日本古典文學大系68 日本書紀 下

キーフレーズ

新羅 天皇 日本書紀 百濟 任那 百済 補注 日本 一九 一四 麻呂 高麗 みこと 見え 筑紫 天武 一六 皇子 大臣 一一 大連 三年 正月 続紀 一日 使 近江 天智 大化 七月 見える 難波 一八 三月 高句麗 四年 二年 朝臣 天武天皇 宿禰 十一月 元年 大伴 四月 九月 屯倉 十月 二月 蘇我 十二月 河内 三六 十三年 五月 六月 養老 八月 つかさ 皇太子 一三 十四年 五年 大宝 部連 姓氏 一也

目次

凡例 : 卷第十六小泊瀬稚鷦鷯天皇武烈天皇 : 卷第十七男大迹天皇繼體天皇・ : 卷第十八廣國押武金日天皇安閑天皇・ : 武小廣國押盾天皇宜化天皇 : ・ 卷第十九天國排開廣庭天皇欽明天皇・ : 卷第二十渟中倉太珠敷天皇敏達天皇 : ・ 卷第二十一橘豐日天皇用明天皇 : ・ 泊瀨部天皇崇峻天皇 : 卷第二十二豊御食炊屋姫天皇推古天皇 : ・ 卷第二十三息長足日廣額天皇舒明天皇・ : 卷第一一十四天豐財重日足姫天皇皇極天皇 : ・ 目次 ・ : 一五四 / 、 - 五 - 区目 フノ、 / 、ノ、

卷第二十五天萬豊日天皇孝徳天皇 卷第一一十六天豊財重日足姫天皇齊明天皇 : ・ 卷第二十七天命開別天皇天智天皇 : ・ 卷第一一十八天渟中原瀛眞人天皇上天武天皇 : 卷第一一十九天渟中原瀛眞人天皇下天武天皇・ : 卷第三十高天原廣野姫天皇持統天皇 : 補注 : ・ 校異 : 付表・付圖・ ・ : 五三八 ・ : 六 0 四 ・ : 哭四

目次 店 ・ : 神田喜一郎 : ・一 ロ区期本 2 7 『日本書紀』という書名 : 井上光貞 : ・三 紀年「日本書紀 ( 下 ) 」ができるまで・ 二回書 「日本書紀」の校注を分担して・ 跖本 4 ・・・・大野晋 = ・・波都ノ : 浅野建二 : ・八 日和奥浄瑠璃と早物語 : 月第第 ( 岩 ・ : 中田剛直・ : 一 0 狭衣物語の間題・ 来、「書」と「紀」とはすぐには連らない文字であるからである。 いったい『日本書紀』の「書」の字は、周知のごとく『漢書』 や『後漢書』などの史書の名に用いられている文字である。『史 記』も元来は『太史公書』と題されていたといわれている。そん 神田喜一郎 なわけで、古い史書には多く「書」の字が書名に採用せられた。 『日本書紀』に関する問題は極めて多い。第一、その書名から『後漢書』のあとをついで作られた『晋書』『宋書』『斉書』『梁 して問題である。しかし、われわれは本文の一字一句に至るまで書』『陳書』『隋書』など、皆その例である。『日本書紀』の「書」 正確に読み、その意味を究明しつくさねばならぬ。坂本博士等のは、おそらくこの「書」に相違あるまいと思う。 ところでこの場合の「書」の字は、『太史公書』以来の習慣とし 日本書紀研究会は、そういう真摯な意図のもとに発足したものと 思うが、このたびその研究成果を日本古典文学大系本の本文の校て、専ら紀伝体の史書を意味することにな「ている。紀伝体の史 もうまでもなく「紀」と「志」と「列伝」との三部が備わ 訂、訓注釈に利用せられたことは、何といっても『日本書紀』書は、、 ることを必要条件とする。しかるに『日本書紀』には、その「紀」 研究史上に一時期を画した貴重な寄与といえよう。その背後にど 、まはわざと説くことをさしひにあたるものだけがあって、「志」と「列伝」とが無い。これでは れほどの苦心が払われているか、 かえておく。そしてわたくしは別に、『日本書紀』の書名についてどうしても紀伝体の史書とはいいえないのである。それかといっ 最近考えたことを記し、大方の教示を仰ぐとともに、いかに『日て、本来その三部が備っていたのが、いっか「志」と「列伝」と とう考えてみても不 が失われたのかという形迹もまったく無い。・ 本書紀』の研究が問題に富むものであるかを示す一端に供したい と田 5 、つ。 思議である。『日本書紀』の「書、の字は余計なものというより 少し考えると、『日本書紀』という書名はどうもおかしい。これほかはなかりそうである。 いまの『日本書紀』の体裁や内容からいうと、単に『日本紀』 は中国の古典を研究している者としては、おそらく誰もが抱く率 直な疑問であろう。「書紀」という一一字がおかしいのである。こというのが相応わしい。「紀」の字は、古く『竹書紀年』以来、 んな名前をつけた史書は、中国には見当らないばかりでなく、本漢の葡悦の『漢紀』、晋の袁宏の『後漢紀』などの史書に用いられ 日者典文學火 『日本書紀』という書名

奥付

日本書紀下 1965 年 7 月 5 日 1977 年 4 月 20 日 第 1 刷発行◎ 第 13 刷発行 校注者 発行者 日本古典文学大系 68 定価 2600 円 さかもとたろう 坂本太郎 いのうえみっさだ 井上光貞 岩波雄 いえながさぶろう 家永三郎 おおのすすむ 大野晋 〒 101 東京都千代田区ーツ橋 2 ー 5 ー 5 発行所樊岩ラ皮 : 書店 電話 03 ー 265 ー 4111 振替東京 6 ー 26240 落丁本・乱丁本はお取替いたします