2007年 現代農業 5月増刊 農的共生社会 自治と自給で「格差」を超える

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目次

農共生社会 2007 年現代農業 5 月増刊 自治と自給で「格差 . を超える あきらめてはならないものがあり、 失ってはならないものがある 「一緒に耕す家族ーとしての 「鳴子の米プロジェクト」「母ちゃんたちの農協」 モノとカネの関係を超えて、人と人とのつながりへ 民俗研究家・農家結城登美雄 あきらめてはならない、失ってはならないと始めた「鳴子の米プロジェクト」 米づくりも、米を食べることも面白くなってきた ! みんなに元気をくれた「東北号」 感動の「鳴子の米プロジェクト」発表会 種を受け継ぎ、広げる人 島村菜津田代淳清水亮子神澤則生 森千鶴子笠原眞弓斎藤緑奥山勝明 朝田くに子田中正治嶋真紀子編集部 小山厚子 32

、 0 、 0 腹が減っては野球はできんせよ , 銭はないけんど百姓には米がある ! お米で応援、四国独立リーグ「一俵入魂百勝の会」 = ・ 農家の福音「年内全額精算 . の米が売れるシステムづくり ク真の敵は農外にあり ! 福岡県みやこ町勝山地域「矢山マイ米田んば隊」「必勝祈願米」 = ・ 種の市場化、大企業の独占に抗し 小さな農家が多様な種を育て、 多様な食文化をつくる 「種は世界の共有物 . 長崎県雲仙市「種の自然農園 . 岩崎政利さん・ = 東京の若者たちの小さなイベント「地大豆カフェ」でまかれた小さな種が 山形県川西町で「紅大豆」栽培・加工の芽を吹いたー すべての人は農にかかわる当事者だ カフェスロースタッフ刪田寛 福岡県築上町「町民つけもの博覧会」 一鬣一。わが家の味の漬物で、人と地域と健康の循環 楽しい「ぬか床養子縁組 . 「漬物探検隊が行く ! 」 = ・ 役所の課、お店や畑を飛び出して食と農と健康のつながりを訴える とすク食と農クまちの保健室 スクラム組めばみんなハッピー ! 佐賀県鳥栖市「食ネット鳥栖、 農砌共生社会、 ・ = 福岡県京都地域農業改良普及センター手嶋洋司・福山昭吾浦

農砌共生社会 「あいつがやっているのなら」と、人と人とをつなぐ「半商品」 直売所を地域の食の拠点、農の拠点、環境の拠点に 八尋幸隆・佐藤剛史・西日本新聞社「食くらし。取材班皿 暮らしの見点て 「格差」を超える 「人の役に立ちたい」子どもの悲願をかなえ ヒトを人にし、家族を家族にする「くらしの時間」を取り戻す 「弁当の日」は、なせ全国に広がるのか 香川県高松市立国分寺中学校校長竹、下和男肥 親と子の生活発見プロジェクト・楽しく食べる一〇年計画 食べものを選んでつくれる自分になろう 子どもの生活力が向上する姿は美しい 福岡市立下山門小学校教諭稲益義宏 「一万日を生きた。残りは三万日だ」と、トッゼン「人生の夏休み」 三年間の世界旅行で知った、生きていくのがラクになる知恵 モンダイは格差ではなく、それぞれの生き方だ ! ・ = フリーライター白石あっさ 「勝ち組・負け組」ってセンスがずれてる ! 貧乏でも楽しく遊べる街を自治とリサイクルでつくる 「高円寺一揆・素人の乱」が始まった ! 144

たたカ、つ ) 」はん 世界のひとたちがもっと、一緒にゴハンを食べていたら : : ・ = イルコモンズ ( ・・・小田マサノリ ) いつでも、どこでも、たれにでもできる「抵抗食の会 ( 仮 )_ 食べものた 0 てカウンター ( 「抵抗 ! , 「売り台」 ) アクシ , ンにな 0 ちゃうんだもんね ! = ・・・ : 抵抗食の会 ( 仮 ) オーガニックからフード・アクテイピズムへ 健康・社会・環境にとってよりよい食のための行動を ! : = 愛媛大学地域創成研究センター准教授野崎賢也 自治と自のつながり 農的共生社会 「仕事を売って仕事を買え」 ! ものづくり職人に学ぶ〈人ーものー人〉の新しい関係 岩手県川井村タイマグラ「南部桶正 . 奥畑正宏さん・阿部智穗さん = ・ 「築古い」の家を四人で仕事場兼住居に 自給の力を取り戻す「下馬土間の家」 : : : : : : ・ : : : : : : : : : : ナリワイ代表伊藤羊士以 8 ・、夏は農業、冬は炭焼きのお手伝い 一天歳、元コギャルが始めた「片品生活塾」「グッドマザープロジ = クト」 太陽のような笑顔のお母さんが増えれば世の中変わる 群馬県片品村 -* •- 桐山三智子 2 農砌共生社会 174 166

