山桜通信 No.39(2013.4)

キーフレーズ

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目次

目次 松尾峠遭難年祭 : ・ : 板倉勝宣・ : 3 登山法についての希望 : : ・松方一二郎・ : 4 山の仲間 : ・ : 大島亮吉・ : 5 私が板倉君から享けたものは : 「アルバータ山のピッケルものがたり」出版によせて・ : 芳賀淳子・ : 7 ・ : 堺惠子・ : 8 光徳小屋便り・ : 荒川一郎・ : 1 引きつける山 : ・ : 柴田由布子・ : indivi ・ : ・荒川秀夫・ : ふたつの散歩コース : ・ : 本間康正・ : 佐久間宏君のこと・ : : ・橋本實・ : 佐久間 ( グロ ) さんを偲んで : 遭難 : 桧山栄司 : ・ 第回登山史Ⅱ編集委員会を終えて : ・ : 伊藤貴紀・・ 、現役近況 : ・ : 吉田周平・ : 平成年度山岳部活動方針 : 8 年祭 ' 〔な板倉勝宣遭難囲年を迎え、記念事業 ( 講地元関係者など 150 名を超える人たち , 社演会 ) が 4 月 6 日、富山基立山町の芦峅寺であふれた。講演会の後は会場をそうしん のふるさと交流館で行われ、翌 7 日には板坊に移して、芦峅寺佐伯総代ほか地元有志 山倉勝宣遺躅の碑前に於いて囲年祭が行わ及び山岳界関係者との懇親会がにぎやか に行われた。 7 日の囲年祭は、風土記の丘一 れた。山桜会が主催し、芦峅寺総代有志、 て立山ガイド協会、日本山岳会富山支部が共に建つ則に、折からの雨にも関わらず大 勢の方々にお集まりいただき、献花し黙祷 に催したものである。 6 日の講演会は「大正期の立山臠人群をもって行われた。 像 5 松尾峠の遭難を巡る」五十嶋一晃 ( 法講演をお願いした五十嶋一晃氏、飯田肇 大山岳部〇 m) 、「草創期の学習院山岳部」氏にはあらためて御礼申し上げます。飯田 山桜会 ( 錦織英夫 ) 、「立山の積雪と氷河」氏には展示資料のご提供、使用機材の貸与 ) 月飯田肇 ( 立山カルデラ砂防博物館学芸課長 ) 等にご便宜を図っていただきました。また と題する講演がそれぞれ行われた。会場の佐伯信春総代はじめ芦峅寺の方々には、事 ふるさと交流館のホールには、遭難当時板前の諸準備、会場の手配等一方ならぬご協 倉と行を共にした三田幸夫氏、槇有恒氏らカを賜りましたこと衷心より御礼申し上 の関係者と板倉恭子氏及び日本山岳会富げます。 山支部、同石川支部、同福井市部、同栃木 2004 年Ⅱ月、芦峅寺集落のはすれに 支部並びに慶大関係者、北大関係者そして草深い板倉碑を訪れて以来 9 年、風化しつ などなど山登りを充実させる知識はたくいたからのように私には思えます。それに さんあります。今の大学山岳部にはそう私は先輩方の人間的な大きさに助けられ いった「かしこさ」への努力が圧倒的に足たことが幾度となくあります。山のような りていないと感じます。新たに週に 1 回ほ大きな器をもった人物の養成を山岳部は ど机上講習の時間をもうけ、かしこい山岳おこなっているのだと思います。 部の土台をつくりあげたいと思います。そ 3 つの条件をそれぞれの頭文字に れぞれ部員がレジュメを作成して持ち寄あわせまして、 (great), (ambitious), 岳り、議論します。山登りをより安全に、よ o (cleve 「 ) と覚えて頂ければ幸いです。 ch ・ 欟り魅力的なものにする手がかりになると < ・ O の山登りを平成年度の合一一口葉をし たいと思います。・〇の方々、これ 宿考えています。 「夢がある」に関しては詳しい説明が不からもどうか大きな心でご指導のほうよ 要かと思われます。大学山岳部として活動ろしくお願いいたします。 する以上、夢を追いかけることが求められ 編集後記 ています。私たちの武器は若さです。荒唐 ◆ご自分の名前のついた製品を世界に売り 無稽な計画ではなりませんが、それぞれが 出そう、と会社を設立した荒川秀夫さん。