0 「野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい」 ( 新約聖書・マタイ の福音書 6 章 28 節 ) 。 草むらの花、茂みからのぞく木の実、水に包まれた冬芽など、ほんの小さな ものにスッと心をひきつけられることがあります。顔を寄せるとその息づかい がかすかに伝わるような気がして、お互いに生命をなえられ、生かされている ものどうしの共感のようなものを覚えることもあります。 自然の中を歩くとき、 こうした何気ない 潟県 ) などて、す。 撮影地は、八ヶ岳とその周辺を主に、白馬岳、北岳、尾瀬、妙高、国上山 ( 新 います。 出会いかたて、、四季折々の自然の息吹を大切に感じとって下さることを願って 大切に思えます。この小さな写真集を手にとって下さった方が、 くがみ ご自分なりの 森本ニ太郎 ( もりもと・にたろう ) 1941 年、東京生まれ。 国際基督教大学卒業後、私立敬和学園高校 ( 新潟市 ) で、 15 年間教育に携わる。 1986 年、 八ヶ岳山麓の八千穂村に移り住み、フリーの 写真家として、八ヶ岳の自然をメインテーマ に活動を続けている。個展 6 回。 しかし心ときめく出会いがとても
森本 四季の息吹 1990 年 10 月 15 日発行 太郎 写真 印刷 発行所 株式会社精興社 いのちのことば社 160 東京都新宿区信濃町 6 乱丁落丁はお取り替えします Printed in Japan 0 森本二太郎 1990 ISBN4 一 264 ー 01225 ー 2