( 福島瑞穂 ) 激増しつづける離婚家庭 ! 両親の離婚にまきこま ママの離婚円より子れ傷つく子どもたちのつぶやきを通して、現代の家 族のあり方を考える。 ( 小宮山洋子 )
人生は始まったばかり ! 再婚ーーきらにいっそう ・冉婚時平、円より子人生に彩りを添えるために。データをもとにした再 ( 石坂啓 ) 婚カップルの本音と生き方。 オウ 「終わらない日常」と「さまよえる良心 終わりなき日常を 宮台真司ム事件直後出版の本書は、著者のその後の発言の根 幹である。書き下ろしの長いあとがきを付す。 生きろ 「今こそ育児はルソーの「エミール」にかえれ」とい ル毛利子来う著者は、読者を凡百の育児書から解放し、対等と 新エミ 信頼の育児を具体的に説く。 ( 中島梓 ) 町の小児科医として「子を育てること。を深く考えっ いま、子を育てること毛利子来づけてきた著者が、親と子の自由を願って、若いお ( 中沢けい ) 母さんに語る、体験的育児論。 初めての子育てにあたって、さまざまな不安を抱い 新編若い父母への 毛利子来ているお母さん、お父さん方へ、診療の現場から豊 メッセ 1 ジ 富な事例をもとに贈られる助言。 (Q ・グッドマン ) ″育児は生活のなかにある〃という町のべテラン小 新編ト児斗の窓口から毛利子来児科医が、子どもと同じ地平に立ち、ともに生きる 姿勢で健康と教育をみなおす。 子どもたちに「たぬき先生ーと親しまれるべテラン たぬき先生の 毛利子来小児科医による、赤ちゃん、幼児、学童の健康と病 ト日し斗 気についての小さい百科。 生れる前からすでに親子の関係は生じている。子供 親と子、ないしょの話毛利子来への接し方を具体的に説き、親ばかりでなく子供の 周囲にいる人にも役立っ本。 自立なんかやめておけ ! おなじみ小児科医のタネ 甘えのすすめ毛利子来キ先生が自らをさらけ出し、真の共生をめざして謳 いあげる甘えの哲学。 人は誰でも心の底に、様々なかなしみを抱きながら 生きるかなしみ山田太一編生きている。「生きるかなしみ」と真摯に直面し、 人生の幅と厚みを増した先人達の諸相を読む。 ( 柴門ふみ ) ( 野中ともよ ) ( 森本梢子 ) ( 池内紀 )
この現実だけが、世界のすべてだろうか。オカルト、 不思議な世界山田太一編、死、ドラッグ、そして計り難い人間の心ー ー私たちの足もとを揺さぶる不思議な篇。 お母さんのお腹の中にいる時から、否応なしに私た 子どもの健康診断を 山田真ちは「診断、される。乳幼児検診、学校検診・ : 考える どこまで本当に必要なのだろうか。 ( 近藤誠 ) 教師や親の学校信仰、学歴信仰と、″登校拒否は病 エジソンも 北須林実気だから専門家による治療が必要 ~ という常識こそ が子どもたちを追いつめる。 不登校児だった ( 奥地圭子 ) ひとりものの部屋はなにに似ているか ? 棺桶に似 歩一 / \ ひ A 」り・もの津野海太郎ていると私は思うーー。本を読み街を歩き、なんと なく結婚せず齢を重ねる都市生活者の日常。 ケッカッチンとは何ぞや。ふしぎなテレビ局での毎 笑ってケッカッチン阿川佐和子日。時間に追われながらも友あり旅ありおいしいも のありのちょっといい人生。 ( 阿川弘之 ) ″まいったなー、も、つ〃とうなってしま、つ、世界各 私は嘘が嫌いに糸井重里国から厳選した粒よりの嘘のよーだが本当の話 ( ) を回にわたって報告する。 ( 川勝正幸 ) 失恋した時、仕事に疲れた時、いつも優しく抱きと いっかイギリスに 井形慶子めてくれたのは、安らぎの風景と確かな暮らしのあ るイギリスだった。あなたも。 暮らすわたし ( 林信吾 ) たとえば一本の欅、たとえば一枚の写真、そして古 い道具箱。ほのかな郷愁、確かな美意識と生活への 人びとの忘れもの内海隆一郎 意志にみちた大人の読み物。 ( 常盤新平 ) パリの日本人画家、沖縄の三味線 ( サンシン ) 造り 明払からの伝一一一一口永六輔の名手、父 : = = 旅人永六輔が、イキでカッコイイ明 治生れの気骨と心情を活き活きと描き出す。 欲しいものがなかったら、自分で創ってしまおう : 。子どもの本の専門店「クレョンハウス」を主宰 クレョンハウス物語落合恵子 して幻年。しなやかに語る理想と愛。
佃島、人形町、門前仲町、堀切、千住、日暮里 : 本三郎 路地から路地へ、ひとりひそかに彷徨って町を味わ 私の東京町歩き 武田花写真う散歩ェッセイ。 食通なんて気にしない。平凡な舌と健康な胃袋、あ カモイクッキング鴨居羊子ふれる好奇心で食卓をたのしむのがカモイ流。異色 ( 早川暢子 ) デザイナーの極楽ェッセイ。 「本の雑誌」でデビューした異色の弁護士のおもし 八丈島のロックンロール木村晋介ろおかしェッセイ集。ウソで固めた弁護士の本なん ( 椎名誠 ) て、あなた信じます ? 爆笑、恐怖、ユーモア、悲哀。「月光仮面」になり たかった、正義の味方・キムラ弁護士の行手で待ち 竹林からかぐや姫木村晋介 ( 梓沢和幸 ) かまえる事件の数々。 少女時代を過ごした北京。リトグラフを学んだベル 私の猫たち許してほしい佐野洋子リン。猫との奇妙なふれあい。著者のおいたちと日 ( 高橋直子 ) 常をオムニバス風につづる。 ふり返ってみたいような、ふり返りたくないような アカシア・からたち・ 佐野洋子小さかった時。甘美でつらかったあの頃が時のむこ うで色鮮やかな細密画のように光っている。 麦畑 佐野洋子は過激だ。ふつうの人が思うようには思わ ない。大胆で意表をついたまっすぐな発言をする。 私はそうは思わない佐野洋子 ( 群ようこ ) だから読後が気持ちいい 豆腐はあらゆる料理に向き、かっ毅然としている。 豆腐の如く斎藤茂太この強くまた柔軟な姿こそ人生に通するものだ。優 ( 森毅 ) れた人間論、また豆腐論である。 少年の頃、夢中で駆けまわった裏町の横丁や小路。 昭不曲歹 ~ 早紙滝田ゅ、っそこは玉の井、大人の町。その町も今はなく、ただ ( 海老名香葉子 ) ただ夢、幻と想うばかり。 魚を愛し自然を愛する目で見ればこのごろ釣師のマ つれ釣れなるままに高橋治ナーはひどい。釣りの楽しみ魚の味わいを語りつつ ( 山本圭 ) ピリッと辛口を利かせたエッセイ。
