詭弁論理学

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飛まず最下位の桁に注目すると、 e は ()も ) 0 でないことがわかる ( e ⅱ 0 だと、覆面算の規 則に反して、Ⅱになってしまう ) 。また答の最上位の桁は 1 であるから、は 1 でもない。 さらにⅡ 2 、 3 、 8 までを次々とあてはめてみると、どれもうまくいかない。ゆえに、 こんなふうに、ありえない場合を次々と消していくと、たったひとつの解答 、 6 8 戸 0 1 0 十 1 に到達するのである。 ところで、いつもこのやり方でうまくいくだろうか ? 次に少し変った問題に 消去法の失敗 ついて考えてみよう。 107

1 ワ朝 -4 ーっ 0 8 1 十 1 ところがよく見るとこれは答でも何でもなく、計算が合っていないー などと意地悪をいうのはやめにしよう。この問題には では正しい答をみつけてください 「答がない」のである ( 。 ( ズリスト高木茂男氏の発案 ) 。Ⅱ 9 とおいてもダメなものはダメなので、 「ほかの数ではうまくいかないから、Ⅱ 9 だ」というところが、インチキなのであった。 という消 最初の問題でも「 ()n Ⅱ 8 ではダメなので、Ⅱ 9 でなければならないー 失敗の逆用 去法を使っている。それでうまくいったのは、たしかに「答が存在する」からで あった。ふつうのパズルなら、答があるのは当り前なので、気にかける必要もないかもしれない が、やかましくいえば、Ⅱ 9 として本当に答が求まるかどうかは、最後に検算してみるまでわ からないのである。 エルキュ 1 ル・ボアロ氏は、この点実に慎重である。犯人が誰であるか見当がついても、動か e Ⅱ 9 でなければならない。 このあと、ありえない場合を消していく間に、次のような答 ( ? ) がみつかる。 ー 08

Ⅱ弁術 ぬ証拠がみつかるまでは沈黙を守る。それは犯人を油断させるためでもあるが、間違いを防ぐた : の中に、本当の犯人がいればよ めでもある。実際、消去法の篩にかけた容疑者、、 0 、 いが、そうでなかった場合には消去法そのものが無意味になるので、証拠 ( 検算 ) は論理的にも 重要なのである。 しかし、「答の存在」、あるいは「検算、「証拠」の必要性を忘れてしまう失敗は、逆用すれば 実に巧妙な詭弁術になる。時には詭弁を弄している本人さえ気がっかず、大まじめなこともある。 フィクションの世界では、関係ない人を逮捕してしまう間抜けな警部がたいていその型である。 消去法を悪用した詭弁術の特徴は、「どんな答でも、消去法の順序を変えるだけで、望みのま まに出せる」ということである。たとえばふたつめの覆面算で、に 0 から 9 までのどの数字を あてはめてもうまくいかないのであるが、それを逆手にとると次のような議論ができる。 は 0 から 9 までのどれかである。 に 1 から 9 までの数字をあてはめてもうまくいかなし ゆえに、Ⅱ 0 である。 は 0 から 9 までのどれかである。 に 0 、 1 、 2 のどれかをあてはめてもうまくいカオし てもうまくいカオし 、よ、し、 4 以上のどの数字をあてはめ 109