日本現代文學全集・講談社版 67 新感覺派文學集 附 新感覺派評論集

キーフレーズ

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目次

日ホ珥袋學第 新感覺派・ 社區幻 端康成 7 0 「 . 0 ) 1 : 片岡あい 父を語る 稻垣足穗のこと : : 衣卷省一一一報獸耿 『文藝時代』のころ : : ・赤木健介 京 『文藝時代』における 講東音 横光と川端 : 小田切進月 題字・谷崎潤一郎 「蠅」、「日輪」の大正十年から「上海」の昭和六年までとすると、 横光の新感覺派時代は、八、九年間つづいたことになる。けれど も、新感覺派蓮動が興り、文壇の論議を招き、新機運ももたらし た、いはばその高潮時は、ほんの一「三年であったのかもしれな 端康成 い。新感覺派の機關誌のやうであった同人雜誌「文藝時代」が、日 新感覺派の時代は横光利一の時代であった。四十五年後の現在、本近代文學館によって復刻されたのを幸ひ、私は今もざっと通覽す 私にはさういふ風に回顧される。横光の存在と作品とがなければ、ることが出來て、さう思ったのである。「文藝時代」は大正十三年 新感覺派といふ名稱も、新感覺派といふ文學蓮動もなかっただらう十月號が創刊で、昭和二年五月號で刊された。二年八ヶ月であ と思はれる。橫光がその派の爆心、中核であったより、なほ強い原る。すでに新感覺派は文壇の確かな存在となり、その流派の強調よ 泉であった。 りも、おのおのの作家の進路に重點が移り、同人雜誌に熱意が薄れ 私も新感覺派の作家の一人であったのは、ほとんど横光の誘發にたのであった。 よる。私は横光を露骨には模倣しなかったし、露骨には追隨もしな「文藝時代」のころ、私は新感覺派的であらうと強ひてっとめたと かったが、それは心して避けたのではなく、生來の差異によって、ころは、確かにあった。しかし、自分に新感覺派の才質、たとへば したくても出來なかったのである。片岡鐵兵、今東光、中河與一、横光や中河與一のやうな、また稻垣足穗のやうな新感覺的才質はあ その他新感覺派と言はれた人たちもさうであったらう。 るのかといふ、自己疑惑は絶えずあった。ひそかにあった。ところ 横光の新感覺派風の作品は、大正十二年 ( 一九二三年 ) の「蠅」、が、それから四十五年、とうに新感覺派など忘れて書いてゐるが、 「日輪」にはじまって、昭和三年から六年 ( 一九三一年 ) の長編「上ふと考へてみると、私は今もなほ感覺に多く賴って書いてゐるので 海」に終ると見るべきか。もっとも、「上海」完結の前年、昭和五はなからうか。橫光はすでに世を去って二十年を過ぎたが、むかし 年には、新心理主義的手法の間題作「機械」を書いてゐる。また、の新感覺派作家のうちで、私は最も執念深く根氣強く感覺派をつづ 長編「寢園」の前半を新聞に書いてゐる。しかし、「上海」には新けてゐるのではないかと思ってみたりする。處女作時代に新感覺派 感覺派的の手法がなほいちじるしく、横光のその代表作かと思へる。の人々に友人として出合ったのは、やはり私の蓮命であったのだら 新感覺派

新感覺派文學集目次 卷頭寫眞 十一谷義三郎 靜物 : ヒ 4 . 靑草 : 白樺になる男 : 風騷ぐ : あの道この道 : 仕立屋マリ子の半生 : 片岡鐵兵 幽靈船 : 生ける人形 : 佐佐木茂索 おぢいさんとおばあさんの話 : 曠日 : 選擧立會人 : 困った人逹・ : 大養健 牧歌 :

稻垣足穗 黄漠奇聞 : 星を賣る店 : 一千一秒物語・ 散歩しながら : 天文臺・ : 今東光 軍艦・ 南京六月祭・ 亞剌比亞人工ルアフィ・ : 一九 0 痩せた花嫖・ 池谷信三郎 おらんだ人形・ 橋 : 同ä維 : 美しい姉の事・ 二つの心裡 : : 元五

石濱金作 ある死ある生・ 喜劇 : 新感覺派評論集目次 新感覺派の誕生・ 若き讀者に訴ふ : 鈴木彦次郎 宗次郎は跛だ・ 七月の健康美・ ・ : 三四 0 ・ : 三 : 三毛 ・ : 三六 0 新進作家の新傾向解説 : 感覺活動 : 昨日への實感と明日への豫感・ 新象徴主義の基調について・ 末梢神經又よし : 新感覺派は斯く主張す・ 新感覺派の表・ 文藝と時代感覺 : 止めのルフレヱン・ 新感覺派とコンミニズム文學・ : 三七四 ・ : 三七 : 四 8

作品解説 : 新感覺派文學人門 年譜・ 參考文獻 : ・ : 瀬沼茂樹四 0 七 : ・保昌正夫四三 : 四一一三 ・・四四四

奥付

: 3 日本現代文學全集 67 新感覺派文學集 整郎夫謙吉 集 藤村野本 伊龜中平山 昭和 43 年 10 月 10 日印刷 昭和 43 年 10 月 19 日發行 定價 600 圓 ◎ KöDANSHA 1968 じゅうちゃぎさぶろう 十一谷義三郎 かた おか 片岡鐵兵 佐佐木茂索 いぬ いな 稻垣足穂 東光 いけたにしんざぶろう 池谷信 すが 忠雄 ずきひこ 鈴木彦次郎 きん 若濱金作 野間省 發行者 北島織衞 印刷者 株式會社講談社 發行所 東京都文京區音羽 2 ー 12 ・一 21 電話東京 ( 942 ) 1111 ( 大代表 ) 郵便番号 1 1 2 振替東京 3 9 3 0 たけし 著者 はま 社社堂所井社社社社社社 式式 式陽進紙 株株式式式式 株 山石業紙株株株株 刷興大岡工製紙業紙紙 印 瓧社社社ロ加製日製製 本會會會會ク 日式式式式本本州倍菱崎 大株株株株日日本安三神 刷製刷本函革ス紙紙紙紙紙 ロ用用用用 し用 眞印 紙繪文貼返 印寫版製製背表ロ本函見扉 ( 落丁本・亂」本はお取りかえいたします。