憲一 心から揺さぶられるような目標にむかっ 法条の社会的実現に向けて動き出した、 て若さを最大限に利用して突き進む。これ 鋼 ( はがね ) の意志を持っ柴田由布子さん。 こそが大学山岳部の醍醐味であるように インジビ精神は、脈々と継ってます。編集 思います。 考えています。 子も見習って会社設立しましたが・・・ (æ) 「心が大きい」とは、私が山岳部に入っ 私が平成年度理想とする山岳部員の 「歩くこと自身にさえ深く入れば限りな 条件は、かしこくて、夢があって、心が大てその重要さを教えられたものです。大きい味がある。山は黙って歩きたい人が入る きい人物であります。 くて困難な山に登るほど、私は自分の小さところだ。理屈に愛想をつかし、うわべを 「かしこい」とは、単に学校の勉強がでさを感じます。息が苦しい登り、永遠と続飾るに飽きた人の入るところだ。黙って山 きることではありません ( もちろん単位はく下り坂。そんな中パートナーのほんの少を歩く男こそ最もよく自然と話をする人、 とらないといけません ) 。山では自分のおしのミスも頭にくるようになります。山岳自然の聞き手であるのだ」板倉勝宣のこの かれている状況を把握し、判断する力が求部ほど心の大きな人物が求められている一一一〔葉が、今の私の低山歩き支えている。 (Z) められます。常に先の行動を予測し迅速に部活はありません。個人の自主性が尊重さ発行日一一〇一三年四月 = 一 + 日 朝霞市根岸台 7 ー 行動しなくてはいけません。また、地理、れてきた歴史が学習院の山岳部にはあり発行人藤大路美興〒。 気象、医療、確保理論、装備の知識、歴史ますが、その背景には器の大きい先輩方が編集人錦織英夫〒・加飯能市川寺加 : 、ぎえ第を - いを 二気第 二第 鉢 ( 、第二第 , ・ 0 外名 No. 39 ( 2013.4 ) 学習院 山山 岳桜 部会 BASECAMP 11 山桜通信 39 '13.4 山桜通信 No 39 ・ 13. 4

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目次 松尾峠遭難年祭 : ・ : 板倉勝宣・ : 3 登山法についての希望 : : ・松方一二郎・ : 4 山の仲間 : ・ : 大島亮吉・ : 5 私が板倉君から享けたものは : 「アルバータ山のピッケルものがたり」出版によせて・ : 芳賀淳子・ : 7 ・ : 堺惠子・ : 8 光徳小屋便り・ : 荒川一郎・ : 1 引きつける山 : ・ : 柴田由布子・ : indivi ・ : ・荒川秀夫・ : ふたつの散歩コース : ・ : 本間康正・ : 佐久間宏君のこと・ : : ・橋本實・ : 佐久間 ( グロ ) さんを偲んで : 遭難 : 桧山栄司 : ・ 第回登山史Ⅱ編集委員会を終えて : ・ : 伊藤貴紀・・ 、現役近況 : ・ : 吉田周平・ : 平成年度山岳部活動方針 : 8 年祭 ' 〔な板倉勝宣遭難囲年を迎え、記念事業 ( 講地元関係者など 150 名を超える人たち , 社演会 ) が 4 月 6 日、富山基立山町の芦峅寺であふれた。講演会の後は会場をそうしん のふるさと交流館で行われ、翌 7 日には板坊に移して、芦峅寺佐伯総代ほか地元有志 山倉勝宣遺躅の碑前に於いて囲年祭が行わ及び山岳界関係者との懇親会がにぎやか に行われた。 7 日の囲年祭は、風土記の丘一 れた。山桜会が主催し、芦峅寺総代有志、 て立山ガイド協会、日本山岳会富山支部が共に建つ則に、折からの雨にも関わらず大 勢の方々にお集まりいただき、献花し黙祷 に催したものである。 6 日の講演会は「大正期の立山臠人群をもって行われた。 像 5 松尾峠の遭難を巡る」五十嶋一晃 ( 法講演をお願いした五十嶋一晃氏、飯田肇 大山岳部〇 m) 、「草創期の学習院山岳部」氏にはあらためて御礼申し上げます。