日ホ袋學ま ・ : 寺田透 飾西淸詩集・ 報 ・井伏二 丸岡君の釣 : 堀多惠子 祁西さんと丸岡さん・ 島信夫 由超さんのこと : 月 題字・谷崎潤一郞 稿や日記を讀みか ( す日々を持ち、一體俺はあの頃と比べてどれだ け成長してゐるのかと思ひ思ひしたものです。考 ( にしろ、歌にし ろ、歌の姿に象どられてゐる感情にしろ、言はれてゐるものの範圍 では、僕は中學生のころからちっとも進歩してゐない、と思ったも 寺田 のです。もし成長なり進歩があるとすれば、同じ考 ( 、同じ歌が、 紳西さんには輻永武彦さんの編んだ詩集一卷があります。一周忌少しひろが 0 た知識や體驗に支 ( られ、前より確信をも 0 て言はれ の來ないうちに輻永さんが紳西さんの殘した自選詩集決定稿百一 = 十たといふところにあるだけだ、と思ったものです。 三篇のうちから佳篇五十一一篇をさらに選りぬ」て作 0 たものと」ふさう」ふ風に自分の若年時の作品を値踏みする人間は、。ー、僕は 幸か不幸か、といふよりむしろ幸ひに、それらのノート類を全部空 詩集です。 それらの 制作年代からいふと、その不明なものは除き、一九一八年から一襲のために燒かれ何一 0 殘さない身になりましたが、 九三四年、作者 = 一十一歳の年までにわたってゐます。一番早い一九作品の束を一括火に投ずるか、ひ 一八年のものは、作者が東京府立四中の = 一年生のときの作品だと言そかに後世がそれらに眼を通し、 適當に選び適當に捨てて、自分の ひます。 全集の一卷に收録してくれること かういふ詩集のでき方を聞いただけで、禪西さんといふひとが、 自分の生み出し書きつけた言葉に對して、普通でない態度をとってを期待し、そっくり手つけずに、 物陰にしまっておくのではないで ゐたひとだといふことが分るやうな氣がします。 誰が一體自選作品集をつくるとき、十四五歳のときの作品を選りせうか。 といふ言ひ方で、僕は、誰も最近子供と大人は別のものだと 出し、淸書する氣になるでせう。 自分のそんな若年時の作品に價値をみとめるものはゐな」と」ふこ」ふ人間觀を確立したのはジ ~ い とを言ひたいのではありません。僕自身、一九四五年の空襲に先立ン・ジャック・ルソーだといふ意見昭和三 + 二年八月神西淸著 「散文の運命」講談瓧刊 って、虫が知らせたのでもあるかのやうに、自分の中學生時代の歌を讀みましたが、その當否はとも 禪西淸詩集 目次 1 9 6 6 ・ 10 講談社 東京都文京區 音羽町 3 の 19 1
神西淸集目次 卷頭寫眞 恢復期・ 垂水 : 雪の宿り 白樺のある風景・ 月見座頭 : 國語の行手 : 詩と小説のあひだ : 散文の運命 堀辰雄への手紙・ 三島由紀夫 : チェーホフ試論 「品説・ 西淸入門 : 參考文獻 : : ・佐々木基一四一三 : 中村眞一郎四一九 : 四四五
丸岡明集目次 卷頭寫眞 やくざな犬の物語・ 贋きりすと : 同時代に生きる人 : 靴音 : ・ 薔薇いろの霧 : ・ 靜かな影繪 : 詩魂流轉・ : 一三四 : 一三七 : 一六四 「品角諱 丸岡明入門 : ニ = ロ 參考文獻 : ・ ・ : 佐々木基一四一五 ・ : 中村眞一郞四一一一 四四五
由起しげ子集目次 卷頭寫眞 筆蹟 本の話 : 警視總監の笑い・ 指環の話・ 矢車草・ 一年の間に・ 一めごと : 中國の粟 : ・ : 三方 : ・三九〈 ・ : 三五三 ・ : 三三七 作品解説 : 由起しげ子入門・ : 並日 . 年 二一一口 參考文獻 : ・ : 佐々木基一四一七 : 中村眞一郞四一一三 : 四四 0 ・四四六
日本現代文學全集 91 西淸・丸岡明・山起しげ子集 編集 伊藤 龜井勝一郎 中村光 平野 山本健 整 夫 ロ 神西 丸岡 昭和 41 年 10 月 10 日印刷 ◎ KODANSEIA 1966 定價 600 圓 昭和 41 年 10 月 19 日發行 きよし あきら 明 著 發 印 發 行 刷 者 者 者 由起しげ子 野間省 北島織衞 印 寫 版 製 製 背 眞 印 刷 製 本 函 皮 行所株式會社講談社 東京都文京區音羽町 3 ~ 19 電話東京 ( 942 ) 1111 ( 大代表 ) 振替東京 3 9 3 0 表紙クロス ロ繪用紙 本文用紙 函貼用紙 見返し用紙 扉用紙 大日本印刷株式會社 株式會社興陽社 大製株式會社 株式會社岡山紙器所 株式會社第一紙藝瓧 小林榮商事株式會瓧 日本クロス工業株式會社 日本加工製紙株式會瓧 神崎製紙株式會社 三菱製紙株式曾就 安倍川工業株式會瓧 本州製紙株式會社 落丁本・亂丁本はお取りかえいたします。