シアワセな農家さんを丸 ) 」と届けたい 「やさい暮らし」という仕事 やさらし伊藤志歩 「ローンに追われていてはやりたいことをやれない」と新築の家を売り 離島の医療の確立とともに自給自足の暮らしをめざす ~ ~ 長崎県福江島「山内診療所」宮崎昭行さん一家 社長は元・最高年収八〇〇〇万円の外資系トップセールス 社員、研修生は「農業は楽しい ! 」オ 1 ラがいつばい 山梨県中央市株サラダボウルの「自分で食べるお米は自分で作り隊ー「農業の学校」 一一九家族四〇名がともに生きる「血縁を超えた地球家族」 富士山麓「木の花農園」「いのちの村プロジェクト」 若き元起業家も合流 「泊まる」ではなく「住む」、「行く」ではなく「帰る」感覚で 驩賛同村民、準村民、基本村民としてかかわる村づくり 高知県土佐清水市ク素の宿「海癒」 「する側「される側」ではなくみんなが「する側ーに の融資を受けて「ふるさと食の樂校」「森の幼稚粤くり」 法人きらり水源村事務局長小林和彦 ~ ~ 一沖、 , 表紙写真・ = = ・結城登美雄・白石あづさ 表紙・目次デサイン : : : 石原雅彦 本文レイアウト : : : 池田編集事務所 220 204 212

奥付

・ご注文・お問合せ・ご意見・ご感想などは巻末のハガキをご利用く 【編集後記】 一昨年、『若者はなぜ、農山村に向かうのか』の編集後記を私ださい はこう結んだ。「しばらくは農山村に向かう若者たちに『ついて農文協北海道支部〒〇六〇ー〇〇〇一札幌市中央区北一条西七 いく父親』ならぬ「ついていく編集者でいたい』」と。その後も 丁目四タキモトビル電話 ( 〇一一 ) 二七一ー一四七一 『田園・里山ハローワーク』や「脱・格差社会』で農山村に向か 農文協東北支部〒九八〇ー〇〇一一仙台市青葉区上杉一丁目一 った若者たちを追いかけ続けたが、一方では、農山村に向かうだ 六の三ビル別館六電話 ( 〇二一 l) 二六二ー五八〇四 けが若者の置かれた「雇用・労働・身体の破壊」ともいうべき格 差社会の現実から抜け出る道だろうかという疑問ももっていた。農文協関東支部〒三二三ー〇八二二栃木県小山市駅南町三丁目 八の一六電話 ( 〇二八五 ) 二七ー三〇四七 その疑問への答えを与えてくれたのは、この号に登場する多く の若者たち。三月七日、「高円寺一揆・素人の乱」の「金がない 農文協甲信越北陸支部〒三八〇ー〇八三六長野市南県町食糧 ヒマ人が騒ぎ始めるための作戦会議。のことを開会直前に知った 会館四電話 ( 〇一一六 ) 二三五ー三四二七 私は、あわてて電車に飛び乗り、北中通りへと向かった。だが、 農文協東海近畿支部 ( 兵庫除く ) 〒四五〇ー〇〇〇三名古屋市中 会場の居酒屋「素人の乱セピア」店内は若者たちで立錐の余地も 村区名駅南二丁目八の一六文栄ピル なく、ときおり外に流れてくるのはパンク音楽で、五十路を過ぎ 電話 ( 〇五一 l) 五七一ー三四〇八 たフォーク・ロック世代のオヤジである私は中に入るのをしばら くためらった。その背中を押してくれたのは、はじめてらしい二 農文協中国四国支部 ( 兵庫含む ) 〒七〇〇ー〇八二六岡山市磨屋 十代の女性と、女性スタッフとのつぎのようなやり取りだった。 町一番五号浮田ビル電話 ( 〇八六 ) 二三一ー ニ十代女性「あのー、これって、サヨクの集まりなんですか ? 」 農文協九州沖縄支部〒八一一一ー〇〇二九福岡市博多区古門戸町 女性スタッフ「うーん、サヨクって言えばサヨクだけど、地元の 五の一八ぎんなん工ポック三 サヨク、高円寺のサヨクって言ったほうがいいかなー」 電話 ( 〇九一 l) 二八二ー八五五〇 素人の乱の若者たちは、高円寺という土地に「地一兀感」をもっ ているーー一素人の乱の記事の末尾で松本哉さんが「あ、でも、 現代農業五月増刊号 ( 祐号 ) 杉並区全体がどうだとか、まだそういう意識をもつほどのレベル 二〇〇七年五月一日発行 じゃないですけどね」と語っているのと同様の地元感。この地元 定価九〇〇円 ( 本体八五七円 ) 感への飢えから農山村に向かう若者たちは多いが、素人の乱の若 送料一ニ 0 円 者たちは高円寺という地元に根ざし、地元から自治をつくろうと 尚 本 発行者坂 している。 会 発行所巫農山漁村文化協会 農山村に向かった若者たちと、都市にとどまる若者たち、双方 東京都港区赤坂七丁目六番一号Ⅸ式 を行き来する若者たち。そこに共通するのは地一兀感だけではない。 話 ( 営業 ) 鴨 ( 三五八五 ) 一一四一リ 「反消費「半商品」もまた共通であり、そのキーワ 1 ドは「鳴子 番一電 ( 編集 ) 鴨 ( 三五八五 ) 一一四九 z 印 の米プロジェクト」「一俵人魂」にも共通している ( 甲斐良治 ) 振替〇〇一一一〇ー一一一ー一四四四七八Ⅲ版 凸