日本現代文學全集・講談社版10 樋口一葉集 附 明治女流文學

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目次

ホ袋學公集 目次 座談會 樋口一葉と明治女流文學 塩田良平 圓地文子 司會山本健吉 題字・谷崎潤一郞 ないでしようか。もう身をすててか長っているんです。 座談會樋口一葉と明治女流文學 山本あの中で朝之助がお力に「お前は出世を望むな」といいます ね。あの臺詞は突然で、讀む方でハッと虚を衝かれるところがあり 塩田良平 ます。一葉自身の氣持を反映しているように思うんです。それまで 圓地文子一種の立身出世思想が樋口一葉にあった。中島塾〈行っていたので 司會山本健吉 も、やつばり歌よみになって自分の生活の根據を得たい、そして瓧 會的な地位も得たいという氣持もあったと思います。いろいろなこ 樋口一葉 とでそういう自分の立身出世しようという氛持が閉されてしまっ 山本一葉を中心として明治の女流作家をこの一卷に集めたわけでて、それがああいった言葉にあらわれているような氣がするんで すけれども、きようはそれについて御著書もあり特別の研究をされす。 ておられる塩田さんと、昭和の女流作家として圓地さんにいろいろ圓地何かそういう俗念みたいなものがずいぶん強い人じゃありま お話を同いたいと思います。 せんか。久佐賀という變な占い者のところへお金を借りに行くこと 一葉の文學についていうと、私は「にごりえ」を割合買っていまが日記にありますけれど、あれなんか見ても、普通いわれている文 す。「たけくらべ」に次いで「にごりえ」が代表作であるというこ學者というような人じゃないですね。 とは定評でもありましようけれども、あれはずいぶん一葉自身の氣塩田ただ一葉は「文學界」の連中のような、現在文學上の交際を 持が出ているのじゃないか、一葉はお力を借りて、自分のことを書している人には絶對に金の話はもちかけてなくて、そんな關係のな いていると思いますね。 いところにはかなり無心に行ったりなんかしている。 塩田だと思いますね。圓地さんなど御承知でしようが、最後の無圓地何か體を張ってるみたいなこともいってますね。 理心中のところの演技でも、花柳なんかのやり方は、最初うしろか塩田久佐賀に「金を貸してやるから身をまかせろ」といわれて、 ら斬られて、それから源七の方に寄りかかってきますね。あれは無もうこの男とは絶交だといっていながら、しばらくたっとまた手紙 理心中でない證據で、そういうふうな宿命觀は一葉にあったのじやを出したりしている。せつばつまって、太々しいところもあるんでノ 瓧區 京の 6 都町 京羽 月講東音

樋口一葉集目次 卷頭寫眞 筆蹟 閣櫻 : たま襷 : うもれ木・ 曉月夜 雪の日 やみ夜 : ・ 大つごもり : ゆく雲 : ・ あきあはせ・ : すゞろごと : さをのしづく : ・ うってみ : にごりえ : ・ 十三夜 : この子 : : わかれ道 : : たけくらべ : われから : : 人へ

しのぶぐさ・ : につ記一 ( 明治二十五年一月ー二月 ) : につ記 ( 明治二十五年四月ー五月 ) : 日記しのぶぐさ ( 明治二十五年六月 ) : ・ よもぎふにつ己 ( 明治二十五年十一一 一口月ー一一十六年二月 ) よもぎふ日記 ( 明治二十六年一一月ー三月 ) : よもぎふにつ記 ( 明治二十六年三月ー四月 ) : : 一 ~ ( 六 しのぶぐさ ( 明治二十六年四月 )• : 塵の中 ( 明治二十六年七月ー八月 ) : ・ 日記ちりの中 ( 明治二十七年二月ー三月 ) : ・ : 三四 塵の中日記 ( 明治二十七年三月 ) : 塵中につ記 ( 明治二十七年三月ー五月 ) ・ : 水の上日記 ( 明治二十七年六月ー七月 ) : 水の上 ( 明治二十七年十一月 ) : ・ 水の上日記 ( 明治二十八年四月ー五月 ) : 水の上につ記 ( 明治一一十八年五月 ) : ・ みづのうへ ( 明治二十八年五月 ) : ・ 水の上 ( 明治二十八年五月ー六月 ) : ・ 水のうへ日記 ( 明治二十八年十月ー十一月 )• : : = 0 六 水のうへ ( 明治二十九年一月 ) : ・ みづの上 ( 明治二十九年二月 ) : ・ みづの上日記 ( 明治二十九年五月ー六月 ) : ・

みづの上日記 ( 明治一一十九年六月ー七月 ) : みづの上日記 ( 明治二十九年七月 ) : 作品解説・ 樋口一葉人門 樋口一葉年譜 樋口一葉參考文獻・ : ・山本健吉四二 ・ : 和田芳惠四一七

明治女流文學目次 卷頭寫眞 湘烟日記抄 ( 中島湘烟 ) : 英寺 : : 一三七 いなツく、あーでん物語 ( 若松賤子 ) : : : 一矢 心の鬼 ( 淸水紫琴 ) : 藪の鶯 ( 三宅花圃 ) ・ 浴泉記 ( 小金井喜美子 ) ・ 兄の歸朝 : しろばら ( 田澤稻舟 ) : しのび音 ( 大塚楠絡子 ) ・ お百度詣 : ・ : 三 0 六號室 ( 瀬沼夏葉 ) ・ 黑眼鏡 ( 北田薄水 ) : 作品解説 : 明治女流文學人門 明治女流文學年譜 明治女流文學參考文獻 : ・ ・山本健吉四一六 : ・和田芳惠四一三 ・ : 四四五

奥付

日本現代文學全集 10 樋口一葉集 附明治女流文學 昭和 37 年 11 月 10 日印刷 昭和 37 年 11 月 19 日發行 罟ホー定價 500 圓 ◎ KöDANSHA 1962 整郎夫謙吉 編藤井村野本 伊龜中平山 ぐちいちょう 會會器藝會會會會曾會 式陽式紙紙會式式 株株式式式式 株株山一式業紙株株株株 刷興業岡第工製業 印工株スエ紙工紙紙 社本社瓧ロ日製日製製 本 會製會會川クカ 日式田式式本本州倍菱崎 大株和株株厚日日本安三 刷製刷本函革ス紙紙紙紙紙 ロ 用用用用 眞印 し用 紙繪文貼返 印寫版製背表ロ本函扉 葉一衞社四 1 。 一三ロ 羽 9 一省織 區表京 京代 島 社文大東 會都大替 式京話 ひ樋野 株東電振 者者者所 行刷行 著發印發 落丁本・亂丁本はお取りかえいたします