日本現代文學全集・講談社版 25 高濱虚子 河東碧梧桐集

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目次

社區四 : 山口青邨 山會のことなど : 京の 虚子のくさみ、・ : 眞下喜太郎報 文 3 : 高濱年尾 隨感 : 都町 : 瀧井孝作 京羽 / を族行 0 思出 0 句・・ : 阿部喜三男 講東音 月 題字・谷崎潤一郎 ( 後のことだが、虚子は必すしも山でなくて谷でもよいと言った。 ) 子規が亡くなってからもこの文章會は續けられた、子規の意志を ついだと言へばそれまでだが、あとをついだ虚子も碧梧桐も文章は 好きであった。子規は小説を書かうとしたが成功しなかった、虚子 は俳句を捨てて小説に沒頭した時代もあった、ロに出しては言はな 山口靑邨 かったが、子規も虚子も俳句だけではえらくなれない、もっと大き 「ホトトギス」は俳句雜誌だが、むかしから文章が多く載った、子い小説を書かなければと思ってゐた。子規は病を得てからはすべて の大望を捨てて最も手近かな俳句一つに目的をおいた、そしてあと 規も虚子も文章が好きであった。 文章と言へばすぐホトトギスの寫生文といふ一つのカテゴリーがを虚子についでやってもらふつもりでゐたが、虚子に斷られた、虚 出てくる、この言葉は虚子の言によれば子規が使ったのではなくて子は後繼者などといふ重荷を背負ふことがいやだっただけで俳句の 子規が亡くなってから誰いふとなく仲間が言ひ出したので、子規は道を歩くことはいやではなかった、實際は子規の後をついでやった のである、然しやはり俳句だけではあきたらす、小説を書かうとし 敍事文と言ってゐたさうである。 「嘘を言はない、本當のことに重きをおく」といふのが子規の文章た。寫生文はその下地であり、寫生文で小説を書かうといふのが虚 の主張であった。 子の願望であった。そして「嘘を言はない、本當のことを書く」こ 子規は西洋畫の中村不折と親しかったので畫に於ける寫生といふとによって小説を書いたのである。 フィクションにはよらないと言っても事實から小説になる部分を ことを聞きもし重もしてゐた、自らも文章や俳句にそれを實行し てゐた、だがそれを寫生文とも寫生俳句とも言はなかった。 選擇することは自由であった、「事實の把握、省略、精疎、濃淡」 子規の枕頭で文章會を催した、虚子碧梧桐等數人が文章を書いてによって寫生文が構成され、それが小説にまで燃燒して行った、虚 來て讀み、みんなで批評した、この會を山會と呼んだ、子規は文章子の小説はさういふものであった。 には山がなければいけないといふことからさう名づけた、明治三十明治四十年には「風流懺法」「斑鳩物語」「大内旅館」を書いた。翌 四十一年には「俳諧師」を書き「鷄頭」を出版した。四十二年には 1 三年九月、その第一回が催された。 山會のことなど 目次

高濱虚子集目次 筆蹟 五百句 : 七百五十句・ 風流懺法 : 續風流懺法・ 風流懺法後日譚 : 斑鳩物語 大内旅宿・ 非比白一事 . 續俳比吶一巾 : 三疊と四疊半 : 杏の落ちる音・ 十五代將軍・ 落葉降る下にて・ 淺草寺のくさ、 : 寫生文の由來とその意義 : 寫生文界の轉化 寫生 : 東風漫語 作品解説 : 高濱虚子入門 年譜・ 參考文獻 : : : 山本健吉四三 : ・楠本憲吉四一三 ・四一一九

河東碧梧桐集目次 筆蹟 碧梧桐千句 : ・ げん / ( 、花 : 女になったこの子・ 三千里抄 續三千里 ( 上卷 ) 抄 : 續三千里 ( 下卷 ) 抄 : 新傾向概論 日本俳句鈔第二集の首に : 默ってゐる人・ 想ひ出話・ ・ : 毫九 : 三七 0 一轉して又再轉して ー虚子をかう見るー 季感に就いて 氣啗書 寓居日記 作品解説 : 河東碧梧桐人門・ 年譜・ 參考文獻 : : ・山本健吉四ズ : ・楠本憲吉四一一一 ・ : 三九 0 : 三会

奥付

日本現代文學全集 25 高濱虚子・河東碧梧桐集 編集 整郎夫謙吉 光健 井村野本 伊龜中平山 昭和 39 年 9 月 10 日印刷 昭和 39 年 9 月 19 日發行 定價 500 圓 ◎ KODANSHA 1964 たかはまきよ 高濱虚 者 子 著 かわひがしへきご とう 河東碧梧桐 發行者 野間省 印刷者 北島織 發行所 株式會社講談社 東京都文京區音羽町 3 ~ 19 電話東京 ( 942 ) 1111 ( 大代表 ) 振替東京 3 9 3 0 し 大日本印刷株式會社 印 刷 寫 眞 製 株式會社興陽社 版 印 刷 製 本 大製株式會社 株式會社岡山紙器所 製 株式會社第一紙藝瓧 背 革 小林榮商事株式會社 表紙クロス 日本クロス工業株式會社 ロ繪用紙 日本加工製紙株式會社 本文用紙 本州製紙株式會社 函貼用紙 安倍川工業株式會社 三菱製紙株式會社 見返し用紙 紳崎製紙株式會社 昴用紙 落丁本・亂丁本はお取りかえいたします。