飯田 山桜会 ( 錦織英夫 ) 、「立山の積雪と氷河」氏には展示資料のご提供、使用機材の貸与 ) 月飯田肇 ( 立山カルデラ砂防博物館学芸課長 ) 等にご便宜を図っていただきました。また と題する講演がそれぞれ行われた。会場の佐伯信春総代はじめ芦峅寺の方々には、事 ふるさと交流館のホールには、遭難当時板前の諸準備、会場の手配等一方ならぬご協 倉と行を共にした三田幸夫氏、槇有恒氏らカを賜りましたこと衷心より御礼申し上 の関係者と板倉恭子氏及び日本山岳会富げます。 山支部、同石川支部、同福井市部、同栃木 2004 年Ⅱ月、芦峅寺集落のはすれに 支部並びに慶大関係者、北大関係者そして草深い板倉碑を訪れて以来 9 年、風化しつ などなど山登りを充実させる知識はたくいたからのように私には思えます。それに さんあります。今の大学山岳部にはそう私は先輩方の人間的な大きさに助けられ いった「かしこさ」への努力が圧倒的に足たことが幾度となくあります。山のような りていないと感じます。新たに週に 1 回ほ大きな器をもった人物の養成を山岳部は ど机上講習の時間をもうけ、かしこい山岳おこなっているのだと思います。 部の土台をつくりあげたいと思います。そ 3 つの条件をそれぞれの頭文字に れぞれ部員がレジュメを作成して持ち寄あわせまして、 (great), (ambitious), 岳り、議論します。山登りをより安全に、よ o (cleve 「 ) と覚えて頂ければ幸いです。 ch ・ 欟り魅力的なものにする手がかりになると < ・ O の山登りを平成年度の合一一口葉をし たいと思います。・〇の方々、これ 宿考えています。 「夢がある」に関しては詳しい説明が不からもどうか大きな心でご指導のほうよ 要かと思われます。大学山岳部として活動ろしくお願いいたします。 する以上、夢を追いかけることが求められ 編集後記 ています。私たちの武器は若さです。荒唐 ◆ご自分の名前のついた製品を世界に売り 無稽な計画ではなりませんが、それぞれが 出そう、と会社を設立した荒川秀夫さん。憲一 心から揺さぶられるような目標にむかっ 法条の社会的実現に向けて動き出した、 て若さを最大限に利用して突き進む。これ 鋼 ( はがね ) の意志を持っ柴田由布子さん。 こそが大学山岳部の醍醐味であるように インジビ精神は、脈々と継ってます。編集 思います。 考えています。 子も見習って会社設立しましたが・・・ (æ) 「心が大きい」とは、私が山岳部に入っ 私が平成年度理想とする山岳部員の 「歩くこと自身にさえ深く入れば限りな 条件は、かしこくて、夢があって、心が大てその重要さを教えられたものです。大きい味がある。山は黙って歩きたい人が入る きい人物であります。 くて困難な山に登るほど、私は自分の小さところだ。理屈に愛想をつかし、うわべを 「かしこい」とは、単に学校の勉強がでさを感じます。息が苦しい登り、永遠と続飾るに飽きた人の入るところだ。黙って山 きることではありません ( もちろん単位はく下り坂。そんな中パートナーのほんの少を歩く男こそ最もよく自然と話をする人、 とらないといけません ) 。山では自分のおしのミスも頭にくるようになります。山岳自然の聞き手であるのだ」板倉勝宣のこの かれている状況を把握し、判断する力が求部ほど心の大きな人物が求められている一一一〔葉が、今の私の低山歩き支えている。 (Z) められます。常に先の行動を予測し迅速に部活はありません。個人の自主性が尊重さ発行日一一〇一三年四月 = 一 + 日 朝霞市根岸台 7 ー 行動しなくてはいけません。また、地理、れてきた歴史が学習院の山岳部にはあり発行人藤大路美興〒。 気象、医療、確保理論、装備の知識、歴史ますが、その背景には器の大きい先輩方が編集人錦織英夫〒・加飯能市川寺加 : 、ぎえ第を - いを 二気第 二第 鉢 ( 、第二第 , ・ 0 外名 No. 39 ( 2013.4 ) 学習院 山山 岳桜 部会 BASECAMP 11 山桜通信 39 '13.4 山桜通信 No 39 ・ 13. 4