時には猫になって 。ドジ猫タマの片想いや武者 「吾輩は猫でもあや 高田宏修業に出かけたチャミーなど哀歓あふれる猫のはな しあれこれ。 ( 高橋直子 ) 覚書き なにげない日常の光景やキャラメル、枇杷など、食 武田百合子 べものに関する昔の記憶と思い出を感性豊かな文章 ことばの食卓 野中ュリ画で綴 0 たエッセイ集。 ( 種村季弘 ) 遊覧日己武田百合子行きた〔所、行きた時」、 0 れ・ 0 れ」出かけゅ ながら綴ったエッセイ集。 ( 巖谷國士 ) あわれにもおかしい人生のさまざま、また書物の愉 性分でんねん田辺聖子しみのあれこれ。硬軟自在の名手、お聖さんの切ロ がますます冴えるエッセー ( 氷室冴子 ) 自作について、老年について、投稿に見る現代人の かるく 一杯田辺聖子諸相など、年とともにさらに洞察力の深まりを見せ る著者の愉しいエッセー ( 今江祥智 ) 明るいコース、すらりと美しい馬の脚、びかびか光 競馬の国のアリス高橋直子る騎手たちの勝負服 : : : そこは素敵な「競馬の国」。 競馬の魅力を描いたエッセイ。 ( 井崎脩五郎 ) 競馬ファンに圧倒的反響をよんだ「競馬の国のアリ 芦毛のアン高橋直子ス」に続く待望の第一一弾。芦毛馬への思い入れと竸 ( 吉永みち子 ) 馬の魅力を軽やかに綴る。 恋愛のパターンは今も昔も変わらない。恋がいつば 恋する伊勢物衄俵万智いの歌物語の世界に案内する、ロマンチックでユー モラスな古典ェッセイ。 ( 武藤康史 ) ファンで映画大好きのマンガ家とり・みき。原 意外な一面 田知世をロケ先まで追っかけて とりの眼ひとの眼とり・みき が描かれたエッセイ集。 ( 大林宣彦 ) アヒルが原因で奥さんに逃げられた友人石黒呑天 : 動物と彼らに振りまわされる人間の悲喜こもご 夢声の動物記徳川夢声 もを軽妙に描く。 ( 横山泰三・井坂洋子 )
下町生まれの異色のフォーク・シンガーが綴った昭 ト畄日なぎら健 ~ 和年代の下町の小僧たち。縁日、夜店、紙芝居と、 下町 ( 鹿島茂 ) あのなっかしい世界再び。 異色のフォーク・シンガーが達意の文章で綴るおか なぎら健亠しくも哀しい酒場めぐり。薄暮の酒場に集う人々と 東京酒場漂流記 の無言の会話、酒、肴。 ( 高田文夫 ) いじめにあった中学生から、家族に見離されたオトー 青空人生相談所橋本治サンまでの赤裸な悩みに、明日 ~ の勇気と活力を与 える親身で過激な世紀末人生相談。 橋本治「昭和」の終りに何を思い、「平成。の初めにどう 考え、そして大地震・オウムの大事件については : 二人の平成 中野翠 偉才と鬼才の二人が熱つほく語った対談集。 「すぎればいつばしの女 . 男友だちの言葉にうな つばしの女氷室冴子ずく著者が、母との葛藤、女の友情、世のでき事な どをつづった痛快ェッセイ。 ( 清野徹 ) 金がない、男と別れた、酒を飲みすぎた : ・女の一人 愛は下剋上藤田千恵子暮らしますます快調 ! 今日を楽しく過ごすための、 独自の幸福の定義がたくさんつまっている。 ( 黒川創 ) 病気を敵視し、憎み、戦うばかりじゃっまらない 殳実冷静に観察し、いっそこれと親しもう。別役流病気 当世病気道楽 を趣味にする法。 ( 三輪和雄 ) ヨーロッパの辺境スペイン。この国の過酷な歴史と スペインの沈默 ~ 堀田善衞画家ゴャへの関心から生れた独自の歴史を見る眼が、 うつろな現代日本文明を撃つ。 ( 倉本四郎 ) 歳の誕生日を目前にして、作家はスペインに居を スペ′イン 4 3 0 日堀田善衞移す。重層する歴史の鉱床を訪ねる旅と読書と思索 の日々をつづる、刺激的なスペイン日記。 ヨーロッパ文化を骨太くとらえると同時に日常の細 日々の過ぎ」方堀田善衞部をたんねんに見る視線。川年に亙るスペイン暮し から得た興味尽きぬ文明論そして日本論。