圍 - みる会図書館


検索対象: 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて
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1. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

【音】イ ( ヰ ) 【訓】かこふかこむ 【語】周圍に氣を配る自分のできる範圍はここまでだ圍爐裏ばたで昔話を聞く 圍ひ女郎 【蘊】「韋ーはヰの音を表す。緯度、偉人、違反など。 かこひ 「圍ひ」は遊女の位の名 ( 〔圍ひ女郎〕 ) 。上から順に、太夫、天紳、圍ひ ( 鹿戀 ) 、半 さんちゃうめちゃ や 夜 ( 主に京で ) 、などがある。また、太夫、格子、散茶、梅茶などと井べることもあ る。座敷持ち、部屋持ち、廻り女郎、といった格づけのしかたもある。これは時代別、 遊廓別でいろいろな型がある。特に高級遊女を「よびだし」「書三」などと呼ぶこと まさやす もある。これらについては山東京傳や柳亭種彦といった文人、また宮川政運、山中共 古などの國學者が、それこそ蘊蓄を傾けてゐる。 【例文】森外『雁』大正一一年 圍 ( 囲 ) かこ ち・つさん ん 2

2. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

【音】ロ 爐 ( 戸 ) 吹 . 【訓】ゐろり 【語】爐邊談話爐端の團欒煖爐の火沈香を焚く香爐熔鑛爐圍爐裡の 鐵甁 【蘊蓄】音符の「盧」は「はこーの意。「爐」は火を圍んだものの意となる。「盧」を含む常用 ろくろ 漢字は「爐ーだけ。しかし「蘆 ( ロ・あし ) 」や「轤」の「轤」ほか有用な字があ る。「櫨」の新字體は俗字から「炉」となってゐる。「蘆ーを「芦」と書くことがある が、「爐」↓「炉ーをまねた造字。 【例文】柳田國男『遠野物語』一三明治四十三年 249

3. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

旧字・旧仮名のわけ き・つかんし さてここまでは、新漢字と新仮名遣で書きましたが、ここから後は「舊漢字」と「舊假 名」になります。 漢字が狙ひなのに假名遣を歴史的假名遣、いはゆる舊假名にしたのには少々わけがあり ます。 ひとつは、本文で擧げた例文がほとんど舊假名ですから、どうせならそろってゐた方が 親しみやすいだらうと思ったからです。 もうひとつの理由、これは大きな理由ですが音訓、特に〔訓〕の示しかたです。漢字の 〔訓〕は當然ながら假名で示すしかありません。「萬 ( 万 ) 」なら「よろづ」、「與 ( 与 ) 」な してせ、つ。 ら「あたへる」といふ具合なのですが、例へば「圍 ( 囲 ) 」の訓はどう書けばい、。 新假名で示すなら、 圍〔訓〕かこう となりますね。また「戀 ( 恋 ) 」なら「こう」となります。これはちょっと分りにくいの ではないでせうか

4. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

【音】エン ( ヱン ) 圓 ( 円 ) 【訓】まるまるいつぶらまどか だゑん ゑんがくし 【語】圓覺寺關東一圓一萬圓圓滿具足楕圓・橢圓 ( 楕は本來俗字 ) 圓 士 6 どか わらふた 居圓座 ( 藁蓋・わらふだ ) 圓らな瞳月影圓 【蘊】音符は員 ( ヱン ) 。「員」は鼎の圓形の上蓋の意。それを口で圍んで丸く圍んだ形を表 す。「圓居、、『古今集』寫本ではたいてい「まとゐ、とあるが、漢字を宛てればかう なる。「円」は省略形による。 【例文】ことわざ よみ人しらす『古今集』卷第十七 田邊中學數學入試問題 ( 『改訂增補算術圖式解法』昭和一一年 ) かなへ つつ

5. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

岡田は窓の女に會釋をするやうになってから餘程 久しくなっても、其女の身の上を探って見ようと もしなかった。無論家の樣子や、女の身なりで、 かこひもの しか 圍物だらうとは察した。併し別段それを不快にも ん ( ない。 冂司習月

6. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

喪の間は火の氣を絶やすことを忌むが所の風な れば、祁母と母との二人のみは、大なる圍爐裡の かたはら 兩側に坐り、母人は旁に炭籠を置き、折々炭を繼 ぎてありしに、ふと裏口の方より足音して來る者 あるを見れば、亡くなりし老女なり。 248

7. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

擴擴拡 それ 初江は手から落した懷中電燈を探したが、 は二人の背後の地面に、淡い扇形の光りを擴げた まま横たはってゐた。その光りの中には松葉が敷 きつめられ、島の深いタ闇がこの一點の仄明りを 圍んでゐた。 广、擴擴

8. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

ーノーイ フ文フ文フ文フ文フ文 人間の心の方則に從って吾々の周圍に起って居 る現象は餘りに複雜である。それだけを見て方則 を窺ふには何よりも環境條件が餘りに漠然として 居て掴まへ處がない。そこで吾々は色々の假想的 實驗を試みる。例へば或る一人の虚無的な思想を もった大學生に高利貸の老婆を殺させる。

9. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

武上道はその表徴たる櫻花と同じく、日本の上地に固有の花で ある。それは古代の德が乾からびた標本となって、我國の歴史の さくえふ 朏葉集中に保存せられてゐるのではない。それは今尚我々の間に 於ける力と美との活ける對象である。それは何等手に觸れ得べき 形態を取らないけれども、それに拘らす道德的雰圍氣を香らせ、 我々をして今尚その力強き支配のドにあるを自覺せしめる。 シヴァリ ュ 1 ュ 1 ュ 1 ュ 1 ュ 1 普ナ 162

10. 舊漢字 : 書いて、覺えて、樂しめて

【音】ショウ ( セウ ) 堯 ( 尭 ) 吹 . 吹 . 【訓】やく 【語】本堂は燒失をまぬかれた ごみの燒却爐ご燒香ください の茶碗鰻の燒やきもちを燒く 靜岡縣の燒津港 【蘊】音符の「堯」の原義はよくわかってゐないやうだ。これを持っ字は多い。曉 ( 暁 ) 、 たわ 翹望の翹、僥倖の僥、饒舌の饒、圍繞の繞、撓む、など。 【例文】森川許六『風俗文選卷之六』 ぜうぜっ ゐぜう 燃燒實驗樂燒 ら′ . 、やき